2010/10/31

MacBook Airから次のMacBook Proを考える

Category: コンピュータ — Annexia @ 23:26

 MacBook Airが評判いいですね.Mac史上もっとも軽量で、一番安いモデルで88,800円という低価格なこともさることながら、予想以上にキビキビと動くところも人気のひとつのようです.CPUは超低電圧型のCore2Duo 1.4GHz、メモリも2GBという必要最低限なもの(いずれも一番下のモデル)なのに速いといわれる要因は、なんといってもSSDによるところが大きいのでしょう.通常であればメモリ不足なときにスワップ領域としてHDにアクセスしに行きますが、Airの場合はそれがSSDになるので速度低下のネックにはならないのですね.

 Airがコンパクトなボディと速度、そして低価格という難しい条件をクリアできたのにはいくつかの要因が考えられます.
  ・SSDを専用品として、従来のようなSATA形式の製品を採用しなかったこと
  ・バッテリもケースに入れず、交換不可としたことでスペースの効率化がはかれたこと
  ・光学ドライブを採用せず、リカバリメディアすらUSBメモリを採用したこと
 光学ドライブの不採用は初代Airでもそうでしたし、Windowsマシンなどでも一部のモデルにそうした製品がありますね.バッテリについては、現行のMacBook Proも同様のバッテリ交換不可を前提とした設計になっています.Airの軽量コンパクト、高性能でなおかつ低価格というのは、これら2つの要因に加えて専用設計のSSDを採用したという合わせ技によるのでしょう.

 これらの特徴をMacBook Proにフィードバックするとしたら、どうなるでしょうか?
 現在のMacBook Proは13 / 15 / 17インチの3つのディスプレイサイズで重量は約2kg / 2.5kg / 3kgです.厚みはいずれも約1インチ(2.54cm)程度です.MacBookを分解した人ならわかるかと思いますが、内部を構成している大きなパーツといえば、光学ドライブ、バッテリ、メイン基板、HDです.このなかから光学ドライブを省略し、HDのかわりに専用設計のSSDを採用するだけでかなりのスペースを稼ぐことができます.とはいえ、液晶サイズがネックになるので小型化というのは難しいのでしょうけど、軽量化および薄型化という点においては期待できそうです.
 Airの13インチモデルが1.3kgということを考慮すると、MacBook Proの13インチもそれに近い重量になることでしょう.1.4-1.5kgくらい.もしくはこの2つが統合される可能性もあるかもしれません.同様に15インチは2kg、17インチは2.5kgくらいに軽量化されるのではないでしょうか.厚みについてもAirが0.3-1.7cmなので2cmを切る、もしかしたらフラットにすることで1.5cmくらいまで薄型化されるのではないでしょうか.
 光学ドライブを外すことには意見が分かれそうですが、他のMacの光学ドライブをネットワーク経由で接続できたり、リカバリディスクをUSBドライブで供給したりしていることからも、Appleの光学ドライブ離れは加速するのではないでしょうか.iTunesのアイコンからCDの絵柄が消えたのもそうした理由からではないかと思いますし、Appleから販売されるアプリやOSもUSBドライブに切り替わるのではないかと予想しています.

 SSDの容量や処理速度(通常使用であれば問題ないのですが、RAW現像などでは厳しい)などの理由で自分はMacBook Airはメインマシンとしては使えないので見送りますが、将来的に上のようなスペックのMacBook Proが登場したら間違いなくすぐに購入すると思います.