2010/11/18

失言

Category: ニュース,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 22:11

「法相?えーっ何で俺が…柳田法相の発言要旨」
「「自衛隊は暴力装置」仙谷官房長官、撤回し謝罪」

 こうも政治が不安定で景気がよくなる要素が皆無になると、私のような物欲あふれる人間であっても買い物をするのを躊躇してしまいます.かれこれもう3ヶ月あまりもカメラやレンズを購入していません.

 政権交代間際の自民党も酷いものがありましたが、ここまで不手際や失言が多くはなかったような気がします.さすがに今回は法相はクビになると思いますが、官房長官は相変わらずですね.1人クビになると、だったらあいつもクビだろう、と次々と議論が起こるのを懸念して必死になって辞任を防いでいるようです.法相自身がなんで自分が法相をやっているのか理解できていないような状況なので、辞めるのなんて簡単なことだと思うのですが、首相ですら「石にしがみついてでも政権を維持したい」とか言っている有様なので、もはや救いようがありません.

 「暴力装置」というのはドイツの政治学者マックス・ウェーバーによる言葉で警察や軍隊のような物理的な実力行使で統制をとる組織を指す言葉だそうです.が、あんまり穏やかな言葉ではないですね.学術用語的には問題のないのかもしれませんが、誤解を招く表現です.政治家であっても正しい意味を理解する人は多くないように見受けられたので、ましてや国民で理解できた人は数少なかったのではないのでしょうか.かくいう自分も今日初めて知って、ネットで正しい意味を理解しました.さすが官房長官は全共闘の過激派出身だけあって難しい政治用語を理解しているものです.
 政治家ならば政治用語くらいきちんと理解しておくべき、という見方もあるのかもしれませんが法律のド素人が法相を務めているくらいの人材不足のようなので仕方がありませんね.

 夜のニュースでこれらのやりとりが伝えられた後に、ハイチでコレラが蔓延しているというニュースとともに現地で復興支援をされている自衛隊の方々が映し出されていました.復興支援は自衛隊の本業ではないのかもしれませんが、遠く日本を離れた地で一生懸命働く自衛隊員に対して侮蔑的な言葉を吐く官房長官は許し難いものがあります.

 民主党が凋落するのは別に構いませんが、日本を道連れにしてしないでほしいものです.