前回の続きです.
今回のカメラバッグ購入の重要な条件として「カメラバッグらしくないカメラバッグ」がありますが、逆にカメラバッグらしいカメラバッグとはどういうものか、そしてそれをどうしてイマイチと感じるのかを考えてみたいと思います.
一般的なカメラバッグの特徴をざっと挙げると・・・
・四角張った形状 ←カメラなどの機材を効率よく収納するため
・外側にポケットが多い ←小物収納のため
・頑丈な作り ←機材保護のため
・ベルクロ(マジックテープ)が多用されている ←アクセス性の向上
・奥行きがあるわりには天地が薄い ←カメラやレンズなどの形状によるもの
・ナイロン地のものが多い ←防水性や耐久性を重視
・どことなく垢抜けないデザイン ←?
といったところでしょうか.
内部の特徴として仕切り板の入ったクッション部などもあげられますが、とりあえず外見の「みばえ」の話に限定してすすめます.
1. 形状について
レンズを付けた一眼レフカメラは縦横奥行きともにサイズがあるものなので、奥行きがあるのはどの鞄にも共通した特徴です.また、あんまり高さを持たせてもカメラやレンズが取り出しにくくなるだけですので、書類やPCを収納することを考慮しない製品は高さも抑えがちになります.
「カメラバッグらしくない」ということをウリにしている製品も収納をおろそかにはできないので10cm以上の奥行きを持っているものが多いです.それ以下の奥行きのものは小型一眼レフやミラーレス向けの製品ですね.高さについては製品にもよりますが15-20cm程度のものが多い感じでしょうか.
2. 機能性について
ポケットの多さというのは、古くはフィルム、最近ではメモリカード、他にもフラッシュや交換レンズなどのパーツに素早くアクセスするために必然的に生まれたものであるといえます.同様の目的から生まれたものに「カメラマンベスト」がありますね.こちらは絶滅危惧種といっても過言ではないような気もしますが(笑) 開閉にベルクロが多用されるのが多いのも、ワンアクションで確実かつ簡単に開け閉めができるからでしょう.
では「カメラバッグらしくない」製品はどうかというと、ポケットの数は少なめの製品が多いように見受けられます.とはいえ小物の多いカメラ製品なのでフタを開けた内側にはポケットが充実していたりしますね.ベルクロについては通常のカメラバッグと変わらない感じでしょうか.まあ普通のメッセンジャーバッグなんかでもベルクロは多用されているので、ここは好みの問題といえるのかもしれません.
3. ナイロン地のものが多い
防水性、耐久性、それに屋外での使用にも耐えられるように汚れても構わない素材ということを考慮するとナイロンがどうしても多くなるのでしょう.自分の使っているARTISAN&ARTISTのACAM-1000も表側はキャンバス地を使用しながらも汚れそうな箇所やキャンバス地では耐久性が心配なところにはナイロンが使用されています.
カメラバッグらしいカメラバッグでナイロン地を使用していないのは、ビリンガムやドンケなどそれほど多くないですね.
ナイロン地でも素材や使い方によっては魅力的な製品が作れそうですが、そうした製品はやはり少ないような気がします.
4. 垢抜けないデザイン?
まあこれは好みですから主観的にならざるを得ないですが.ナイロンを使って機能性重視で四角いバッグを作るにしても、もうちょっとなんとかならなかったのかなという製品は多いですね.無理に特徴を出そうとして意味もなく曲線のパーツを付け足したり、中途半端なグラフィックが描かれていたり.gollaくらい突き抜ければまた別なのですが.
まとめると、あまりにも機能性を重視しすぎた製品は自分の好むところではない、ということでしょうか.戦場に行くわけではないし、シャッターチャンスとかあるにしても趣味なんだからそこまで必死に撮らないので、ポケットがたくさんなくてもいいし汚れ対策をそこまで求めないですし.
以上、その辺を踏まえて候補を絞り込んでいきたいと思います.ということでさらに続きます.