2011/03/23

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 22:06

 ついにというか、東京都内の上水道から放射性物質であるところのヨウ素131が検出されたそうで、ちょっとした騒ぎになってます.ものすごい勢いでペットボトルの水が売れたそうで、夕飯を買おうと思って立ち寄ったパン屋ではパンも買わずに水だけ買うオバサンがいました.40代より上は甲状腺に与える影響も少ないそうなので、きっと高齢出産か孫がいるのでしょう.
 帰り道に自販機を見ると、見事に水だけが売り切れていました.

 飲用や調理、洗顔や入浴に至るまで生活のあらゆるところに関わってくるだけに、野菜から放射性物質が検出されたとかいう話に比べても衝撃の度合いが非常に大きく感じられます.「敵」が見えないものだけに、精神的にじわじわと追い詰められているかのような感じで、長期戦になるというのに現段階ですでにもう辛いです.

 とはいうものの、風呂に入るのをやめるわけにもいきませんし、水分を摂取しなければ脱水症状になってさらに大問題です.気にしたら負け、でしょうね.

今日から通常業務

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 00:29

 「明日から通常業務です」というメールが届いたのが昨晩の20時過ぎ.私は通常業務だろうが自宅待機だろうが会社に行くつもりだったのでどうでもよかったのですが、そこそこ慌てた社員もいたようです.実家に帰省しちゃってたりとか(自宅待機なのにね).
 結局2日ほど自宅待機期間があったわけなのですが、世間の状況が大きく改善されたわけでもないので、なにをもって自宅待機が解除になったのかも不明でいまひとつピリッとしません.

 原発のほうは徐々に状況が改善されつつある(ように見える)反面、農作物から放射性物質が検出されるなど、マイナスの面も出てくるようになってきました.
 農作物から放射性物質を検出、とかいうと怖いのは風評被害です.個人的見解ですが、放射性物質の飛散よりも風評被害や差別のほうがよっぽど怖いです.茨城産のほうれん草から基準を超える放射性物質が検出されたところ、茨城産の他の野菜も扱いを拒否されたり、さらには他県のほうれん草まで扱いを拒否されたりと、過剰なまでの拒否反応が出つつあるようです.さらにバカバカしいのは、米不足とかいわれているにもかかわらず福島産の米が店頭から撤去されているとか.その米はいったいいつとれた米なのか、店舗も消費者も少し冷静になって考えたらこんな愚かな現象は起きないのに、残念な限りです.
 いつぞやのようにカイワレ大根を食べて安全性をアピールとかいうような無意味なパフォーマンスはしなくてよいので、政府にはとにかく農作物などに対する必要以上の不安感や風評被害を払拭する方向に動いていただきたいものです.もっとも、その肝心の政府が不安感に充ち満ちているので難しいところかもしれませんが.

 不安感を煽るといえば、発売中のAERAの表紙は見てビックリでした.「放射能がくる」というビミョウに間違った言い回しの大見出しとともに防護服を着た顔のアップ.これで不安を煽っていないといったら嘘になるでしょう.実際、AERA編集部にはクレームが殺到したようで、Webにはおわびが掲載されています.逆の意味でビックリなのが週刊ポスト.赤ちゃんを抱きかかえて微笑む自衛官の写真を表紙に「日本を信じよう」の大見出し.今回のような大災害の時には各編集部の本性というか本音のようなものが出るのかもしれません.

【追記】
 他の農産物などでも放射能汚染が確認されているものが増えてきました.汚染されているものを明確にすることで、それ以外ものが安心であることをアピールしたいという意向のようですが、消費者にそれをどうやって浸透させていくか、非常に難しいところだと思います.