2011/10/12

偽FON

Category: コンピュータ — Annexia @ 14:55

 先日横須賀に出かけたときに入ったレストランでの話です.
 入り口にソフトバンクの犬のイラストのステッカーが貼ってあって「Wi-Fi使えます」と書いてあったので、注文をしてからiPod touchで接続しようとしたところ、できませんでした.

 ソフトバンクのWi-FiサービスはFONと提携しているため、私のように自宅にFONを設置している人(FON用語で「Linus」と呼ばれます)はログイン画面でIDとパスワードを打ち込めば接続できるはずです.が、通常のFONのログイン画面ではなくソフトバンクのWi-Fiサービスのログイン画面が表示されて接続を拒否されました.

 ソフトバンクとFONの間でどのような経緯があってこのような状況になっているかは私の知るところではありません.入り口のステッカーにしてもソフトバンクのサービスであることを告げているだけでFONの文字はないので、FONのユーザが使えないのも百歩譲って理解できないこともありません.

 が、Wi-Fiのアクセスポイント名に「FON」と表示されているのにFONのユーザが使えないのはどうしたものでしょう.ソフトバンクも自社の契約者以外に使わせたくないのであれば、アクセスポイントでFONを名乗るのはやめるべきです.FONのユーザからすれば紛らわしくて迷惑です.

 「偽FON」で検索すると、結構話題になっていますね.こことかこことか参考になります.

【補足】
 WikipediaのFONの項目の「会社・サービスの沿革」の項目、「2011年2月 – ソフトバンクモバイルが、ソフトバンクWi-Fiスポット(SSID:FON)からLinusを排除することを決定。以降、ソフトバンクモバイル製以外の端末ではソフトバンクWi-Fiスポットを利用できないこととなった。(ソフトバンクモバイルは公式ツイッターアカウントにて、「”FON”は、ソフトバンクモバイル独自の公衆無線LANサービスのSSIDであり、FONJAPANのwifi網とは別物である」との見解を表明。)」って、なんだか乗っ取られたみたいで不愉快ですね.

【補足2】
 自宅のネットワーク機材変更のついでにFONは撤去しました.出先で「SSID:FON」が使い物にならない以上、自宅にFONを設置する理由がありませんからね.