2013/06/01

竜飛岬と下北半島旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:59

 先週の週末を使って青森に旅行に行ってきました.

 青森へは2月に行ったばかりですが、今回の旅行はそのときに浅虫温泉でひいたくじ引きで特賞の1万円宿泊券を頂いたので、それを使うというのが理由だったりもします.
 そのほか、行程を組む上で考慮したのは
 ・320km/h運転を体験する
 ・竜飛岬に行く
 ・E6系「スーパーこまち」に乗車する
 という3点.
 しかし、これがかなり条件的に厳しいものでした.

 1つめの「320km/h運転」ですが、現状としては単独運行(「こまち」や「つばさ」を併結しない)の「はやぶさ」のみが320km/hで運行しているため、そうした列車を選ばなくてはなりません.
 2つめの「竜飛岬に行く」ですが、竜飛岬の先端までは鉄道はありません.しかも途中駅までも1日に数本しかない上に、竜飛岬の近くまで行く町営バスもわずか.新幹線のダイヤと組み合わせるとほとんど選択肢はありません.
 3つめの「E6系「スーパーこまち」に乗車する」ですが、こちらも本数が少ない上に青森から秋田まで移動する特急も少ないので行程の自由度がほとんどない状態に.
 その結果として、竜飛岬にはレンタカーを借りて自分で運転していくことに、スーパーこまちについては盛岡から東京まで乗車という、やや妥協案的な感じで行程を組みました.

RICOH GR

 東北旅行ではずっと「はやぶさ1号」を使っていましたが、ダイヤ改正とともに8時台のはやぶさは5号に変更となり、少し発車時間も遅くなりました.

RICOH GR

 320km/h運転をするのは、宇都宮から盛岡までの区間.GPSロガーの画面を見る限りでは317km/hが最高でした.
 東北新幹線は車窓に田園地帯が多いためか、それほどスピードを出している感がないですね.感覚的には以前に山陽新幹線で300km/hを体験したときのほうが速く感じられました.

RICOH GR

 新青森駅でレンタカーを借りて竜飛岬を目指します.が、その途中でまずは昼食.
 以前から気になっており、今回密かに楽しみにしていた「味噌カレー牛乳ラーメン」をいただきます.
 名前だけ聞くとキワモノっぽいイメージですが、味噌のコクとカレーのスパイシーさ、牛乳とバターの乳製品が深みを出していて美味しかったです.

Apple iPhone 5

 レンタカーで使用した、ホンダ フィット.
 アクセル踏んでも全然加速しなくて、大丈夫かこれ?と思いましたが「エコ」モードになっていたのでそれを解除したところ普通に走るようになりました.燃費を重視してこうしたモードをつけているのでしょうけど、何らかの緊急回避をしたりするようなことに迫られてもこれではどうにもならないだろうなと感じました.
 また、ステアリングの軽さも普段乗り慣れているロードスターからするととても軽くて、頼りない感じではありました.

RICOH GR

 途中で立ち寄った三厩駅の時刻表.この本数の少なさなので行程を組むのはやはり厳しいものがあります.途中の蟹田まではもうちょっと本数があるのですが.

RICOH GR

 竜飛岬にはいくつかのみどころがあります.
 一つ目はこの「青函トンネル記念館」.「青函トンネル本州方基地竜飛」と掲げられた山にはいくつかのトンネルを塞いだ作業の跡が見られます.

RICOH GR

 駐車場から記念館に向かう途中には、こんな感じで作業に使われていた車両が展示されていました.

RICOH GR

 青函トンネル記念館.一般展示と体験坑道ツアーの2つがありますが、オススメなのはやはり体験坑道です.
 45分ほどかかりますが、普段は見ることのできない場所なので時間があればぜひ.

RICOH GR

 この「もぐら号」に乗って、地中深くまで進みます.
 所要時間は8分.行き先は海面下140mの世界です.

RICOH GR

 こうして実際に使われた車両が展示され、ガイドさんの説明などもあって、いかに大変な工事であったかがよく伝わってきます.
 海底を掘るので途中で海水とか入ってこなかったんだろうかと思っていたら、やはり何度かそうしたことがあったそうです.

RICOH GR

 体験坑道とはいえ、実際に作業に使われた坑道そのものであり、吹き付けコンクリートや錆び付いたまま放置された自転車など、非常にリアルなものを感じます.

RICOH GR(ブリーチバイパス)

 続いては竜飛崎埼灯台のある高台へ.さして遠くない距離に北海道を見ることができます.

RICOH GR

 竜飛岬の少し手前にはこんな像が.
 「津軽海峡冬景色」の歌詞が刻まれています.竜飛岬が歌われているのは2番なので、2番が大きめに刻まれています.
 手前側の波を模したとおぼしきところにある赤いスイッチをポチッとすると、周囲に響き渡るほどの大音量で歌が流れます.

RICOH GR

 そしてもうひとつ、忘れてはならないのがこの階段国道.日本でもここにしかありません.
 もっとも、国道自体、海上を通っていたりするものもあるので、必ずしも自動車が通れるものばかりではないのですが.
 恐ろしいことにカーナビ上でも普通の道路として扱われているのです.レンタカーのカーナビもそうでしたし、自分の使っているのも通常の道路と見分けがつかない表示でした.実はこのときも海辺に行こうとしてナビで階段国道を見て向かいかけてしまいました.

RICOH GR

 竜飛岬からの帰りに立ち寄った駅.手前と奥で別の駅になっており、手前は津軽線の津軽二股駅、奥にあるのが海峡線の津軽今別駅.ちなみに津軽今別駅は本州にありますがJR北海道の駅です.

RICOH GR

 津軽今別駅では北海道まで新幹線を延伸するべく工事の真っ最中でした.

RICOH GR

 新青森駅に戻ってレンタカーを返却し、浅虫温泉の南部屋で宿泊.
 夕食は海産物メイン.ホタテが名産らしく、味噌汁や刺身、貝焼きでいただきました.

RICOH GR

 この塩辛の入った一人鍋は美味しかったです.塩辛をこうして調理したものを食べたのは初めてです.

 2日目に続きます