2013/09/20

劇場版タイムスクープハンター

Category: 映画 — Annexia @ 21:00

 『劇場版タイムスクープハンター』(注意:音が出ます)を見てきました.

 タイムスクープハンターはNHKで放送されている、歴史物のドキュメンタリー番組、とでもいったらよいのでしょうか.未来からタイムワープをして過去の人々の生活や出来事を取材するという形式の、多少娯楽風味の入った番組です.
 シーズン単位で不定期に放送され、シーズン5まで放送されるほどの人気もあり、映画化されました.

 今回の歴史は戦国時代、織田信長が本能寺の変で討たれたところから始まるという、歴史上でも人気のある時代の大きな出来事をテーマに持ってきました.
 とはいえ、主人公である沢嶋雄一が所属するのが歴史に埋もれた名もなき人々の生活を記録するという「第二調査部」のため、本能寺の変やその後の羽柴秀吉と明智光秀の戦いは扱われず、もっと地味なテーマが最初は扱われます.このあたりはTV放送と同じ展開ですね.

 しかし映画化ということもあってか展開も激しく普段よりは内容は派手目.いつにもまして小道具も活躍します.
 もっとも、派手目なのもよしあしでドラマティックに話が展開する反面、TVシリーズに見られた名もなき人々の生活を記録するという地道さや密着感が薄れ気味かなという気もしました.
 TVシリーズでは30分のところを2時間なので間延びするかなと思いきや、結構あっという間に過ぎてしまいました.つまりかなり楽しめました.単純な歴史物にとどまらない、かといって過剰な演出もない絶妙なさじ加減がいい感じでオススメです.

2013/09/19

iOS 7

Category: コンピュータ — Annexia @ 20:00

 iPhone 5s/5c発売に先立って、iOS 7が公開されました.

 様々な機能が追加されていますが、やはり目を惹くのは見た目.今までは現実世界に近いリアルなアイコンが多用されていましたが、大きく方向転換されて抽象的なデザインになっています.また、アイコンに光の反射や影のエフェクトが付けられていたのも廃止されるなど、「立体感」から「フラット」なデザインになりました.
 フォントも細くなって影がつかなくなったため、明るめの壁紙を使っていると時計やアプリ名の文字が見づらいですね.これについては「設定」の「アクセシビリティ」で文字を太くするオプションを選択すれば今までと同じ太さになるようです.
 細かなところでは、「KDDI」の表記が「au」になってますね.

 あれこれと画面をいじってみての印象は「エフェクトが増えたな」というものでした.アプリの起動時のズームインなど慣れてないせいか、やや過剰にすら感じます.

 不具合というかちょっと気になったのは、「ミュージック」で「ジャンル」を選んで「アーティスト」を選択すると、同じアーティストで他のジャンルに入れているものまで表示されてしまいます.自分はライブアルバムだけジャンルわけしているのですが、「Live」を選んでもアーティストの通常のアルバムが表示されてしまいます.これはちょっとイマイチ.
 「ミュージック」は今回、大幅に手が加えられたので、全体的に操作性がこなれてないような気がします.アルバムを選ぼうとしてもアーティストを選ぶと次に曲名まで表示されてしまうので、数十枚ものアルバムを入れているアーティストでは画面の移動量が大きいのです.

 リリースされたばかりの新バージョンのOSなので、これから多少の修正が入って使いやすく熟成されるのを期待しています.

2013/09/18

車で東北旅行(その3)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:59

 つづきです.

 北上の江釣子にある、旅籠屋に泊まり.ついに旅行最終日.三陸を旅行するところまでは宿泊地の関係もあってスケジュールを組んでいたのですが、最終日の予定はとくに考えていませんでした.
 ホテルのすぐそばには東北道のインターチェンジがあり、そこから高速に乗れば昼過ぎには自宅に着くことができるのですが、ここまできてあっさりと帰ってしまうのはあまりにももったいない.

 ということで、前日夜に地図を眺めて予定を組み、まずは秋田県横手市に向かい、昼食に横手やきそばをいただくことにしました.

 北上から横手まではほぼ一本道.山間を抜ける道路ですが交通量も少なく、快適にドライブできました.
 やや早めについてしまったので、街の手前にあるダムに行ってみたり市内を移動しつつ時間を潰し、さてお目当ての店に行こうとしたところ、カーナビの指示通りに走っても店に到着しません.側道に入り右折との指示なのに道路がないのです.理由はわかりませんが、地図を見直して別の方向からアクセスして無事に店に着くことができました.

RICOH GR

 訪れたのは「安楽食堂」.「横手やきそば暖簾会」のWebで高評価だったので選びました.
 横手やきそばの特徴は、太麺、上に乗った目玉焼き、そして付け合わせの福神漬け.
 しっかりソースのきいた、濃厚な焼きそばでした.

RICOH GR

 横手を出て向かったのは山形の山寺.距離にして約130km.部分的に高速道路も開通しているのですが、急ぐ必要もないしということで一般道を移動.高速道路は移動時間は短縮できますが、景色やその土地の雰囲気は楽しめないですからね.

RICOH GR

 15時近くに到着したので駐車場はもうガラガラでした.
 この日は東北でも気温が30度くらいあり、そこそこ暑い日でした.登り始めた最初のうちは木陰は涼しくていいなというようなユルいことを考えていましたが、次第に汗が大量に出てきて、息が切れ始めました.普段の不摂生がこういうときにもろに出てきます.

RICOH GR

 もっとも高さのある奥之院まで着いたときには、汗だらだらでじっとしても脚ががくがくするような有様に.
 どうしてこんな岩肌の険しいところに、こんな建物を作ろうと思ったのか、まったく理解できません.眺めはよいのですが.

RICOH GR

 はるか眼下に見えるのがJR山寺駅や駐車場です.あそこから登ってきたのかと思うと、そりゃ汗だくにもなるよなと納得.

 下山して、山形駅で少し買い物をして、例によってスターバックスコーヒーで水筒にコーヒーを入れてもらい、給油も済ませたらもう17時を回っていました.
 ここからはまっすぐ帰宅し、到着したのは22時過ぎでした.

 総移動距離は1,300kmを少し超えるくらい.なかなかの長距離ドライブ旅行でした.
 山寺での移動がやはり効いたらしく、翌日と翌々日は筋肉痛でふくらはぎが痛かったです.

2013/09/16

車で東北旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 19:16

 つづきです.

 前日は満腹のあまり温泉にも入らず眠ってしまったので、6時に起きて温泉へ.
 木造の旅館なので、もちろん脱衣所も湯船もすべて木製で風情のある温泉でした.

RICOH GR

 夕食は部屋食でしたが、朝食は広間で.
 旅館の朝食に焼き魚が出てくるのは定番ではありますが、ここは三陸.サンマが一匹まるごとです.朝食前に部屋にいて、焼き魚の匂いがするなと思っていたら宿泊客の人数分のサンマを焼いていたわけなのですね.

 旅館を出たところでちょっとしたトラブルが.エンジンをかけようとしたところ、スターターノブが回りません.
 ロードスターのキーは無線通信式になっていて、鞄の中にでもキーがあればエンジンをかけることができるのですが、どうやら電池切れなのか通信がうまくいかずにロックがかかってしまったようです.なので、非常用手段としてスターターノブを外してキーを直接差し込んでエンジンを始動しました.それ以降は旅行中にエンジンがかからなくなったことがないので、原因は不明です.1年くらいで電池切れになるようなのでそろそろキーの電池を交換したほうが良さそうです.

 旅館を出て、きたときとは反対方向の山道を数キロ走ったところで国道45号線に出ました.
 この国道45号線は三陸沿いに仙台から青森までをつなぐ主要道です.

 しばらく走ったところで海が見えてきました.そして道路標識に「ここから過去の津波浸水区間」なる表示が.この看板、三陸沿いに移動している間に無数に出てきました.道路は段差もあり、ダンプカーなどの輸送車両もたくさん走っています.
 一般道とは違うところに綺麗な舗装がされているところがあるなと思ったら、それはJR東日本が運行している「BRT」でした.気仙沼線の路線は橋脚などの多くが流されてしまい、復旧まではかなりの年月を要します.そこで代替輸送手段として、使用可能な鉄道路線部分やトンネルを舗装して専用路線としてバスを走らせているのです.

 最初に見えてきた街は南三陸町でした.平地にたっていたであろう建築物はそのほとんどが焼失し、雑草の生えたがらんとした土地だけが広がっていました.あるのは復興商店街の建物や仮設住宅、そしてコンビニ.どれもがプレハブです.
 国道45号線から少し離れたところに、映像で見覚えのある南三陸町の庁舎の鉄筋だけが見えました.テレビの映像で見たあの建物が現実として視線の先にあり、2年半前にここで起きた出来事のことを考えるといたたまれない気持ちになりました.

RICOH GR

 南三陸町を抜けて気仙沼市に入り、国道45号線をはずれて市街地をしばらく走った先、鹿折唐桑駅近くには打ち上げられた漁船がありました.このまま震災を象徴するものとして遺すかどうかが検討されていましたが、辛い記憶を呼び戻してしまうとのことで解体が決定した漁船です.すでに船の周りにはフェンスが設置され解体工事が始まっていました.
 震災を象徴するものの一つとして知られており、また解体が始まったのがニュースになったこともあってか、ひっきりなしに人が訪れていました.

RICOH GR

 道路を挟んだ反対側には仮設店舗のセブンイレブンがありました.

RICOH GR

 再び国道45号線に戻り、北上すると陸前高田市に到着.
 かつては高田松原として松林が見事な景観を誇っていた海岸も、あの1本の松を残して様変わりしてしまいました.
 駐車場が用意されているのですが、一本松まではしばらく歩きます.そしてその歩いている周囲はすべて防潮堤の再建など復興工事現場なのです.

RICOH GR

 正直なところ、訪れるまでは「奇跡の一本松」を残すということにやや懐疑的でした.
 松の木として残るのであればそれは手放しで喜ぶのですが、すでに壊死したものを特殊加工して設置するなんて、と.
 しかし、実際に現地を訪れてみて認識が変わりました.津波ですべてを持って行かれたなか、一本だけ残った松が住民にもたらした希望や復興への想いを.周囲はまだ荒涼とした土地が広がり、重機がせわしなく動いている状況ですが、いずれ復興を果たしたときにその記憶を遺す存在として重要なのだと.

 さらに北上すると大船渡市に入りました.
 大船渡といえば「かもめの玉子」というお菓子.震災の時、ここのかたが撮影した、大船渡の街が津波にのまれている映像が非常にインパクトがあったことが思い出されます.
 国道45号線沿いに、そのさいとう製菓のお店があったので、会社土産用に期間限定の栗のかもめの玉子と、自分で食べるためのゆべしや単品売りのかもめの玉子を購入しました.綺麗な店舗だったのですが、あとから調べたら仮店舗なのだとか.

RICOH GR

 釜石に向かう途中、「道の駅さんりく」で「浜どこラーメン」をいただきました.塩ラーメンにホタテやカニ、エビ、貝や海藻などの海産物が入った塩ラーメンです.出汁がきいてて美味しかったです.

RICOH GR

 釜石からは内陸に向かって移動.
 途中、「道の駅 遠野 風の丘」でごまとバニラのミックスソフトクリームをいただきました.デッキに出てみると、景色の良さに感動しました.
 遠野は河童伝説のあるところですが、それもなるほどと頷けるほど自然が残されているところでした.

RICOH GR

 展望デッキのすぐ近くに線路があり、時刻表を見ると数分で釜石行きの列車がくるので少し粘って撮影してみました.
 海沿いの路線は大きな被害を受け、暫定措置としてBRTで運行されたりしていますが、内陸部から三陸に向かう路線はこの釜石線や、盛岡から宮古に向かう山田線が運行されています(山田線は宮古からの三陸沿いは運休中).

 この日は北上で宿泊しました.

 さらにつづきます

2013/09/15

車で東北旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:16

 遅い夏休みを利用して、3泊4日で東北に旅行に行ってきました.
 実際には2泊3日、行程を詰めれば1泊2日でも行ってこれそうな旅行ではあるのですが、せっかく遠くに出かけるのだしと思って余裕を持った行程で移動することにしました.

RICOH GR

 1日目は仕事が終わってから出かけたので基本的には100kmほど移動して首都圏脱出したのみ.
 今回の移動手段はロードスター.行き先を考えると鉄道では移動が困難だったりすることもあり、ドライブ旅行をしたいという思いもあって車移動を選びました.
 東北道の佐野サービスエリアにある「旅籠屋」に宿泊.以前に福島旅行をしたときにも利用したホテルですが、平日だと素泊まり5,000円という低価格でしかも高速道路を出ることなく宿泊できるのでETC深夜割引も適用されてお得度が高いのです.

RICOH GR

 朝食はサービスエリアの売店で焼きそばパンと「レモン」.この「レモン」なる飲み物、以前から気になってはいたのですが飲むのはこれが初めて.予想では酸っぱい乳酸菌飲料的なものだと勝手に想像していたのですが、思ったより酸味が少なくレモンの風味のある甘めの飲み物でした.

RICOH GR

 途中の那須高原サービスエリアでバニラソフトクリームをいただきました.
 さすがは那須高原といえる濃厚なクリームの味わいで満足の一品です.

RICOH GR

 東北道を仙台で降りて仙台駅へ.
 車移動で仙台駅へわざわざ行く必要があるのかと思うかもしれませんが、ここでスターバックスコーヒーに立ち寄って水筒にコーヒーを補給するのです.そして昼食に駅ビル内の店舗で牛タンをいただきました.
 牛タンというと塩で焼くのが一般的ですが、塩と味噌が選べて、しかもミックスもできるというのでミックスでお願いしました.
 塩は定番のおいしさですが、味噌が意外とよくあい次もミックスか味噌でいこうと思いました.

RICOH GR

 仙台を出て、向かった先は松島.
 以前にも出張のついでにちょっとだけ来たことはあるのですが、今回はもうちょっとゆっくりと見て回ることができました.
 が、遊覧船には乗れなかったので次に来たときには遊覧船に乗って海から島々を眺めたいものだと思いました.

RICOH GR

 そのままさらに三陸方面に進み、石巻市の山中にある「追分温泉」に泊まりました.
 この旅館、インターネットで宿泊先を探していてたまたま見つけたのですが、ネットでの予約はいっさいできず、電話のみの受付のようです.しかも携帯電話の電波状況を見るとauは圏外との表示が.さらにいうと、地図で確認するとこの旅館の周囲数キロには他の住居や建物もないという秘境っぷり.
 旅行に出るんだし、たまにはこうして俗世間と隔絶されたところもいいんじゃないかと思って宿泊してみました.
 実際、すれ違いも難しい人里離れた道を延々と走らないと着くことができず、なかなかに秘境感のあるところでした.

 通信状況はauの電波は途切れ途切れでほぼ圏外.ですが、なぜかフレッツスポットが用意されており無線LANサービスが用意されていました.フレッツの会員になると1日15分を2回だけ無料でネット接続ができるというので利用しましたが、15分では翌日の行程を確認するくらいが精一杯です.

RICOH GR

 旅館主の趣味なのか、玄関先にはトヨタスポーツ800とダットサンフェアレディがありました.写真ではナンバーを消してありますが、どちらもナンバーつき.館内にも車の写真が貼ってあり、どうやら車好きのようです.

RICOH GR

RICOH GR

 夕食は部屋まで運んできてくれました.
 予約をするときに5,700円から1,000円刻みで9,700円まで(8,700円だったかも)という値段設定とのことで、7,700円からちょっといいお刺身がつくとの話なので7,700円で申し込んだところ、大量の料理が運ばれてきました.
 別に盛られている鯨、サザエ、かに、ウニ、貝がどうやらちょっといいお刺身のようです.
 ここには写っていませんがご飯が小さいお釜で用意され、さらにあとから天ぷらが運ばれてきました.
 どうにか完食しましたが、もはやまったく動けず.ぐったりと横になったままいつの間にか眠ってしまい、はっと気づいたら風呂の時間を過ぎているというていたらく.

 つづきます