2013/10/02

ソフトバンク、ユーザー信用情報を誤って登録

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 20:42

「ソフトバンクが分割払い6万件超を誤って滞納扱い、クレジット審査等に影響。半年公表せず」

 ソフトバンクが携帯電話などの分割支払い情報を誤って信用機関に送信し、支払っているのに「未払いの滞納者」として登録するというミスを犯しました.

 支払いの信用情報というのはCICと呼ばれる機関で管理されており、ローンを組んだりするときにはその人が過去に滞納などをしていないかをチェックする機能を備えています.
 今回ソフトバンクがミスしたのは、通常通り携帯電話料金を支払っている人6万人以上を「料金を滞納している」と、このCICに登録してしまったことです.

 ミスに気づいたソフトバンクは取り消し手続きをとったとのことですが、こちらのニュースにあるように、すでに審査を通らない事例が発生しています.
 また、厄介なことに「滞納者である」という履歴データに加えて「審査に落ちた」という情報も付加され、さらにはこうした情報は本人でも照会できないため、現在自分がどのような扱いになっているかを確認すらできない状態です.

 ミスをしたのもさることながら、今回のソフトバンクで悪質なのは、
・今年の2月3月のミスなのに経済産業省には報告したものの、当の本人には8月まで知らせなかった
・9月30日に新製品発表会があって社長も出ていたというのに、そこでは報告せず翌日の10月1日にプレスリリースのみで公表した
・その発表会で「850日以上重大事故なし継続中」などといいつつも、このような重大事故を起こしている(850日以上重大事故なしは通信障害などで、今回のは別物という認識のようです)
 というように、故意ともいえる隠蔽工作をしていることです.もしくは個人の信用情報などたいしたことないという姿勢の表れかもしれません.

 信用情報というのがどのように管理され、過去のどれほどの滞納が記録されてブラックリスト登録されるかなど、細かいところは自分もわかりませんが、濡れ衣を着せられて住宅や車などのローン審査で落とされたりしたら人生設計にまで影響を及ぼしそうです.
 ソフトバンクは(他社携帯キャリアも)過去に個人情報漏洩をしていたりしますが、今回の滞納者情報誤送信はそれを上回るミスであり、「名誉毀損」といえるレベルです.
 今後の生活に影響が及ばないように適切な処置がなされることを願います.

【補足】
 ここの記事によると、信用情報の開示を求めることができるそうです.