2020/07/12

CarPlayレトロフィットキット取り付け+スマホスタンド取り付け

Category: 物欲, — Annexia @ 20:42

 NDロードスターにCarPlay/Android Auto対応のレトロフィットキットを取り付けてもらいました.
 去年の8月くらいにマツダ純正のCarPlay対応キットが発表されたのですが、ディーラーに問い合わせてもいまひとつ乗り気ではなく、取り付けをしたいという話をしてからも遅々として進みませんでした.あとになって知ったのですが、単純にパーツを交換して終わりというようなものではなく、取り付けを行う車の装備に応じて取り付ける細かな部品が違うとか、追加の部品が必要であるとか細かな要素が多くて、なおかつ取り付けにあたっては内装のかなりの部分を取り外す必要があるなど、ディーラーの仕事としてもかなり大変なのと知識が必要だそうです.その辺もあって、ディーラーもできれば手をつけたくない案件だったのかもしれません.
 結局、正式に取り付け申し込みをしたのが3月で、そのときにパーツ代金を前払いし(約35,000円)、さらに6月の車検時にあわせて作業をしてもらい作業費も3万円ちょっと支払うことでようやく使えるようになりました.6万円以上という価格はたかがiPhoneの画面を車の画面に出すだけに支払う額としては高価な気もしますが、純正ナビの地図更新料金が3年で5万円ということを考えると、地図代に5万円支払うよりも拡張性のあることに6万円といくらかを支払うほうが楽しめそうだと思いこちらを選択したというわけです.

 CarPlayのホーム画面.この画面はiPhoneから表示の順番や表示/非表示をカスタマイズできます.

 iOS13から搭載された、ダッシュボード.曲表示やナビを同時に表示できていいのですが、残念ながら表示可能なナビは純正のみです.

 曲表示画面.Bluetooth接続だとジャケ写が表示されないことが多いですが、USBケーブル接続なのでiPhoneに入っていればジャケ写も表示されます.また、曲の選択画面もプレイリストやAppleMusicなどiPhoneとほぼ同じことが操作できるのはメリットです.逆にラジオを聴きたいような場合には、マツダコネクトのメニューからラジオを選択する必要があります.radikoは現状ではCarPlay対応ではなく、どうやらradiko互換のサードパーティ製アプリが対応しているようです.

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Apple iPhone mini 5

 ディーラーから帰宅しがてらApple純正マップでナビを使いましたが、そっちに案内する?というパターンと、この細い道わざわざ使うの?というパターンが散見されたので、まず最初にナビ候補から除外しました.Googleマップも細い道案内しすぎという条件で除外に.ルートの細かな設定ができればいいのですが、その辺の使い勝手は専用ナビにはかなわないですね.

 2020年7月現在でCarPlayに対応したナビアプリはApple純正の地図アプリの他は、Googleマップ、Yahoo! カーナビ、Waze、そしてカーナビタイムの5種類.Apple純正マップとGoogleマップを上記の理由で除外し、Yahoo! カーナビも実際に使ってみたものの使い勝手は自分の好むところではなく、Wazeは海外製のナビでなおかつGoogle傘下なので最初から期待せず除外.残る選択肢はカーナビタイムひとつ.
 カーナビタイムのみ有料(Appleのサブスクリプション契約では月額600円、年間一括でも5,700円)なので最後に試したのですが(最初の1ヶ月は無料)、実際に使ってみると使い勝手の良さは頭抜けており、無料だからといってほかを使う気にはなりませんでした.

 また、カーナビの画面に地図を表示しつつも、iPhoneの画面にルートの概要が表示されるのもメリットとして見逃せませんし、行先検索時にはiPhone側で操作することもできます.なので、カーナビの画面を使いつつもiPhoneを操作しやすいようにスタンドを取り付けたほうがいいのではないかと判断しました.

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FUJIFILM X70

 スマホスタンドとして購入したのが、ビートソニック製のロードスター純正スタンドBSA-21.スマホ用ホルダー部分のないものやQi対応のものもありましたが、今回は充電はUSBから行うので、通常のスタンド付きのものを購入しました.

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FUJIFILM X70

 仮組みしてみるとこんな感じ.ややゴツい気もしますが、振動する車内でぐらつかないようにしつつも、取り付け位置を調整するためには仕方のないところでしょう.

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FUJIFILM X70

 助手席側右にある、ドリンクホルダー取り付け用の場所に下側を引っ掛け、センターコンソールの出っ張りに上側から挟み込むようにして固定します.センターコンソール側に取り付けるパーツには両面テープが用意されていましたが、使わなくても安定しているようなので両面テープは使用していません(指で動かせばぐらつくし、使用する前提で作られた製品なのでここは自己責任で).

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FUJIFILM X70

 取り付け完了.位置がシフトノブの左上で、低めに取り付けるとシフト操作時に手にぶつかるので位置合わせには気を使います.
 また取り付け後もドリンクホルダーは問題なく使えます.USBケーブルは30cmのものを用意していましたが、シフトノブにぶつからない高さに調整すると届きません.また、iPhoneのLightning端子をそのまま下に垂らすとシフトノブ操作時に接触して気になりそうです.なので50cmのL字型のものを注文しました.

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FUJIFILM X70

 仮のケーブルをつないでテスト.スタンドがゴツいかなとも思ったのですが、内装が黒いのとiPhoneに隠れるので気にならないですね.

 操作性含めてもろもろまとめ.
 CarPlayになってよくなったところと機能的に物足りないところがありますが、気になったのは操作性です.マツダコネクトは回転ダイヤル/8方向に倒す/押し込むことができるノブが採用されています(新しいものはそれに加えてノブの上部分がタッチパッドになっている).純正ナビはこのUIにあわせた設計がされており、ダイヤルを回転させることで地図の拡大縮小ができますが、CarPlayではできません.かといってiPhoneのような画面上でピンチイン/アウトで拡大縮小ができるかといえばそれもできません.iOSの機能上の限界なのか制限なのかはわかりませんが、地図としての使い勝手は純正ナビが上です.また地図データについてもApple純正やGoogleマップは道路専用に特化された地図ではないので、見やすさという点でも劣ります.Yahoo! カーナビとカーナビタイムは道路用にチューニングされているのでいいのですが、なぜかYahoo! カーナビはナビゲーション中はコンビニやガソリンスタンドなどの目印となるアイコンが消える謎仕様です.カーナビタイムは道路地図として見やすいですし、さらに純正地図にはない駐車場の満空情報やガソリンスタンドの価格(更新時間によってかズレもありますが)が表示されるのは大きな利点です.
 CarPlay/Android Auto対応の車は徐々に増えてきており、また最近はコストのかかる純正ナビを嫌いディスプレイオーディオと呼ばれる画面付きのラジオとUSB端子を備えた安価な機器を搭載する車が多くなってきています.そのため、対応するカーナビも増えてくるのではないかという期待もあります.発展途上の分野ではあるので、今後が楽しみでもあります.