2010/08/22

銚子で食べ歩き

Category: 旅行・観光,鉄道,食べ物 — Annexia @ 03:09

銚子駅

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 Iくんとともに特急「しおさい」に乗って銚子まで出かけてきました.


 9時40分に東京を出て、銚子に着いたのが11時半くらい.距離にして約120km.東海道線でいえば東京から沼津くらいです.

 今回の目的は、というほどの明確な目的はないのですが、しいていえば
・おいしい海産物を食べる
・銚子電鉄に乗る

といったところでしょうか.

銚子漁港

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 銚子駅から銚子電鉄に乗り換えて、まずは車内で1日乗車券「弧廻手形」を購入.この弧廻手形、値段は620円で、銚子から終点の外川まで往復する額と同じなので結構お買い得です.しかもぬれ煎餅の引換券つきです.

 都心と比べても銚子は涼しくていいです.たぶん気温的には都内とたいして変わらないと思うのですが、湿度が低く、心地よい海風が体感温度を引き下げているのではないでしょうか.

 銚子から2つ先の観音駅で降りて、しばらく歩くと銚子漁港が見えてきます.さすが日本でも有数の漁港だけあって、なかなかの規模です.

うにいくら三色丼

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 観音駅から歩いて、漁港の少し先にある「浜めし」でランチ.今日のおすすめはうにいくら三色丼ときんめの煮付け.きんめはナイスバディのいいヤツが入ったとのことだったのですが、定食で2,200円と少し値が張ったのでうにいくら三色丼を注文しました.
 写真ではうにが少し隠れてしまっていますが、臭みのまったくないとろけるような舌触りは絶品.まぐろもいくらも思わず顔がほころぶほどのうまさ.
 ちなみにナイスバディなきんめの煮付けですが、 他の人が食べているのをチラ見したところ、ナイスバディにもほどがあるだろうというくらいのデカさでした.ものすごくおいしそうなのだけど、アレを食べたらそれだけで1日の食事が終わってしまいそうな、そんな感じでした.

観音駅の鯛焼き

Nikon D40+Voigtlander ULTRON 40mm F2

 観音駅に戻ったところで、銚子電鉄の名物の一つでもある鯛焼きをいただきました.
 写真ではわかりづらいですが、けっこうな厚さがあります.表面はバリバリであんこはこぼれるほどにたっぷりという逸品.お値段90円というのは安すぎるような気もします.

デキ3

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 1駅銚子よりに戻ると仲ノ町という駅に着きます.ここに銚子電鉄の本社と車庫があります.本社といっても、駅舎に併設された本当に規模の小さな事務所といった風合いで、同社の経営の厳しさを如実に物語っています.

 ここで入場券を購入すると、車庫見学ができます.写真は日本でも最小といわれている電気機関車、デキ3.1922年、ドイツ製.

しょうゆソフトクリーム

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 この仲ノ町駅の周囲にはヤマサ醤油の工場があります.というよりも、むしろヤマサ醤油の工場と工場の間に銚子電鉄が通っているという言葉のほうが正しんじゃないかというくらいの状態です.なので駅周辺を歩くと、きな粉っぽい匂い(大豆の匂い)や醤油の匂いが漂っています.
 そのヤマサ醤油の工場に併設されたショップで売られているのがしょうゆソフトクリーム.お値段は250円.「すぐ溶けますからご注意ください」といわれたように、撮影している間にみるみる溶け始めてきました. 味は・・・たしかにしょうゆ味のアイスクリーム.キワモノっぽい雰囲気が漂っていますが、結構おいしくいただけます.が、何度もリピートするほどでもないかも.

犬吠駅

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 再び銚子電鉄に乗って、終点1つ手前の犬吠駅へ.
 ここではぬれ煎餅の実演販売が行われています.

 銚子電鉄を有名にしたのが 4年前にWebに掲載された「ぬれ煎餅を買ってください.電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」というメッセージでしょう.親会社が倒産&先代の社長が横領で資金を持ち逃げしたのが発覚、それを理由に自治体からの融資を断られてしまい、電車の修理すらままならない状況という大ピンチに.その苦肉の策としてこのメッセージを掲載したところ2ちゃんねるを中心に大反響が起きたというわけです.
 自分も銚子電鉄の存在自体は知っていましたが、こうした事態になっているというのはそのとき初めて知りました.JRや都市部の私鉄のように沿線の人口規模が大きくて沿線沿いに店舗を構えて宅地開発をするようなことなど決してできない地方の現状というのを目の当たりにしました.
 支援が集まったことで銚子電鉄は幾度もの危機を乗り越えて、現在も営業を続けていますが、この4年間でもあちこちの地方で廃止になった鉄道があることを考えると、安泰とはとてもいえないと思います.

 駅構内にはぬれ煎餅はもちろん、佃煮や銚子の名産などが並べられており、ちょっとしたお土産売り場となっています.結構にぎわっており、人気も定着してきているのかなという印象でした.

 そして「犬吠」駅ということからもわかるように、ここから歩いて犬吠埼まで行くことができます.実際に行ってきましたが、雲一つないカラッとした天候で素晴らしい眺めでした.灯台には登りませんでしたが.

旬の握り

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 夕飯もやはり海産物を、ということで銚子駅から歩いて5,6分のところにある「大久保」で旬の握りをいただきました.
 銚子名物のいわしはもちろん、どのネタもたまらなく美味.

伊達巻寿司

Nikon D40+Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5

 ところでこの黄色いのですが、この店名物の「伊達巻寿司」だそうです.
 銚子の伊達巻は一風変わっているそうで、自分が食べた印象としては伊達巻というよりもプリンに近いように感じました.もちろん、おいしくないはずがないわけで.銚子のシメとして最高のものでした.

 帰りは銚子発新宿行きという特急があったのでそれに乗って帰宅しました.
 人口減少による財政悪化で市営病院の経営に行き詰まるなど、なにかと厳しい話題の多い銚子ですが、こんなにいいところなのにどうしてもっと流行らないんだろうと不思議に思いました.都心からの高速道路が 銚子まで開通していない、特急電車の本数もそれほど多くなくて時間もかかる、というあたりが原因なのでしょうか.

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