GR DIGITAL III
フジモトマサル氏の3年ぶりの新刊である「終電車ならとっくに行ってしまった」が発売されたので、昼休みに会社を抜け出して青山ブックセンターにて購入してきました.新刊本のなかでもひときわ高く積まれていたのは、発売日だからか、店員のイチオシだからでしょうか.
氏の著作物はどれも装丁のすばらしさに魅了されるのですが、今回もなかなかです.ブルーグレイの重厚な下地に明朝体で落ち着いた感じでの書名.その重厚な下地の部分に漫画があしらわれているあたりが内容を上手に伝えています.カバーを外したハードカバーの上質な手触りもいいですね.普段は電子書籍がもっと普及すればいいのにと思っている自分ですが、本当に気に入った書籍はこうした丁寧な装丁のハードカバーで物理的に所有したいものです.
内容は4ページのエッセイとそれにまつわる2ページの漫画で1話.漫画の主人公は人間ではなくナマケモノ.エッセイと漫画は話が繋がっているわけではなく、ひとつの話題を別の視点から捉えて描かれているような感じですね.エッセイを読んだ後に漫画を見て、そうきたかと思わせられることしばし.オススメです.