2011/04/18

週刊東洋経済 東京電力特集

Category: 書籍,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 23:04

週刊東洋経済 東京電力特集

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 週刊東洋経済が「迷走する巨大企業の正体 東京電力」なる特集を組んでいたので買ってきました.

 今さら東京電力がどうなろうと原発が急速に改善されるわけでもないし、正直いってどうでもいいことです.
 が、今回の一連の原発事故が「人災」といわれるゆえんや、東電がこれからどうなるかという予測やその裏で蠢く団体や政府系機関などを知ることで、この国の電力事情が今後どうなるかが見えてくるのではないかと思い、その辺を知る一助になるのではないかと思って購入してみました.
 経済誌なので企業寄りの記事が書かれているのかと少し心配でしたが、社内の学閥や社長の出身組織、取引や出資のある社外企業、いわゆる「原子力村」と揶揄される政府系機関や業界団体の相関図、原発を受け入れた地方自治体の現状など、かなりハードな中身でした.

 個人的にはゆるやかに原発は縮小の方向に向かって欲しいと考えているのですが、残念ながらここまで強固に組織が形成されて政府とも密接に絡み合っている原子力ビジネス・利権が急速に方向転換するようには見えません.
 考え得る今後のパターンとしては、
 ・現状維持→老朽化した原発を延命措置→なんらかのトラブルで破損→再び事故
 ・老朽化した原発を廃止→新規原発を建築→利権ウハウハ&日本の沿岸部にさらに原発が立ち並ぶ
 というようなところでしょうか.ゆるやかに原発廃止&次世代エネルギーへの移行、というパターンは悲しいかな、可能性が低いような気がしてきました.

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