2011/10/10

猿島と川崎工業地帯

Category: 工業地帯,旅行・観光,日記・雑記 — Annexia @ 22:55

 連休中にホリデーパスを利用して、横須賀の無人島である猿島と川崎の工業地帯に出かけてきました.

横須賀駅

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 東京駅から横須賀線に乗って横須賀駅に.横須賀駅は階段が1段もないというレアな駅です.バリアフリー的な側面で評価されているようですが、もともとは軍事物資を鉄道に積み込むためという歴史的な経緯のためのようです.
 駅の入り口によこすか海軍カレーのキャラクタ「スカレー」の像が置かれています.

護衛艦

Nikon D700 + NEW NIKKOR 105mm F2.5

 駅を出てすぐに海上自衛隊や米軍の施設が見えてきます.この後ろには南極観測船「しらせ」も停泊していました.

 ここから三笠公園に向かい、船に乗って猿島に向かいます.

猿島

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 猿島は横須賀の沖にある小さな無人島です.幕末から第二次大戦にかけて防御拠点として使用され砲台が設置されていました.
 船が着岸するあたりは海水浴場やバーベキュー施設として利用されていますが、奥に入っていくと島全体が要塞であったときの名残が随所に見られます.小さな島なので1時間もあればほぼ全体を見ることができます.

猿島

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 通路の両側をレンガで固めて弾薬庫や兵舎として使用していた跡が未だに残っています.
 10年以上前にも訪れたことがあるのですが、そのときに比べて劣化が進んだのかそれとも歴史遺産の保護のためか、木道が設置されていました.

砲台跡

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 島に設置されていた砲台の跡です.全部で5基の砲台が設置されていたそうで、いくつかを見かけました.

トンネル

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 上空からのカモフラージュのためか、トンネルも多く設置されています.トンネルや壁面のレンガ造りの施設には、今となってはほとんど見られない「フランス積み」という積み方が見られます.

 1時間ほど滞在してから三笠公園に戻り、昼食をとってから鶴見に向かいます.

国道駅 改札口

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 鶴見駅で鶴見線に乗り換え、1駅目の国道駅で下車します.
 国道駅はその名の通り、国道15号沿いにある駅です.横浜市内の駅であるにもかかわらず、無人駅、しかも自動改札すらありません.もっとも、鶴見線にはこうした駅はザラで、自動改札のある駅のほうが珍しいくらいです.

国道駅 アーケード?

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 改札を出ても廃墟然とした光景が広がります.いくつかの店舗の看板が出ているのですが、訪れたときには営業していませんでした.
 駅の入り口の壁面には戦時中の米軍機による機銃掃射の弾痕が残っていたのですが、いつのまにか修復され消えてしまいました.貴重な戦時中の記録として残すべきだと思うのですが、残念です.

海芝浦駅からの眺め

Nikon D700 + NEW NIKKOR 105mm F2.5

 再び鶴見線に乗って海芝浦駅に向かいます.鶴見線は工業地帯に沿って敷かれている路線で、途中で3つに路線が分岐します.そのなかでも一番ユニークなのが、この海芝浦行きの支線です.なにしろ、駅の出口が東芝の工場入り口に直結しているため、一般人は駅から出ることができません.しかもこの駅、運河沿いに作られているため、片側は海.その特殊性と近場ながら非日常な旅情気分が味わえると評判のため観光客が多く、東芝側も配慮して公園を整備してくれています.
 運河の反対側には石油関係の設備でしょうか、蒸留塔があり炎が吹き出しているのが見えました.

ガスタンク

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

昭和駅

Nikon D700 + NIKKOR-O Auto 35mm F2

 日が沈むまで少し時間があったので、さらに鶴見線に乗って扇島駅まで行ってみました.川崎の工業地帯は車と電車で行けるエリアが異なるので、たまには電車でこうして回るのも楽しかったです.

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