以前からネットのあちこちで話題になっていた「東京時層地図」が発売になったのでさっそく購入してみました.10月末までは期間限定価格で1,500円.それ以降は2,500円です.
地図アプリなのですが、素晴らしいのは表示されている地図を
「現代(地図 / 航空写真 / 航空写真+地図)」
「段彩陰影(5mメッシュ標高)」
「高度成長前夜(昭和30-35年)」
「昭和戦前期(昭和3-11年)」
「関東地震直前(大正5-10年)」
「明治のおわり(明治39-42年)」
「文明開化期(明治9-19年)」
に瞬時に切り替えできること.もちろんGPSにも対応しているので、電車で移動しながら古地図を表示させるとタイムスリップしているかのような気分になります.
地図はこんな感じです.
明治のおわりの渋谷〜青山です.青山学院大学はすでにありますが、向かいにそびえ立つ国連大学は当然ながら存在しなく(国連ができたのは戦後ですしね)、都電の車庫になっています.車庫の裏手にある池の周りをぐるっと回ってループもしている線路が気になります(この線路は関東地震まではありましたが、昭和戦前期では姿を消しています).
ちなみにこのころにはまだ表参道は存在していません.
画面右下にある三角形のボタンを押すと凡例が、その右の紙が重なった形状のボタンを押すと地図の年代を切り替えることができます.
もう1枚.
文明開化期の世田谷区経堂です.縮尺表示の少し北にある寺院のさらに少し北あたりが小田急線経堂駅です.右下から左上に斜めに突っ切っている道路は現存しており「経堂すずらん通り」と名付けられています.かつては「瀧坂道」と呼ばれ江戸時代から存在する道路で、渋谷の道玄坂から府中までを結んでいたそうです.
収録地域がほぼ東京23区内と限定されてはいますが、面白いですコレ.つい見入ってしまいます.
さらなる希望をいわせてもらえるのならば、iPadに対応してもらえたり、昭和40-50年代の地図(できれば空撮も)を追加してもらえたりするとさらに嬉しいですね.
私も買いましたが、これ本当に面白いですよね。
特に都電の路線や貨物線がこんなにあったのかと追いまくってますw
改良要望については私も同じですが、昭和4-50年代はすごく欲しいですね。
やはりこの3-40年の変化は小さくないと思いましたわ。
コメント by エヌ氏 — 2010/09/25 @ 23:33
昨日の昼休みに買ったのですが、つい見入ってしまって時間の経つのを忘れてしまうほどですw
鉄道の路線は増減が激しくておもしろいですよね.
路面電車が昔はこんなに走っていたのかと驚きました.
貨物線も廃線になったところも今の地図を見ると、なだらかにカーブした道路になっていたりして名残を感じたりもします.
あと、多摩地区も地図がほしいですね.それこそ多摩地区の戦前から戦後、そして現在までを細かく見れたら発展のすごさが実感できるんじゃないかと思います.
コメント by Annexia — 2010/09/25 @ 23:42
多摩地区はそれこそ昭和末期がないとおもしろみがないかもしれませんね。
それこそ、40年代にならないと多摩ニュータウンなんて原野だったと思いますしw
今度、コレを持って古道散策してみたいです。
コメント by エヌ氏 — 2010/09/26 @ 23:20
知ってるかもしれませんが、ココから昔の空撮画像が見れます.
http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/
昭和40年代の多摩地区は開発真っ只中という感じです.
時層地図と荻窪さんの東京古道散歩を持って歩くだけで相当楽しめそうですね.
コメント by Annexia — 2010/09/26 @ 23:51