RICOH GR III
BALMUDAのThe GreenFanを新しいものに買い換えました.
今まで使っていたものは、GreenFan2.購入は2012年なので11年使ったことになります.扇風機の標準使用期間は10年とされているので、そろそろ交換時期かなというタイミングに来ていました.
とはいえまあまだ普通に使えているし、セールでもあったら買い替えを考えようかな…… くらいに考えていたところ、BALMUDAにユーザ登録している人向けの30%引きセールが始まったので購入したというわけです.
GreenFanシリーズは一般的な扇風機に比べてかなり高価な製品ですが、気に入っている点が2つあります.
・特殊な羽根設計により、風の当たり方がソフトでずっと風を受けていても扇風機独特の疲れのようなものがない
・DCモータを使用しており非常に音が静かでほとんど動作音が気にならない
どちらもGreenFanが出た時は衝撃的でした.とくに風の当たり方がソフトなのは感動的で、一般的な扇風機の風を受けていると、痛みとまではいかないまでも疲れを感じたりとか目が乾燥したりするのですが、GreenFanだとそうしたものがありません.なので、エアコンの設定温度を控えめにして扇風機を常時動かすような運用で節電することもできます.
現在はフォロワーというか類似品も多々出ていますが、個人的にはオリジナリティに敬意を表したいものなので引き続き新型を購入したわけです.
今まで使ってきた2012年モデルのEGF-1100と今回購入した2023年モデルのEGF-1800、その間にもほぼ毎年なんらかの新型が出ていたようですが、細かな違いはあれど外見はほとんど同じですね.新型を出すためにわざとデザインをいじるようなことをしないところは好感が持てます.
実機を触ってみて、2012年モデルと2023年モデルで違いを感じたのは、
・ファン表面のファンガードの取り付け方法(2012年:マグネット、2023年:回してロック)
・首振り機能(2012年:左右いっぱいまで首振り、2023年:任意の範囲内での首振り設定可能)
・電源オフ時の首位置の動き(2012年:電源オフの位置で停止、2023年:自動的に正面に戻り電源オフで変更位置に戻る)
・首の横向き位置調整(2012年モデルに比べて2023年モデルは細かくなった)
・首の縦向き位置調整(2023年モデルは無段階調整可能になった)
・LEDの明るさ(2012年:一定の明るさでスリープタイマー設定時のみ暗くなる、2023年:無操作1分経過後に自動で暗くなる)
といったところ.
細かな違いの積み重ねですが熟成を感じます.
直販で購入した特典として、シーズンオフ用の収納袋も頂いたので、また長いこと使用できたらと思います.
RICOH GR III
時計を購入しました.HAMILTONのKHAKI FIELD ‘MURPH’ 38mmです.
通称『マーフウォッチ』と呼ばれているこの時計は、クリストファー・ノーラン監督の2014年映画『インターステラー』の中で「マーフ」が使用し、しかも物語の進行上、重要なキーアイテムとして使われていたことで知られたものです.映画公開当時はこの時計は製品化されていなく、映画を見たファンから製品化の要望が出て上映から5年後の2019年に最初のモデルが登場しました.しかしサイズが42mmと大きく、小さなモデルを望む声があったことからさらにその3年後の2022年に38mmサイズのモデルが登場しました.
自分も『インターステラー』を見てマーフウォッチが欲しくなったものの、42mmというサイズで見送っていたのですが、38mmモデルが出たということで購入に至りました.
しかし、実際に入手できるまでが一苦労でした.
以前にHAMILTONのJassMaster OpenHeartを購入したときには安価な並行輸入品がありましたのでそちらに手を出しましたが、今回のマーフウォッチ38mmではそうした並行輸入品が見当たりませんでした.なので正規輸入品を買うことになったのですが、136,400円といいお値段ですので多少は安く買いたいもの.ということでポイントセール期間の楽天を使って購入することにしました.
クーポンやらポイント割引分を考慮すると12万円ちょっとになったのでよかったかな…… と思っていたら、楽天の購入審査で不正アクセスを疑われて購入がキャンセルされたうえにアカウントまでロックされてしまいました.そもそも楽天を使う機会が年に1,2回程度でしかも最近は数千円のものしか買っていなかったので、急に高額製品を買ったので怪しまれたようです.楽天のサポートに連絡を取って解除してもらいましたがこれで2日間のロス.
再び楽天で購入し、無事に購入.購入したからには早く受け取りたい、原宿にある店舗受け取りにすれば店頭在庫をすぐ受け取れるだろう…… と思って店頭受け取りにしたら、在庫がないのか別の理由かはわかりませんが倉庫から店舗に送付手続きがなされてさらに2日間のロス.さらにさらに、店舗で検品したら不具合が見つかったとのことで再取り寄せでさらに2日間のロス.
結果、土曜日の午前に発注したものが翌週の金曜夜にようやく入手することができました.買うとなったらすぐ手に入れたい心情なので流石にちょっと焦らされた感があります.
RICOH GR III
店舗で普通に購入すると大きめの収納ボックスに収められたものを渡されるのですが、大きくて邪魔だし、かといって捨てるのも躊躇してしまうので今回は通販限定で選ぶことのできるモバイルケースを選びました.とはいえ、これに収めて時計を持ち運ぶことはないと思いますが.
RICOH GR III
ブラックの文字盤にややクラシカルなアラビア数字、そしてコブラ針(カテドラル針)と呼ばれる時分針と、それぞれがやや色褪せたような色調なのがクラシカルさを感じさせます.1秒が1/3刻みになっているように、6振動の機械式です.
RICOH GR III
ムーブメントは手持ちのJassMaster OpenHeartと同じ、キャリバーH-10.
ただし、ムーブメント内に「H」のロゴが入っており、ひげゼンマイにニヴァクロンという耐磁性能に優れた素材が使われているなど、多少の違いがあるようです.
RICOH GR III
バンドは艶ありの黒いカウレザーに白のステッチ.このバンドも含めてマーフウォッチだろうと、ベルトはそのまま使うつもりでいましたが防水性ではないタイプのベルトで夏場に使うとすぐに傷んでしまいそうなので別途NATOバンドを発注することにしました.
RICOH GR III
尾錠は標準はピンバックルなのですが、革バンドがすぐに傷んでしまいそうなので純正のDバックルを入手しました.とはいえ、これもバンドと一緒に涼しくなるまでおあずけですね.
RICOH GR III
黒の文字盤にやや暗めの数字ということもあって、視認性は屋外のような場所も含めてそれほど高くはないですね.とはいえ、JassMaster OpenHeartのような時計でも満足して使っていますのでさほど問題ではないです.
それよりも風防がラウンドしたサファイアガラスなのですが、反射防止コーティングがされているとはいえ湾曲しており天井の照明などが映り込みやすいような気がします.ラウンドしたミネラルガラスだとそれほど気にならないのですが、サファイアガラスでクリアすぎるから気になってしまうのでしょうか.
42mmのマーフウォッチ登場から4年ほど購入を悩んでいましたが、その間に38mmモデルが登場し、それに背中を押されるような形でようやく購入に至りました.
好きな映画だとしても、既存の製品を使用しましたというだけだとタイアップ感があって購入には至らなかったと思いますが、映画専用にデザインされたモデルで、しかも映画の上映と関係のない数年後にリクエストに応えて発売された、という点が惹かれたところでしょうか.
3年ぶりくらいにカメラを購入しました.購入したのはRICOH GR IIIの特別色モデル、Diary Editionです.
GRシリーズは2009年にGR DIGITAL IIを購入し、その後もGR DIGITAL III、GR DIGITAL IV、APS-CになったGRと代々使い続けていました.
が、GRからGR IIになったときに、Wi-Fiが搭載された程度のマイナーチェンジのみで期待していたような機能アップではなく、わざわざ買い換えるほどではないな…… と思っていたタイミングで富士フイルムから対抗機種ともいえるX70が登場したので乗り換えて、GRは下取りに出して手放してしまいました.
その後、2019年にGR IIIが登場し、店頭で触ったところGRよりも小型軽量化されキビキビとした動きに魅了され「これは買いだな」と思いながらも引き続きX70を使い続けていました.しかし、X70も購入から7年が経過して精密機器かつ電化製品を使い続けることにやや不安もあり、値段がつくうちに売ってしまおうか…… と思い始めた矢先にGR III Diary Editionが発表されたので、乗り換えることにしたというわけです.
GR IIIは自分が買ったタイミングで登場からすでに4年が経過しており、一般的なデジカメであれば新型が出てもおかしくない頃ではありますが、焦点距離の異なるレンズを搭載したバリエーションモデルとして2021年にGR IIIxが登場しているので、これはまだしばらくは新型登場しないだろうという判断をし、購入に至りました.
Apple iPhone 13mini
GR III Diary Editionは当初、ケースやストラップがセットになった限定モデルが出たのですが、直販や一部の通販サイトのみの販売で下取り交換はできないこともあって(セットのケースやストラップに魅力を感じなかったというのもありましたが)見送り、本体のみの通常販売モデルが出てから予約を入れて購入しました.
上にも書いたように富士フイルム X70を下取りに出しての購入でしたが、驚きだったのはX70の下取り価格.7年前に87,000円くらいで購入した製品だというのに、下取り額が7万円くらいでした.後継機種が出ていないということに加えて、販売期間が短く、しかも発売時は人気機種とは言い難い製品だったので製造台数がかなり少なかったことによる希少性、さらに富士フイルムの現行機も中古品も全体的に品薄が続いているためだと思われますが、それにしてもずいぶんと高値で下取りされたものだと思いました.おかげで6万円弱の出費で購入することができました.
Apple iPhone 13mini
本体以外に購入したものたち.
ケース(非純正)、バッテリ、充電器、SDメモリカード、液晶保護ガラス、リングキャップ(純正、非純正)、フィンガーストラップ(ユリシーズ minimo)、外付けファインダとバッテリ用ケースなど.
Apple iPhone 13mini
GRといえばボディカラーはブラックのイメージが強いですが、Diary Editionはメタリックグレーの本体色にダークブラウンのグリップで、ややソフトなイメージがします.塗装の違いから手にした時の感触も通常のブラックに比べて滑らかな感触をしています.
GR III Diary Edition標準のリングキャップは明るめのシルバーなのですが、明るすぎて違和感を感じたので本体色に近いメタリックグレーのリングキャップを純正/非純正とも購入し、純正のプラスティック製よりも質感の良さを感じたアルミ製と思われる非純正のリングキャップを使用することにしました.
外付けファインダは以前に購入して保管しておいた純正品のGV-2を引っ張り出してきて使用.ニコン銘(製造はおそらくコシナ)の丸型の28mm外付けファインダも持っているのですが、そちらはGR IIIのサイズには大きすぎるうえに重量もあるので純正品のほうがしっくりきました.とはいえ普段使い時には携帯性を重視して使用していません.
また、小型化の影響としてGR IIIからフラッシュが非搭載となっています.
個人的にフラッシュはほぼ使っていなかったこと、持ち運び中になにかの拍子にレバーが押されてフラッシュがポップアップしてしまい、破損のリスクがあることを考えるとないほうがいいかなと思っています.
Apple iPhone 13mini
Apple iPhone 13mini
自分が使っているX-Pro3やX100V、それに入れ替えまで使っていたX70はモードダイヤルがなく、シャッターダイヤルや絞りリングを備えたアナログライクな操作系なので、GR IIIの操作に馴染めるかやや不安でしたが、多少スイッチ類が変わったとはいえ、以前に使っていたGRとほぼ同等の操作系ということもあって比較的すぐに馴染めました.
GRまでの機種とGR IIIの操作系で最大の違いは、右上に配置されていた露出補正用の上下のシーソースイッチがなくなり、背面上部のADJ.ダイヤルで兼用することになったところでしょうか.ほかにもタッチパネルの搭載や十字ボタン周囲のコントロールダイヤルの採用が大きな違いです.また上面のモードダイヤルの項目もフルオートのグリーンモードや動画モードなどがなくなり、すっきりと整理されています.どちらのモードもGRの頃は使った記憶がないので個人的には歓迎です.
富士のカメラの場合、前述したようにモードダイヤルが存在しなく、シャッターダイヤルをオート、絞りリングを手動設定すれば絞り優先オート、逆に絞りをオートにしてシャッターダイヤルを手動設定すればシャッター速度優先オート、両方ともオートにすればプログラムオートと、電源を切っていてもわかる操作系になっているのが特徴です(X-Sシリーズなどモードダイヤル搭載機もありますが).この操作系は個人的に気に入っているのですが、その反面弱点もあり、ダイヤル切り替えで操作するようなものをプリセットとして登録しておくことができません.なので例えば絞り優先オートの撮影設定を登録しておきたいと思ってもハードウェアの設定位置とずれが起きてしまうため登録できないわけです.そうした経緯もあって富士のカメラの場合は画質設定のみを登録しておくことができるようになっています.
それに対してGRシリーズの場合は絞り優先オートで絞り値を指定し、イメージコントロール(画質設定)のパラメータをセットし、露出補正まで変更した状態のものまですべて登録しておくことができます.撮影スタイルがある程度固まっているような場合、かつ複数の設定を瞬時に使い分けたいような場合には重宝する方式です.
富士のカメラのような方式がいいか、それともGRのようにすべてをセットとして登録しておく方式がいいかというのは好みの問題でもあり、どちらがいいといった優劣を簡単につけられるようなものではないですが、GRシリーズがこのような設定方法を採用しているのは、GRというカメラが速射性を重視したスナップメインのカメラという設定方針によるところが大きいような気がします.また、右手ですべての操作ができるというのも速射性を重視したスナップカメラとして重要なポイントだと思われます.
Apple iPhone 13mini
GRシリーズの伝統として、上部左右と左下の3カ所にストラップホールがあります.これにより縦吊りもできるようになっていますので、ストラップ(ユリシーズ クラシコ・セルペンテ)を購入してみました.普段使いはフィンガーストラップ、旅行のときには縦吊りネックストラップというような感じで使い分けしたいと思います.
RICOH GR III
F5.6 1/125秒 ISO200
RICOH GR III
F5.6 1/1000秒 ISO200
画質について.
GR IIIにはイメージコントロールと呼ばれる画質モードが用意されており、その中で自分がよく使うのは「ポジフィルム調」です.
基本的にはJPEGのみで撮影し、ホワイトバランスなどあとで調整する必要がありそうな時だけ、背面のFnボタンにRAW+JPEG撮影に切り替える機能を割り当てておきすぐにRAW撮影できるようにしています.
ポジフィルム調での撮影セッティングは次のような感じです.
・イメージコントロール:ポジフィルム調
・彩度:3
・色相:2
・キー:-1
・コントラスト:2
・コントラスト(明部):2
・コントラスト(暗部):-3
・シャープネス:1
・シェーディング:0
・明瞭度:2
・周辺光量補正:オン
・ダイナミックレンジ ハイライト補正:オン
・ダイナミックレンジ シャドー補正:弱
・ファイトバランス:マルチパターンオートM2/A3
・絞りF2.8
・露出補正:0
RICOH GR III
F5.6 1/200秒 ISO200
RICOH GR III
F2.8 1/8秒 ISO200
ポジフィルム調のセッティングが派手目に振ったものなので、その対極をなすセッティングとしてネガフィルム調をベースに設定したのがこちら.ポジ/ネガのどちらかをモードダイヤルのU1にセットしています.
・イメージコントロール:ネガフィルム調
・彩度:2
・色相:-2
・キー:1
・コントラスト:2
・コントラスト(明部):0
・コントラスト(暗部):3
・シャープネス:1
・シェーディング:0
・明瞭度:2
・周辺光量補正:オン
・ダイナミックレンジ ハイライト補正:オン
・ダイナミックレンジ シャドー補正:弱
・ファイトバランス:マルチパターンオートM2/A3
・絞りF2.8
・露出補正:0
RICOH GR III
F2.8 1/8秒 ISO200
普段使いするカメラとしてやはり多いのが食事の撮影.
食べ物専用に撮影モードをセッティングしています.
シャープめのセッティングかつ卵のふんわり感を出してみたくてF2.8解放で撮影しました.
RICOH GR III
F4 1/8秒 ISO400
初期値でF4まで絞っていますが、丼ものなんかを寄って撮影すると前後のボケが強めに出ますね.
ホワイトバランスはオートで暖色系に振ったりはしていませんがなかなか美味しそうな色合いが出てきます.
RICOH GR III
F4 1/8秒 ISO640
バニラアイスクリームにエスプレッソをかけたアフォガート.
この手の被写体はピントが迷うかなと思いましたが案外すんなりと合焦します.
・イメージコントロール:スタンダード
・彩度:2
・色相:-2
・キー:1
・コントラスト:2
・コントラスト(明部):0
・コントラスト(暗部):0
・シャープネス:3
・シェーディング:0
・明瞭度:3
・周辺光量補正:オン
・ダイナミックレンジ ハイライト補正:オート
・ダイナミックレンジ シャドー補正:オフ
・ファイトバランス:マルチパターンオート
・絞りF4
・露出補正:+0.7
RICOH GR III
F2.8 1/1250秒 ISO200
モノクローム撮影セッティング.光の明暗がはっきりしている時や、フレーム内に余計な色合いがあるような場合にはモノクローム撮影をしています.
この時は岩のゴツゴツした感触を強調しつつ、波の動きを止めるために絞り開放で撮影しました.
RICOH GR III
F2.8 1/1000秒 ISO200
波打ち際の岩場を迂回するためのトンネル.トンネルを覆うようにして生い茂った樹木が荒れ果てた雰囲気と人工的な施設の組み合わせで廃墟や世紀末感が出ていると感じ、モノクロとネガフィルム調で撮影しましたがモノクロの方が好みでした.
・イメージコントロール:モノトーン
・キー:3
・コントラスト:3
・コントラスト(明部):-4
・コントラスト(暗部):-4
・シャープネス:1
・調色:オフ
・フィルタ効果:2
・シェーディング:-1
・明瞭度:2
・粒状感:3
・周辺光量補正:オフ
・ダイナミックレンジ ハイライト補正:オン
・ダイナミックレンジ シャドー補正:弱
・ファイトバランス:マルチパターンオート
・露出補正:-0.7
RICOH GR III
F4 1/8秒 ISO800
通常の撮影モードでも10cmまで寄れますが、マクロモードに切り替えるとレンズ前6cmまで寄れるようになります.
個人的にはマクロモードに切り替えて使うよりも自動で6cmまでピントを合わせてくれるほうが使い勝手がいいのにと感じました.
また、マクロ領域で特に気になる問題としてブリージング(ピントを合わせるとフレーム領域が変化してしまう問題)があります.なのでフレーミングしてからピントを合わせるとフレームが変化してしまい、再フレーミングが必要となるのが地味に厄介です.
RICOH GR III
F5.6 1/8秒 ISO200
こうした構図で撮影すると湾曲が気になったりするものですが、ほとんど気にならないレベルですね.
また、フルフレーム換算28mm相当とはいえ、実際には18.3mmのレンズなのでパースのつきかたに超広角レンズらしさを感じます.
RICOH GR III
F2.8 1/15秒 ISO200
シャッター速度の下限とISO感度の上限を設定できるので、当初はシャッター速度を1/8秒まで粘らせ、ISO感度は12800に設定しました.その後、1/8秒だとマクロ域で手ブレになることがあったので1/15秒を下限に設定しました.マージンをとって1/15秒を下限に設定しましたが、1/8秒でもほぼ手ブレは防げているのでGR IIIの手ぶれ補正機能は優秀だと思いました.
GR DIGITAL IVの時も手ぶれ補正機能は搭載されていましたが、自分との相性が悪いのかシャッターを切るタイミングでわずかにセンサーが動いてしまい、オフにしたほうがブレが少ない写真が撮れるのが困りものでした.それと比べるとペンタックスの手ぶれ補正技術「SR」が導入されたGR IIIは段違いに進化しており、水平が取れるようにセンサーが回転し自動補正してくれる機能まで搭載されているなど、使える機能は限界まで使うというのはペンタックス譲りだなと感じます.
RICOH GR III
F2.8 1/1250秒 ISO200
街中を歩いていて何の気なしに撮影した写真が案外よく撮れていたりすると嬉しいものですが、GR IIIは気軽に撮影する気にさせる敷居の低さと画質の良さがなんといっても魅力です.
AFモードは中央部分のオートAFに設定してカメラ任せにし、明確にピントを合わせたい場合には画面タッチで位置指定するようにしています.オートAFは意図した部分にピントが合わない時も多々ありますが、スナップ撮影で中央エリアのどこかにとりあえずピントを合わせたい的な撮影には悪くないですね.
RICOH GR III
F2.8 1/400秒 ISO200
ピントの合焦している部分からすっと溶けるようにぼけていく描写は個人的にかなり好みです.
Apple iPhone 13mini
まとめです.
■いいところ
・コンパクトで軽量なボディは持ち運びに重宝
・画質がとてもいい、描写が好みのレンズ
・カスタマイズで好みの画質に設定できる
・モノクロームも粒状性の設定もできて好みの描写に設定できる
・特別色のメタリックグレーのボディカラーは個人的に好み
・コンパクトなのにしっかり効く手ぶれ補正
・操作系も含めたレスポンスの良さ
■いまいちなところ
・バッテリのもちがもう少し良くなってくれたらいいのに
・オートエリアAFのピント合焦位置が自分の意図しているところにあってくれたらいいのに
・マクロモードの切り替えが面倒なのでマクロモードまでシームレスに切り替わる設定がほしい
・RAW撮影した画像をUSERモードに登録したプリセットで現像処理できるようにしてほしい
・沈胴式レンズなので難しいとは思うけど、防塵防滴構造にしてほしい
・サイズ的に難しいのはわかるけどファインダが内蔵されていたらいいのに
・BluetoothやWi-Fiを使ったiPhoneやiPadとの接続がやや安定性に欠ける
GRシリーズは使用者の声などによりファームウェアアップデートで機能が徐々に充実するのが売りの1つで、いうなれば使用者が「育てる」ともいえる側面を兼ね備えたカメラでもあります.前回購入のGRのときは発売と同時に購入し、徐々に機能アップしていく楽しさを感じていましたが、今回のGR IIIについては発売から4年が経過していることもあって逆に熟成された状態のものを使えるというのはありがたいものの、発売当時に買って機能アップを楽しむのもよかったかなとも思います.
操作性も含めてほぼ満足しており、細かな不満はあれど小型軽量でしかも高画質ながら気軽に持ち運べるカメラとしては、ライバルはいないのかなと思います.最大のライバルはスマホではあるのですが、撮影する楽しさという点では比べるべくもないですし.
コロナ禍もあって久々に買ったカメラではありますが、いいもの買った感があって満足しています.
Apple iPhone13 mini
イヤホンを2個買いました.どちらもfinalの製品でE4000とMAKE4です.
価格はどちらも15,000円前後.片方だけで十分だろうとか、両方合わせれば3万円くらいのもっといいイヤホンも買えただろうという考えもあるのですが、「MAKE4」という、やや特殊ともいえるイヤホンを購入したかったこと、またその比較対象として同じような価格帯の定評のあるイヤホンが欲しかったという理由によりこの2つを購入するに至りました.
FUJIFILM X70
先に購入したのはE4000.MMCX対応でリケーブルができるのが特徴です.
finalのEシリーズはE500/1000/2000/3000/4000/5000とバリエーションが多く、4000と5000がリケーブル対応です.E4000を選んだのは音の傾向(試聴はせずにレビュー記事等を参照)が自分の好みに近いであろうこと、予算額に近かったというのが理由です.
FUJIFILM X70
FUJIFILM X70
アルミ筐体でコンパクトな作りになっています.
付属品はイヤーピースのほかにSHURE掛けするためのフック、MMCX端子を取り外ししやすくするMMCX ASSIST、シリコン製ケース(カラビナつき)など豊富です.
聴いてみた印象はクリアで低音から高音までバランスのいい、はっきりとした音.硬めの音が好きな自分としては好みの音です.が、もう少し低音が強い方がいいかなと感じました.
Apple iPhone13 mini
そこで、リケーブルできる利点を活かして低音が出ると評判のケーブルに交換してみました.Nobunaga Labsの「ほのか」です.銅線を編み込んだ形状がなかなか派手な感じではありますが、エントリークラスの製品なので5,000円ちょっとでした.
期待どおり、低音が強くなり好みの音質に近づいた感もある反面、標準のケーブルで感じたバランスの良さのようなものはやや崩れたような印象も受けました.こうなると他のケーブルも気になってしまいます.比較的安価な製品に手をつけただけとはいえ、オーディオという沼の片鱗を見せつけられたような感じです.
Apple iPhone13 mini
もう1つのイヤホン、MAKE4です.自分はfinal直販で「MAKE4 スターターキット」を購入したのですが、段ボール箱を開けると5個の缶が出てきました.どうやらパッケージはないようです.
Apple iPhone13 mini
それぞれの缶を開けていくと、イヤホン本体などのパーツが出てきます.5個の缶の中身は、イヤホン本体、ケーブル、チューニング用のパーツ、イヤーピース、そして1つは空っぽ(ケース)です.
Apple iPhone13 mini
Apple iPhone13 mini
MAKE4の最大の特徴は、自分でパーツを交換するなどして好みの音質を作り出せることです.
調整できるポイントは、
・イヤホン後端のダイヤル回して低音-高音の調整(約30段階)
・音導管(イヤーピースを取り付ける部分)の外側、内側のフィルタ(10種+フィルタなし)
・音導管内部に入れるスポンジ(6種+スポンジなし)
・外部へ音圧を逃すベントフィルタ(10種+フィルタなし)
と多岐にわたります.
フィルタはシール状になっており、精密作業用のピンセット(別売)で貼り付けます.始めるまではこんなシールみたいなものでそんなに音が変わるものかなと半信半疑でしたが、試しに低音に振ったフィルタを貼ってみるとボコボコの低音になり、逆に高温よりにするとスカスカになります.
出荷時の状態でも十分クリアでいい音がするのですが、そこから手を加えていく過程がとにかく楽しいです.低音のこもりは減らしたいけど存在感のある硬めの低音は出したい、高音の伸びがもっとほしい…… とあれこれいじりながら好みの音質に仕上げていき、好きな曲が生き生きとした感じで聞こえるかと思えばクラシック音楽を聴くと派手すぎてバランスがとれていない…… なんてこともあり、ここまできてE4000のような出荷時から基本的に音のいじれないイヤホンのバランスのよさというものを思い知らされたりもします.
一般的にはイヤホンを分解したりフィルタ等のパーツを交換したりする行為は保証の対象外となりメーカー推奨ではないと思われますが、それを許容し遊べるように設計したfinalはユニークな会社だと感じました.
またMAKE4、という名称から想像できるようにMAKE1から3もあり、そちらはイヤホン本体をドライバーで分解してパーツ交換しなくてはなりません.音導管内部をいじるのにレンチで取り外すという工程があるものの、比較的簡単にいじれるのはMAKE4の利点です.
さらに新しいタイプの音導管が直営店ではお試しできるようになっているとか、新たなパーツの追加も予定されているようで、なんか楽しいおもちゃを手に入れたような感じですね.もちろんおもちゃの域にとどまらず、好みの音質を奏でるイヤホンとしての実用性も兼ね備えています.
会社と自宅でM2 MacBook Airのバックアップを取っているのですが、自宅にいるときにバックアップを短時間で済ませたいと思い、ポータブルハードディスクからSSDに切り替えることにしました.
FUJIFILM X100V
購入したのはKIOXIAのEXCERIA PLUS ポータブルSSD、2TBです.ハードディスクに比べてSSDはまだかなり高価ですが、年始のAmazonのセールで若干値引きされていたことに加えてちょうどギフトカードをもらったこともあって購入することにしました.
FUJIFILM X100V
同梱されていたのは、SSD本体とUSB TypeC-TypeCのケーブル、USB TypeA-TypeCのケーブルの2本、あとは説明書.
FUJIFILM X100V
本体はアルミ製で放熱性に優れています.端子はUSB TypeC.
今回はTimeMachineメインで使用し、ParallelsのWindows仮想ディスク環境をTimeMachine自動バックアップから除外し手動バックアップするので、APFSフォーマットでボリュームを分けてParallels用に80GB予約をする形にしました.転送速度1,000MB/sec.はさすがにハードディスクとは比べ物にならないほど速く、また振動や稼働中の移動にも気を使う必要がないので扱いやすく便利です.Parallelsで使用しているWindowsの仮想ディスクが50GBくらいなのですが、1分弱でコピーできたので公称どおりの速度は出ているようです.