2024/09/29

Squarehood X100 Glass (Haze 10%)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 21:52

 X100シリーズ用のフードを販売しているスウェーデンのSquarehoodの新作、X100 Glass (Haze 10%)が発売になったので、海外通販にて取り寄せてみました.

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RICOH GRIII

 Squarehoodは初代、mkII、Model V、Model Pと買っていますので、これで5個目です.日本の代理店としてオリエンタルホビーにて取り扱いがありますが、出たばかりですと扱ってないこともありますので、早くほしい時は海外通販になります.オリエンタルホビーで扱いがあれば届くのも早いですし、日本語で買い物できるのでこちらがおすすめです.自分は幸運にも海外通販でものが届かないとか違うものが届いたというようなトラブルに遭遇したことはないですが、できれば高額ものは買いたくないですね.
 今回は注文から1週間足らずで届いたので、スウェーデンから発送ということを考えると早いなという印象です.段ボール箱に入れられて送られてはきたものの、箱が潰れて蓋が半分開いたような状態でした.中身は問題なかったので、まあ無事で届いてなによりです.

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RICOH GRIII

 同梱物はフード本体、かぶせ式キャップ、六角レンチ、クリーニングクロス.
 フード本体が2ピース構造になっており、カメラ本体側のパーツをレンズ先端のねじ切り部分に取り付け、先端側のパーツの向きを合わせ、六角レンチで固定します.従来のModel VやModel Pはマイナスねじだったのに今回は変わったのはなにか理由があるのでしょうか.

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RICOH GRIII

 かぶせ式のキャップが丸みを帯びたクラシカルな雰囲気をしているので、取り付けるとX100シリーズの雰囲気と馴染んでオールドカメラっぽい佇まいになります.かぶせ式なので不意に外れたりかしないかが不安でしたが、かなりタイトなので奥まで取り付けておけば外れることはないでしょう.むしろタイトすぎるので、取り付けたあとでロゴの向きを変えようと回すのも大変です.下手したらフードの向きが変わってしまうかもしれないので取り付け後は回転させない方がよいとすら感じました.

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RICOH GRIII

 今回購入のフード、X100 Glass (Haze 10%)の特徴としては、
・フード先端部にフィルタが内蔵されており、X100V/X100VIでは防塵防滴構造となる
・フィルタがプロテクトフィルタではなくにじみ効果のあるフィルタを採用している
という2点になります.
 X100V/X100VIはレンズユニット駆動部分を除けば防塵防滴構造になっており、フードを使用してフィルタでカバーすることでボディ全体が防塵防滴構造になります.なので多少サイズが大きくなってもフィルタはつけておきたいのです.

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RICOH GRIII

 そのレンズユニットですが、近接域を撮影しようとするとレンズユニットがかなり前面に突き出てきます.そのためフィルタとレンズ先端の間にはある程度のスペースが必要となります.なのでフィルタとフードを取り付けるとレンズ先端が長めになってコンパクトさをスポイルしてしまうのです.そうした中でもフード前面にフィルタを取り付けたX100 Glass (Haze 10%)は、他の製品と比べても比較的コンパクトにまとまっています.
 購入前から個人的に気になっているのが、フードとフィルタが一体化されているということ.汚れたら交換するというフィルタの特性とフードでは耐久性の面で違いがあるのではないかと思ったのです.ただ商品説明によると「傷防止とグレア防止コーティングを施した日本のAGC製光学ガラスを使用しています」とのことなので、そう簡単に汚れや傷がつかないことを期待したいと思います.

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FUJIFILM X100VI + FUJIFILM PROTECT FILTER PRF-49S
ISO640 F5.6 1/15秒

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FUJIFILM X100VI + X100 Glass (Haze 10%)
ISO640 F5.6 1/15秒

 X100 Glass (Haze 10%)に使用されているフィルタは「シネブルーム/10%ヘイズフィルター」が使用されているとのことで、あまり詳しい情報はないのですが、おそらくはブラックミスト的なフィルタのようです.
 試しに光源としてLEDランタンを撮影してみました.上が富士フイルム純正のプロテクトフィルタ、下がX100 Glass (Haze 10%)です.下は光のにじみ具合に違いがあるのがわかります.もっとボワッとにじむ、これみよがしなフィルタ効果だったらどうしようと思っていましたが、光源のようなものを撮らなければ違いはわかりませんし、ほどよいさじ加減のフィルタ効果だと感じました.

 上でも書いたように防塵防滴構造になるフード/フィルタとしては比較的コンパクトに収まっており、デザイン的にもバランスよくまとまっていますので今後はこれを使っていきたいところです.

2024/09/26

ロジクール MX ERGO S

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:19

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RICOH GRIII

 ロジクールのトラックボール、MX ERGO Sを購入しました.
 トラックボールは2017年12月に前作であるMX ERGOを購入し、後継機が出ないこともあって6年9ヶ月使い続けていました.操作性などに不満はないのですが、難点なのは充電がmicroUSBであること.7年前ならともかく、いまどきとなってはmicroUSBを使う機材もほぼなくなり、充電のスパンは長めとはいえ、充電のたびにケーブルを引っ張り出してこなくてはならないのが面倒でした.

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RICOH GRIII

 付属品は本体のほかにはUSB Type-AのLogi Boltレシーバーと説明書や保証書などの紙のみ.充電ケーブルは付属しませんが、USB Type-Cケーブルなどその辺にいくらでもあるので困りません.接続先がM2 MacBook AirでUSB-CしかないのでLogi Boltレシーバーは使わずBluetooth接続にて使用しています.Logi Boltレシーバーは本体収納できないのが不便ですね.

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RICOH GRIII

 左が今回購入のMX ERGO S、右側の従来のMX ERGO.外観上の違いはUSB端子の形状と、底面のプレートにプリントされている文字くらいでしょうか.手を乗せた時の感触も、表面のラバーコーティングが経年劣化で硬化していることを除けば同じです.
 実際に使ってみると大きく異なるのがボタンのクリック.左右クリックをホイールのクリックが静音設計になっているので使い始めは慣れなくて戸惑いました.しかしすぐに無音であることに慣れました.ただ残念なのは左右クリックとホイール以外のボタンは従来と同様にクリック音が出るので中途半端な印象があります.
 基本的な操作部分は全く同じなので、発売直後に買い替えるほどのものではなかった、という気もします.ただ、トラックボールというデバイス自体がマイナーなものなので、こうしてリニューアルまで7年かかっても新型が出てくれるのはありがたいことです.

2024/09/15

トラッキングデバイス

Category: 物欲,電化製品 — Annexia @ 21:54

 健康状態の管理などのため、歩数や心拍数などを記録するためのデバイスがほしいと思って、ここ1年半ほどあれこれ試しています.
 自分はApple製品を多用しているので、AppleWatchを選ぶのが王道ではあるのですが、
・一般的な腕時計を使いたいので嵩張るものは避けたい
・バッテリの持ちがよくないので夜間時間帯の睡眠記録を取りづらい
・通知などは不要で、行動記録を取るだけのデバイスにしてはAppleWatchは高価である
といった理由により敬遠していました.

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FUJIFILM X100VI

 Apple以外のメーカーでトラッキングに特化したデバイスとして選んだのが上の3機種.
 左から順に購入しており、Fitbit Inspire 3、Xiaomi mi band 7、GARMIN vivosmart 5です.

■Fitbit Inspire 3(2023年1月購入)
 最初に買ったのはFitbitの製品でInspire 3です.
 Google傘下の企業の製品ということもあってか、最大の難点はiOSのヘルスケアとの連携機能がないこと.とはいえ、専用アプリの出来がよく、睡眠などの分析ができるなどヘルスケア連携がない以外は重宝して使っていました.
 また、ウォーキングや自転車などを自動検知して記録できるのも優秀だと感じました.
 
■Xiaomi mi band 7(2023年7月購入)
 とはいえ、データの一元化をしたいという観点からするとやはりヘルスケア連携は必要というもの.ということでヘルスケア連携可能をうたっているデバイスのうち安価なXiaomi mi band 7を購入しました.
 Fitbit Inspire 3で不満であったヘルスケアとの連携はできたのですが、ウォーキングなどの自動検知機能はなく(検知はするものの、手動で開始しないと記録されない)、またヘルスケア連携できる睡眠記録についても専用アプリではレム睡眠などの記録があるのにヘルスケアには睡眠開始/終了時間のデータしか送られないのが難点でした.

■GARMIN vivosmart 5(2024年8月購入)
 ヘルスケア対応で、なおかつ睡眠データについても詳細データがヘルスケア連携できること、ウォーキングなども自動記録できること、という条件で探したところ、GARMINのトラッキングデバイスに行きつきました.
 GARMINの製品はGPSロガーとしてeTrexを使用しており、Apple製品との連携についても問題がないことは知っていたのですが、スマートデバイス的な製品は腕時計的なサイズ感の大きな製品しか出していないとばかり思っていてチェックしていませんでした.

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RICOH GRIII

 上記のように、自分に必要な仕様をすべて満たしていることからも満足して使用していますが、しいて難点を挙げるとしたらバンドのバックルの角がやや立っていて、足首に装着したときに位置によってはバックルが当たって痛いこと、専用アプリでの睡眠解析が1日1回分しか記録されないので、夜間の睡眠に加えて昼寝をした場合には昼寝の情報しか表示されないこと、くらいでしょうか(睡眠記録についてはデータとしては残っており、ヘルスケアではすべてのデータを参照できます).
 また、ディスプレイがモノクロかつ小さいため、いくら通知の受信は不要とはいえバッテリ残量確認をする際には見えづらかったりもします.

2024/09/01

FUJIFILM X100VI

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 21:06

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Apple iPhone 13mini

 富士フイルムのX100VIを購入しました.
 X100シリーズは3代目のX100Tから、X100F、X100Vと買い換えて今回のX100VIで4台目です.

 代々買い替えてきたうえに、X100FとX100Vにいたっては予約受付開始と同時に注文を入れて発売日に購入するほどに気に入っていましたが、今回はいくつかの理由により買うのを躊躇していました.
 1つ目は価格.今回のX100VIは発表当時の予定価格が28万円と、円安の影響もあってかX100Vと比べて10万円以上も高額になっており、X100Vを下取りに出しても相応の額を支払うことが想像できました.
 2つ目は極度の品不足.X100Vはモデル末期に品不足に陥り、注文を捌ききれずに販売終了となってしまいました.その品不足状態がそのままにX100VIに予約集中し、一説には100万台もの予約が入ったとニュースサイトに出ていました.100万台は大げさだとしても、それなりの台数の予約が入っているであろうことは想像でき、そうなると湧いて出てくるのが転売屋です.その結果、事態はさらに混乱の状況に向かいます.転売屋対策なのか多くのカメラ店や量販店は抽選販売を行なっていましたが、群がる転売屋を見分ける術もないですし、倍率はかなり高かったようです.
 3つ目は機能面.ひとめでX100シリーズとわかる外観は初代から大きく変わっていなく、では中身はどこか変わったのかといえば、画素数が2,600万画素から4,000万画素に増加、手ぶれ補正機能の搭載、映像処理プロセッサの更新、といったところです.画素数アップも手ぶれ補正機能搭載も大きな機能追加ではありますが、こうした順当な機能追加だけではない興味を惹く「なにか」が欲しいなと感じました.

 以上のような理由により静観していましたが、極度の品不足が続くにつれて奇妙な事態に発展します.
 まず、X100VIの品不足により中古価格が新品価格を10万円以上も上回るようになりました.新宿のマップカメラでは新品の販売価格よりも中古下取り価格が高くなり、極端な話をすると抽選販売で当選した人が購入後に即売却をしただけで数万円の利益が出るようになりました.もちろんカメラ店だけでなくフリマサイトなどでも高額での販売が相次ぎました.転売屋の草刈場の誕生です.
 ただ興味深いのは、新品の売価を下取り価格が上回るのはおかしいと考える店舗もあり、中野のフジヤカメラでは買取価格は新品価格をギリギリ下回るように設定されていました.個人的に支持したい姿勢でもあり、一種の店としてのプライドのようなものを感じました.
 そしてこのX100VIの品不足につられるようにして、X100Vの中古価格も高騰していきました.2020年の発売当初の金額は16万円程度だったというのに中古価格は30万円を超えるようになりました.もちろんそうなると買取価格も上昇し、24万円ほどにまで到達するようになりました.
 その結果、なにが起きたかというと、買うのを静観していた理由のひとつ『X100Vを下取りに出して十数万円を追加してX100VIを手に入れるに見合う価値があるとは思えない』の『十数万円』の追加額が大幅に下がることを意味します.これで買うハードルがぐっと下がりました.
 こうなったらあとは調達するだけ…… ということで、昨今お世話になることの多い中野のフジヤカメラの抽選に申し込み、2度目の抽選で当選したのでX100Vを下取りに出してX100VIを入手してきました.差額は12,000円ほど.下取りに出してさらに十数万円支払うのは微妙だと考えていましたが、この程度の差額で画素数が上昇し手ぶれ補正がつき、もろもろアップデートされたと思えば安いものです.
 しかし、4年半使用したカメラが購入当時よりも8万円ほど高値で下取りされたり、その前にも7年使ったX70がかなりの高価格で下取りされるなど、いくら品不足とはいえ富士フイルムの製品価格はなんだかおかしなことになっているなという印象です.
 もっとも、この購入から1ヶ月が経過し、徐々にX100VIの供給がなされるようになるにつれてX100Vの需要も落ち着いてきたらしく、1万円程度の価格で買い替えるのは難しくなりました.狙ったわけではないのですが、いちばん旨みのある時期に買い替えできたようです.

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Apple iPhone 13mini

 X100Vで使用していたストラップ、サムレスト、フード、レリーズボタンなどをX100VIに移し替えました.
 ストラップやレリーズボタンはメーカー問わずほぼ共通化されているので移行できるのはそれほど不思議なことではないのですが、レンズユニットが共通のためフードもフィルタも流用でき、さらにボディ外観も同じということでサムレストまで流用できるのは出費を抑えられるという点では大きなメリットです.

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Apple iPhone 13mini

 外観上の違いは上面の機種名の表記と、正面のOVF/EVF切替レバーのデザインくらいでしょうか.従来機でもデザイン的には完成されていると思いますし、目新しさを出したいがために下手に手を加えたりしないところは好感が持てます.
 あとは背面モニタの下面へのチルト角度が拡大されたらしいのですが、ほとんどチルトさせたことがないのであんまり違いがわかりません.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/2.0 1/160秒 ISO125

 カメラやレンズを買っても、自宅まで開封せず持ち帰ることなどできない悪い子なので、フジヤカメラと同じ建物にあるルノアールにて開封.よって、試し撮りもこのようなものを.
 フィルタがBLACK MIST No.05なので、若干ふわっとした描写になっています.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/5.6 1/450秒 ISO125

 4,000万画素という高画素数のカメラを自分が手にするのはX100VIが初めてです.2,400万画素程度あれば十分と自分は考えていることもあり、さらにAPS-Cサイズセンサで4,000万画素などオーバースペックだろうと思っていたのですが、f/5.6まで絞って建築物などを撮ると画素数のメリットとして精細な描写だなと感じますね.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/5.6 1/34秒 ISO640

 信号機周辺の光の滲みがBLACK MISTらしさを感じます.
 個人的にはNo.05でもやや効果が強いかなという印象を受けましたので、帰宅後プロテクトフィルタに交換しました.しかしながら最近ではプロテクトフィルタ的に使えてごくわずかに滲ませるようなBLACK MIST系の製品も出ているそうなので、ちょっと気になるところです.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/2 1/75秒 ISO500

 試し撮りと同じような構図ですが、フィルタをプロテクトに交換して撮影.レンズはX100Vと同じものなので描写の違いは感じられず、マクロ域でもBLACK MIST No.05使用時ほどではないですが若干ふわっとしており、このくらいの画質が好みですね.またAPS-Cセンサで23mmレンズとなりますので、絞りF2解放でもそこまで大きくはボケません.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/2.8 1/30秒 ISO500

 1段絞るだけでもふわっとした描写は収まってシャープになります.さらにもう1段絞ればもっとシャープになるなど、X100Fまでのレンズほどではないものの絞りによる変化を楽しめます.

 旅先などで食べ物の写真を撮ることが多いので、以前のモデルからずっと「Food」と名付けたカスタム設定を作成しています.今回のX100VIからは少し設定に手を加えてAF-Cで追尾AFを使うようにしました.AF-Cで追尾AFを使うことでピントを合わせたい部分をセンターでロックしたあとでフレーミングしなおしても合焦位置をキープし続けるのでAF-SでフレーミングしながらAF位置を移動させるよりも素早く撮影でき、せっかくの料理を冷ましてしまうようなことがありません.
 ただしデメリットもあって、ファインダを覗いて撮る場合にOVF(光学ファインダ)でERF(右下にピント位置画像をEVF表示させる機能)が表示されません.もっとも、マクロ域ではOVFはフレーミングの正確性が落ちるため使用しないので大きな問題ではないですが.
 また技術的な制約なのか、AF-C動作時はシングルポイントAFであればERF自体は表示されますが、ERFの拡大率が変更できないという制約があるので、食べ物撮影時以外の通常撮影ではAF-S + シングルポイントAFにて撮影しています.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/5.6 1/9秒 ISO500

 上野駅地下ホームで撮影.薄暗い場所ではありますが、手ぶれ補正が効果を発揮して、1/9秒でシャッターを切ってもぶれないのでISO感度500で撮影できました.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/5.6 1/15秒 ISO12800

 深夜の海ほたるPAにて撮影.かなり暗くてISO感度が自分が設定した許容値上限の12800まで上がっていますが、不満のない画質です.ざらついているように見えるのは、高感度ノイズよりも富士フイルムのカメラならではの画質設定機能であるグレインエフェクト(フィルムの粒状感を再現するもの)の影響が大きいかもしれません.

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FUJIFILM X100VI
23mm f/5.6 1/15秒 ISO3200

 同じく海ほたるPAにて撮影.フィルムシミュレーションはETERNAブリーチバイパス.ETERNAが映画用フィルムのシミュレーションということもあって色乗りが浅く個人的に扱いが難しい印象だったのですが、それに加えてブリーチバイパス処理(銀残し処理、自分も詳しくはわかりませんが)をシミュレートしたものということでさらに癖の強さを感じます.とはいえ、設定をカスタマイズしうまく使い込むことで好みの色合いを引き出せそうな気がします.
 X100Vと比較してフィルムシミュレーションはREALA ACE、ノスタルジックネガ、ETERNAブリーチバイパスの3つが追加されましたが、REALA ACEが普段使いできるものであるのに対して、ETERNAブリーチバイパスはここぞというときに使う設定のように感じられました.

 前機種であるX100Vと比べて10万円以上高額にもかかわらず発売から5ヶ月経過後もいまだに供給が安定していないということで、性能面よりも入手性や価格で話題に出ることの多い製品ですが、カメラとしては極めて完成度が高いと感じました.そもそもX100シリーズは代々、完成度を高めてきたので、その積み重ねの先にあるモデルとして高い完成度の製品に仕上がっているのは想定通りともいえます.
 複数台のカメラを所有してはいますが、どれか1台だけ残すとしたらX100VIを選ぶのではないかと思うほどに気に入っています(Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2と迷いますが……).好みの画角、手に馴染むサイズ感、光学ファインダと電子ファインダの融合という無二の存在、そして画質の良さと、とりあえずこれ1台あれば旅に出ても撮影に困ることはほぼないでしょう.

2024/07/02

iPad Pro 12.9インチ(第5世代)を購入

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:44

 2024年5月にM4搭載の新型iPad ProとM2搭載のiPad Airが発表になりました.
 自分が使用しているiPad Proは2018年発売の11インチ、いわゆるiPad Pro 11インチ(第1世代)と呼ばれる製品です.発売から6年が経過し通常の使用用途には支障がないものの、次期iPad OSに搭載されるApple Intelligenceには非対応となります.
 日々使うものですし、年数的にもそこそこ使ったし、新機能も使えないのならそろそろ変えてもいいかな…… と思い、
・サイズ13インチ
・容量256GB
・Wi-Fi+Cellular
という条件で検討してみることにしました.
 ……が、新型iPad Proですと驚きの25万円オーバーです.昨今はデジタルカメラなどでも円安の影響で後継機が大きく値上がりするような事例がありますが、さすがにこれは買うのに勇気のいる価格です.
 同じ条件でiPad Airにしてみると17万円ちょっとになります.まだお高いですが多少現実味のある価格になりました.

 ではiPad Airを買うか…… とApple Storeに行って現物を触ってみると、悪くはないのですがいくつか引っかかる部分がありました.
 すぐ隣にiPad Proが展示されていたため交互に使ってみると、
・スクロールの滑らかさが違う(ProMotionテクノロジーの有無でディスプレイのリフレッシュレートに差がある)
・音がやや弱い(Proは4スピーカーで縦横どちらで持ってもステレオで聞こえるのに対し、Airは2スピーカーで横位置で持った場合にのみ左右から聞こえる)
 という2点が気になりました.いま使っているのが6年前の製品とはいえiPad Proなので、ProMotionや縦横対応の4スピーカーに対応しています.そこからiPad Airに変更するとなると、処理速度は速くなるもののディスプレイや音質では劣る部分が出るわけで、ちょっとこれは買う意欲を削がれます.
 んー、まあ再検討しますか、ということでその日は買わずに店を出ました.

 17万円出して新品のiPadを買うのに、6年前の製品より部分的とはいえ劣る製品を買うのはちょっと抵抗感がある、されど25万円出してオーバースペックすぎる製品を買うのもどうか…… と悩んだ末にたどり着いた結論が、旧型のiPad Proを買うということでした.
 AppleのWebサイトには「認定整備済製品」というページがあります.要は一度販売したものの何らかの理由により返品された製品をAppleが新品同様に仕上げて安く売るというものです.以前にも何度か購入したことがありますが、質素な外箱に入っているものの中身は傷ひとつない新品同様であり、型落ちの製品狙いですと悪くない選択です.その時々で在庫は変動しますが、自分が見たときには2世代前のiPad Pro、M1搭載の製品が15万円ほどで売られていました.
 現行のM4搭載のiPad Proはかなりのスペックアップがなされた製品ですが、1世代前のM2搭載の製品と2世代前のM1搭載の製品ではプロセッサの処理速度差が2割くらい、その他の部分ではWi-Fi 6か6Eかなど、細かな違いなので2世代前だからといってもすぐ使い物にならなくなるようなことはありません.それに次のiPad OSで搭載されるApple Intelligenceにももちろん対応しています.
 ということで購入に至りました.

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RICOH GR III

 シンプルな白い外箱は再整備品の証です.とはいえ、中身は新品と見分けがつきません.
 電源を入れると新品と同様に「ようこそ」画面が表示されてセットアップが始まるので、いつものようにデータ移行をすることで環境を移すことができました.

 データ移行はできたものの、多少作業が必要になるのがモバイル回線の移行です.iPad Pro 11インチ(第1世代)が4Gであるのに対して、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は5Gのため、若干の移行作業が必要となります.
 まず事前準備として旧iPad Proに入っている物理SIMをeSIMに切り替えます.自分はキャリアがauなので、auのWebにて申し込みました.その後、旧→新iPad ProへとeSIM環境を移行します.ここで4Gから5Gへのプラン切り替えが必要とある旨の表示が出たので、案内されるままに5G契約に切り替えを行いました.
 もし物理SIMのまま移行すると、新iPad Proで動作保証のない4G環境で使用するか、もしくは通信キャリアの店舗などに出かけて物理SIMを交換する必要があります.
 なお、eSIMでも物理SIMでも4Gから5Gへの移行には手数料がかかります.

 外出時はiPad miniを使うので基本的に外に持ち出すことはなくWi-Fiモデルでもなんとかなるのですが、やはり旅行などに持って行くときに単体で通信できるのは便利です.それに、自分の場合はiPad ProとiPhoneともにau回線での契約ですので、通信量をシェアすることが可能です.なのでiPad Pro分の通信料金も無駄にはなりません.

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RICOH GR III

 ケースはいつものようにDODOcaseにて注文しました.
 アメリカはテキサスから発送なのに、注文から5日程度で届くのは驚きです.ただし、送料込みで$135くらいかかるので、円安のご時世だとiPadのケースにかける金額とは思えない請求がきます.まあ見なかったことにしておきましょう.

 今回は「EXECUTIVE LEATHER IPAD CASE」というレザー張りのものを選びましたが、素晴らしいクオリティです.iPad自体が大きいこともあってか重さもあって公式サイトによると12.6オンス、つまり357g程度ありますのでiPad本体と合わせると1kgを超えてしまいます.見た目、感触、重さも含めて図鑑でも見ているかのような感覚にさせられます.寝ながら使って寝落ちして顔の上に落とさないよう注意せねば.

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RICOH GR III

 カメラ部分もきちんとくり抜かれています.もっとも、室内利用メインですしカメラを使うこともほとんどないでしょう.せっかくのRiDARスキャナが宝の持ち腐れです.

 2週間ほど使ってみましたが、やはり画面が大きいというのはいいものです.電子書籍で漫画を読むときも11インチでは1ページずつ読んでいたため見開きで1コマのページが見づらかったですが、このサイズにもなると2ページを1画面で表示しても読むことができます.
 従来のiPad Pro11インチ初代でも大半の利用に支障はなかったのですが、プロセッサがM1になると同時に搭載メモリが8GBになったことが効いているのか、処理速度がまったくのストレスフリーになっただけでなく、アプリケーションを切り替えても地図アプリの閲覧位置がリセットされて現在地に戻ってしまうようなことも少なくなり、調べ物などがやりやすくなりました.
 ネックなのはやはり重さ.ケースを外したりもっと軽いケースを使えば多少は軽減できるのはわかっているのですが、そこはやはり気に入ったケースを使いたいもの.とくにDODOcaseは初代iPadから10個以上使い続けていますので、そこは外せません.