2025/04/02
2025年3月末をもって、新京成が京成に吸収されるというので、その前に乗っておこうと思い、ついでに周辺を観光してきました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
まずは地下鉄千代田線から常磐線に直通して松戸駅にやってきました.京成に吸収されたのちには、京成松戸線と呼ばれるように、新京成の路線の中でも利用者数の多い駅です.
新京成といえばピンク色がコーポレートカラーで、車体にもピンク色が使われています.車体前面には新京成のロゴが入っていますが、すでにロゴのない車両のほうが多いように見えました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
訪れたのは2025年3月22日ですが、駅名標などはすでに京成のものに交換されており、上から新京成のものが仮止めされていました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
番線表示はすでに京成の表記と同じものに交換されています.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
車内の路線図はまだ新京成のものですが、これも4月以降は京成のものに交換されるのでしょう.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
新京成といえば出自が旧日本軍の設備であることは有名な話です.
線路の敷設練習などを目的として、路線が右に左に曲がっており、前面展望だとカーブの凄さがよく伝わってきます.
京成津田沼近くになると単線になるのは知りませんでした.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
京成津田沼から京成高砂を経由して京成金町線で柴又にやってきました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
柴又といえば「男はつらいよ」シリーズですが、駅前広場にもしっかり寅さんと見送るさくらの像が立っています.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
到着したのが昼時でしたので、参道にある川魚料理店に.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
鯉のあらいや鯉こくなどもありましたが、ここはスタンダードに鰻をいただきました.
乱獲のニュースもあったりするのと、それほど鰻に思い入れもないので前回食べたのがいつだったか忘れるほどでしたが、久々にいただいた鰻は脂がのって美味しかったです.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
今回柴又にやってきた目的のひとつは、ここの草団子をいただくことでした.とりあえず小パックのものを購入し江戸川の土手を目指します.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
とはいえ、参道までやってきて帝釈天にお参りしないという選択肢はないので、参拝して御朱印をいただいてきました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
帝釈天から歩いてすぐに江戸川の土手が見えてきます.
草野球のグラウンドがあり、河岸には矢切の渡しがあり、ゆったりとした雰囲気です.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
天気のいい日でしたので、土手の草の上に腰掛けて自販機で買ったお茶とともに草団子をいただきます.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
たっぷりと入れられたヨモギで緑というよりは黒さすら感じるほどの濃厚な草団子です.
草野球の練習風景を眺めつつ晴天下でいただく草団子は格別ですね.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
鰻に草団子と満腹になったところで腹ごなしに金町駅まで歩き、常磐線に乗って馬橋で下車しました.
以前から乗りたかった流鉄に乗り換えます.Suicaなどの電子マネーには対応しておらず、それどころか自動改札すらない佇まいは都市部にある駅ながら旅の風情すら感じられます.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
元西武の車両で、これまた旅情感すら伝わってきます.車両は丁寧に使わている雰囲気を感じました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
終点の流山に到着しました.駅数も距離もそれほどないので、気軽に終点まで行くことができます.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
編成ごとに塗装が異なり、そして名前が付けられているのが素敵です.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
駅舎の雰囲気も天然もののレトロさがあります.
周囲は住宅地で別路線まで歩いていける距離でもないので、しばらく散策したのちに再び流鉄に乗って馬橋まで帰ってきました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
再び松戸に戻り、松戸で夕飯といえばこれかなと思い富田食堂に行ってきました.
濃厚つけ麺をいただきました.食べたあとスープ割りをどうぞと言われたのですが、つけ汁が濃厚すぎて麺や具材によくからみ、食べ終えるとほとんど残っていなかったのでスープ割は諦めました.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
帰りは綾瀬で北綾瀬行きの3両編成の区画運転を楽しんだりしているうちに、せっかく切符を買ったのにメトロロマンスカーに乗り遅れるという大失敗をしてしまいました……
2024/12/29
今年も残すところあとわずか.
1年を振り返る恒例の企画.まずは映画、そして食べたものなど.
■映画
3月:『DUNE(PART2)』
4月:『オッペンハイマー』
4月:『クラユカバ』『クラメルカガリ』
5月:『ソイレント・グリーン』
6月:『マッドマックス フュリオサ』
11月:『インターステラー』
夏場以降、映画館にあんまり足を運んでないですね.『ソイレント・グリーン』は1973年の映画の再上映、『インターステラー』は2014年上映の10周年記念としてIMAXで再上映されたので出かけてきました.『インターステラー』はやはり大画面で観たいものです.
『オッペンハイマー』は世界的には昨年夏の公開だったものが、原子爆弾の開発がストーリーの主軸を占めていることもあって上映が危ぶまれ、ようやく年を越して3月に公開されました.原爆が作られたことを賛美するような単純な内容でもなく、判断は観客に委ねる印象もあって上映が危惧された理由がよくわからなかったですね.
例年であれば音楽についても触れるのですが、あれこれいえるほど新しい音楽に触れなくなってしまいましたので割愛します.
■食べたものなど
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM
旅館の食事というのは似たり寄ったりになりがちではあるのですが、別所温泉に行ったときにいただいた料理は、極力土地のものを用意しようとしているのが感じられて、またどれもが美味しくて満足でした.
海から数百キロ離れた土地でマグロなどを出されてもさほどありがたみはないですが、ここはしっかりと土地のものとして信州サーモンと信州産岩魚(イワナ)のおつくりなのが嬉しいですね.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM
予約時に追加でオーダーしていた馬刺しも絶品でした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ほぼ毎年のように夏の銚子に出かけますが、お目当てはイワシ.
銚子でイワシを食べるまでは、青魚特有の生臭さが気になって刺身で食べる気にはなれませんでした.しかし刺身はもちろん、漬け丼やなめろうなどでいただくイワシの美味しさに認識が改めさせられました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
フライももちろん絶品です.
銚子も青魚の水揚げが減ってきており、イワシのみならずサバも厳しい状況だと聞いています.来年も行けるといいのですが.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
東北を旅行していて、米沢でいただいたステーキ.以前に米沢を訪れたときも米沢牛を頂きましたが、やはり何度食べても美味しいですね.旨みが濃縮されていてさすが米沢牛だと思いました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2
弘前城近くでいただいたアップルパイ.このときは山形から弘前まで車で向かい、夕方到着時にいただいたこともあって、疲労やいくらかの特別感もあってなおさら美味しく感じられたのかもしれません.
RICOH GR III
自家製パッパルデッレ トリュフクリームソース.
年末にいただいたものですが、『パッパルデッレ』とは幅の広いパスタのこと.『ひもかわうどん』ほどの幅はないですが、初めて食べるパスタでした.これにトリュフのクリームソースがからめられており、濃厚な味わいでした.
RICOH GR III
Tボーンステーキ.赤身肉の物量でのしてくる感じのパワフルな味わいの肉でした.同じ牛肉でも米沢牛のそれとはまったく違う感じがして、どっちもアリですね.とはいえ、年齢相応に胃腸の弱った身として量を食べるのは厳しいものがあります(写真のもので4人分).
2024/12/06
自宅でコーヒーを飲むときはまとめて作り、水筒に保存してカップに注いで飲んでいます.温かいのが長続きする反面、時間が経つと風味が落ちてしまうのが難点でした.
ホットコーヒーが時間の経過とともに味が落ちてしまうのは、高温により酸化が促進されてしまうのが要因だと聞いたことがあります.たしかに時間の経過とともに酸味は増している印象があり、酸味の強いコーヒーが苦手な自分としてはいまいちだと感じていました.
そんななか、京セラが『淹れたてのコーヒーの風味が続く』という触れ込みの水筒を出しているという記事があり、内部にセラミックコーティングを施した製品を販売しているというのを知り気になっていました.京セラの説明によると、水筒内部の金属臭がコーヒーに移ることで味が変化してしまうのだとか.酸化だけでなく別の理由もあったのですね.
自宅コーヒー用に使用していた水筒が使用開始から10年以上経過し、外見もだいぶくたびれてきたため、買い換えてみることにしました.
FUJIFILM X100VI
京セラのキッチン用品といえば有名なのはセラミックの包丁、そしてピーラーなどの刃物系です.セラミックを応用した製品として水筒も作っていたとは知りませんでした.
以前に調べた時は京セラの通信販売サイト以外に取り扱いが見当たらず、Amazonでは転売屋が値を吊りあげて商売していましたが、いまは転売ではなく公式にてAmazonでも取り扱いがあります(ただし一部カラーのみ取り扱い).ヨドバシカメラでは通信販売は行なっていないものの、一部の店舗にて販売しているとのことなので、今回は新宿西口の店舗にて購入しました.カラーはくすんだ青で落ち着いた雰囲気のある、スモークブルーを選択しました.店頭にて購入したのは、Amazonではこの色の取り扱いがなかったからというのもあります.
FUJIFILM X100VI
一般的なステンレス製の水筒は内部が金属の地の色である明るいシルバーをしていますが、セラミックコーティングの色なのでしょうか、半艶消しのような黒色をしています.
FUJIFILM X100VI
水筒に限った話ではないですが、大半の製品はメーカーのロゴが目立つところにプリントされていますが、この水筒については底面に『KYOCERA Corporation』に加えて型番らしき文字が入っている以外は文字要素が一切ありません.素晴らしいです.また、製品名がシンプルな『CERAMUG』で、商品サイトの説明を見ても、他社のような駄洒落めいた名称が使われていないのも好感が持てます.
FUJIFILM X100VI
外箱の「Coffee」「Sports drink」「Lemon water」といった項目にチェックマークが入っていることからも、セラミックコーティングによる耐酸性などの機能を有していることをアピールしています.
とはいえ、実際にどのくらいの違いがあるのか、試してみないとわかりません.
酸化による変化を考慮して同じくらいのサイズの水筒(スターバックス ハンドルリッドステンレスロゴボトル 473ml)を用意し、一度に淹れたコーヒーを半分づつ注いで時間を空けて飲み比べてみることにしました.
使用した豆はスターバックスのスマトラで、スターバックスの基準ではダークロースト、酸味低め、コク(苦味といってもいいのかも)多めです.
淹れた直後は違いはもちろんわからず.1時間ほど経過した段階では比較用のスターバックスのボトルではやや味の変化を感じました.2時間後には京セラの水筒はスマトラの特徴ともいえる深い苦味が感じられたのに対して、スターバックスのボトルではうまく言い表せませんが、苦味が薄れたというか酸味のようなものを感じました.ブラインドテストではないですし正確性はやや怪しいところもあるかもしれませんが、飲み慣れているスマトラの味を維持していたのは京セラの水筒のほうであるという結果になりました.
今回購入したものは容量500mlで、価格は4,950円(税込)でした.販売価格は京セラ公式サイトでもAmazonでもヨドバシカメラ店頭でも同額なので統一価格という感じでしょうか(ちなみにヨドバシカメラのポイントは1%で50円でした).サーモスなどの定評のあるメーカーの製品でも500mlで2,000円くらいから購入できますので、かなり高額な製品と見ることもできますが、それだけセラミックコーティングに手間がかかっており、なおかつ製品に自信があるということなのでしょう.
コーヒーの品質を落とさず長く飲めるという点ではとても気に入りましたので自宅用水筒として使っていこうと思います.あとは経年劣化などでセラミックコーティングが剥がれたりしないといいのですが.
2024/03/16
朝食にトーストを食べないこともあって、オーブントースターのない生活を送ってきました.
なので買ってきた惣菜などを温めるためには電子レンジを使うか、またはフライパンで焼いていましたが、電子レンジでは揚げ物の衣がしなしなになってしまい、フライパンは火加減を注意しないと焦げるし面倒…… と思っていたところに、バルミューダから温めに特化したトースターとしてReBakerが発表になったので、発売後すぐに購入しました.
FUJIFILM X100V
バルミューダには水を加えてパンをふっくらと温めるBALMUDA The Toasterという製品がありますが、やや似たような外見をしています.ただしReBakerには水を入れて温める機能はありません.
また左側のモード切り替えはダイヤル式ではなく押すたびにモードが切り替わる仕様です.上から順にトースト、チーズトースト、リベイク(パンの温め直し)、フライド(揚げ物の温め直し)、オーブン、となっています.自分はリベイクとフライドしか使わないので、フライドからリベイクに切り替える場合には数回このスイッチを押す必要がありますが、それほどモード数が多いわけではないので気になるほどではありません.
FUJIFILM X100V
天面には主要な食べ物の調理時間の目安が書かれています.庫内の温度調節をしながら温めるため、通常のトースターよりも調理時間は長めです.
FUJIFILM X100V
買ってきて早速試したのはカレーパン.本来であれば開発ストーリーにあるように「まるソー」こと、まるごとソーセージで試したかったのですが、あいにくと売り切れていたので同じ山崎パンのカレーパンを選びました.
最初なので様子見ということでリベイクモードで3分温めてみましたが、カレーパンは厚みもあることもあってか3分では中までは温めきれませんでした.とはいえ、表面はカリカリのサクサクで電子レンジで温めたものとは比べ物にならない美味しさがあります.あと、カレーパンはパンというよりも揚げ物の部類に含まれる食べ物のようで、リベイクモードよりもフライドモードが推奨されていました.
Nikon Z f + NIKKOR Z MC50mm f/2.8
まるごとソーセージ、人気商品のようで週末に出かけるスーパーでは売り切れのことが多いのですが、ようやく買ってくることができました.リベイクモードで5分温めます.
庫内の様子を見ていると、上下のヒーターの稼働が目まぐるしく変化し、どちらかというと赤々としている状態はそれほどないような印象です.また、バルミューダの製品らしく音にこだわりがあるようで、調理中はハイハットのような音がし続けています.それに加えてヒーターの出力変化時に出る音なのか動作音もそこそこします.
Nikon Z f + NIKKOR Z MC50mm f/2.8
5分後、温め終わりました.パンの表面はサクサクで中はふわっとしており、ソーセージがぬるいようなこともない、そしてもちろん焦げていない理想の温まり具合です.なるほど、これを追求して製品を作ってきたのだなと感銘にも似た印象を受けました.
購入から半月、パンだけでなくトンカツや唐揚げ、春巻、フライドポテトなど温めてみましたが、おおむね満足のいく仕上がりです.フライドポテトは買ってきたものが厚切りタイプだったので規定の時間では温めきれない部分もあったりしましたが、マクドナルドのような細身のフライドポテトであれば揚げたての感じを再現できそうです.そしてなによりいいのが焦げないこと.それでいて衣がサクサクに仕上がっているので絶妙な匙加減です.
自宅で揚げ物を調理しない、惣菜を買ってくることの多い自分のような人にはぴったりの電化製品だと思いました.なのでこれはおすすめです.
2022/12/18
カメラやイヤホン、コンピュータ関係の製品についてはいくつも買ってしまうなど無駄遣いの多い自分ですが、白物家電には興味がないので調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.炊飯器についても過去30年ほどで2台しか使ったことがなく、しかもその2台目も使わなくなったというのをいただいたものでした.
この2台めの炊飯器、内蔵バッテリが寿命で電源プラグを抜くと時刻がリセットされてしまうという問題はあったものの、ご飯は炊けるのでまだ使えるのですが、とはいえ炊かれるご飯が好みのものかというとそうでもなく、だったら買い換えてみようかと検討することにしました.
購入にあたっての条件は、以下のとおり.
・3合炊き
・モチモチとした食感より粒感のある炊き上がりが好み
・保温はなくてよい
・全体的にアールのついた、見た目が妙に丸っこいのは嫌だ
・機能やパーツに技とかダジャレめいた名称をつけた製品も嫌だ
「モチモチとした食感」で「保温ができて」、「見た目が妙に丸っこくて」、「機能に名前がついた」製品というのは、世の大半の炊飯器がそういうものだと調べていて思い知らされました.まあ大半の機種が保温はできるだろうは思っていましたが、他の特徴についても似たような製品が多いのですね.
ではこれらの製品はどこで差別化しているかというと、一定の価格以上の製品になると炊飯時の熱のかけ方がシンプルな電熱(「マイコン」となぜか呼ばれる)から複数のスポットで発熱するIHに方式が変わり、そして炊飯釜が熱伝導性を重視した分厚くて重たくて高級な素材を使った製品になることで、1万円程度から10万円くらいまで幅が出るということのようです.
熱のかけ方、そして熱伝導性に工夫をすることで釜の中で米が動き、いわゆる「踊り炊き」という状態になってモチモチとしたご飯が炊けるという仕組みだそうです.実際は「踊る」というほど米は動いていない、なんていう話もあったりするようですが、まあ米が動くことで表面が削れて粒立ち感からは遠のくので個人的に好みの米からは遠ざかることには違いありません.
で、こうしたメインストリームから外れた製品というのも少ないながらあって、それらはなぜか「粒立ちのある炊き上がり」で「保温ができなくて」、「出っぱった部分があるなど特徴があって」、「機能名に名前とかはつけていない」という特徴だったりします.それが、バルミューダの「BALMUDA The Gohan」とバーミキュラの「ライスポット」の2つでした.バルミューダはデザイン性を重視しつつ斬新な発想の製品を送り出すメーカー、バーミキュラは鋳物メーカー.一般的に知られている炊飯器を作っているメーカーとは異なる立ち位置から参入をしているので、出てくる製品にもこのような特徴が出てくるのでしょう.
バルミューダとバーミキュラ、どちらの製品も癖があるというか一長一短なところもあるものの、自分の好みの食感のご飯が炊けそうです.どちらにしようかと迷っていたところ、「BALMUDA The Gohan」の新型が出るというニュースがあり、そしてその少しあとにバルミューダから旧型モデルのセールをするというお知らせが届きました.
勤務先からそれほど遠くないところにバルミューダのショールーム兼直営店があり、そこでセールをしているので見に行き、新製品との違いなどを店員(社員?)に訊ね、新型とセール中の旧型の価格差が2万円以上あることを鑑み、旧型を購入することにしました.
FUJIFILM X100V
外観はかまど炊きの釜をイメージしたようです.色は白と黒がありますが自分は黒を選びました.
左右の出っ張りは移動させる時に持ちやすい取っ手という以外は特に理由はないようです.新型ではこの取っ手部分はなくなりました.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
付属品は内釜と外釜、米の計量カップと水の計量カップ.
BALMUDA The Gohanは蒸気で炊飯する方式なので、ヒーターの熱が伝わる外釜に水を200cc入れる必要があります.そのため水の計量カップが付属しているのです.
IH方式では釜の厚さが重要な要素の一つとなるようですが、そもそもの方式が違うせいか非常に軽量で薄手の内釜になっています.
FUJIFILM X100V
タイマーは1系統のみ.なので朝晩と炊飯するような家庭には不向きです.
自分は18時に炊飯してすぐに夕飯にして残りは冷凍にしてしまうので、これで必要十分な仕様です.
FUJIFILM X100V
通常は麦ご飯を炊くのですが、1回目は様子を見るべく、きっちりマニュアル通りに2合炊いてみました.
炊飯をする上での違いとしては、蒸気で炊飯するという方式のせいか、蒸気弁から出る湯気の量が多く、炊飯器の上部1mくらいは軽く湯気が立ち上ります.なので、棚に収めて上部にスペースがないような場所での炊飯は避けた方がいいかもしれません.
確かに炊き上がりをみても従来使ってきた炊飯器と比べて一粒一粒がはっきりしています.実際にいただいてみても米粒の存在感が強くあります.一般受けする炊き上がりなのかどうかは自分にはわかりませんが、少なくとも自分の好みに近い感じです.
また、冷凍したご飯についても電子レンジで解凍した時に従来の炊飯器と比べて塊になっておらず、冷凍にも向いているという購入時に受けた説明も納得でした.
全体的にニッチ狙いの製品ではありますが、自分の使い方にぴったり当てはまるので、非常に満足しています.
一人または二人で生活し、朝食はパン食などで米は夜のみ、カレーのような汁物をかけたご飯が好きな方には特におすすめです.