2024/03/16

BALMUDA ReBaker

Category: 物欲,電化製品,食べ物 — Annexia @ 13:49

 朝食にトーストを食べないこともあって、オーブントースターのない生活を送ってきました.
 なので買ってきた惣菜などを温めるためには電子レンジを使うか、またはフライパンで焼いていましたが、電子レンジでは揚げ物の衣がしなしなになってしまい、フライパンは火加減を注意しないと焦げるし面倒…… と思っていたところに、バルミューダから温めに特化したトースターとしてReBakerが発表になったので、発売後すぐに購入しました.

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FUJIFILM X100V

 バルミューダには水を加えてパンをふっくらと温めるBALMUDA The Toasterという製品がありますが、やや似たような外見をしています.ただしReBakerには水を入れて温める機能はありません.
 また左側のモード切り替えはダイヤル式ではなく押すたびにモードが切り替わる仕様です.上から順にトースト、チーズトースト、リベイク(パンの温め直し)、フライド(揚げ物の温め直し)、オーブン、となっています.自分はリベイクとフライドしか使わないので、フライドからリベイクに切り替える場合には数回このスイッチを押す必要がありますが、それほどモード数が多いわけではないので気になるほどではありません.

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FUJIFILM X100V

 天面には主要な食べ物の調理時間の目安が書かれています.庫内の温度調節をしながら温めるため、通常のトースターよりも調理時間は長めです.

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FUJIFILM X100V

 買ってきて早速試したのはカレーパン.本来であれば開発ストーリーにあるように「まるソー」こと、まるごとソーセージで試したかったのですが、あいにくと売り切れていたので同じ山崎パンのカレーパンを選びました.
 最初なので様子見ということでリベイクモードで3分温めてみましたが、カレーパンは厚みもあることもあってか3分では中までは温めきれませんでした.とはいえ、表面はカリカリのサクサクで電子レンジで温めたものとは比べ物にならない美味しさがあります.あと、カレーパンはパンというよりも揚げ物の部類に含まれる食べ物のようで、リベイクモードよりもフライドモードが推奨されていました.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC50mm f/2.8

 まるごとソーセージ、人気商品のようで週末に出かけるスーパーでは売り切れのことが多いのですが、ようやく買ってくることができました.リベイクモードで5分温めます.
 庫内の様子を見ていると、上下のヒーターの稼働が目まぐるしく変化し、どちらかというと赤々としている状態はそれほどないような印象です.また、バルミューダの製品らしく音にこだわりがあるようで、調理中はハイハットのような音がし続けています.それに加えてヒーターの出力変化時に出る音なのか動作音もそこそこします.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC50mm f/2.8

 5分後、温め終わりました.パンの表面はサクサクで中はふわっとしており、ソーセージがぬるいようなこともない、そしてもちろん焦げていない理想の温まり具合です.なるほど、これを追求して製品を作ってきたのだなと感銘にも似た印象を受けました.

 購入から半月、パンだけでなくトンカツや唐揚げ、春巻、フライドポテトなど温めてみましたが、おおむね満足のいく仕上がりです.フライドポテトは買ってきたものが厚切りタイプだったので規定の時間では温めきれない部分もあったりしましたが、マクドナルドのような細身のフライドポテトであれば揚げたての感じを再現できそうです.そしてなによりいいのが焦げないこと.それでいて衣がサクサクに仕上がっているので絶妙な匙加減です.
 自宅で揚げ物を調理しない、惣菜を買ってくることの多い自分のような人にはぴったりの電化製品だと思いました.なのでこれはおすすめです.

2023/12/30

2023年を振り返る – 物欲篇

 1年を振り返る、最後は物欲篇です.外出が少なかったこと、後述しますが予期せぬ収入があったりしてあれこれと買っています.

1月:KIOXIA EXCERIA PLUS ポータブルSSD
3月:final E4000/MAKE4
4月:RICOH GR III Diary Edition
6月:Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount
7月:HAMILTON KHAKI FIELD ‘MURPH’ 38mm
8月:BALMUDA The GreenFan
10月:(未入手)10月 Nikon Z f 40mm F2 Lens Kit / Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter
11月:SONY LinkBuds S

1月:KIOXIA EXCERIA PLUS ポータブルSSD

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FUJIFILM X100V

 Amazonギフトをいただいたので、それを利用してM2 MacBook Airの自宅バックアップ用にと購入しました.
 それまで2.5inch HDDでバックアップを取っていたのですが、やはり時間がかかるので短時間で済ませるようにと導入したのですが、接続してちょっとお茶を入れたりしている間にバックアップ完了していたりするので買ってよかったですね.

3月:final E4000/MAKE4

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Apple iPhone 13mini

 MAKE4については、フィルタ等を交換して好みの音にセッティングできる製品として気になったので購入しました.購入時の音でも十分いい音だったのですが、自分の手で付属のレンチで分解しピンセットでフィルタを交換して音を変化させるというのはなかなか楽しいものがあります.
 E4000については、MAKE4をいじるにあたって、同じメーカーが製品として推奨する音がどんなものか、比較対象として購入しました.低音が少し物足りない印象だったので、低音が強めに出るという評判のケーブルに交換をしました.
 どちらもいい音が出ますが、MAKE4はロックなどドンシャリ系の激しめの音源、E4000はクラシックなどに強みを感じます.

4月:RICOH GR III Diary Edition

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Apple iPhone 13mini

 普段使いカメラとして代々使用していたGRシリーズから富士フイルムX70に変更し、X70から再度GRに戻ってきました.
 通常版のGR IIIでもよかったのですが、「GR=ブラック」という常識から外れた製品も悪くないのではないかと思い、ちょうどメタリックグレーのモデルが出たので購入しました.
 コンパクトな筐体ながら描写力のいいレンズ、光学式手ぶれ補正、ワイヤレス通信機能の充実など、普段使いカメラとして定着しています.

6月:Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount

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RICOH GR III

 Voigtlander製のMFレンズです.サードパーティ製のMFレンズとはいえ、ボディとの通信機能を備えており、X-Pro3で使用すると光学ファインダでもパララックスが自動補正されるなど使いやすさが考慮されています.
 画質も満足ですが、それよりもやはり魅力なのはこのコンパクトさ.カメラに取り付けても薄いので気軽に鞄に入れることができます.

7月:HAMILTON KHAKI FIELD ‘MURPH’ 38mm

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RICOH GR III

 2014年の映画『インターステラー』で重要なアイテムとして登場した、通称「マーフウォッチ」.
 映画のアイテムとして登場した当時は製品化されておらず、その後製品化されたのですがサイズが大きくて自分の腕には馴染まないなということで購入を見送っていたのですが、38mmサイズのものが出たので購入しました.
 ハミルトンの時計はハリウッド映画の小物としてタイアップされることが多いですが、既存の製品ではない純粋なアイテムとして登場し、その後要望があって製品化されたという点、そして『インターステラー』自体が好きなので手に入れることができてよかったです.

8月:BALMUDA The GreenFan

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RICOH GR III

 バルミューダのGreenFan2が使用から10年以上経過し扇風機としての使用期間目安を超えたことや、陽にあたって部分的に黄ばんできたこともあって、セールのタイミングで新しいGreenFanに買い替えました.
 一般的な扇風機の風というのは直接的なせいか、ずっと当たっていると妙な疲れを感じてしまうのですが、GreenFanの風は柔らかくてずっと当たっていてもそのようなことはないのが気に入っています.

10月:(未入手)10月 Nikon Z f 40mm F2 Lens Kit / Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter
 カメラは以前にはD40とD700を使っており、そこから富士フイルムに切り替えたのですが、昨今の富士フイルムに若干の迷走を感じるのと、ニコンのZ fがデザイン的にも好みということもあって久々にニコンに戻ることにしました.
 ……が、現物の評価もなく予約を入れるのはさすがに躊躇してしまい、発売から2日後に予約を入れたところ、2ヶ月経過しても納品されない事態に.ニコンの直販サイトであるニコンダイレクトに注文を入れたのですが、注文完了メールには最大で6ヶ月かかる場合がありますとの記載が.このままだと桜が咲くのが先か、散ってからの納品となるのか、という微妙な時期になりそうです.
 先走って予備のバッテリや充電器、それにMマウントレンズ用のマウントアダプタもう購入したのですが、寂しく引き出しで眠っております.

11月:SONY LinkBuds S

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RICOH GR III

 ワイヤレスイヤホンは昨年購入した、final ZE8000ですっかり満足しており、新たな製品を買う必要性を感じません.
 が、このLinkBuds Sを購入したのは、社内で耳栓と通常の会話、そして会議用のイヤホンマイクを兼用したいという目的のためです.なので実際にこれを使って音楽を聴くことはほとんどないですね.ちょっと聴いてみた感じでは悪くはない音ですが、メインで使いたくなるような音ではなかったですし.
 高い遮音性と装着状態でも通常通り会話できることの2つを気軽に切り替えて使用できるのは便利ですね.

 来年はどうでしょうか.
 Nikon Z fが届くので、それにレンズとしてなにかを購入したいなと考えています.
 あとはX-Pro3の後継、もしくはX100Vの後継も出るような雰囲気なのでそちらも気になるところです.昨今の富士フイルムの情勢からして、期待しているようなものが出るかどうかは正式発表がないとわかりませんが…….

2023/12/03

SONY LinkBuds S

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 22:31

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RICOH GR III

 ソニーのイヤホン、LinkBuds Sを購入しました.
 普段使いのイヤホンとしてはfinalZE8000で満足しているのですが、今回の製品は社内で使うことを前提に購入しました.
 社内ではBGMがわりにラジオが流されているのですが、放送内容やCM等によっては耳障りに感じられることが多々あります.そうした場合の対策として今までは耳栓を使っていたのですが、耳栓を使ってしまうと話しかけられたりしたときなど必要な音まで遮断してしまうことがあります.かといって耳障りに感じた時につけてまた外すというのも面倒です.
 ・装着していても必要に応じて外音取り込みと遮音(ノイズキャンセリング)を行いたい
 ・iPhoneで着信があった時の対応もできるようにしたい
 ・MacBookでWeb会議をする時にも切替等をせずに使えるようにしたい
 ・MacBookで映像を流す時の音声も聞きたい
 などといった条件を満たす製品はないものかと探した結果、LinkBuds Sが良さそうだという結論に至りました.

 LinkBudsシリーズとしては「S」のつかない、LinkBudsというものもあるのですが、そちらはイヤホン部分に穴が空いていて積極的に外音を取り込む設計になっており遮音については考慮されていないので今回は候補からは除外しました.また、ソニーのイヤホンの上級ラインとしてWF-1000XM5もありますが、音楽を聴くのは優先事項ではないのでこれも候補からは除外しました.

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RICOH GR III

 手のひらサイズの小さな容器に、中身も全て紙製というエコパッケージ仕様です.

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RICOH GR III

 説明書やケーブル、イヤピースなどが引き出しのようにして収められています.
 謎というか疑問なのは付属のイヤピース.SS/S/M/LLと、Lサイズがありません.マニュアルを確認してもLサイズは含まれていない表記になっていたので、入れ忘れなどではないようですが、最小のSSや最大のLLならともかく、中間のLサイズが付属していないという仕様はよくわかりません.

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RICOH GR III

 今回購入したカラーはアースブルー.宇宙から見た地球のようにも見える、マーブル状の青いカラーをしていますが、これはウォーターサーバの容器を再生したものなのだとか.マーブル状の模様も、1台1台異なるそうです.

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RICOH GR III

 イヤホン本体もマーブルカラー.
 このカラー以外は黒や、常時装着を前提として目立たないようにするような色合いが用意されているのですが、目立たないカラーリングのものをつけていて、補聴器っぽく見られたら嫌だなとも思ってこの色を選びました.

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RICOH GR III

 イヤピースはLサイズがないこと、それから素材が薄くてフィット感が心許なく外れやすいように感じられたので、finalのTYPE Eイヤピースのバイオレットを購入しました.

 いいところとイマイチなところなどを箇条書きにすると、次のようになります.
■いいところ
・外音取り込みがやや高音寄りになるものの違和感がなく自然
・スマホ用アプリの機能が充実しており、イヤピースのフィッティングチェックなどができる
・外音取り込みのレベルを20段階で調節できる
・ノイズキャンセリングがよく効く
・使用者の状態を検知し、歩いているときは外音取り込み、立ち止まるとノイズキャンセリング、というように自動判断される
・ノイズキャンセリングにしていても自分が喋ると自動的に外音取り込みモードに切り替わる(一定時間で解除)

■イマイチなところ、要望など
・音楽を聴くイヤホンとしての音質はまあそれなり
・AIによる機械学習アルゴリズムにより周囲の環境ノイズを抑えるとの説明ですが、Web会議では周囲の音を拾ってしまうので無音にはならずやはりミュートは必要
・「ノイズキャンセリング」「外音取り込み(レベル20段階調節可能)」という仕様になっているが、ノイズキャンセリングもレベル調節できるようにしてほしい.つまり、「外音取り込み」+「ノイズキャンセリングレベル調整で外音取り込み調整」、といった使い方をしたい
・常時装着を考慮した製品とはいえ、ノイズキャンセリングをオンにするとバッテリは6時間しか持たない
・外音取り込みやノイズキャンセリングにモードが切り替わる時に流れる音の音量を調節したい
・外音取り込みやノイズキャンセリングにモードに手動切り替えするときの切替速度をもっと速くしてほしい
・自分が喋ると外音取り込みになる機能をさらに一歩押し進めて、誰かに話しかけられたら外音取り込みになるといいな

 細かな気になる点は多々あるものの、全体的に見たら完成度の高い製品だと感じました.

2023/08/24

BALMUDA The GreenFanを買い換え

Category: 物欲,電化製品 — Annexia @ 20:42

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RICOH GR III

 BALMUDAThe GreenFanを新しいものに買い換えました.

 今まで使っていたものは、GreenFan2.購入は2012年なので11年使ったことになります.扇風機の標準使用期間は10年とされているので、そろそろ交換時期かなというタイミングに来ていました.
 とはいえまあまだ普通に使えているし、セールでもあったら買い替えを考えようかな…… くらいに考えていたところ、BALMUDAにユーザ登録している人向けの30%引きセールが始まったので購入したというわけです.

 GreenFanシリーズは一般的な扇風機に比べてかなり高価な製品ですが、気に入っている点が2つあります.
・特殊な羽根設計により、風の当たり方がソフトでずっと風を受けていても扇風機独特の疲れのようなものがない
・DCモータを使用しており非常に音が静かでほとんど動作音が気にならない
 どちらもGreenFanが出た時は衝撃的でした.とくに風の当たり方がソフトなのは感動的で、一般的な扇風機の風を受けていると、痛みとまではいかないまでも疲れを感じたりとか目が乾燥したりするのですが、GreenFanだとそうしたものがありません.なので、エアコンの設定温度を控えめにして扇風機を常時動かすような運用で節電することもできます.
 現在はフォロワーというか類似品も多々出ていますが、個人的にはオリジナリティに敬意を表したいものなので引き続き新型を購入したわけです.

 今まで使ってきた2012年モデルのEGF-1100と今回購入した2023年モデルのEGF-1800、その間にもほぼ毎年なんらかの新型が出ていたようですが、細かな違いはあれど外見はほとんど同じですね.新型を出すためにわざとデザインをいじるようなことをしないところは好感が持てます.

 実機を触ってみて、2012年モデルと2023年モデルで違いを感じたのは、
・ファン表面のファンガードの取り付け方法(2012年:マグネット、2023年:回してロック)
・首振り機能(2012年:左右いっぱいまで首振り、2023年:任意の範囲内での首振り設定可能)
・電源オフ時の首位置の動き(2012年:電源オフの位置で停止、2023年:自動的に正面に戻り電源オフで変更位置に戻る)
・首の横向き位置調整(2012年モデルに比べて2023年モデルは細かくなった)
・首の縦向き位置調整(2023年モデルは無段階調整可能になった)
・LEDの明るさ(2012年:一定の明るさでスリープタイマー設定時のみ暗くなる、2023年:無操作1分経過後に自動で暗くなる)
といったところ.
 細かな違いの積み重ねですが熟成を感じます.

 直販で購入した特典として、シーズンオフ用の収納袋も頂いたので、また長いこと使用できたらと思います.

2023/04/23

final E4000/MAKE4

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 21:48

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Apple iPhone13 mini

 イヤホンを2個買いました.どちらもfinalの製品でE4000MAKE4です.
 価格はどちらも15,000円前後.片方だけで十分だろうとか、両方合わせれば3万円くらいのもっといいイヤホンも買えただろうという考えもあるのですが、「MAKE4」という、やや特殊ともいえるイヤホンを購入したかったこと、またその比較対象として同じような価格帯の定評のあるイヤホンが欲しかったという理由によりこの2つを購入するに至りました.

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FUJIFILM X70

 先に購入したのはE4000.MMCX対応でリケーブルができるのが特徴です.
 finalのEシリーズはE500/1000/2000/3000/4000/5000とバリエーションが多く、4000と5000がリケーブル対応です.E4000を選んだのは音の傾向(試聴はせずにレビュー記事等を参照)が自分の好みに近いであろうこと、予算額に近かったというのが理由です.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 アルミ筐体でコンパクトな作りになっています.
 付属品はイヤーピースのほかにSHURE掛けするためのフック、MMCX端子を取り外ししやすくするMMCX ASSIST、シリコン製ケース(カラビナつき)など豊富です.
 聴いてみた印象はクリアで低音から高音までバランスのいい、はっきりとした音.硬めの音が好きな自分としては好みの音です.が、もう少し低音が強い方がいいかなと感じました.

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Apple iPhone13 mini

 そこで、リケーブルできる利点を活かして低音が出ると評判のケーブルに交換してみました.Nobunaga Labs「ほのか」です.銅線を編み込んだ形状がなかなか派手な感じではありますが、エントリークラスの製品なので5,000円ちょっとでした.
 期待どおり、低音が強くなり好みの音質に近づいた感もある反面、標準のケーブルで感じたバランスの良さのようなものはやや崩れたような印象も受けました.こうなると他のケーブルも気になってしまいます.比較的安価な製品に手をつけただけとはいえ、オーディオという沼の片鱗を見せつけられたような感じです.

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Apple iPhone13 mini

 もう1つのイヤホン、MAKE4です.自分はfinal直販で「MAKE4 スターターキット」を購入したのですが、段ボール箱を開けると5個の缶が出てきました.どうやらパッケージはないようです.

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Apple iPhone13 mini

 それぞれの缶を開けていくと、イヤホン本体などのパーツが出てきます.5個の缶の中身は、イヤホン本体、ケーブル、チューニング用のパーツ、イヤーピース、そして1つは空っぽ(ケース)です.

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Apple iPhone13 mini

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Apple iPhone13 mini

 MAKE4の最大の特徴は、自分でパーツを交換するなどして好みの音質を作り出せることです.
 調整できるポイントは、
・イヤホン後端のダイヤル回して低音-高音の調整(約30段階)
・音導管(イヤーピースを取り付ける部分)の外側、内側のフィルタ(10種+フィルタなし)
・音導管内部に入れるスポンジ(6種+スポンジなし)
・外部へ音圧を逃すベントフィルタ(10種+フィルタなし)
と多岐にわたります.
 フィルタはシール状になっており、精密作業用のピンセット(別売)で貼り付けます.始めるまではこんなシールみたいなものでそんなに音が変わるものかなと半信半疑でしたが、試しに低音に振ったフィルタを貼ってみるとボコボコの低音になり、逆に高温よりにするとスカスカになります.
 出荷時の状態でも十分クリアでいい音がするのですが、そこから手を加えていく過程がとにかく楽しいです.低音のこもりは減らしたいけど存在感のある硬めの低音は出したい、高音の伸びがもっとほしい…… とあれこれいじりながら好みの音質に仕上げていき、好きな曲が生き生きとした感じで聞こえるかと思えばクラシック音楽を聴くと派手すぎてバランスがとれていない…… なんてこともあり、ここまできてE4000のような出荷時から基本的に音のいじれないイヤホンのバランスのよさというものを思い知らされたりもします.
 一般的にはイヤホンを分解したりフィルタ等のパーツを交換したりする行為は保証の対象外となりメーカー推奨ではないと思われますが、それを許容し遊べるように設計したfinalはユニークな会社だと感じました.
 またMAKE4、という名称から想像できるようにMAKE1から3もあり、そちらはイヤホン本体をドライバーで分解してパーツ交換しなくてはなりません.音導管内部をいじるのにレンチで取り外すという工程があるものの、比較的簡単にいじれるのはMAKE4の利点です.
 さらに新しいタイプの音導管が直営店ではお試しできるようになっているとか、新たなパーツの追加も予定されているようで、なんか楽しいおもちゃを手に入れたような感じですね.もちろんおもちゃの域にとどまらず、好みの音質を奏でるイヤホンとしての実用性も兼ね備えています.