2025/09/28
RICOH GRIII
iPhone Airを購入しました.
以前に使用していた機種がiPhone 13miniで、3年半ぶりの機種変更です.
過去3機種の購入履歴を見てみると、
・iPhone 8(PRODUCT)RED:2018年4月購入
・iPhone SE2(PRODUCT)RED:2020年5月購入
・iPhone 13mini(PRODUCT)RED:2022年3月購入
と、おおよそ2年に1回のペースで買い替えているので、3年半は比較的長く使った感じです.
これはiPhone 13miniを最後に小型モデルが消滅したことが最大の理由ですが、それに加えて旧機種でも比較的安定して使えるようになってきたこと、それからマイナンバーカードや金融系の情報などiPhoneで機密情報を多く扱えるようになったことで機種変更の手間や難易度が上がったことも理由だったりします.
RICOH GRIII
iPhone 13miniとAirの比較.13miniが小型だったこともあって、こうして比較するとAirの大きさが際立ちます.
普段使いのバッグのポケットに13miniは余裕で収まっていたのに、Airはギリギリすぎて出し入れに難儀したり、シャツの胸ポケットに入れてもはみ出してしまうなど、大きさの面では扱いづらさを感じます.もちろんそれと引き換えに画面が大きくなることで視認性は向上しているわけなのですが.
RICOH GRIII
今回購入したのは256GBのスカイブルー.
スペースブラックを除くと、クライドホワイト、ライトゴールド、スカイブルーの3色は明るめの色合いをしており、光の加減によってはどれもみなホワイトに見えてしまうなど似たような色合いです.見方を変えると、ホワイトで色温度が寒色(スカイブルー)、標準(クラウドホワイト)、暖色(ライトゴールド)みたいな感じでしょうか.
RICOH GRIII
今回発売されたiPhone 17、17Pro、17Pro Max、そしてこのAirの中からAirを選んだのは、この薄さが魅力だったからというのが大きいですね.
薄くなることと引き換えにいくつか機能が制限されているわけなのですが、
・カメラが広角26mmの1つのみ→撮影はGRIIIやX100VIなどのデジカメを使うのでiPhoneのカメラにはメモ程度しか求めていない
・スピーカーがモノラル:本体から音を出すのはタイマーや着信時だけなのでステレオの必要性なし
・バッテリが他機種より持ちが悪い:13miniと比べればはるかに長持ち
・USB-C端子がUSB2規格で通信速度が遅い:USB-C端子はCarPlayやたまに充電に使う程度なのでこれで十分
・USB-C端子から映像出力できない:映像出力したことないのでどうでもいい
というような感じなので、この割り切ったスペックでまったく問題ありませんでした.というか、Airのスペックを見るにつけ、割り切りのよさに「わかってんじゃんApple、こういうのでいいんだよ」という気分になり13miniから乗り換えようという気持ちになったわけです.
なお、従来と同様にケースなどに入れず保護ガラス/フィルムだけ貼って運用するつもりです.
RICOH GRIII
側面は今回発表された機種の中で唯一のチタン製.iPhone 17Pro/Pro Maxが放熱製重視でアルミを採用しているのに対し、薄くしたぶん強度が求められることをチタンのフレームで補っている設計のようです.
艶ありの素材なので指紋が目立つという指摘もありますが、指紋がついているのをわざわざ気にして使いませんし、気になったら適当なクリーニングクロスで拭けばいいので大した問題ではないと思っています.
Apple iPhone Air
前述したようにiPhoneのカメラはメモ程度にしか使うつもりがないのですが、Appleに限らずスマホメーカー各社ともカメラ性能は重視しているのでためしに撮影してみました.
ピントの合っているパフェの部分はよいのですが、背景のボケがデジタルカメラでは見たことのないレベルでぐずぐずの汚さです.
Apple iPhone Air
おそらくメーカーとしてはこう使ってほしいのだろうな、と思われるポートレートモードで撮影.
上のものとは打って変わって綺麗にボケてはいますが、細かく見ていくとあちこちに違和感があります.被写体であるパフェがしっかりとピントが合いすぎていて、このレベルのボケであればパフェ容器のラウンドした両端がボケるべきであるところがシャープすぎます.それに比べてパフェ容器の下部が途中から急激にボケており、置いてあるスプーンも急にボケています.
もっとも、この手のコンピュテーショナルフォトは処理速度の向上やAIの学習習熟度とともにみるみる性能が上がって、いずれば著名などこそこのメーカーのレンズをシミュレートしました、的なものまでできるようになるのでしょう.というかすでに某カメラメーカーの名を冠したアプリでそんなようなものがあったような.
FUJIFILM X100VI
参考までに富士フイルムのX100VI(絞りF2解放)で撮影したものを.絞りを開けてぼかして撮ると当然ながら被写界深度は薄くなり、グラスのフチはボケるのです.
もっとも、デジタルカメラもレンズによっては補正に手間のかかる色収差などを優先して、比較的補正の難易度の低い歪曲収差はカメラの映像エンジンの処理まかせする製品もあるわけで.これもコンピュテーショナルフォトの一部とも言えるわけですが、過剰な味付けは自分の好むところではないですね.個人的にはまだまだ光学性能で画質を求めたい気持ちがあります.
まとめます.
購入から10日ほど使った感想としては、大きさは気になるもののそれ以外は概ね満足といった感じです.どちらかといえばハードウェアよりもiOS26のLiquid Glassの見づらさが気になる感じでしょうか.
2024/12/31
1年を振り返る、物欲篇です.
こんなに買い物したっけ?と思うほどの量になっております.
■カメラ関連
1月:Nikon Zf
1月:NIKKOR Z 26mm f/2.8
3月:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
3月:NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
3月:Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
7月:FUJIFILM X100VI
12月:Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
■コンピュータ関連
4月:Keychron Q2Pro
6月:iPad Pro M1 12.9inch
8月:Logicool MX ERGO S
■オーディオ
12月:final S5000
12月:Astell&Kern AK HC3
12月:iFi audio xDSD Gryphon
■車
4月:MAZDA ND5RE Roadster
■家電
2月:BALMUDA ReBaker
10月:日立 洗濯機
11月:Panasonic ジェットウォッシャードルツ
■その他
1月:GARMIN eTrex Solar
3月:MONDAINE Evo2 35mm
4月:Organ M-7
7月:五藤工学研究所 GT-M518
8月:GARMIN vivosmart 5
■カメラ関連
1月:Nikon Zf
RICOH GR III
Zfを購入したのはやはりこの外観.フルフレーム機で性能は中級機クラスと、自分の使い方にもあっていたというのもあります.
と同時に、いままで10年くらい使い続けていた富士フイルムXマウントへの不満や不安(X-Pro3の液晶可動部損傷リスクやレンズが徐々に大きく高くなってきていること)もあって、結果としてマウント乗り換えということにつながりました.
基本はMFで撮影することが多いのですが、見やすいファインダも気に入っています.
1月:NIKKOR Z 26mm f/2.8
RICOH GR III
Nikon Zfをレンズキットではなくボディ単体で購入したので、とりあえず1本レンズを買っておこうと思い入手したもの.
持ち運びしやすさを重視したパンケーキレンズと言われるような製品ですが、性能に手ぬかりはなく画質も不満はありません.
3月:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
FUJIFILM X100V
Zマウントユーザなら買っておけと言われるレンズです.
24-120mmという必要十分な画角を備えつつも、F値固定、テーブルフォトもいけて、画質は文句なし、という納得の逸品.
単焦点レンズと比べて大きく重たいので持って出ることはそれほど多くはないのですが、さまざまなシチュエーションでの撮影が考えられるような時は持って行っており、期待は裏切られません.
3月:NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
FUJIFILM X100V
上記の24-120mmと下記のAPO-LANTHAR 35mmとあわせて同時に購入しました.
3本も同時に購入できたのは、X-Pro3とXマウントレンズ一式を下取りに出したからで、このときが正式にマウント切り替えしたタイミングとなります.レンズもさることながら、X-Pro3がそこそこいいお値段で売れたので、レンズ3本買っても手元にお金がそこそこ残るくらいでした.
その売却したレンズにXマウントレンズの60mm F2.4 Macroが含まれており、その後継として買ったものです.60mm F2.4 Macroはフルフレーム換算すると90mmなので、NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR Sのほうが画角的に近いのですが、高価であることと中望遠の焦点域が苦手ということもあってMC 50mmを選びました.AFは速くないのですが、使用用途を考えると速射性は求められないので問題ありません.画質的にも不満がなく、小物の撮影などに重宝しています.
3月:Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
FUJIFILM X100V
焦点距離35mm、MFという個人的趣向に偏ったレンズです.
稼働回数はZマウントレンズの中でも最も多く、Zfにつけっぱなしです.
APO-LANTHARという名称がつくように、コシナVoigtlanderブランドの中でも高画質レンズ設計のシリーズであり、なにを撮っても文句のない画質です.
弱点は最短撮影距離35cmと寄れないこと.料理の写真を撮るときなどで小鉢のようなものだと歯痒い思いをすることがあります.
購入後しばらくして販売終了となり、そして12月にII型にリニューアルされて外観デザインの変更とともに最短撮影距離が27cmに変更となりました.ので、発売のタイミングでII型に買い替えました.
7月:FUJIFILM X100VI
RICOH GR III
X100Vから買い替えにて入手しました.
X100Vが2020年2月の発売で4年経過したモデルながら、モデル末期になってさらに需要が高まって購入できない方が出ている状況での新型X100VIの発表、そしてX100VIの価格がX100Vの発売当時の価格より10万円ほど高価であること、そんな状況ながら予約殺到でまったく買えない状況が続くという、カメラとしての性能や画質以外のところで話題を集めたカメラです.
X100Vからの変更点として、高画素化や手ぶれ補正機能の搭載などそれなりに手が入ってはいるとはいえ、10万円アップという価格にはさすがに自分も躊躇して様子見をしていました.ところが、X100VIの入手困難に影響されてX100Vの買取価格が上昇を続け、4年前の購入時の価格を上回り、さらにはX100VIの新品価格に近いところまで来てしまいました.それならば…… ということで、いつものカメラ店の抽選販売に申し込んで当選し、X100Vを下取りにして入手しました.なので実際に支払った金額は12,000円くらい.買っている側としても意味がわかりません.
それはさておき、画質も機能面でも非の打ちどころのない、よくできたカメラです.レンズはX100Vと共通でフィルタやフードなどのパーツ類もすべて使い回しできるのでその点でも自分にはプラスでした.
12月:Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II
Apple iPhone 13mini
3月に購入した、Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 AsphericalのII型です.違いは外観と最短撮影距離が35cmから27cmになったこと.この8cmの違いは結構大きくて、まさに個人的な趣味性でいったら理想的ともいえるレンズになりました.
なお、雑誌のインタビュー記事にてコシナの方が「画質を追求したレンズなのでフィルタなどはできれば使わないでほしい」との趣旨の発言をしておられたので、I型II型ともに保護フィルタなどはつけていません.I型売却の際にレンズが綺麗だといわれたので、フードもあることですし、まあ問題ないでしょう.
■コンピュータ関連
4月:Keychron Q2Pro
RICOH GR III
キーボードは80%キーボードと呼ばれるKeychronのK8Proをスイッチやキーキャップをカスタマイズして使っていたのですが、ファンクションキーとか使わないキー多いよねと思い、セールのタイミングでよりシンプルな65%キーボードと呼ばれるQ2Proを入手しました.K8Proが黒の筐体だったので今回はホワイトでややソフトなイメージの筐体にしました.
当然ながらここにカスタマイズを加えて、キースイッチはGateronのBabyRaccoon(やや重めのリニアスイッチ)、キーキャップはDropのZambumon MT3というクリーム色にいにしえの端末をイメージした書体にイエローのアクセントの入ったレトロ風に仕上げて使用しています.
6月:iPad Pro M1 12.9inch
RICOH GR III
自宅用iPadとして、2018年に購入したiPad Pro 11inch(第1世代)を使用していましたが、そろそろ買い替えてもいいのでは、そして自宅用なのだからサイズも大きくして12.9インチにしようと思うも、最新型のM4モデルは高価な上に自分の使い方にはあまりにもオーバスペックなので、再整備品として2世代前のM1モデルを購入しました.自宅用といいつつもセルラー対応で通信可能な状況にしてあります.
画質、性能的な面ではまったく不満はありませんが唯一の難点は寝転がって使う時にくるずっしりとした重み.うとうとして顔面に落としたら怪我しそうです.
8月:Logicool MX ERGO S
RICOH GR III
もはや後継は出ないのでは…… とすら思っていた、ロジクールのトラックボールの上位モデル、MX ERGOの新型です.
変更点といえばスイッチがサイレントスイッチになり、充電端子がmicroUSBからUSB Type-Cになったことくらいですが、それでもう十分です.サイレントスイッチは当初はクリック音がなくて違和感がありましたが1,2日ですぐに慣れました.
底面が滑りやすく、固定して使うトラックボールとして動かれては困るので滑り止めを貼り付けて使用しています.
■オーディオ
12月:final S5000
FUJIFILM X100VI
ちょっといいイヤホンがほしいな、とふと思い購入したfinalの新型イヤホンです.購入した真鍮筐体のS5000のほかに、機構的な面は同一でステンレス筐体のS4000があり、店頭で聴き比べてみたところ、思ったよりも違いがあって驚きました.ステンレス筐体のS4000はわかりやすいストレートな音がするのに対して、S5000はちょっと癖のある響きがあり、S4000のほうが万人受けする印象でした.S4000のほうがあらゆる音源を無難に鳴らすのだろうなと思いつつも、個人的に聴き続けてみたいと思ったのはS5000のほうなので、こちらを選びました.
12月:Astell&Kern AK HC3
RICOH GR III
iPadやiPhoneの端子からイヤホン端子がなくなったこともあり、USB Type-C接続のドングル型DACであるAstell&KernのPEE51を使用していましたが、final S5000を購入したので、もうちょっと新しいDACを使ってみようと思い後継機のAK HC3を購入しました.
PEE51と比べてパワフルな音ではあるのですが、どことなく無理に音を鳴らしているような感じもあって聴き疲れする印象がありました.DAC関連のことはあまり詳しくないので調べてみたところ、『ドングル型DAC』と呼ばれるUSB端子に接続してUSB給電で使用するタイプのDACは5V給電で動作しなくてはならないので電源供給面で余裕がないのが難点のようです.
これが次の買い物(物欲)につながります.
12月:iFi audio xDSD Gryphon
Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
USB給電のドングル型DACではないDACとなると、電源を別途外部から供給するタイプ、またはバッテリ供給タイプのDACということになります.
寝ながら使うことも考慮して電源ケーブルがなくても使いたいと思い、バッテリ供給タイプのDACということで、iFi audioのxDSD Gryphonを選びました.電源供給方法によるものなのかメーカーごとの音作りの違いなのか、AK HC3と比べて角の丸い柔らかな音質だと感じました.
xDSD Gryphonは一般的な有線イヤホンの端子である3.5mmの他にバランス接続と呼ばれる4.4mm端子も搭載しているため、final S5000をリケーブルして4.4mm端子のケーブルに交換したところ、さらに音もよくなりました.
よくなりました…… は結構な話ですが、芋づる式に思わぬ出費が嵩んでしまいました.
■車
4月:MAZDA ND5RE Roadster
Nikon Zf + NIKKKOR Z 24-120mm f/4 S
俗に『ND2』と呼ばれる、ND型ロードスター最大のマイナーチェンジが施されたモデルです.同型の車に乗り換えるのはこれが初めてです.
ND型ロードスターを発売直後に購入していますので9年ほど経過しており、全体的な経年劣化のせいなのか商品改良によるものなのかわかりませんが、試乗した時にはステアリングの滑らかさというか雑味の少なさ、乗り心地によさに驚いた記憶があります.
同じND型にはいずれ買い替えるつもりでいて、車体色が『アーティザンレッドプレミアムメタリック』でタン内装のモデルが出たら買い替えようと思っていたわけですが、ND2型が出て試乗した際に『アーティザンレッドプレミアムメタリック』塗装のMazda6が展示されているのを見かけ、思っていた色とちょっと違うと感じ、ソウルレッドクリスタルメタリックのSレザーパッケージVセレクション(タン内装)を選んだというわけです.その後、35周年記念車が当初思い描いていた仕様そのもので出たわけですが、あっちにしておけばよかった的な思いはさほどないので、この選択でまあよかったかなと思っています.
■家電
2月:BALMUDA ReBaker
FUJIFILM X100V
「まるごとソーセージ」を美味しく温めたい、といういささかとっぴなコンセプトのもとに開発されたトースターです.
惣菜パンやスーパーの揚げ物に特化したトースターということで、自分の生活にはぴったりの製品なので購入しました.
いままでは揚げ物を温めるには電子レンジを使っていましたが、どうしてもパリッとせずイマイチな仕上がりでした.焦げ目もできずにパリパリに仕上がったクロワッサンなどができるのは素晴らしいです.難点は温度調整を微妙に調整しながら温めるのでやや時間がかかることでしょうか.
10月:日立 洗濯機
いままで使っていた洗濯機の挙動が怪しくなってきたというか、モーターの動力をドラムに伝えるパーツのあたりから異音が出るようになってきたので買い替えることにしました.白物家電は使えるだけ使い、機能も必要十分でいいやという方針なので(カメラとかはポンポンと買い替えるくせに)、それほど見当もせず同じメーカー(日立)でいちばんお値打ち価格のものを買ったところ、今まで使っていたものの後継機でした.
11月:Panasonic ジェットウォッシャードルツ
FUJIFILM X100VI
歯磨きには気を使っているつもりなのですが、虫歯があちこちにできてしまい、さらには親知らずも2本抜くことになるなど、もっと歯に対するケアをしなくてはならないと改めて思い知らされました.
かといってフロスはどうも苦手で…… ということで水流によって歯の隙間を掃除する『ジェットウォッシャードルツ』を購入しました.使用当初は口から水がダダ漏れになってしまって水浸しになりがちでしたが、だんだんとうまく扱えるようになりました.舌で触った感じでは隙間もツルツルとした感触なので多少の効果はあるようです.
■その他
1月:GARMIN eTrex Solar
Apple iPhone 13mini
旅行の移動記録をとるのにGPSロガーを長いこと使用しています.いままでGARMINのeTrex 20を使っていましたが、電源が単3電池2本で複数の日数にまたがる旅行などでは電池交換が必要で扱いが面倒だったのでなんとかしたいと思い、充電池式のeTrex Solarを購入しました.
USB Type-C接続による充電に加えてソーラー発電、Bluetooth接続によるログ転送などの機能強化に加えて、受信できる衛星がGPSのみならずマルチGNSS対応ということで他の衛星も受信できて精度や受信までの時間も短縮されました.
eTrex 20に比べて液晶がモノクロになり、地図を保存するデータ領域が減少する(日本地図全図の収録は不可)など機能的に落ちた部分もありますが、基本性能はアップしました.
3月:MONDAINE Evo2 35mm
Nikon Zf + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
欲しいけどまあいいか、を繰り返していたMONDAINEの腕時計.
自分のほしい小径サイズのものがモデルチェンジが行われるようで旧型が安く売られていましたので購入しました.新旧の違いは正直あまりよく分からず、表面的なデザインは変わらないので旧型でまったく問題ないですね.
4月:Organ M-7
これも以前から欲しいと思いつつも様子見していた鞄です.
原材料費の高騰などが理由で価格改定が入るというので購入しました.
革の鞄ということもあり天候の悪い時は持って出れなかったり、サイズ的な問題もあって用途は限定されますがトラ目模様も含めてお気に入りです.
7月:五藤工学研究所 GT-M518
RICOH GR III
『吉田初三郎の世界』展を見に行った際に、単眼鏡で拡大表示している方を数名見かけて、アレいいなと思い購入しました.
五藤工学研究所はプラネタリウムなどを製造している会社で、設立90周年記念ということで製造されたこの製品も光学性能にこだわっているだけあって見やすく、旅行や展示物を見る際などに重宝しています.
8月:GARMIN vivosmart 5
RICOH GR III
歩数や睡眠状況などをトラッキングするデバイスとして、さまざまなものを試してみましたが、最終的に行き着いたのがvivosmart 5です.
最初に買ったFitbit Inspireは運動自動検知はするもののヘルスケア連携せず、次に買ったXiaomi Smart Bandはヘルスケア連携するものの(睡眠データの連携などに一部難あり)運動自動検知はない(検知するものの手動操作で開始させる必要あり)といった問題がありましたが、vivosmartはその両方をクリアしています.
どれが買っていちばんよかったものか、というのは愚問というものでしょう.
2024/09/26
RICOH GRIII
ロジクールのトラックボール、MX ERGO Sを購入しました.
トラックボールは2017年12月に前作であるMX ERGOを購入し、後継機が出ないこともあって6年9ヶ月使い続けていました.操作性などに不満はないのですが、難点なのは充電がmicroUSBであること.7年前ならともかく、いまどきとなってはmicroUSBを使う機材もほぼなくなり、充電のスパンは長めとはいえ、充電のたびにケーブルを引っ張り出してこなくてはならないのが面倒でした.
RICOH GRIII
付属品は本体のほかにはUSB Type-AのLogi Boltレシーバーと説明書や保証書などの紙のみ.充電ケーブルは付属しませんが、USB Type-Cケーブルなどその辺にいくらでもあるので困りません.接続先がM2 MacBook AirでUSB-CしかないのでLogi Boltレシーバーは使わずBluetooth接続にて使用しています.Logi Boltレシーバーは本体収納できないのが不便ですね.
RICOH GRIII
左が今回購入のMX ERGO S、右側の従来のMX ERGO.外観上の違いはUSB端子の形状と、底面のプレートにプリントされている文字くらいでしょうか.手を乗せた時の感触も、表面のラバーコーティングが経年劣化で硬化していることを除けば同じです.
実際に使ってみると大きく異なるのがボタンのクリック.左右クリックをホイールのクリックが静音設計になっているので使い始めは慣れなくて戸惑いました.しかしすぐに無音であることに慣れました.ただ残念なのは左右クリックとホイール以外のボタンは従来と同様にクリック音が出るので中途半端な印象があります.
基本的な操作部分は全く同じなので、発売直後に買い替えるほどのものではなかった、という気もします.ただ、トラックボールというデバイス自体がマイナーなものなので、こうしてリニューアルまで7年かかっても新型が出てくれるのはありがたいことです.
2024/07/02
2024年5月にM4搭載の新型iPad ProとM2搭載のiPad Airが発表になりました.
自分が使用しているiPad Proは2018年発売の11インチ、いわゆるiPad Pro 11インチ(第1世代)と呼ばれる製品です.発売から6年が経過し通常の使用用途には支障がないものの、次期iPad OSに搭載されるApple Intelligenceには非対応となります.
日々使うものですし、年数的にもそこそこ使ったし、新機能も使えないのならそろそろ変えてもいいかな…… と思い、
・サイズ13インチ
・容量256GB
・Wi-Fi+Cellular
という条件で検討してみることにしました.
……が、新型iPad Proですと驚きの25万円オーバーです.昨今はデジタルカメラなどでも円安の影響で後継機が大きく値上がりするような事例がありますが、さすがにこれは買うのに勇気のいる価格です.
同じ条件でiPad Airにしてみると17万円ちょっとになります.まだお高いですが多少現実味のある価格になりました.
ではiPad Airを買うか…… とApple Storeに行って現物を触ってみると、悪くはないのですがいくつか引っかかる部分がありました.
すぐ隣にiPad Proが展示されていたため交互に使ってみると、
・スクロールの滑らかさが違う(ProMotionテクノロジーの有無でディスプレイのリフレッシュレートに差がある)
・音がやや弱い(Proは4スピーカーで縦横どちらで持ってもステレオで聞こえるのに対し、Airは2スピーカーで横位置で持った場合にのみ左右から聞こえる)
という2点が気になりました.いま使っているのが6年前の製品とはいえiPad Proなので、ProMotionや縦横対応の4スピーカーに対応しています.そこからiPad Airに変更するとなると、処理速度は速くなるもののディスプレイや音質では劣る部分が出るわけで、ちょっとこれは買う意欲を削がれます.
んー、まあ再検討しますか、ということでその日は買わずに店を出ました.
17万円出して新品のiPadを買うのに、6年前の製品より部分的とはいえ劣る製品を買うのはちょっと抵抗感がある、されど25万円出してオーバースペックすぎる製品を買うのもどうか…… と悩んだ末にたどり着いた結論が、旧型のiPad Proを買うということでした.
AppleのWebサイトには「認定整備済製品」というページがあります.要は一度販売したものの何らかの理由により返品された製品をAppleが新品同様に仕上げて安く売るというものです.以前にも何度か購入したことがありますが、質素な外箱に入っているものの中身は傷ひとつない新品同様であり、型落ちの製品狙いですと悪くない選択です.その時々で在庫は変動しますが、自分が見たときには2世代前のiPad Pro、M1搭載の製品が15万円ほどで売られていました.
現行のM4搭載のiPad Proはかなりのスペックアップがなされた製品ですが、1世代前のM2搭載の製品と2世代前のM1搭載の製品ではプロセッサの処理速度差が2割くらい、その他の部分ではWi-Fi 6か6Eかなど、細かな違いなので2世代前だからといってもすぐ使い物にならなくなるようなことはありません.それに次のiPad OSで搭載されるApple Intelligenceにももちろん対応しています.
ということで購入に至りました.
RICOH GR III
シンプルな白い外箱は再整備品の証です.とはいえ、中身は新品と見分けがつきません.
電源を入れると新品と同様に「ようこそ」画面が表示されてセットアップが始まるので、いつものようにデータ移行をすることで環境を移すことができました.
データ移行はできたものの、多少作業が必要になるのがモバイル回線の移行です.iPad Pro 11インチ(第1世代)が4Gであるのに対して、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は5Gのため、若干の移行作業が必要となります.
まず事前準備として旧iPad Proに入っている物理SIMをeSIMに切り替えます.自分はキャリアがauなので、auのWebにて申し込みました.その後、旧→新iPad ProへとeSIM環境を移行します.ここで4Gから5Gへのプラン切り替えが必要とある旨の表示が出たので、案内されるままに5G契約に切り替えを行いました.
もし物理SIMのまま移行すると、新iPad Proで動作保証のない4G環境で使用するか、もしくは通信キャリアの店舗などに出かけて物理SIMを交換する必要があります.
なお、eSIMでも物理SIMでも4Gから5Gへの移行には手数料がかかります.
外出時はiPad miniを使うので基本的に外に持ち出すことはなくWi-Fiモデルでもなんとかなるのですが、やはり旅行などに持って行くときに単体で通信できるのは便利です.それに、自分の場合はiPad ProとiPhoneともにau回線での契約ですので、通信量をシェアすることが可能です.なのでiPad Pro分の通信料金も無駄にはなりません.
RICOH GR III
ケースはいつものようにDODOcaseにて注文しました.
アメリカはテキサスから発送なのに、注文から5日程度で届くのは驚きです.ただし、送料込みで$135くらいかかるので、円安のご時世だとiPadのケースにかける金額とは思えない請求がきます.まあ見なかったことにしておきましょう.
今回は「EXECUTIVE LEATHER IPAD CASE」というレザー張りのものを選びましたが、素晴らしいクオリティです.iPad自体が大きいこともあってか重さもあって公式サイトによると12.6オンス、つまり357g程度ありますのでiPad本体と合わせると1kgを超えてしまいます.見た目、感触、重さも含めて図鑑でも見ているかのような感覚にさせられます.寝ながら使って寝落ちして顔の上に落とさないよう注意せねば.
RICOH GR III
カメラ部分もきちんとくり抜かれています.もっとも、室内利用メインですしカメラを使うこともほとんどないでしょう.せっかくのRiDARスキャナが宝の持ち腐れです.
2週間ほど使ってみましたが、やはり画面が大きいというのはいいものです.電子書籍で漫画を読むときも11インチでは1ページずつ読んでいたため見開きで1コマのページが見づらかったですが、このサイズにもなると2ページを1画面で表示しても読むことができます.
従来のiPad Pro11インチ初代でも大半の利用に支障はなかったのですが、プロセッサがM1になると同時に搭載メモリが8GBになったことが効いているのか、処理速度がまったくのストレスフリーになっただけでなく、アプリケーションを切り替えても地図アプリの閲覧位置がリセットされて現在地に戻ってしまうようなことも少なくなり、調べ物などがやりやすくなりました.
ネックなのはやはり重さ.ケースを外したりもっと軽いケースを使えば多少は軽減できるのはわかっているのですが、そこはやはり気に入ったケースを使いたいもの.とくにDODOcaseは初代iPadから10個以上使い続けていますので、そこは外せません.
2024/05/13
勤務先で使用しているキーボードはKeychron K8 Proです.「TKL(Ten Key Lessの略)」とか「80%」と呼ばれるタイプのキーボードで、一般的なサイズのキーボードからテンキー部分をカットしたものです.これをベースにキースイッチをGateronのNorth Pole(Ver.1)に交換し、キーキャップをDropのDROP + BIIP MT3 EXTENDED 2048 CUSTOM KEYCAP SETに交換しています.
これはこれで気に入っているのですが、たまには気分を変えたくなるのに加えて、自分の使い方ではファンクションキーとか使わないなーと思ったので、もっとキー数の少ないキーボードでいいか…… と思っていたところに、Keychronが7周年記念で20%引きセールをやっていたので、Q2 Proを購入しました.
RICOH GR III
注文から約2週間.中国から送られてきました.パッケージを手にした段階でずっしりとした重みが伝わってきます.
RICOH GR III
付属品はUSBケーブル(USB-C to C、A変換アダプタつき)、Windows用キーキャップ、キーキャッププラー(引き抜き道具)、分解用工具や予備のゴム足などの補修部品など.完成品であるものの、分解を前提としたパーツが付属してくるあたりがマニアックです.公式サイトでも改造用パーツとして「音響アップグレードキット」やパーツ固定用の「プレート」などを売っており、それらを取り付けるための分解解説動画まで用意されています.
RICOH GR III
通常のキーボードと比べてかなりシンプルに見えます.テンキー、ファンクションキー、そしてROLL UP/DOWNなどの特殊キーが省かれており、キーの減少率から「65%」と呼ばれたりします.右上にあるのは回転式のノブで初期状態では回転で音量調節、押し込むとミュートです.K8 Pro同様にすべてのキーがカスタマイズ可能ですので、たとえばこのノブに拡大/縮小を割り当てる、なんてことも可能です.
重量は約1.5kg.MacBook Airよりも重たいですね.K8 Proよりキー数は減っているのに300g以上重たくなっています.社内で同僚に持たせたら「鈍器だね」と言われる始末です.
今回選んだのはボディカラーがシェルホワイト、キースイッチがKeychron K Pro バナナ軸です.K8 Proが本体色ブラックなので、白を選んでみました.
RICOH GR III
K8 Proと比較.キーの数が減っているわりには幅はそれほど縮まっていません.Q2 Proのほうが余白が大きいのが影響していそうです.
RICOH GR III
Keychron K Pro バナナ軸はタクタイル(キーを押す途中で軽く引っかかりがあるタイプ)で、その中でも「Holy Panda」タイプと呼ばれる、強めの引っかかりがキータイプの初期の段階にあるキースイッチです.
荷重57±8gでタイプされる、通常のもの(一般的なメカニカルスイッチは45g程度)よりやや重めのキーなのですが、使ってみるともうちょっと重い方が好みだなと感じて、さらに重い67±8gのミント軸も購入してみました.しかしさすがにこれは重すぎで、数字やアルファベットキーはバナナ軸、スペースバーやEnterキーなど一部にミント軸を使うという方法に落ち着きました.バナナ/ミント軸ともに同じメーカー製でHoly Panda系なので重さ以外は同傾向のため違和感なく使えます.
RICOH GR III
Q2 Pro標準のキーキャップは「KSAダブルショットPBT」と呼ばれるものです.
KSAはキーの形状や配列の角度を意味し、一般的なものよりも傾斜がつけられています.
ダブルショットはキーキャップが二重構造になっており、キー本体とキーの文字が別素材で作られていることを示します.なので構造上、文字が消えることはありません.
PBTはプラスティック素材の樹脂の種別です.一般的なキーボードに使用されているABS樹脂よりも耐油性(皮脂によるテカリを防げる)や耐摩耗性(表面がツルツルになりづらい)に優れています.
高価格帯のキーボードらしく比較的いいパーツを使ってはいるのですが、キー形状の好みや、同じPBT樹脂でももっと厚みのあるものを使いたいということで、DropからDROP + ZAMBUMON MT3 SERIKA R2 KEYCAP SETを取り寄せました.アメリカから発送され、配送会社がDHLだからか、途中なぜかドイツを経由して2週間以上かけて届きました.せっかくQ2 Proが20%引きで安く買えたというのに、この円安の時期に海外からキーキャップなんぞを取り寄せたせいもあってトータルで5万円以上かかってしまいました.
テンキー部分などを含めたフルセットでの発売なので、Q2 Proに使用すると結構な量のキーが余ります.Macで使うのでCOMMANDとOPTIONの追加キーも注文しました.
RICOH GR III
キーキャップを交換すると雰囲気がかなり変わりますね.特殊キーが黄色いこともあってポップかつややレトロな印象です.
ちなみに製品名につく「ZAMBUMON」とはデザイナの名前のようです.世の中には「キーキャップデザイナ」と呼ばれる人がいるということを、キーボード沼に片足を突っ込むようになってから知りました.
RICOH GR III
キーキャップの書体は「IBMビームスプリング端末とオリベッティタイプライターに触発されたオーダーメイドの書体、Audacia」を使用しているとのこと.思えばいにしえのコンピュータ、PC-8001や9800シリーズ付属のキーボードはこんな書体だったような記憶があります.
前述したようにすべてのキーがカスタマイズ可能なので、「LOCK」というキーを押すとスリープになるよう設定したので離席時に便利です.また、「SYS」キーとカーソルキーのコンビネーションでROLL UP/DOWNやHOME/ENDを割り当てています.あんまり使いませんが.
Q2 Pro、さすがにKeychronの上位モデルだけあって(この上にQ2 Maxというさらに上位機もある)購入時の状態でもかなりの高品質さを感じましたが、カスタマイズしたことで好みの仕様に仕上がり、満足しています.変わり者扱いされそうなのであまり社内でも喧伝しませんが、キータイプしていて楽しいと感じるキーボードは仕事にもプラスになりそうです.物書きなどの職種がペンにこだわるのと同じです.
今後の目論見として、キースイッチにGateron Baby Kangaroo 2.0なんてのもいいなとか考えたりもしています.キースイッチは多種多様な種類があるものの、あまりレビューも多くなく、スイッチテスターのようなものを触っても通常のタイプとは違うので限度もあるし…… ということで判断が難しいところです.
【追記】
Apple iPhone 13mini
キースイッチはその後、手元にストックのあったMOON DROPのアーリータクタイルタイプのTESSENCEに交換しました.Keychron K Proバナナ軸と同様のHoly Pandaライクなアーリータクタイルスイッチでバナナ軸と比べてもタイプ初期の遊びが少なくかっちりとした感覚が指に伝わってくるのが気に入っています.オーディオメーカーの作ったスイッチだけあって、タイプ音が歯切れのよいクリアな音であることも好みですね.