2024/08/11

わたらせ渓谷鐵道

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 21:44

 7月の3連休、とくに予定もなかったのでちょっと出かけてみるかと思い、「わ鐡」ことわたらせ渓谷鐵道に乗りに出かけてきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 都内から栃木・群馬方面へのアクセスといえばやはり東武.都内西部から浅草はアクセスはややしづらいので、途中駅の北千住からのほうが楽ではあるのですが、旅行に出るときはできるだけ始発駅から乗車したいもの.というわけで銀座線に乗って浅草にやってきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 浅草駅の名物?といえばこの先端部の細く曲がったホーム.川や道路に阻まれてこれ以上の拡張が難しそうなので、ターミナル駅ながらどことなく肩身の狭い印象の駅です.
 日光・鬼怒川方面にはスペーシアXや従来のスペーシア、さらにリバティといった東武の看板列車といえる車両が投入されていますが、群馬方面に向かう列車は一部リバティも投入されているものの、年季の入った200系車両(製造から約30年経過、種車としては60年以上経過)が主力となっています.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 車内もクラシックな雰囲気を感じます.
 ちなみに6両編成に3ヶ所あるトイレのうち、バリアフリー対応の1つを除く2つは和式便座だそうで.そうしたところにも時代を感じます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 東武からわ鐡にアクセスするにはいくつか方法があり、いちばん簡単なのは相老駅での乗り換え.
 ですが今回は時間の制約もないので「りょうもう」号で終点の赤城駅まで向かい、上毛電鉄に乗り換えます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 赤城駅は東武と上毛電鉄の共用駅ですが、上毛電鉄は交通系ICカードには対応しないので、いったん下車し切符を購入します.
 この車両、京王井の頭線からやってきた車両ですね.サイズ的に地方ローカル線では人気らしく、岳南電車とか北陸鉄道とか松本電鉄で自分も乗ったことがあります.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 終点の西桐生駅から5分ほど歩いたところにJR両毛線とわ鐡の共用駅の桐生駅があります.わ鐡はもともと国鉄足尾線→JR足尾線だったのでホームも共用になっています.
 JRと共通の自販機で一日乗車券が買えるので、今回はそれを購入しました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 ホームに上がってしばらくしたら1両の列車がやってきました.
 チョコレートブラウンのような塗色ですが、「紅銅色(べにあかがねいろ)」と呼ばれるもので、車両のヘッドマークも「あかがね III」と入っています.紅銅色なのは、足尾線のルーツが銅鉱山の貨物鉄道だったためでしょうか.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 側面にはウサギのレリーフが.JRからわ鐡になった当時に導入された車両は富士重工業製で、当時富士重工の社員だったパラダイス山元氏がデザインされたとのことで、このカラーリングやウサギ(そのほかにもさまざまな動物をデザインされています)は氏のデザインを受け継いだものだそうです.鉄道マニアに好まれるカラーリングをした、とのことだそうですが、確かにこの色いいですね.
 この車両は1993年に導入された車両で、わ鐡の中でも古いもの.そのせいか空調の効きもいまひとつで、発車後に暑い場合は窓を開けるか備え付けのうちわを使ってください、とのアナウンスがありました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 50分ほどで神戸(ごうど)駅に到着.この駅は列車交換が可能なこともあって比較的長めに停車するのに加えて、普通乗車券でも途中下車可能であったり、駅構内に売店があったり併設のレストランで食事や駅弁購入もできるので、列車から降りてくる方も多く、賑わっていました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 個人的にはこうして改札(できれば自動改札ではないもの)から向こうに鉄道車両が見られる光景が好きですね.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 列車交換可能なこともあって駅構内には構内踏切と屋根のない跨線橋があり、跨線橋からの眺めがまた格別です.
 山あいのローカル線の駅、としてなんだか鉄道模型のジオラマっぽいなと感じました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 上り方面のホームの向こうに鉄道車両が見えます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 これはかつての東武デラックスロマンスカー車両を流用したレストラン「清流」です.
 ちょうど昼頃に到着しましたので、こちらでお昼をいただくことにしました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 いただいたのは舞茸ご飯定食.舞茸とナスの天ぷら、それにキノコ炊き込みご飯、そしてうどんがセットになったものです.
 車内は食事用にテーブルが設置されているものの、それ以外はシート含めて当時の車両そのままです.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 1時間40分後、次の下り車両(手前側の車両)に乗車します.これも桐生駅から乗車したのと同時期に導入された車両で「わたらせII」と愛称が付けられています.反対側には神戸駅まで乗車してきた「あかがねIII」が上りとしてやってきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 神戸駅からさらに標高が上がり、途中に5km以上あるトンネルを抜け、しばらく進むと鉱山の痕跡とおぼしき建築物が見えてきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 通洞駅で下車します.「通洞」の名が示すように、ここから少し歩いた先に鉱山の入り口があり、観光地として整備されています.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 足尾銅山観光の入り口です.どことなく昭和の観光地といった雰囲気が漂ってきていますが、開業が1980年(昭和55年)なのでそれなりに歴史のある観光地です.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 入坑用のトロッコ列車です.15分間隔で運行されており、これに乗って鉱山に入っていくというレアな体験をすることができます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 幸か不幸か前の列車が出たばかりということもあって、先頭に座ることができました.
 乗車口から入坑口まではそこそこの高さを下る必要があり、途中まではアプト式で機関車が牽引し、鉱山に入る手前の平地になったところで機関車を切り離してバッテリで動く客車(電車?)で入稿します.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 この日は35度くらいはあったであろう、暑い日でしたが入坑した途端にひやっとした空気に包まれます.
 薄いぐらい鉱山をトロッコで進むのは非日常的な体験で素晴らしいのですが、残念ながら距離的には100mくらいでしょうか、進んだところで終点になります.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 レール自体は先まで伸びてはいるのですが、柵で塞がれています.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 「この先、1200キロ以上の坑道が続きます。」の案内が示すように薄暗い先にレールが伸びていっています.1,200kmといえば新幹線で言うと東京駅から熊本駅の先、新八代駅までの距離と同等です.つまり、自分が立っているこの下に網の目のように坑道が張り巡らされているということなのでしょう.
 施錠された扉の向こうにうっすらとレールが伸びている光景はホラー映画の一場面のようにも見えます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 坑道の中は江戸時代からの鉱山の歴史を学べるようになっており、時代が進むにつれて坑道の支えや工具などの進化を見ることができます.
 この日は晴天だったにもかかわらず坑内は非常に湿度が高く、床はすべて濡れており、天井からは水が滴っている状況でした.撮影しながらもカメラに水滴がついたりしないかと注意を払う必要がありました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 天井から滴るものがただの水であればまだいいのですが、要注意なのは水滴にも銅の成分が含まれる硫酸銅で有毒です.
 鉱脈を通った水からも銅の成分を取り出したとの説明があり、そこにも「この水を飲んだり触ったりしないで下さい」と書かれていました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 鉱内にある説明板も染み出した水に浸食されて変色してしまい、部分的に読めなくなっていました.
 屋外にもかつて使用されていた車両が展示されていたり、銅銭など貨幣の歴史をまとめた資料館がありました.
 そして、昭和時代の観光地のお約束とでもういうか、建物から出る前に土産物店を通るのですが、まるで時間が止まっているかのような昭和感に満ちあふれていました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 次の便が来るまで1時間半くらい時間があったので、通洞駅から足尾駅まで歩いて移動しました.
 通道駅から足尾駅までは店舗や住宅が連なっており、かつて鉱山で栄えた面影は残ってはいるのですが、住宅の多くが廃屋になってしまっているなど、やや寂しい雰囲気もありました.
 足尾駅は街の中心にあった駅らしく、駅構内も広く立派な作りでした.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 以前は貨物の積み下ろしなどをしていたのでしょうか、駅舎の手前の方にまでレールが伸びており、そこにはかつて使用されていたであろう機関車や貨車が置かれていました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 駅舎横にも荷捌きをするような建物があり、そこには国鉄時代から活躍していた、キハ30が置かれていました.
 外観はかなり錆が進行しており、中は荷物置き場として使われているようでした.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 帰りの桐生行き車両は最新のWKT-522「こうしん」でした.
 3連休初日とはいえ、薄暗くなってきた時間帯なので乗客もまばらでした.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 外もやや涼しくなってきたタイミングで空調の効く車両がやってくるというのも皮肉なものですが、快適に過ごすことができました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 帰りが遅くなったので、行きと同じルートで帰ろうかとも思ったのですが、登利平の鳥めしが食べたいなと思ったので、やや遠回りですが高崎に寄って駅ビルで弁当を買い、湘南新宿ラインのグリーン車で食べて帰りました.
 初めて行く場所で下調べもそれほどしていなかったこともあり、あとあとから気になったものを調べ直してみると寄ればよかったと思うような場所がいくつも出てきました.時期を見て再訪したいところです.

2024/07/24

吉田初三郎の世界

Category: 旅行・観光,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 21:05

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 府中市美術館で開催の『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』を観に行ってきました.

 2ヶ月弱くらいの会期で、当初は図録の印刷が遅れていて間に合わないという話もあったので、図録が発売されるようになってから観に行こうと思っていたら予定が立て込んでしまい、最終日に慌てて出かけることになってしまいました.

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 吉田初三郎は大正から昭和にかけて活躍した画家で、とくに鳥瞰図と呼ばれる、上空から鳥の視点で見下ろしたかのような視点の作品が有名です.また全国各地の観光案内図などを描き、さらには戦時中に領土であった地域に至るまで描いています.
 面白いのはデフォルメの妙です.遠近感を利用して首都圏の地図なのに遥か遠くの九州や青森、果ては樺太などに至るまで描いており、さらに観光案内図などスポンサーのついている絵については強調したい施設や地域・鉄道路線を大きく描くなどといったわかりやすさも魅力です.
 ディテールの細かさにも凝っていると同時に大正期から昭和にかけての印刷技術の発達、また戦時中などは軍事施設などの機密事項を描かないなど、時代背景も含めて興味深い部分が多々あり、展示案内もそうした視点を織り交ぜて紹介されていました.

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RICOH GR III

 会場で購入した図録と、後日購入した作品集です.作品集はミュージアムショップでも売られていたのですが、訪れた日がげんなりするほどの暑い日だったので、重たいものを持って歩きたくなくてとりあえず図録だけ購入し、作品集は後日購入しました.
 みっちりと描かれた内容の細かさは見入ってしまうといくらでも時間が溶けてしまうほどです.

2024/07/22

銚子旅行

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:17

 ほぼ毎年のように行っている銚子に今年も出かけてきました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 今年春のダイヤ改正で銚子行き特急の車両が255系からE259系に置き換わりました.
 ボディカラーからも想像できるように、E259系はもともとは成田エクスプレス用の車両です.しかしながらCOVID-19の影響もあって空港を利用する需要が大幅に減り、その後も戻り切っていないのか余剰車両があるようで、JR東日本が成田エクスプレスだけでなく汎用的に車両を使う方向に方針転換した結果、車体の『N’EX』表記を『SERIES E259』と改めて他の用途にも使うようになったのです.
 車両に余裕があるのだったら、銚子行き特急も本数をもっと増やしてくれると大変ありがたいのですが、いかんせん需要と供給の関係なのでなかなかそうもいかないのが難しいところです.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 車体側面にも大きく『SERIES E259』の表記が.書体のせいかカラーリングのせいか、どことなくロシア・アヴァンギャルドな雰囲気を感じさせます.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 車両の導入といえば、銚子電鉄にも新型車両が先日導入されました.
 南海電鉄で活躍していた2200系が22000形としてデビューしたのです(真ん中の車両).しかしながらこの日は車庫でお休み中でした.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 予定では、銚子駅から歩いてヤマサ醤油の工場に向かい、そこでしょうゆソフトクリームをいただくつもりだったのですが、やっていないとのことでそのまま歩いて仲ノ町駅に.ヤマサ醤油のWebでは工場見学は土曜日は休業との案内でしたが、しょうゆ味わい体験館はやっているだろうと思ったらそちらも休みということでした.以前は土曜で工場見学は休みでもしょうゆ味わい体験館は開いていたのですが.
 仕方ないのでその足で仲ノ町駅に向かい、一日乗車券『弧廻手形』を購入し外川駅に向かいます.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 この日運行されていたのは旧京王の2000形でした.ヘッドマークはホテル三日月です.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 銚子方面に向かい、観音駅で下車.銚子漁港に向かう途中にある、丼屋 七兵衛に入ります.
 6月と7月は『入梅いわし祭り』が開催されており、イワシのコース料理が提供されます(要予約).が、今年はイワシが不漁のようで、予約していない場合にはイワシ料理自体が提供できないとの案内がされていました.これがお目当てでこの時期に銚子に来ているわけなので、もちろん予約済みです.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 まずは刺身となめろう.
 刺身で旬の脂の乗ったイワシの旨みに圧倒されます.
 なめろうは店によっても味が違うのが魅力でありますが、ここのは味噌などの味付けは控えめでイワシの素材感を押し出した作りです.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 続いてはフライ.
 カラシ醤油でどうぞ、とのことで揚げたてのサクサクとした衣と脂の乗ったイワシの旨みが抜群で、ご飯が食べたくなります.
 左手前にあるのは銚子電鉄の『弧廻手形』を提示することでいただける小鉢です.小鉢プレゼント、でいただける小鉢にしてはちょっとした一本料理の趣すらあって嬉しいところです.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 そして、イワシ漬け丼とつみれ汁.
 もう随分と前、調べたら2016年なので8年前ですが、この店で初めてイワシの漬け丼をいただいた時には衝撃を受けました.イワシは青魚ということもあって足が早く鮮度が落ちやすい魚.それを漬け丼にしても生臭いだけなのでは…… と思っていたのを打ち砕く美味しさで、それから何度も訪れています.
 もちろん今年も美味しさは変わらず、「来週も食べに来たいな」くらいのことを思いながらいただいていました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 再び銚子電鉄に乗って犬吠駅に.1日乗車券があることをいいことに、行ったり来たりします.
 犬吠駅は「ぬれ煎餅」や「まずい棒」といった、銚子電鉄謹製のお菓子や土産物が大量に揃っています.余談ですが銚子電鉄は鉄道事業よりも菓子類の販売のほうが売上の主流となっており、帝国データバンクの業種は「米菓製造」になっています.
 「鉄道なのに自転車操業」と自虐的なジョークを飛ばす会社だけあって、毎年来るたびに変わった新商品を売り出しているのが面白いところ.今年は『たい焼ドッグ(鯛焼きにフランクフルトを入れたもの)』にさらにチーズを乗せてバーナーで炙った『チーズどっぐ』と『まずそーだ(キウイ味のソーダにイチゴやパイナップルを入れたもの)』をいただきました.『まずい棒』もそうですが、まずいのは味ではなく経営状態なので美味しくいただきました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 銚子駅に戻り、駅前通りをしばらく歩いたところにある「銚子セレクト市場」にて、しょうゆソフトクリームをいただきました.
 ずっと昔、最初にこれを食べたときは次に食べることはないだろうと思っていたのに、来るたびに食べてしまいます.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 今回は14時すぎくらいに銚子を出発し、成田線経由で成田空港にやってきました.
 この先に以前から一度は訪れてみたかった場所があるのでそちらに向かいます.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 窓のない、まっすぐでやや下り坂の通路.通行者もまばらで不気味な雰囲気が漂います.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 通路の出口にあるのは京成電鉄 東成田駅.かつては『成田空港駅』と呼ばれていました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 規模の大きな駅にも関わらず、人気は少なくて廃墟じみているようにすら感じられます.

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Apple iPhone 13mini

 だだっ広い駅構内ですが、これでも部分的に柵で囲われており実際にはもっと空間が広がっているようでした.
 柵の上の方が空いているのでiPhoneで柵の向こうを撮影してみると、こんな光景が.照明が消えたなかに、改札が見えます.
 東成田駅は、いまの成田空港駅と空港第2ターミナル駅とは違う路線を通っており(京成成田駅から空港に向かう途中で分岐)、支線のような扱いになっています.そしてこの駅の先には芝山鉄道が接続しています.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 切符を買って(芝山鉄道はSuica非対応なので)ホームに降りると、向こうに使われていないホームが見えます.かつては2面4線あったホームも今は1面2線のみ使用されています.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 『東成田』の駅名標の向こう、使われてないホームには違う駅名標が.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 露出をプラス補正して撮影すると、『成田空港』の駅名標が.
 駅名標だけでなく、ベンチや案内板、広告に至るまで忘れ去られたかのようにそのままになっています.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 芝山行きの列車が到着したので乗り込みます.
 ちなみに『成田空港』表記のままで使われていないホームは、ホーム端に車止めがあり芝山にはつながっていません.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 東成田駅からずっとトンネルを進み(上は成田空港の滑走路などの施設なので)、地上からそのまま高架に上がったところで終点です.
 『日本一短い鉄道』を自称し、途中駅もなく2.2kmの営業キロしかないのですぐに到着します.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 東成田駅方面のホーム端からは空港の様子が見えます.ANAのA380がいました.
 さて、ここから再び空港に戻るには当然ながら再度芝山鉄道に乗るのですが、東成田駅で再びあの長い通路を通るか、もしくは別の手段として京成成田駅までさらに戻り、現行の成田空港駅行きの列車に乗り換えるという2つの方法があります.値段が安いのは東成田駅で通路を通るルートですが、なんとなくあの通路を通る気分にもなれなかったので京成成田経由で空港に向かいました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 京成成田駅を出る頃には周囲も暗くなり、天気もぐずついてきてしまいました.
 なので空港に着いても飛行機をとくに見ることもなく、夕食をいただきました.自分の生活圏内に不二家レストランってないので、成田空港に来るとつい入ってしまいます.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 そして帰りは成田エクスプレスで新宿経由で帰宅.スカイライナーのほうが速いのはわかるのですが、23区西部に住んでいると日暮里や上野で乗り換えるのは億劫なので、時間はかかってもいいから新宿まで連れてきてくれるN’EXを選んでしまいます.

2024/07/15

どこかにビューーン!で上田へ(その2)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 21:59

 どこかにビューーン!で上田に出かけた話の続きです.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田駅から宿を取ってある別所温泉に向かいます.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田駅の上田電鉄の切符売り場にて「別所温泉 外湯入浴券つききっぷ」を購入しました.
 上田駅と別所温泉の往復乗車券(途中下車不可)と外湯の入浴券2枚がセットになったものです.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 車窓には青々とした山々と田んぼ、青空に浮かぶ雲と、まさに上田を舞台にしたアニメ『サマーウォーズ』を彷彿とさせる光景が広がっています.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田駅から30分弱で終点の別所温泉に到着します.
 年季の入った駅舎ながら、丁寧に使われているのが見ていてもわかります.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 駅の手前には、かつて上田電鉄で使用されており、上田電鉄の顔とも言える存在だった「丸窓電車」ことモハ5250形が生態保存されています.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 駅には温泉までの送迎バスが待っていましたが、それには乗らずに歩いて向かいました.
 地図では気づかなかったのですが、温泉街まではずっと上り坂になっており、暑い日でしたのでバスに乗ればよかったかなと後悔しました.
 途中、北向観音に参拝します.南を向いた善光寺と、北を向いた北向観音で対になるとのことで両方を参拝するのがおすすめなのだとか.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 ひとり旅で難関となるのが旅館への宿泊です.都市部に宿泊するのであればホテルで問題ないのですが、温泉宿に泊まるのであればやはり旅館に泊まりたいもの.しかしながら予約しようとすると、検索条件で人数を1人とした途端に「条件に合うプランはありません」と断られるパターンがとても多いです.しかしながら、今回宿泊の『上松や』は、一人旅歓迎の宿と銘打っていますので、これは助かると思い予約しました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 部屋で一休みし、とりあえず外湯にでもと思い、宿の近くにある「石湯」に.
 夕方だからか、地元の方で賑わっていました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 旅館で楽しみなのはやはり料理.今回は「プレミアム会席プラン」にオプションとして馬刺しを追加しましたので、かなり豪勢な晩御飯となりました.部屋食とのことでしたので、まとめて運んできてもらい、自分のペースでいただきました.
 料理はどれも美味しく、多くの料理が長野県産の食材を使用しており、お刺身も信州サーモンと岩魚だったり、ご飯も地元で取れたコシヒカリでこれもまた美味しくおかわりしていただいてしまいました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 朝食は会場にていただきましたが、部屋ごとにスペースを分けて用意されており、さらにサラダや具沢山の味噌汁、ご飯などをバイキングでいただく形でした.
 ふだん、朝食は軽く済ませる方なのですが、どれも美味しくて馬肉そばまで用意されており完食しました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 チェックアウト11時とゆったりできましたので、朝食後も部屋でゆっくりと過ごし、上田電鉄の電車の時刻に合わせて(1時間に1本しかないので要注意です)宿を出ました.
 再び上田駅に戻るも、この日は昨日と打って変わって、ときおり雨のぱらつくどんよりとした天候.14時過ぎの新幹線の時刻まで3時間ほどあるも遠出はできないので、駅から歩いて行ける範囲にある上田城址に向かいました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 上田城址には真田神社があり、ちょうど夏越の大祓の日でしたので茅の輪くぐりをさせていただきました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 眼下に新幹線が見えることからも、上田城が高台に築かれていたことがわかります.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 昨日に続いてお昼は「草笛」に.昨日は小諸にて「藤村そば」をいただきましたが、やはり名物のくるみそばとくるみおはぎは食べておきたいもの.ということで上田お城前店にて、くるみそばと追加でくるみおはぎをいただきました.甘みのあるくるみペーストを蕎麦つゆで溶いていただくくるみそばは甘じょっぱさが絶妙かつ、蕎麦つゆの量や混ぜ具合で好みに合わせられるのが魅力です.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 帰りの新幹線の時刻も近づいてきたので、駅前にある飯島商店にて「みすず飴」を購入しました.登録有形文化財にも指定されている重厚な作りの建物で、しかもここで販売しているみすず飴は作りたてとのことでした.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 『どこかにビューーン!』を使っての旅行はこれで3回目ですが、多少の選択はできるとはいえ、行き先も行き/帰りの便も自分では選ばないようなものだったりするので、言うなれば「お題」を与えられているようなもので、限られた条件の中でどう行程を立てるかという楽しみがあります.
 ポイントはかなりたまっているので、また時期を見て出かけたいと思います.

2024/07/09

どこかにビューーン!で上田へ(その1)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 22:30

 どこかにビューーン!で上田に行ってきました.
 どこかにビューーン!を使うのはこれで3回目.1回目は田沢湖、2回目は上越妙高ときて、3回目は上田です.ちなみに他の候補地は、新青森、米沢、福島でした.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 どこかにビューーン!は出発時間帯と到着時間帯を選べるのですが、出発時間帯を6時から9時59分までの時間帯で指定したところ、6時28分発の列車が割り当てられました.こんな早い時間の新幹線は乗ったことがありません.しかもこの時間だと東京駅構内の店舗も営業しているところは限られており、旅行に出るとき東京駅近辺で立ち寄るスターバックスも営業前でした.
 しかもこんなに早く出発しつつも行き先は上田なので、1時間半ほどしかかかりません.なので8時前には到着してしまい、こちらもまだそれほど店が空いていない状況です.どこかにビューーン!は余剰座席の有効活用的な側面があるので、今回のように土曜出発で余裕のある列車となると早朝になってしまうのは仕方のないところでしょうか.
 とりあえず駅のコインロッカーに荷物を突っ込んで身軽になり、駅構内にあるタリーズで朝食とコーヒーをいただいて人心地つきました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田といえば、以前から乗ってみたかったのが上田電鉄.でも乗車はあとにして、駅から歩いてすぐのところにある千曲川の鉄橋で撮影をしました.ここは5年前の台風被害で鉄橋が崩落した場所なのですが、護岸工事がしっかりとなされているように見えました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田駅を発着するもう1つの私鉄、というか第3セクターのしなの鉄道に乗って小諸に向かいます.
 やってきたのは旧国鉄の115系.最近では見かけることもめっきり減ってしまい、しなの鉄道でも新型に置き換わりつつあるので徐々に数を減らしています.久々にうなりを上げるMT54モータの音を堪能しました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 まずは小諸駅から少し歩いたところにある、北国街道の宿場町を散策します.
 素人目には昔ながらの建物なのか、古い建物を模して新たに作られたものかの判断は難しいのですが、落ち着いた雰囲気の通りでした.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 こんどは駅の反対側にある懐古園を訪れました.ここは以前は小諸城だった場所で、いまは公園や動物園、神社などがあります.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 往時の建物は門などを除いてほぼ残っていないものの、石垣は残されています.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 朝のうちはどんよりとした天候だったのですが、懐古園を見学しているうちに徐々に晴れ間が見えてきて、急激に気温も上昇してきました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 お昼は草笛にて藤村そばをいただきました.
 草笛は以前に長野駅の店は利用したことがあり、くるみそばが有名です.藤村そばは小諸にゆかりのある詩人、島崎藤村にちなんだもので、小諸本店のみの限定メニューとのことです.冷やしそばの上に、くるみ、かき揚げ、りんごの天ぷら、煮りんご、とろろなど具沢山です.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 列車の時間までまだ少し余裕があったので、駅前にある「停車場ガーデン」を散策しました.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 庭園の片隅は油庫がありました.油庫、またはランプ小屋と呼ばれるこの建物は、鉄道の運行に必要なランプ、そしてその燃料などの危険物を保管するための小屋であり主要路線の各所に設置され、その多くがレンガ造りとなっています.駅の改札外からアクセスできることからも、もはや駅の施設扱いではないようですが、倉庫かなにかとして使われてるようです.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 小諸から上田に戻ります.今度は新型車両のSR1系電車でした.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 上田に戻ってきた頃にはさらに日差しは厳しくなり、外を歩くのもままならないほどでした.温度計は29度を示していましたが、実際にはもっと暑く感じられました.街中を散策しようと思っていたのですが、もはやそんな余裕もなく、駅近くの喫茶店でアイスコーヒーを飲みつつ休憩.
 しばらく休んでようやく落ち着いてきたところで、駅に戻ってコインロッカーから荷物を取り出し、上田電鉄の改札に向かいます.
 つづきます.