2025/04/02

新京成、柴又、流鉄

Category: 旅行・観光,鉄道,食べ物 — Annexia @ 23:41

 2025年3月末をもって、新京成が京成に吸収されるというので、その前に乗っておこうと思い、ついでに周辺を観光してきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 まずは地下鉄千代田線から常磐線に直通して松戸駅にやってきました.京成に吸収されたのちには、京成松戸線と呼ばれるように、新京成の路線の中でも利用者数の多い駅です.
 新京成といえばピンク色がコーポレートカラーで、車体にもピンク色が使われています.車体前面には新京成のロゴが入っていますが、すでにロゴのない車両のほうが多いように見えました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 訪れたのは2025年3月22日ですが、駅名標などはすでに京成のものに交換されており、上から新京成のものが仮止めされていました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 番線表示はすでに京成の表記と同じものに交換されています.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 車内の路線図はまだ新京成のものですが、これも4月以降は京成のものに交換されるのでしょう.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 新京成といえば出自が旧日本軍の設備であることは有名な話です.
 線路の敷設練習などを目的として、路線が右に左に曲がっており、前面展望だとカーブの凄さがよく伝わってきます.
 京成津田沼近くになると単線になるのは知りませんでした.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 京成津田沼から京成高砂を経由して京成金町線で柴又にやってきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 柴又といえば「男はつらいよ」シリーズですが、駅前広場にもしっかり寅さんと見送るさくらの像が立っています.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 到着したのが昼時でしたので、参道にある川魚料理店に.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 鯉のあらいや鯉こくなどもありましたが、ここはスタンダードに鰻をいただきました.
 乱獲のニュースもあったりするのと、それほど鰻に思い入れもないので前回食べたのがいつだったか忘れるほどでしたが、久々にいただいた鰻は脂がのって美味しかったです.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 今回柴又にやってきた目的のひとつは、ここの草団子をいただくことでした.とりあえず小パックのものを購入し江戸川の土手を目指します.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 とはいえ、参道までやってきて帝釈天にお参りしないという選択肢はないので、参拝して御朱印をいただいてきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 帝釈天から歩いてすぐに江戸川の土手が見えてきます.
 草野球のグラウンドがあり、河岸には矢切の渡しがあり、ゆったりとした雰囲気です.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 天気のいい日でしたので、土手の草の上に腰掛けて自販機で買ったお茶とともに草団子をいただきます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 たっぷりと入れられたヨモギで緑というよりは黒さすら感じるほどの濃厚な草団子です.
 草野球の練習風景を眺めつつ晴天下でいただく草団子は格別ですね.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 鰻に草団子と満腹になったところで腹ごなしに金町駅まで歩き、常磐線に乗って馬橋で下車しました.
 以前から乗りたかった流鉄に乗り換えます.Suicaなどの電子マネーには対応しておらず、それどころか自動改札すらない佇まいは都市部にある駅ながら旅の風情すら感じられます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 元西武の車両で、これまた旅情感すら伝わってきます.車両は丁寧に使わている雰囲気を感じました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 終点の流山に到着しました.駅数も距離もそれほどないので、気軽に終点まで行くことができます.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 編成ごとに塗装が異なり、そして名前が付けられているのが素敵です.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 駅舎の雰囲気も天然もののレトロさがあります.
 周囲は住宅地で別路線まで歩いていける距離でもないので、しばらく散策したのちに再び流鉄に乗って馬橋まで帰ってきました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 再び松戸に戻り、松戸で夕飯といえばこれかなと思い富田食堂に行ってきました.

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 濃厚つけ麺をいただきました.食べたあとスープ割りをどうぞと言われたのですが、つけ汁が濃厚すぎて麺や具材によくからみ、食べ終えるとほとんど残っていなかったのでスープ割は諦めました.

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM

 帰りは綾瀬で北綾瀬行きの3両編成の区画運転を楽しんだりしているうちに、せっかく切符を買ったのにメトロロマンスカーに乗り遅れるという大失敗をしてしまいました……

2025/02/23

雪見遠足で長野と上越に

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 23:00

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FUJIFILM X100VI

 自分が生まれ育った地域はまったくといっていいほど雪が降らなく、うっすらと地面が白くなる程度でも日常生活が滞るような場所でした.雪が珍しいので幼稚園児などは「雪見遠足」と称して富士山の麓にわざわざ出かけるほどです.
 今年は日本海側などは大量の降雪に苦しめられている反面、都内は雪が降っておらず、物見遊山で訪れるのも忍びないなと思いつつも北陸新幹線に乗り込んで降雪地域に出かけてきました.
 2月のこの時期はJR東日本管内は「キュンパス」と呼ばれる乗り放題きっぷの利用期間になっています.そのためか朝の時間帯の新幹線は普通席が混んでおり、行きはグリーン席を利用しました.

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FUJIFILM X100VI

 新幹線を長野駅で下車し、「しなの鉄道」に乗り換えます.
 本来であればしなの鉄道とえちごトキめき鉄道を乗り継いで新潟県内に入る予定でしたが、この日は雪の影響でしなの鉄道の黒姫-妙高高原駅間が運休になっていました.なので予定を変更することにしました.

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FUJIFILM X100VI

 ひとまずはしなの鉄道のホームに.停車していた車両はJR東日本の「おいこっと」です.この列車は豊野まではしなの鉄道線を走行し、そこから先は飯山線に入るのですが、飯山線も雪の影響でこの日は途中までの運行になるというアナウンスでした.

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 豊野駅で下車し、最初の目的地である小林製菓舗に向かいます.

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FUJIFILM X100VI

 お目当ては牛乳パンです.牛乳パンとは、ふわっとしたパンの間にミルクリームをサンドしたパンのことです.長野県は県内のあちこちのパン屋で牛乳パンが売られており、店によってクリームなどのバリエーションが様々です.
 小林製菓舗のパンは牛乳パンの中でも知名度もあり、一度食べてみたかったのです.牛乳パンを2個、コーヒー牛乳パンを1個購入し、1個を会社でシェアしましたが好評でした.

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FUJIFILM X100VI

 特徴的な絵柄をあしらった帆布のバッグも売られていたのでそちらも購入しました.

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FUJIFILM X100VI

 前述したように本来ならば新潟方面に向かう予定でしたが、いったん長野駅まで戻り、上越妙高駅まで新幹線で向かうことにしました.
 長野駅に向かう列車が115系でした.JR東日本やJR東海では111系から115系の車両はすでに引退しているので、久しぶりの乗車となります.寒冷地仕様で半自動ドア(開けるのは手動で、出発時は自動で閉まる)なのも懐かしさがあります.
 長野駅に戻る途中で、今度は新幹線が遅延しているとの情報が入ってきました.東北新幹線での車両故障なので雪の影響ではないのですが、遅延情報を確認すると自分が乗車する列車も15分ほど遅れており、上越妙高駅でのえちごトキめき鉄道への乗り換えが微妙です.

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 長野駅に着き、改札口の駅員に上越妙高駅での列車接続は可能かを確認したところ、情報が入ってきていないらしくわからないとの返答でした.
 まあ長野駅にずっといても仕方がないし、とりあえず行ってみるか…… と思いホームに降りてしばらくすると、反対側のホームに回送列車がやってくるとのアナウンスがあり、見ていたらやってきたのがEast iでした.在来線用のEast i-Eは見たことがありますが、新幹線のものは初めて見ました.この日はどうやら鉄道の運行には振り回されるものの、珍しい車両に乗ったり遭遇するという面では運がよいようでした.

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FUJIFILM X100VI

 20分ほど遅延してやってきた新幹線に乗り込み2駅先の上越妙高駅を目指します.2駅程度だったら自由席でもいいかなと思っていたのですが、200円程度しか変わらないので指定席を取ったところ、遅延の影響なのかキュンパスの影響なのか自由席車両に並ぶ列がそこそこあったので指定席にして正解でした.
 長野駅を出たあとの車窓は山々にうっすらと雪があり平地に雪がありませんでしたが……

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FUJIFILM X100VI

 飯山駅手前の長いトンネルを抜けた先は真っ白で、空もどんよりとしていました.

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FUJIFILM X100VI

 新幹線は途中の飯山駅でも乗降に時間がかかり(乗降に不慣れな海外からの観光客がスキー道具など大量の荷物を持っているので仕方がないところですが)、上越妙高駅には25分くらいの遅延で到着しました.到着前の車内アナウンスでは50分後の次の列車が案内され、接続どころではない状況であったので、鉄道はあきらめてバスに乗り換えました.バスも1時間に1本程度しかないのですが、10分程度の待ち時間で乗車することができました.

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 バスを待っている間も冷たい風とともに雪が降っていましたが、さらに強くなってきました.
 車窓にはこの地域特有の「雁木造」が見えています.

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FUJIFILM X100VI

 時間は13時を過ぎてしまいましたが、ここで昼食を取ることにしました.
 注文したのは天丼にアンコウの唐揚げです.天丼の味噌汁を追加料金でかに汁やあら汁、生あおさ汁に変更できるというので、生あおさ汁をお願いしました.鉄道で10分もしない距離に日本海に面した直江津がありますので、魚介類の鮮度はさすがです.
 お店の方いわく、この辺りの降雪は例年に比べたら少ないとのことでした.2月の上旬にまとまった量の雪が降り、それが残っているところに少し降っただけなのだとか.

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 満腹になったところで高田の街を散策します.
 ここ高田は「雁木造」と呼ばれる、店舗や民家の軒先が伸びて歩行者が雪や雨に降られないようになっている建物が有名です.以前にも一度、高田に来たことがありますが、そのときは初夏の暑い頃で雁木造のありがたみはまったく感じられませんでした.やはり冬に来なくてはダメだなと思い、こうしてやってきたというわけです.

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 それぞれ別々の建物なのに軒先が連なっている様は見慣れていない者にとっては新鮮に見えます.
 そして実際に雪に降られずに歩けることにその価値を感じることができました.

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 ちなみにこの歩いている場所ですが、自治体などの作った歩道ではなく私有地のようです.つまり各建物が1階のスペースを削って歩行者用に整備しているというわけです.

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 高田駅にやってきました.帰りは鉄道にて上越妙高駅まで戻ります.

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 自動改札ではなくクラシカルな木製の改札口です.
 とはいえ、3セク化される前のJR時代には自動改札が導入されていたそうなので(自動改札は3セク化時に維持管理コスト軽減のために廃止)、駅舎の雰囲気にあわせて作られたもののようです.なんていうか、わかってる感があっていいですね.

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FUJIFILM X100VI

 帰りの新幹線は定刻通りに上越妙高駅にやってきました.
 乗り換え時間が10分程度しかないので、ここはちょっと遅延してくれたほうが土産物売り場を冷やかすことができてよかったのですが.
 その後再び東北新幹線で車両点検があったとかで遅延が発生し、自分が乗った車両も東京駅混雑のため上野駅で10分ほど待たされてしまいました.
 日程の都合で日帰り、そして運休やダイヤの乱れに振り回される旅行でしたが雪に不慣れな自分としてはほどよく雪見ができたのではないかと思っています.

2024/12/30

2024年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光,,鉄道 — Annexia @ 21:30

 1年を振り返る、旅行篇です.
 今年はいくつかの要因もあって、遠出することの多い1年でした.
 ひとつは車の買い替え.やはり新しい車に乗り換えたら旅に出たくなろうというものです.
 他にも、『大人の休日倶楽部』に入会して、『大人の休日パス』を使えるようになったことや、JR東日本のポイントを貯めての『どこかにビューーン!』を使っての旅行などが出かける回数の多い要因ですね.『大人の休日倶楽部』も『どこかにビューーン!』もJR東日本の施策に取り込まれている感がありますが、そこはあえて乗っかって利用していきたいものです.

1月:金沢

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Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8

 1月に能登を震源とした大きな地震があり金沢界隈の観光客が激減していること、そして3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸することで関西圏から金沢まで直通する在来線特急が消滅してしまうので今のうちに乗っておきたいという2つの理由で冬の金沢に出かけてきました.
 東京から出発するのに金沢行きの北陸新幹線ではなく、わざわざ東海道新幹線で京都でサンダーバードに乗り換えて金沢に向かうという行程で、北陸線特急に長距離乗車するのも乗り納めかとややしんみりしました.能登の復興にあわせて関西圏から能登直行の特急を走らせるという話もあるようですが、新幹線に乗ってほしいJR西日本の意向を考えると、実現しても限定的なものになりそうです.
 金沢はたしかに人が少なく、ひがし茶屋街のような観光地でも閑散としていました.

4月:出雲・松江

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2

 こちらも鉄道車両の引退にまつわるもの.
 国鉄型特急車両の最後の生き残りといわれている、岡山と山陰を結ぶ振り子式特急の381系がもうすぐ引退するというので、一度乗っておきたいなと思って『サンライズ出雲』の空き状況を見ていたら、金曜に空きがあるのを見つけたので即座に予約を入れて、仕事帰りにそのまま夜行に乗って山陰まで出かけてきました.
 出雲や松江は行ったことのない地域なので、まずはスタンダードなところに行ってみようと思い、出雲大社に参拝して三段割子蕎麦をいただき、松江城を見て帰ってくるルートをとりました.帰りに松江から岡山まで381系に乗車しましたが、グリーン車だったこともあってか座っている分にはそれほどの不快感はなかったですね.とはいえ、車内を回っている車掌さんが「次は……」と言いかけたところで大きな揺れで座席にぶつかっていたり、途中でトイレに立ったものの、この揺れで用を足すのは不可能と判断して我慢することにしたくらいには暴力的な揺れでした.新型車両も振り子式車両ですが方式がまったく異なり快適になっているとの評判なので、いつか乗ってみたいです.

4月:長野(ロードスター購入)

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ND2ロードスターが納車されたので、慣らし運転を兼ねて長野まで出かけてきました.
 ND1型(2015年式)からの乗り換えなので車両感覚は慣れているとはいえ、新車ということもあってシフトの渋さやステアリングの感触、足回りの動きに違いがあって、乗り慣れた車のはずなのになんか違うという不思議な体験でした.
 中央道と長野道経由で松本で一泊し、大町や長野市内を経由して小布施に行き、上信越道と関越経由で帰ってくるというルートでした.桜のシーズンはもう終わりかなと思っていましたが、まだまだ見頃で運転していても景色のよいところを走れてよかったです.

6月:上田(どこかにビューーン!)

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 田沢湖、上越妙高と続いて、3度目の『どこかにビューーン!』の行き先は上田でした.
 行ったことのない街なので楽しみではあるのですが、出発時間の選べない『どこかにビューーン!』の本領発揮とでもいうか(出発/到着のざっくりした時間帯は選べるものの便は選択不可)、東京駅出発が6時半ごろで上田到着が8時前.早朝で起きるのも大変ならば着いてもまだ店舗も開いておらず、行程を組むにも悩まされます.
 宿は以前から行ってみたかった別所温泉で決まりとして、それまでの時間をどうしようと思い、小諸まで足を伸ばしたりして過ごしました.途中でいただいた蕎麦や宿の食事など、美味しい食べ物をいただいた旅行でした.

7月:銚子

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 毎年のように出かけている銚子.やはりお目当てはイワシ料理.
 イワシ以外にも金目鯛などをはじめとした海産物で美味しい料理が多々あるのですが、だんだんと食が細くなってきてあれこれと食べられなくなっているのがつらいところです.

7月:足尾

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Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4

 『わ鐵』こと、『わたらせ渓谷鐵道』は以前から行ってみたいと思いつつも、なかなか行けていない場所でした.
 浅草から赤城まで特急で向かい、上毛電鉄で西桐生、桐生からわ鐵、というルートで鉄道の旅を堪能してきました.わ鐵は鉄道車両のカラーリングやデザイン、駅舎の雰囲気など、鉄道好きの心をくすぐるような路線でした.
 通洞駅で足尾銅山観光でトロッコに乗って坑道に入りましたが、ここもなかなかよかったです.本数が少ないので通洞から足尾駅まで歩きましたが、足尾駅の旧国鉄車両の展示なども風情があってよかったです.

9月:東北

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2

 車を新しくしたら、やはり遠出をしたいというもの.
 以前から行ってみたいと思っていた、岩木山と、そのふもとで食べられるとうもろこし『嶽きみ』を目当てに、弘前まで出かけてきました.
 行きは郡山まで東北道を走り、そこから内陸に入って猪苗代湖を回って会津若松、喜多方、米沢と回って山形で宿泊.翌日も秋田の内陸部を走ったところ、秋田内陸鉄道が走っているところを見かけて、ちょっとあれ乗ってみたいなと思ったのが翌月の東北旅行につながりました.

9月:八ッ場ダム

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Nikon Zf + Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm F4.5 VM

 八ッ場ダムは完成間近のとき以来の訪問です.完成間近のときも近隣の道の駅はそこそこ賑わっていましたが、完成後は観光地として定着したようで、道の駅は駐車場も大半が埋まるほどの混雑ぶりでした.
 八ッ場ダム自体も来訪者が多くて賑わっており、ダム完成までの紆余曲折がいい方向に向かって観光地として定着した感じのように見えました.

10月:東北(大人の休日パス)

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FUJIFILM X100VI

 大人の休日倶楽部の会員の特典として『大人の休日パス』があり、1年に何回か、JR東日本の全区画(と3セクなど一部の私鉄)が5日間、新幹線も特急も含めて乗り放題という切符が発売されます.今回はその切符を使って東北のローカル線などを乗り継ぐ旅行をしてきました.
 秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線は大人の休日パスの対象ではないですが、9月にロードスターで東北旅行に出た際に走行しているのを見かけて乗ってみたくなったので角館から鷹巣まで乗車しました.
 さらに金田一温泉に宿泊するなど、いつもと違った旅を楽しむことができました.

12月:長野(どこかにビューーン!)

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 II

 どこかにビューーン!を利用しての旅行、今年は上田に続いて2回目です.またしても長野県、しかも県庁所在地である長野です.
 定番の観光地である小布施を観光したのちに、長野の象徴ともいえる善光寺の宿坊に宿泊し、翌朝は夜明け前から参列して『お朝事』に参加してきました.善光寺は何回か訪れてはいますが、このようにしてしっかりと参列したのは初めてです.

 今年は結構あちこちに行きましたが、前述のような理由で東北から甲信越方面が多かったですね.
 たまには飛行機乗りたいなとか、西のほうにも行ってみたいなと思いつつもなかなか行けてないですね.

2024/12/26

どこかにビューーン!で長野へ(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:18

 どこかにビューーン!で長野へ、つづきです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 翌朝、6時20分ごろ集合で善光寺に向かいました.
 善光寺では日の出に合わせて「お朝事」と呼ばれる朝の法要が行われます.また、その前に数珠にて参拝者の頭を撫でられる「お数珠頂戴」という法要も行われます.
 この日のお朝事が始まる時刻は6時57分.日の出時刻に合わせて毎日1分ずつ時刻が変更されます.冬至の日には7時ちょうどになるそうで、自分が参加した日は冬至の3日前なので6時57分というわけです.
 なお、気温はマイナス3度.案内をしてくださる方から、宿坊にあるブランケットを持参するように言われましたが、確かに必須でした.夏場であればこんな寒い思いをせずに済むのに…… と思われるかもしれませんが、夏至の時期のお朝事は5時半から開始となるので、別の意味でつらそうです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 賑わう善光寺も朝7時前ですとさすがに人通りが少ないですね.
 本堂前の石畳で「お数珠頂戴」をされたのちに、本堂に入って法要に列席しました.

 また、宿坊からガイドしてくださった方から興味深い様々な話を聞くことができました.
・善光寺というのは寺院としては珍しく、どこの宗派にも属していない(日本で宗派ができる前に建てられたため)
・ただし宗派が存在しないと管理もできないので、天台宗と浄土宗の2つの宗派が半分ずつ担当している
・なので「お朝事」が行われる1時間も、30分ずつ天台宗と浄土宗の法要が営まれる
・浄土宗の法要は時間がかかり30分には収まらないので、通常よりも早口で法要が行われる
・本堂の仏様にむかって左側が仏様のおられる世界、右側が現世を意味しているので、左側にて法要が営まれて、参列者も左側に座る
などなど、知らないことばかりでした.
 なお、「お数珠頂戴」は「お朝事」の開始前だけでなく終了後にもあり、開始前は天台宗の流儀で数珠の玉の部分で重量感のあるお数珠頂戴を、終了後は浄土宗の流儀で数珠の房の部分で軽く撫でるようにしてお数珠頂戴をされる、といった違いがあります.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 お朝事が終わると8時半近くになっていました.昨日と変わっていい天気です.案内してくださったかたいわく、昨日の朝は雪が降っていてお数珠頂戴も寒くて大変でした、とのことでした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 宿坊にもどり、朝食をいただきます.精進料理とはいえ、なかなかのしっかりしたボリュームです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 帰りの新幹線が12時過ぎなので、どこかを観光するほどの時間的余裕もなく、参道の土産物店などを冷やかしつつ長野駅まで戻りました.
 途中、いただいたおやき(野沢菜)がとても美味しかったです.おやきはスーパーなどでたまに販売されているものを買ったりしますが、作りたてということもあって油で炒められた野沢菜の旨みが感動的でした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 土産物を買い込み、お昼は駅ビルで購入したソースカツ丼をいただきました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 さらにシンカンセンスゴイカタイアイスとコーヒーを.
 宿坊に泊まり、お朝事に参加させていただいても煩悩はそう簡単には収まらないですね.

2024/12/25

どこかにビューーン!で長野へ(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:58

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 今年を締める旅行として、運に任せてみようかということで、たまっているJREポイントを活用して「どこかにビューーン!」で出かけてきました.
 行き先は長野駅です.ちなみに他の候補地は、村山駅(山形県)、新潟駅、くりこま高原駅(宮城県)です.この中でどこに行きたかったかといえば新潟だったのですが、長野も観光地としてはよい選択肢だと思われます.もっとも、今年は長野県に行った回数が多かったので別のところがよかったなという気持ちもありましたが……

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 9時半ごろに東京駅を出発し、11時過ぎに長野駅に到着するのでわりとゆったりした行程です.停車駅の多い便でしたが、それでも1時間半程度で到着するので長野は近く感じられます.
 東京を出てずっと晴天で、長野県に入っても篠ノ井のあたりまではいい天気だったのですが……

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 ほんのちょっと進んで川中島のあたりまで来たら急激に天候が変化しました.どんよりとした雲が垂れ込め、屋根は雪で白くなっています.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 JR長野駅から長野電鉄の長野駅に移動し、特急列車に乗車します.
 長野電鉄の長野駅はJRに隣接しているので、雨や雪に濡れることなく移動できます.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 30分ほどの乗車で小布施駅に到着しました.隣の線路には上りの特急列車が.編成は短くなっているものの、旧小田急電鉄ロマンスカーを使い続けてもらっているのは小田急線沿線住民としては嬉しいものがあります.しかもこの車両、連接台車といって車両と車両の間に台車がある、メンテナンスが面倒な車両なのでなおさらです.

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Apple iPhone 13mini

 余談ですが、今回の旅行には前日に発売されたばかりのコシナ(Voigtlanderブランド)のレンズ、APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical IIを持ってきています.
 コシナの工場は、この長野電鉄をもう少し進んだところにある中野市にあるので、よもやこのレンズも発売翌日にこんな近くまで里帰りするとは思っていなかったでしょう.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 小布施駅からしばらく歩いた先に店舗や葛飾北斎の博物館などが並ぶ一角があります.
 お昼はそこの『寄り付き料理 蔵部』にていただきました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 地元の食材を使用した料理が取り揃えられており、『信州鶏 蔵部の山賊焼き 特製ソース2種添え』をいただきました.また、ご飯を岩魚(イワナ)とキノコの炊き込みご飯に変更してもらいました.
 山賊焼きはどちらかといえば長野でも諏訪や松本界隈の料理ですね.下味のしっかりついた揚げたての鶏肉はそのままでも美味しく、2種のソース(大根とにんじん、チーズとわさび)がいいアクセントになります.
 岩魚とキノコの炊き込みご飯もとても美味しく、これだけでもご飯が進みます.白米のおかわりは自由とのことでしたが、次もあるのでここは我慢します.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 続いてやってきたのが『えんとつ』.9月や10月などの栗のシーズンともなると期間限定の『朱雀』を求めて混雑しますが、さすがに12月はオフシーズンですので人も少ないです.とはいえ店内は席の半数以上が埋まるほどの賑わいなのはさすがです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 メニューは『モンブラン朱雀』と飲み物(朱雀ブレンドホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、小布施産りんごジュース)の1メニューのみ.
 朱雀ブレンドホットコーヒーを選びました.中深煎りくらいの飲みやすい味わいです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 秋限定の『朱雀』は加糖していない、蒸して裏漉ししただけのストレートな栗を味わうためのもので上級者コースな味わいですが(中は栗あん)、『モンブラン朱雀』は栗あんベースなので食べやすいです(中はアイスやクリームなど).添えられているソースはカシスとココア.ココアのほうが自分の好みでした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 小布施は葛飾北斎ゆかりの地で昼食をいただいた蔵部のすぐそばにも葛飾北斎の美術館『北斎館』がありますが、2kmほど歩いたところにある寺院『岩松院』にも北斎直筆の天井絵があります.そちらを訪れてみました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 山の麓にある寺院で、内部は撮影禁止です.
 天井絵は仏様に向き合うようにして鳳凰が描かれており、寺院のかたが見所などをガイドしてくださります.北斎晩年の作品で、多種多様な絵の具を用いた豪華な仕上がりで、見る向きによって色合いがまったく異なるなど、見入ってしまいます.
 また、この寺院は葛飾北斎以外にも武将の福島正則、俳人の小林一茶ともゆかりがあり、寺院内の池では一茶の有名な句、「やせ蛙まけるな一茶これにあり」を詠んだ場所といわれています.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 小布施駅に戻って、長野方面に向かいます.
 小布施駅には売店のようなスペースがあり、農作物などが売られています.シャインマスカットがこのボリュームで400円というのは安いですね.とても美味しかったです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 善光寺下駅で下車し、善光寺に向かいます.時刻は16時半くらいですが、冬至も近いこの時期、すでに暗くなってきました.
 宿に入る前にコーヒーを買っておこうと思い、スターバックスに立ち寄りました.参道にある店舗は周囲の環境に配慮してデザインされた『リージョナル ランドマーク ストア』になっています.自分が行ったことのある店舗だと、他には弘前公園前店と富山環水公演、出雲大社店が該当します.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 今回は宿泊先としてホテルや旅館ではなく、善光寺の宿坊を選びました.善光寺には30近い宿坊があり、今回宿泊したのは薬王院です.宿坊に宿泊したのは、以前に高野山を訪れたとき以来です.
 ホテルや旅館ほどの自由度はなく、どちらかといえば民宿に近い雰囲気といえるかもしれません.お風呂は時間を指定して交代制にて入る、門限は21時、それ以降はお静かにお過ごしください…… というようなことを除けば、普通の宿と変わりません.
 また、希望すれば写経や坐禅を体験することもできます.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II

 食事については夕食、翌日の朝食とも精進料理ですので、肉や魚はありません.宿坊にもよるようですが、般若湯(いわゆるアルコール類)は注文できました.

 つづきます.