2022/01/30
ブロンプトンを買った自転車店でGOKISOのハブ展示会があり、試乗車も用意されるというので出かけてきました.
FUJIFILM X100V
GOKISOは航空機エンジン部品などを手掛けている近藤機械製作所の自転車向けブランドで、航空機向けの技術を用いた独自の高精度なパーツが特徴です.
FUJIFILM X100V
ハブのカットモデルが展示されていましたが、自分の知っている一般的なハブとはかけ離れた構造をしています.車軸とスポーク取り付け部の間にわずかなスペースがあり、金属のしなりを利用して衝撃を吸収し、高精度ベアリングに負担をかけずにスムースに回転する、という非常に高度な設計がなされています.
FUJIFILM X100V
構造や素材によって3つのグレードがあるのですが、これは最上位のチタン合金製のモデルでしょうか.チタンの塊を削り出してこの複雑な形状を作り出しています.
わかりづらいですが、フィン状になっている部分は車軸両端部分から浮いた構造になっており、わずかな隙間を切削して作り出されています.現物を見るとため息の出るほどの高品質ぶりです.
FUJIFILM X100V
最上位のチタン合金モデルはシルバー、その下の2モデルはアルミ合金(超々ジュラルミン)製でカラーはレッドとブラックの2種類.一般的なシルバーは用意されていないのですが、カラーオーダーで注文することができます.
FUJIFILM X100V
前輪はブロンプトンの標準であるボルト留め以外にクイックリリースも選べます(後輪はボルト止めのみ).輪行時に前輪を外す必要のないブロンプトンではクリックリリースを選ぶ必要性はそれほど高くないのですが、パンク修理のしやすさからクイックリリースのオーダーが多いとのことでした.クイックリリースはいたずらされるリスクもありますが、もはやそういう悪さをされるような場所に置くような使い方をされる人は少ないという側面もあるそうです.
仕様の異なるモデルを3台試乗しましたが、感想としては、
・とにかくよく進む.漕がなくても惰性でスーッと進み続ける.
・ギヤが軽く感じられる.自分が乗っているS2Lだと12/16Tで、スペックを知らずに11/15Tの試乗車に乗ったものの同じような感覚で漕ぐことができた.
・フリーホイールのラチェット音が静か.ほぼ無音といっていいレベル.
・ギヤの切り替えが早い.
・路面のショック吸収は一般的なハブと多少違うかなという印象.
と、非常に好印象でした.
では早速オーダーを…… といかないのが価格.一番安価なモデルでもシルバーのカラーオーダーをかけると30万円を超えてしまうのです(チタン合金の最上位モデルは70万円以上……).つまり、20万円の自転車に30万円のパーツを入れるということになるわけで、即決はとても無理.
品質の高さ、というか高価な理由は現物を見て説明を受けて理解はできましたが、少しお金を貯めてから考えることにします.
2021/12/31
2021年を振り返る、物欲篇.
遠出をしなかったのが物欲にも出ているような気がします.
■自転車(BROMPTON)関連
4月 BROMPTON S2L
10年以上遠ざかっていた自転車に再び乗ることにしました.
理由は、COVID-19対策で公共交通機関を避けたいことや運動不足解消などもありますが、折りたたみ自転車が輪行やパーツとかのカスタマイズ含めて楽しそう、と思ったのが大きいですね.
折りたたみ自転車ということで自転車本来の機能面で妥協すべきところが多いのかなと思っていましたが、案外乗りやすく、改善の余地はあれど、しっかり走れる製品だなと思いました.
輪行は一度試しただけですが、疲れたときに畳んで袋に入れれば電車で運べるのはやはり便利です.
自転車本体の値段も20万円ちょっとしましたが、あとからカスタマイズでサドルやグリップ、BBなどをパーツ交換するなどして、もろもろ追加出費がかさんでいます.
■オーディオ関連
9月 Shure RMCE-TW2
昨年購入した、MMCX規格対応の左右独立Bluetoothレシーバ RMCE-TW1のモデルチェンジ版です.TW1は充電不良などの不具合が多発して回収になるなど失敗作でしたが、TW2では不具合や使い勝手の悪さが改善され、操作系も曲送り/戻しやボリューム変更ができるようになりました.Shureは左右ケーブル接続タイプのBluetoothレシーバでも1作目のRMCE-BT1がやはり不評でBT2で改善されたので、Shureの初物は手を出さないほうがいいのかもしれません.
Shure AONIC4と接続して使用していますが、音質や通信の安定性、操作性など満足のいく製品に仕上がっていると思います.
12月 final ZE3000
評判のよさにつられて深く考えずに購入したイヤホンですが、大当たりでした.
音質のよさもさることながら音の広がりが素晴らしく、イヤホンで聴いているとは思えないほどの感覚です.
■コンピュータ関連
4月 NEC Aterm WX3000HP
長年使っていた有線LANルータの調子が悪くなったので、Wi-Fiアクセスポイント含めリプレースしました.
自宅でのWi-Fi環境はAppleのAirMac系を使っていたのですが、AppleがWi-Fi製品から手を引いてしまったので他のメーカーから選ぶ必要が出てきました.NECを選んだのは仕事がらみで導入したものが安定していたからです.
欠点としてはDHCPサーバのリース数が少ないのでそこだけ要注意ですね.速度的にもWi-Fi6対応ということもあり従来のものより高速化され、安定性の面でも不満のない動作をしています.
9月 Apple iPad mini 6
iPad mini 6が出るという噂が出たときに、iPad Airのような側面の指紋認証が搭載され、Lightning端子のかわりにUSB-Cが搭載されたら買おうと思っていました.実際に出た製品がその2つを搭載して、なおかつ最新のiPhone 13と同じプロセッサを搭載しているということで、即決で注文を入れました.
速度、サイズ感などあらゆる面で非常に満足のいく製品です.やはり持ち歩くにはぴったりのサイズですね.コンパクトなので鞄を選ばないのもポイントです.
■その他
2月 CO2濃度測定器
COVID-19関連で換気が重視されていることもあり、CO2濃度測定器が1万円程度で販売されるようになったので自宅用に買ってみました.一般的にCO2濃度が1000ppmを超えると判断能力が鈍ってくるなどといわれていますが、自宅環境でも寒いからと窓を閉めているとあっさり1000ppmを超えてしまいますね.
2月 パナソニック 電子レンジ
使っていた電子レンジが動かなくなってしまったので、必要にかられて購入しました.カメラやコンピュータ、イヤホンとかそうしたものは必要にかられなくてもポンと買ってしまうのですが、白物家電的なものはさして興味がないこともあって、壊れるまで使い続ける傾向にあります.
昨今の電子レンジはオーブン機能やスチーム調理などの付加価値がついたものが主流なのですが、シンプルに温めだけできればOKという観点からローエンドでデザインがまともそうなものを購入しました.機能的にできることは「温め(冷凍ごはんを食べる)」「飲み物(甘酒やホットココアを作る)」「レンジ(惣菜を温める)」「解凍(これは使わない)」と、ほぼ必要十分な感じですね.
5月 BALMUDA The Lantern
就寝時にぼんやりとつけておくランプとして購入しました.バッテリを内蔵しているので、屋外での使用(IP54の防塵防滴)や停電時の照明としての用途も考慮しています.
電源スイッチがダイヤル式になっていて、明るさの調整ができるのがいいですね.しかも暗めにしたときはランプのゆらゆらとした揺らぎを再現しているのも気に入っています.
7月 DUNLOP LE MANS V
新車購入から6年が経過し、タイヤ自体が硬くなってきているのとひび割れもしてきているのでやや早いかなと思いつつNDロードスターのタイヤを交換しました.新車装着のタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105でスポーツ寄りのものでしたが、ややコンフォート寄りで音の静かなタイヤがいいということでダンロップのLE MANS Vを選びました.
6年使用してすり減ってきているタイヤとの比較になってしまいますが、タイヤのノイズはかなり静かですね.逆に幌をクローズにした状態でも風切り音のほうが気になるくらいです.
10月 パナソニック 電動歯ブラシ
10年以上使用したブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので買い替えました.やはり白物家電は壊れるか調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.
電動歯ブラシでメジャーなものというとブラウン(オーラルB)、フィリップス(ソニッケアー)、パナソニック(ドルツ)あたりでしょうか.性能面で評判がいいこと、日本のメーカー(なおかつ日本製)であることと、交換ブラシが安価であること、さらに型落ち(性能的には新型も同じ)の製品が安く出ていたことが機種選定の理由です.
ブラシの動きというか磨き方はメーカーによっても違いがあるわけですが、古いオーラルBと比べても明らかに磨いた後の歯の表面がツルツルしていて、しっかり磨けている感じがします.携帯用ケースは付属していませんが本体サイズが上位機と同じなので、部品取り寄せで携帯用ケースを入手して旅行用にも使えるようにしました.
このほか、衣類関連として自転車用コートや普段使い用コートを購入しました.
旅行に出かけることがなく使用機会が減ったこともあって、カメラ関連の出費はほとんどない1年でした.ここ数年では珍しいことです.
来年はどうでしょうか.旅行に出かけられるような環境が整ってきたら輪行もしたいのですが、なんとも状況が読めない感じではあります.
2021/12/05
FUJIFILM X100V
自転車通勤をするにあたって以前にヘルメットを購入したのですが、在庫のある、すぐに手に入るものの中から購入したこともあって、あまり気に入っていませんでした.なので、新たに買い直すことにしました.
購入したのはbernのMACON VISOR 2.0です.
bernはアメリカのメーカーで、BMXやスケートボード、スノーボードなどのエクストリームスポーツ系のヘルメットとして有名なところです.また、欧米系人種とアジア系人種では頭の形状が異なる(アジア系の方が上から見て丸い)ため、海外メーカーの製品だと形状が合わないことが多いそうですが、bernは日本市場向け商品として「JAPAN FIT」を銘打った製品を出しているので、それを購入しました.
色はマットサンドで艶消しのベージュがかったグレーといった感じで落ち着いた色合いです.形状も自転車用ヘルメット特有の派手派手しさもなく、かといって単純な丸型でもないのが気に入っています.
FUJIFILM X100V
自分の頭周りのサイズは57cmなので、57-59cmのLサイズを購入しましたが、ほぼぴったりでした.若干の余裕を持たせたい場合やキャップをかぶってヘルメットを装着したい場合にはその上のXLを購入したほうがいいかもしれません.
インナーは取り外し不可なので汗ばんだ場合にはこのまま洗うなり、消臭スプレーなりでケアする感じでしょうか.
FUJIFILM X100V
後部に2ヶ所謎のネジ穴があって、これはなにに使うものかと調べていたら、どうやらオプションのライトが取り付けられるとのことなので取り寄せしてみることにしました.ただ、需要が少ないのか自分が通販で購入したところも在庫処分で半額になっており、あとで見たら在庫なしになっていました.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
自分が購入したのはUSB充電可能なもの.フル充電で点滅だと24時間、常時点灯で5時間半、ゆっくりと明るさが変化するパターンで6時間半の使用が可能です.12ルーメンなのでそれほどの明るさではないのですが、点滅はかなり目障りな感じで、しかもヘルメットにつけることもあって位置が高いのでゆっくり明るさが変化するパターンで使うことにしました.
FUJIFILM X100V
取り付けたところ.湾曲した部分に取り付ける関係もあってか、ちょっと後ろに出っ張りますね.
FUJIFILM X100V
側面からだとこんな感じ.
BROMPTONのテールライトが比較的低い位置についているので、後方からの視認性を高めるためにヘルメットにもライトをつけたいと思っていたこともあって、安く純正品のライトをつけられたのはよかったです.
2021/12/04
BROMPTONで通勤しているときに、渋谷を通過するので大きなアップダウンがあるのですが、上り坂で右足で踏み込んだときに異音がするのに気づきました.
自分が疑ったのはBBなのですが、自転車店に相談したところ右ペダルが怪しいとのこと.なんでもBROMPTONの右ペダルはあんまり出来がよろしくないらしく、回転部分がプラスティック製で耐久性も低いそうで.素人目線では折り畳み機構のついた左ペダルのほうが多機能なぶん弱そうなイメージがあったのですが、左ペダルは優秀なのだとか.
なので、BBと右ペダルを交換してもらうことにしました.
FUJIFILM X100V
交換前のBB.自転車の中でも重要なパーツなのですがここもプラスティック製で作りは甘いという評価です.
取り付け精度も高くないようで、サードパーティ製のBBに交換する際にはまずはタップ切り(ねじの溝を作り直す)ところから始める必要があります.この辺の作業はやはり時間がかかってしまうので、1週間ほど店に預けました.
Apple iPhoneSE2
今回交換したBB.TOKEN製のもので、幅はBROMPTONに合わせて店で別注した119mm.「ティラミック・ベアリング」と呼ばれる、セラミック製ベアリングにチタンコートを施した製品です.
クランクを社外のものに交換する場合にはBB幅も変わってくるとのことでしたが、メカ的な部分は「見た目ノーマル、でもチューンしてある」という路線で考えているので、ノーマルに合わせた製品でお願いしました.
FUJIFILM X100V
交換後のBB.多少抵抗感が減ったような気がしなくもないですが、あんまりわからないですね.
FUJIFILM X100V
こちらが交換した右ペダル.このペダルも、純正品ライクな製品を店が別注した製品だそうで反射板の有無くらいでしか純正品と見分けがつきません.でも三ヶ島製作所の製品で品質的にはかなり上がっているようです.
FUJIFILM X100V
自宅から多摩湖まで自転車で出かけてみたり、以前に異音の出た渋谷の坂を登ってもみましたが、音は出なくなりました.
BROMPTONを買うときに将来的にいじりたい主なメカパーツとしてBBとハブの2つを考えていました.
BBについては高性能なものに交換できましたので、ハブについても交換を…… と思って自転車店に相談したところ、ハブ交換済みの試乗車を用意してくれました.
乗ってみると軽快感はあるものの、漕いでいない時の「シャー」というラチェット音があまりにも大きすぎてしかも甲高い音なので、ちょっと見送ることに.BROMPTONは折りたたみの小径車にしてはサードパーティ製パーツが多く出ているほうですが、ハブはあまり選択肢がないそうで静かなハブは現状は望めないとのことでした.将来的に魅力的なパーツが出てくるまでは待ちでしょうか.
2021/09/08
自分のブロンプトン S2Lには通常の車輪のほかに折りたたんで移動する時に使う3個の車輪がついています.
このうちの2個をオプション品の回転抵抗の少ないベアリング入りのイージーホイールに交換しました.
FUJIFILM X100V
これが交換前の標準のホイールです.
左右一対になっていて、片方はまあまあ転がるのですが、もう片方が渋いのです.調整してもらおうと自転車店に持ち込んだところ、回ったり回らなかったりするのは個体差で調整も難しいとのことでした.
自分は通勤にブロンプトンを使う場合には、ビル1Fのエレベータフロアで折りたたんでエレベータに乗せ、廊下を転がして運んで自分の机の横に置いています.短い距離とはいえうまく転がらずに床に引っかかってしまったりして倒してしまいそうになったこともあるので、ここは早急に解決したいところでした.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
国内の正規代理店に注文をし、3日ほどで到着.
イージーホイール以外にいくつかパーツが入っていますが、リアキャリア交換用と兼用なので、ネジやナット、ワッシャの一部は使用しません.右上の黒い円形のものはシートポスト下部に取り付ける滑り止めキャップだそうですが、すでに同じものが取り付けられていましたのでこちらも使いませんでした.
FUJIFILM X100V
説明書はすべて英語.
イージーホイール付属のネジは径があわないため使用せず、いままで使用していたネジをそのまま使用しました(筒状パーツは外します).ワッシャを4枚重ねて使用するってなんか強引な使い方のように見えます.ワッシャというよりはスペーサーとして使っている感じでしょうか.
FUJIFILM X100V
交換完了.動かしてみましたが、スルスルと動いてストレスがないですね.これは交換必須のパーツだと思いました.というか最初からこれをつけておいてくれればいいのに.
今回は純正パーツを使用しましたが、サードパーティからもデザインアクセントになりそうなものなど多種多様のものが出ていますので、そこはお好みで.