北陸方面に旅行に出掛けてきました.
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今回の旅行の目的は、冬のうちに北陸本線の特急に乗るということ.
2023年度末に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸予定なので、北陸本線で特急に乗車して金沢に行けるのはあと1年程度です.延伸が近づくと乗り納めの人で混雑しそうですので、いまのうちに乗っておこうと思い出掛けたというわけです.
そのため、一般的に東京から北陸方面に向かうには北陸新幹線を使いますが、今回は東海道新幹線で米原まで行き、特急「しらさぎ」に乗り換えるルートを選びました.
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米原に停車する「ひかり」が特急「しらさぎ」に接続するようダイヤが組まれているのですが、この日は「しらさぎ」が名古屋から米原に向かう途中で遅延し、15分ほど遅れての到着となってしまいました.
自分はその後の予定に影響は出なかったのですが、「しらさぎ」で金沢乗り換えで北陸新幹線に接続することができないという社内アナウンスが流れていました.北陸新幹線は東海道新幹線のように本数が多くなく、昼頃の時間だと東京行きは1時間に1本だったりするので大変です.
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「しらさぎ」はグリーン車に乗車したのですが、2+1のシートなのでゆったりしています.ただ、年数的には経過している車両ということもあり、全体的にくたびれた感じがあったり、車内販売も電源もWi-Fiもありませんとアナウンスがあるなど、設備やサービス面での古さは否めない感じでした.
新幹線に代替わりして今後は運行区間も短くなることもあってか、車両更新も後回しにされているのかもしれません.
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車窓には延伸を1年後に控えた新幹線の高架が見えています.
「しらさぎ」に乗車したのは約30年前の2月以来で、車窓からは雪景色が見えており今回もそれを期待していたのですが、日陰にわずかに残っている程度でほぼ雪は見当たりませんでした.
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15分遅延したまま金沢駅に到着.
お昼は駅構内のゴーゴーカレー.都内にも店はあるのですが、本拠地は金沢なので.
北陸新幹線開業後の金沢駅は2回訪れていますが、いつきても賑わっています.飲食店もお土産売り場も混雑しており、とくにお土産売り場は質・量ともに圧倒しており、金沢が北陸の代表都市であることを思い知らされます.
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列車の乗り換えまでそれほど時間もないのですが、とりあえず駅の外へ.
車窓では晴れ渡っていたのに、雪が降っていました.北陸の冬の天気は安定しないと聞きましたが、その後も晴れていたと思ったら急に吹雪いたりと、不安定な天候でした.
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鼓門の造形は何度見ても圧倒されます.駅前でここまで記念撮影スポットになるという駅はそう多くない気がします.
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再び鉄道に乗り、ここからは在来線というか北陸本線から第3セクターになったIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道で富山方面に向かいます.
出発時刻になっても発車しないなと思ったら、金沢に到着する「サンダーバード」が遅延しているので接続を取るとのアナウンスがありました.この先、乗り換えがややシビアなんだけどな…… とちょっと不安に.
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高岡で氷見線に乗り換え.乗り換え時間が6分しかなく、10分くらい遅延していたので本来であれば乗り換えできないのですが、接続をとってくれたようで無事に乗り換えることができました.特急から新幹線への接続は難しいけれど(遅延の時間にもよるとは思いますが)、特急から在来線幹線、在来線幹線からローカル線へは融通を利かせるものだなと感じました.
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終点の氷見までは行かず、途中の雨晴で下車.
駅前の道路をしばらく歩くと、踏切の先は海、という場所に出ます.
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一度は来てみたかった、雨晴海岸.
冬の天気のいい日には海の向こうに立山連峰が見えるのですが、この日は残念ながら雲が多くて見えず、残念でした.
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雨晴から氷見線に乗り、再び高岡駅へ.
キハ40もJR東日本のエリアでは見なくなってしまいましたが、氷見線と城端線ではまだまだ現役のようです.車両を見ても丁寧に扱われている感じがします.
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富山駅に到着.富山にやってくるのはこれが初めてです.
富山駅といえば特徴的なのが駅構内を突っ切る路面電車.もともとは国鉄時代から続く富山港線だったものを新幹線開業のタイミングで駅舎を高架化して新しくし、JRから移管して路面電車化するという斬新なことを行い、結果として大成功といわれています.富山港線だった時の姿は見ていないのですが、最初から路面電車したといわれても信じてしまうほど馴染んでいます.
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駅周辺の観光地を簡単に調べてみたのですが、これというものが見つからず.
結局、以前から一度行ってみたかった、スターバックス富山環水公園店に.桜の時期の写真が有名でデザイン的に優れた店舗として有名な店ですが、さすがにちょっとシーズンオフ感がありました.とはいえ、人気のある店らしく混雑していました.
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富山駅に戻り、路面電車に乗って市街地に.
鉄道好き向けとしては路面電車で南富山駅まで行き、そこから富山地方鉄道という私鉄で富山に戻ってくるのがおすすめルートだと聞いたので試してみました.
観光地化されていないこともあってか、金沢と比べると駅も街中も落ち着いた印象を受けます.
途中下車し、店舗に立ち寄って買い物をしたりしてみましたが、ふだんが路面電車に親しんだ生活をしていないので、電停で降りて横断歩道を渡ろうとしたら赤信号で、車が来て慌ててしまいました.
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南富山駅で乗り換えて富山駅に.
路面電車もどちらも富山地方鉄道の運営なのですが、路面電車がSuicaが使えるのに対しこちらは自販機で切符を買う必要があります.路面電車は料金均一なのでIC化がしやすいとかあるのでしょうか.
途中の車庫には西武のレッドアロー(NRE)が停車していたり、終点の電鉄富山駅には京阪の車両が停車していたりと、バラエティ豊かな路線のようです.
富山からは北陸新幹線で東京に戻りました.
どこかに宿泊してもよかったのですが、日程の都合等もあって今回は日帰りとなりました.
雪景色を楽しむという点では時期がちょっと遅かったようで残念でした.とはいえ、雪景色も過度に降ってしまうと今度は列車が止まってしまうといった問題があるので難しいところではあるのですが.