2019/09/17

金沢・能登旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:16

 金沢と能登旅行、つづきです.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 能登の入口あたりの羽咋市に「千里浜なぎさドライブウェイ」という道路?があります.日本で唯一、世界でも3ヶ国にしかないといわれている、波打ち際を走れる場所です.以前から金沢や能登に車で旅行に行ってみたい、そしてそのときは必ずここを走ってみたいというのが願望だったのですが、ようやく走ることができました.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 天気にも恵まれ、風もそれほど強くなく、絶好のコンディションです.夏場は混雑するようですが、9月の平日ということもあって、めいめいが適度に間隔をあけて好きな場所に停められる余裕がありました.
 なぜここだけが車が通行できるのかというと(観光バスも走れるそうです)、他の場所に比べて砂が細かくて目が詰まっているので硬いからだそうです.波打ち際を靴で歩くと海水がじんわりと砂からにじみ出てくるだけで足跡もつかないんですよね.車で走ってみても、硬い路面を走っている感覚がありました.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 当然のごとく屋根を開けて走りましたが、とても気持ちがいいです.
 ……が、やはり気になるのが海水や潮風の影響.そして砂.近くにある「道の駅 のと千里浜」には無料で使える下回り洗浄用のシャワー施設がありましたので、使わせていただきました.ただ、車体の途中までシャワーの水がかかって車体の汚れが目立ってしまったので、さらにその近所にあるガソリンスタンドで洗車機に入れて、マットも洗浄しました.さらにさらに、シフトブーツのあたりに砂が残っていたので、帰宅後に掃除機で念入りに掃除しました.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 「道の駅 のと千里浜」で下回りを洗わせてもらったついでにお昼をいただきました.
 ここの道の駅はそこそこ規模が大きく、お土産だけでなくお弁当やパン屋、レストランも併設されています.
 食後にいただいたジェラート.「能登の塩」と「お米」を選んだら抹茶を一口だけおまけしてもらえました.甘さが控えめなところに旨みのある塩味と、本当にお米の入ったジェラートがとても美味しかったです.

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 さらに能登半島のかなり奥まで進み、輪島の市街地を抜けた先の「白米(しろよね)千枚田」まできました.

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 千枚田といってもほとんどは千枚もないのですが、ここは本当に千枚(正確には1,004枚)もの田んぼがあります.

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 訪れたときはちょうど収穫の時期で、田植えの時期などに比べると畦道が見づらいものの、海に面した斜面に稲穂が揺れる様子は美しいものでした.

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FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 千枚田を維持するためにスポンサー制度を採用しており、なかにはこのような方々も.あとで知ったのですが、永井豪は輪島の出身だったのですね.

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 白米千枚田近くの駐車場には道の駅があり、「輪島サイダー 里山」なるものが売られていたので飲んでみました.
 煮切り酒(アルコールを飛ばしたお酒)が使われており、ほのかに米の雰囲気を感じます.

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 この日の宿泊は和倉温泉に.加賀屋に代表されるような巨大なホテルのような宿が多いのですが、そのなかでクラシックな趣の渡月庵に宿をとりました.

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 大正4年の築だそうで、歴史のある作りです.部屋の中は写真は撮っていませんが、欄間なども手の込んだ細工でした.
 ただし、歴史的な建造物ということもあって改築が難しいらしく、部屋にはお風呂やトイレはありません(洗面台はありました).

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 夜になってから外から撮影した全景.趣があっていいですね.
 ただ、周囲が大型の宿泊施設が多いからか、そうした宿に泊まっている方々が物珍しさからか写真を撮っていかれるので、障子を開け放ったままにしておくと部屋の中が見えてしまうのが難点ではありました.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 和倉温泉は名前は聞いたことありますが(昔から特急の停車駅ですし)、訪れたのはこれが初めてです.
 温泉街にありがちではありますが、各温泉宿が食べ物からお土産売り場まで網羅してしまっているので、飲食店や店舗がそれほどないので散策してもそれほど見るところがないのが残念ではあります.
 なんかモニュメントというかオブジェのようなものがあったので、なにかと思って近づいたら……

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 温泉卵を作るスペースでした.
 温泉卵ができるのを見つめているのは白鷺ですが、白鷺といえば思い出すのが道後温泉.道後温泉本館の屋根にも白鷺がいますね.自分が宿泊した渡月庵の屋根にもいました.「白鷺が温泉を見つける」という、白鷺伝説的なものが遠く離れた場所で存在しているのもなんか不思議な感じではあります.

 翌日は輪島の朝市を見物し、再び金沢駅に戻ってお土産などを買ったのちに帰宅しました.

 走行距離は1,500km弱.往復の高速道路は退屈でしたが、能登は千里浜なぎさドライブウェイはもちろんのこと、一般道路も気持ちよくドライブできるいい道路でした.

2019/09/16

金沢・能登旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:13

 遅い夏休みを利用して金沢と能登に旅行に出かけてきました.車を使った旅行では基本的に一人旅なのですが、今回は母親も同行です.
 東京から金沢まで車で向かうには、関越道を使うルートと中央道を使うルートがあります.不思議なことにどっちを選んでも約500kmとほぼ同じです.今回は実家のある静岡を回ったので、そのどちらでもない新東名を使ったルートを選びましたが、それとて550km程度です.北陸は遠いイメージがありましたけど、思ったほど遠くないですね.数年前に新幹線も開通しましたし、行きやすい場所になった印象があります.

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 初日は15時くらいに金沢に到着したので、ホテルにチェックインしたのちに近所の喫茶店でコーヒーを飲み、夕飯をいただきに金沢駅に向かいました.鼓門は相変わらず存在感があります.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 会社で「金沢でおすすめの食事処」を尋ねたところ、一押しといわれたのが回転寿司店の「もりもり寿司」.回転寿司とはいえ、レーンに回っているものは少なく、基本的には注文していただくスタイル.太平洋側に暮らしている身からすると、見慣れない寿司ネタが多くてあれこれと食べたくなります.写真は「店長おすすめの5貫寿司」.もちろんのどぐろ入り.他にもメギスやホタルイカ、ガスエビなどをいただきました.どれも美味しかったのですが、ホタルイカが自分はお気に入りでした.

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 翌日はバスの一日乗車券を使って移動の足としました.金沢の主だった観光地は比較的コンパクトにまとまっているのと、茶屋街などは駐車場にそれほど余裕がないこと、それに加えてバス網が充実しているのでバス移動が便利なのです.
 が、ここで一つ問題が.宿泊先に選んだホテルが武蔵ヶ辻というアクセスのいい場所で、しかもすぐそばで一日乗車券も売っていることまで調べていたのですが、売り場がデパートの中で10時まで購入できなかったのです.
 なので朝は10時までに近江町市場を一回りし、尾山神社まで歩いてきました.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 御朱印をいただきました.昨年秋の旅行以来御朱印をいただいていなかったので、令和になって初めての御朱印となります.

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 バスの一日乗車券も手に入ったので、ひがし茶屋街に.昼間は観光客も多く、賑わっています.

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 森八の喫茶店で一休み.ほうじ茶に生菓子をいただきました.翌日が中秋の名月ということもあってか、出てきたお茶菓子はうさぎでした.そういえば前回、同じような時期に訪れたときにはすすきを型押ししたお菓子でした.

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 つづいて道路と川を渡った反対側にある、主計町(かずえまち)茶屋街に.こちらは観光客向けの店もほとんどなく、昼は落ち着いた雰囲気です.

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 昼食は近江町市場内の店で海鮮丼を.もっとボリュームたっぷりの海鮮丼もあるのですが、ここはやや控えめに.とはいえ、十分な量で美味しくいただきました.

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 食後に市場内の店で「じろ飴のソフトクリーム」をいただきました.「じろ飴」というのは、麦や米を原料とした、砂糖を使わない水あめ状のものです.水あめよりも甘みがあっさりとしています.また、ソフトクリームも甘酒味で、じろ飴ともよくあっていました.

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 兼六園や金沢城公園など定番の観光地を巡り、いったんホテルで一休みしたのちに再びひがし茶屋街に.
 まだ18時半くらいの様子ですが、昼間の観光客で賑わっていた様子は微塵もなく、茶屋街本来の落ち着いた雰囲気です.

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FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM

 ひがし茶屋街入り口にある洋食店「レストラン自由軒」です.1909年の創業というので、100年以上の歴史のある店です.

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 いただいたのは「ランチ」.「ランチ」という名前ですが、終日注文できます.
 ハンバーグにポークソテー、エビフライ(ベシャメルソースつき)、そしてクリームコロッケ.さしづめ、大人のお子様ランチといった風情でしょうか.サラダと味噌汁(この辺が洋食店らしいところでもあります)もついてボリュームある一品でした.他にも気になったメニューがいくつかあったのですが、カウンターで多くのお客がオムライスを注文していたので、次回訪れた際にはオムライスを食べてみようと思いました.

 つづきます.

2019/09/01

totes InBrella

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 22:00

 totesの傘が好きで通常のものを2本と折りたたみのものを使っています.
 通常の傘(折りたたみではないもの)は骨が16本と一般的な傘の2倍ありつつも軽量でいいのですが、さすがに数年も使い続けてくると骨の金属部分が錆びたりして見栄えに難が出てきます.そこで新しい傘を買おうと思ってtotesの日本語サイトにアクセスすると、折りたたみ傘しか扱いがありません.日本では扱いはないけれど、本国アメリカだったらあるだろうと思って本国のサイトにアクセスしたところ、「InBrella」なる奇妙な傘が出てきました.たたむと傘の内側が外に出て、雨が当たって濡れている面が内側になるというものですが、いまひとつイメージがつかめなかったので1本買ってみることにしました.
 しかしAmazonや楽天など日本の通販サイトを探したのですが見つけられなかったので、アメリカのAmazonに注文しました.しばらく前から日本のAmazonのアカウントを持っているとそのまま他の国のAmazonでもアカウントを共通化して買い物ができるらしいのですが、なぜか認証されなかったのでアカウントを再設定する必要がありました.

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FUJIFILM X70

 注文から2週間ほど経って、傘が届きました.ちなみに傘自体の価格は約2,300円、送料は到着日数によって価格が3段階あるうちの真ん中を選んで約1,500円ほど.安いものを買うと送料が結構高く感じますね.

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FUJIFILM X70

 傘がひっくり返るようなイラストがついたプラスティックのプレートが付いていました.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 開いた状態で外側を見ると普通の傘に見えますね.内側は自分が「Clouds」カラーを選んだので空模様です.一般的な傘であれば見えるはずの骨が見えないのはなんか不思議な感じです.

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FUJIFILM X70

 内側の生地には水滴型の穴が空いています.この穴が意味するものや必要性は特になさそうですが、なにか理由があるのでしょうか.

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FUJIFILM X70

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FUJIFILM X70

 閉じると今まで内側にあった空模様柄が外側にきます.そして骨の先端が地面に当たっているせいか、このままで自立します.傘を置きたい時には壁に立てかけたりしますがその必要がないのは地味に便利ですね.

 実際に使ってみました.派手なギミックを備えているとはいえ、機能的には通常の傘と変わりません.骨の数は8本ですが、生地が二重になっていたりギミックのせいか同じtotesの16本骨の傘よりも重いです.
 閉じるときのメリットはやはり大きいですね.空に向かって畳まれるような格好になることに加えて、濡れた面が内側に畳まれるので傘の水滴を浴びづらくなりました.開くときはとくにメリットもデメリットもない感じでしょうか.
 明確に感じるデメリットとしては、濡れた面が内側に畳まれるので、一般的な傘に比べて傘が乾燥しづらいです.翌日になってもかなりの水滴がついていましたので、使ったあとは水滴を拭き取ったほうがよさそうです.それから、傘立てに置きづらいという問題もあります.畳んだ状態では裏表逆さまになるので、他の濡れた傘と一緒に置いておくと次に使うときに内側が濡れた状態になってしまいます.

 自分が知らなかっただけで、同様の傘はしばらく前から日本でも販売されているようで、「傘 逆さま」というようなキーワードで検索すると様々なものが出てきて、Amazonでも表示されます.が、どうもコピー品が多いようでどこの会社がこのようなものを最初に作ったのか定かではないような状況です.
 使っている人も今のところ見かけないですね.自分は画期的で面白い傘だと思って気に入ったのですが、傘にそこまでの機能性や革新性を求める人もさして多くないということなのでしょうか.