2024/05/04

ND2 ロードスター購入

Category: 旅行・観光,物欲, — Annexia @ 21:10

 以前にND2ロードスターを試乗した時にも書きましたが、試乗後にND2ロードスターを購入しました.
 購入手続きをしたのが2月上旬、生産が3月上旬、それから約1ヶ月半ほど経過し納車の運びとなりました.
 地震の影響やら海外からの部品入荷の遅れなど、さまざまな理由に精算の遅延が言われており、当初の予定としては5月の連休明けに納車される予定ですが、早まった格好です.ただ、そのあとも納車は遅れており、5月現在での納車予定は3ヶ月後となっていますので、タイミングがちょうどよかったのかもしれません.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ディーラーに出向いてしばらく経ってから別室に案内されると、引き渡しスペース?には新旧のロードスターが並べられていました.NCロードスターからND1ロードスターへの乗り換えのときは、もっと狭めの荷物置き場然とした場所でした.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ホイールはデザインが変更と(とはいえ以前のデザインに近いもの)なると同時に、自分の購入したS レザーパッケージ Vセレクションの場合には高輝度シルバー塗装になって雰囲気が異なっています.
 ND1のブラック塗装のホイールも車体カラーに合っていてよかったのですが、ソウルレッドのボディカラーにスポーツタンの幌と内装にはシルバーが似合っている印象ですね.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 外装デザインはND1からND2でほぼ変化がありません.変更になったのは前後のライトなどごくわずか.テールライトは立体的な造形となり、ジェットエンジンの排気口をイメージしたものになっています.またフロントグリル右寄りのところにマツダレーダークルズコントロール(MRCC)のセンサーが取り付けられたくらいで、ほかは違いがありません.
 NDロードスターが発売開始になってから9年経過しましたが、いまだに古びた印象がないのはすごいことです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 納車前の一種の儀式のようなものでしょうか、シートにかかっていたビニールやら内装のあちこちに貼られていた保護フィルムを剥がしました.訪問前に剥がしておいてくれていいのですが、こういうのを自分で剥がしたいor剥がさずしばらくそのままにするという方もおられるのでしょう.
 このスポーツタン色の内装が気に入ったのが最大の買い替え理由といっても過言ではないので、こうして現物を目の前にすると気分も上がるというものです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 引き渡し手続きや説明を受けるテーブルには納車式の式次第と鍵が置かれていました.なんていうか結婚式っぽい仕立てです.
 式次第にはひとしきり説明などの項目が並び、最後に「店長挨拶」「お見送り」とありましたが、自分が訪問したタイミングでは店長は会議に出ているとかで外出しているそうなのでその辺はカット.というか、その手の演出はいらないというのをわかっている営業さんの計らいで外出している形になっているのかもしれませんが.
 引き渡し前の最終チェックとサイン、そしてコネクテッドサービスの登録、ついでにETCカードのマイレージ登録の変更手続きなどを行なって納車完了です.
 コネクテッドサービス、とあるようにロードスターのような軽量化重視で装備を削りがちの車でも「SOS」ボタンが搭載されて緊急通報ができるようになっていたり、降車後もスマホからドアロックなどの状況をチェックできるようになりました.もっとも、こうした電装品周りやサイバーセキュリティ対策のアップデートをするために今回のマイナーチェンジが行われているわけなのですが.

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RICOH GR III

 毎度のことながら、納車されたら慣らし運転を兼ねてドライブに出かけます.半分弱ほど燃料が入っていましたが、行き先はガソリン代が高いことで知られる長野県なので、高速道路に乗る前にガソリンスタンドにて給油.

 メーター類はND1ロードスターと比べてシンプルな配色になりました.そして自分の乗っていたND1初期型ロードスターと比べると左のメーターがフルカラーモニタになっています.
 「9km」と表示されているのが走行距離です.走行距離ともなんとも表示されていないので、どうやったら走行距離が表示されるのかしばらく悩みました.

 試乗のときにも感じましたが、いままでと同じサイズで同じ着座位置の車ながら、ステアリングの切った感触や動きなどに細かなところで変化(改善)があると同時に、新車ゆえに動きの渋いシフトの入り具合に気を使う必要があるなど様子を見つつの出発となりました.
 新機能として搭載された、マツダレーダークルズコントロール(MRCC)も高速道路走行中に試してみました.従来のオートクルーズは例えば時速100kmでセットすると前車との距離が詰まった状態でも100km/hで走り続けます.MRCC搭載により、100km/hで走行していて距離が詰まった場合には自動的に速度が低下し、また距離が空いた場合には100km/hまで自動復帰します.
 自分の感覚では高速道路は運転を楽しむ場所ではなく、目的地まで比較的安全かつ短距離に移動するための手段という認識なので、高速道路走行時は積極的に活用したいと思いました.ただし、自分の運転する感覚とはやはり違うもので、加減速がやや急というか荒っぽくも感じられました.

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RICOH GR III

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RICOH GR III

 納車手続きを行ったのが15時過ぎで、都内を出たのが17時くらい.中央道と長野道を走行し、20時近くに松本に到着しました.この日はここで一泊.松本で宿泊するときにはお城近くのホテルをよく利用しているのですが、今回は駅近くの専用駐車場完備の宿を選択し、できるだけ駐車時に接触事故とかされないような場所を選んで駐車しました.さすがに納車日初日に車をぶつけられるのはイヤですからね.

 夕飯は駅近くの「盛よし」にてチーズハンバーグとエビフライ、カニコロッケをいただきました.
 以前から気になっていた店で、初訪問だったのですが、20時過ぎに行っても順番待ちができていました.昔から人気のある店らしく、美味しくいただきました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 翌日.松本を出て大町経由で仁科三湖方面に向かいます.
 どこか適当なところで写真でも撮ろうと思っていたら、道路沿いに桜の咲いている場所があったのでそこで撮影.
 長野県の道路事情は詳しくないのでナビ任せで、高速道路を使わないという条件で仁科三湖近辺から小布施に向かうルートを検索したところ、小川村を経由するルートを提示されました.この道路が非常に快適で、天候のよさと相まって気分よくドライブできました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施に到着.小布施堂にてお昼ごはんをいただきます.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 月替わりで季節の料理が供されるのですが、これが美味しいのです.
 4月ということもあり、料理には筍や鰆などの旬の素材が使われています.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施の近辺も桜が綺麗でした.
 観光地の開花予報では長野県各地はすでに葉桜の予報となっていましたが、品種や標高によっては開花時期も異なりますので楽しむことができました.

 このあと、軽井沢方面を経由して碓氷峠を下って群馬県に向かい、帰宅しました.
 走行距離は約570km.買い替え前と同じ車でありつつもちょっとずつ様々なところが異なり、また新しいこともあって回転を抑えつつの運転でしたがやはりロードスターは楽しい車です.

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FUJIFILM X100V

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FUJIFILM X100V

 ND1ロードスター初期型からND2ロードスターに変わり、キーの大きさも変わったのでキーケースも新しいものを購入しました.
 Organ縦型ファスナーキーケース GS-31です.こうしたちょうどよいサイズのキーケースを探し出してくるのも楽しいものですね.

2024/02/12

ND5REロードスター試乗

Category: 物欲, — Annexia @ 22:04

 NDロードスターを購入したのが2015年7月.気に入って乗り続けてきましたが今年で9年目となります.大きな不調もないのですが、買い替えのタイミングをそろそろ検討してもいいころ.
 というタイミングでNDロードスターが発売以来最大となるマイナーチェンジをしたとのことで試乗してみることにしました.

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RICOH GR III

 マイナーチェンジの発表は2023年秋でしたが、発売は2024年の1月下旬.生産の遅れなどもあってディーラーに回ってくる試乗車もかなり限られている状態でした.なのでお世話になっているディーラーにも試乗車がなく、営業の方の運転する車で片道1時間かけて東府中の店舗まで出向き、試乗させてもらいました.

 最大のマイナーチェンジといわれていますが、実際に形式までもが変更となっており、従来のND5RCからND5REになりました.なので製造番号もND5RC-1xxxxxから始まり細かな修正が入るたびに2xxxxx、3xxxxxと変更されてきたものがリセットされてND5RE-1xxxxxになったようです.
 マイナーチェンジされた理由はハッキング対策としての法規制に対応するため.昨今の自動車には自動ブレーキや自動追従運転などの機能が装備されていますが、懸念されるのが外部からの違法な制御が入って操られてしまうこと.その対策をする必要があるため、今回のND5REではすでに規制対応になっているCX-60の電装系を流用して内部の電気系が一新されています.一新されたことでライトやマツダコネクトなどの電装品が従来のものが全て使えなくなったため、そうしたパーツ類も更新されるとともに、電子制御などにも手を加えて様々な面を改良したというのが今回のマイナーチェンジの特徴です.

 試乗したのはS Leather Package V Selection.ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリック、幌と内装はV Selection限定カラーのタン色です.今回買い替えを検討したのは、このタン色の幌と内装のモデルが登場したためというのが最大の理由でもあったりします.なので購入するとしたらこのグレード一択となります.
 エンジンの始動音は自分が乗っているND5RCの初期型と比べてもかなり控えめ.ND5RCも年次改良などの仕様変更で始動時にエンジンを軽く吹かすときの音が控えめになったそうで、この辺りは騒音規制対策という面もあるそうです.
 ディーラーの敷地内でもはっきりわかるほどに違いを感じたのはステアリング.非常に滑らかです.滑らかというと路面の感覚が分からなさそうなイメージもありますが、そうした感覚を伝えつつも雑味がなくなったとでもいうか、洗練された印象を受けました.またステアリングだけでなくエンジンの回転など様々な面で上質になった感覚があり、9年間の進歩というのを感じました.そのためか不思議なことに同じサイズの車なのに自分の車と比べて車が小さく感じるというかタイトな感覚があり、言い方を変えると一体感が増したような雰囲気がありました.運転していて気になったのはMTの3速が非常に入りづらかったこと.おそらくは個体差であろうし、試乗車ゆえの不慣れな運転でダメージを受けているのかもしれません.

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RICOH GR III

 V Selection専用のタン色の幌.従来の限定車で赤や茶色系などの幌がありましたがすべて単色でした.今回は生成りのような雰囲気を出すためか少し色が混ざっています.これはいいですね.

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RICOH GR III

 従来も限定車などでシートカラーが異なるモデルがありましたが、センターコンソールまで色を変えてきたのは今回が初めてです.さらにセンターコンソール部分も合皮でカバーされており、上質な印象を受けました.
 こうした内装のデザインはNAロードスター時代にあったグレード『V-Special』を彷彿とさせるものであり、今回の『V Selection』という名称もそれを意識したものになっていそうです.

 ボディカラーとしては現在のブルーリフレックスマイカに続いて青系統のものを選ぶつもりでいましたが、かなり暗めの青で晴天下でも日当たりによっては黒と見分けがつかないほどの色調で、求めているものとちょっと違うし、それに黒系統は汚れも目立つので別の色を…… と考えた時に、この試乗車の赤はかなりタン内装とあっているなという印象を受けたので今回はソウルレッドクリスタルメタリックにしました.

 ということで購入に至りました.
 オプションをいくつかつけて税金など諸費用を加えると420万円弱.驚くべきことに下取り価格が160万円を超えたので支払額は255万円.ND5RCの価格からかなり高くなりましたが、支払額はほぼ同額です.
 注文が多く入っていることに加えて地震の影響で部品の供給が遅れているそうで、納車は早くて4月、おそらくは5月の連休明けになりそうとのことでした.納車されたら慣らしを兼ねてドライブですかね.でもその前に今の車でもどこかに出かけたいものです.

2023/11/19

熊野旅行

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 17:56

 実家に帰省したタイミングで「旅行に行きたい」という両親とともに熊野三山に出かけてきました.今回は鉄道ではなく、すべて車での移動となり運転手ということもあり、撮影は控えめな感じになりました.

 実家のある静岡県中部から熊野、つまり和歌山県に向かうには途中で愛知・三重を通過する必要があります.
 ルート的には大きく分けて
・渥美半島の伊良湖岬から鳥羽までフェリーを使うルート
・新東名→伊勢湾岸道を使って名古屋を経由するルート
の2つのルートがあります.
 フェリーを使うルートは、運転者が楽をできる反面、フェリーの時間に合わせないといけないので行程がタイトになり、なおかつ車1台と大人3人分の船代が高くつきます.
 高速道路をひたすら走るルートは時間の自由度はある反面、長時間の運転となってしまいます.
 今回の旅行では親の車を自分が運転するので、できればフェリーを使って楽をしたいと思い時間に余裕を持って出発したのですが、残念ながら渋滞に巻き込まれてしまい、フェリーには間に合わず途中から高速道路ルートに変更するという、変則的かつ距離も疲労も多めという残念なルート取りとなってしまいました.


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RICOH GR III

 そうした経緯もあって、昼食を鳥羽でとる予定も若干遅くなってしまいました.
 昼食は三重らしくエビの乗った伊勢うどん.

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RICOH GR III

 宿に入る前にまずは街中にほど近いところにある熊野速玉大社に参拝.
 この辺りは年中柑橘類の取れる地域とのことで、神社を出たところにみかんを売る店があったので購入しました.

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RICOH GR III

 宿は紀伊勝浦の近くにある「ホテル浦島」に.半島が丸々ホテルになったような巨大ホテルなのですが、その中でも見晴らしのいい建物を選びました.
 チェックイン後、案内のままにロビーを進んでいくとエスカレータがあり、降りるとさらにエスカレータがあり、さらに…… と、4,5回くらい長めのエスカレータを乗り継ぐ、というより上った先に部屋がありました.
 ちなみに降りるときはエレベータが用意されているのでエスカレータを使う必要はありません.なんていうか、こうしたちょっとびっくりさせてやろう的な演出がバブル的でもあり、関西っぽいなとも感じました.
 写真の和室にさらにベッドのある洋室のついた広めの部屋を取り、食事も鮑つきのセットでバイキングつき、温泉は洞窟風呂など、なかなかの至れり尽くせりで1人3万円ちょっとという価格を考えると満足感がありました.

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RICOH GR III

 翌日はまずは熊野那智大社に.
 ホテルをチェックアウトするくらいまでは天気もよかったのですが、熊野古道の大門坂を見物していたあたりから徐々に雨がぱらつき始めてしまいました.どうもここしばらく、旅行のたびに雨に降られてしまう傾向にあります.

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RICOH GR III

 そういえば以前に那智の滝を訪れたときも天気が悪かったんだった、というのを那智の滝を眺めながら思い出しました.

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 続いて熊野本宮大社に.
 熊野三山のなかでも熊野本宮大社はかなり山奥にあり、海沿いの道から1時間くらい走った先にあります.
 その途中もかなり雨が厳しく、到着しても本降りでした.熊野本宮大社は階段を上った先にあるので、雨の日は気を使いますね.

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 帰りも高速道路を使い名古屋経由で帰宅しました.
 途中の道の駅で食べた、土地の名物である「めはり寿司」と「さんま寿司」.めはり寿司は高菜の漬物でくるんだおにぎりのようなもの.ごはんはおかかごはんでした.

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RICOH GR III

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 お土産として買ってきた「もうで餅」.熊野三山、それぞれに売店があって売られているそうです.自分は熊野本宮大社で購入しました.賞味期限が3日程度しかなく、日が経ってしまうと固くなってしまいます.
 期限ぎりぎりの3日目に食べた感じでも柔らかかったですが、現地で試食したものがつきたての餅って感じの柔らかさで、なるほど早く食べなくてはダメだなと思いました.

2023/11/06

長野旅行

Category: 旅行・観光,,鉄道 — Annexia @ 23:21

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 9月も終わりになる頃に、長野まで出掛けてきました.

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 新幹線で長野に向かい、駅ビル構内にある蕎麦店「草笛」に.
 人気店らしく11時開店なのですが、開店前からウェイティングリストには結構な人数が入っており、待合室からあふれるほど人がいました.

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 店名を冠した「草笛セット」を注文しました.
 結構なボリュームのざるそばに、「くるみだれ」「とろろだれ」の2つのつゆがついています.さらにデザートとしてくるみおはぎが.
 くるみはペースト状になったもので供されるので、そこに好みでつゆをかけて溶いて好みの味に調節します.甘味のあるくるみだれでいただく蕎麦は初めての味覚ですが、蕎麦自体の美味しさもあってするすると食べてしまいました.

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 蕎麦をいただいたら長野電鉄の長野駅に.
 長野電鉄といえば、さまざまな鉄道会社から車両を購入することでも有名です.
 全面の帯こそ赤くなっていますが、日比谷線の車両ですね.

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 ほかにも旧成田エクスプレス車両、旧東急8000系、旧小田急10000形ロマンスカー、さらに昔の日比谷線車両と、走る車両博物館のようにもなっています.

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 小布施駅で下車し、小布施の街に向かいます.

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 小布施駅から見えた果樹園.ここだけでも栗やりんごなど、さまざまな樹木があります.
 駅構内には売店があり、シャインマスカットや、最近長野県が売り込みを強化しているらしいクイーンルージュといったぶどうをはじめとしたいろいろなものが売られていました.

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 小布施駅から数分ほど歩いたところに、栗菓子などを売る店舗や葛飾北斎の美術館が密集したエリアがあります.
 今回の旅行の最大の目的地といっていいのがここ、小布施堂の店舗「えんとつ」です.

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 今回のお目当て、「朱雀」です.新栗を蒸して裏漉ししたものを栗餡の上に載せたもの.砂糖を加えていないので、まさに栗そのものの味がします.栗が取れるシーズンのみの限定品です.
 この朱雀、非常に人気で以前は明け方から店舗に並んで整理券を入手しないと食べられないものでしたが、コロナ禍の影響により密を避けるためにネット予約に変更されたことで遠方からでもネットの争奪戦さえクリアできれば食べる権利を得ることができるようになりました.

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 上部の蒸した栗を裏漉しした部分は、まさに栗そのもの.なので一般に想像されるような栗菓子の甘みのようなものもなく、ややぼそぼそとした栗の風味がダイレクトに口の中に広がります.なので、口の中の水分を持っていかれますね.
 栗の品質がそのまま味に出るということで、毎年味がちょっとずつ違うといいます.チャンスがあればまた食べてみたいと思いました.

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 内部には栗餡が入っています.こちらは小布施堂好きとしては食べたことのあるお馴染みの味ですね.

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 小布施から長野駅に戻り、さらに特急で松本に移動して宿泊です.
 ホテルから松本城までは歩いて数分の距離なので、夕飯を食べに外出がてらライトアップされた松本城を眺めに行ってきました.
 改修工事が続いており、カラーで撮影するとブルーシートが目立ってしまうので.モノクロで撮影しました.黒白の濃淡が美しい城だと思います.

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 翌日は松本駅でレンタカーを借りて大町方面へ.
 駅レンタカーはいつも小型車の一番下のランク、車種指定なしで借りていますが、今回割り当てられたのはフィット.以前に旧型フィットを青森にて借りたことがあり、そのときはエンジンを切るたびにエコモードがオンになって踏んでも踏んでも走らないイライラする車でしたが(エコモードを解除すれば普通に走ります)、今回のフィットは最初の1回だけエコモードをオフにすればその後は設定を覚えていてくれるらしく、普通に運転することができました.
 前回の旅行で糸魚川で借りた日産ノートよりは運転しやすく感じました.

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 青木湖です.湖から足は出ていませんでした.
 この日はたまに雨がぱらつくような若干ぐずついた天候でしたが、そのせいもあってかやや幻想的な雰囲気でした.

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 再び松本駅に戻り、レンタカーを返却後に駅近くの喫茶店、翁堂にて昼食とケーキをいただきました.
 以前にここを訪れた際に、近くのテーブルで盛りのいいスパゲティを食べている人を見て、「結構量があるから大盛りかな」と思って、普通盛りのナポリタンを注文したところ、以前に見かけたボリュームのスパゲティがやってきました.どうやらここはいわゆる『盛りのいい』喫茶店というやつのようでした.いままで何度かきたことがあるのですが、毎回「たぬきケーキ」しか食べたことがなかったので気づきませんでした.周りのお客さんも老若男女問わず食べていて、このボリュームが受け入れられているのだなと感じました(小盛りもあります).
 とはいえ、昔ながらのナポリタンといった雰囲気で食べるとこれが美味しくてぺろっと完食してしまいました.夕飯は入りませんでしたけど.

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 一緒に注文したのがこれ.「大人のたぬきケーキ」です.
 ケーキなど甘味系で「大人の」という冠言葉がつくときはアルコールが使用されている製品であることが想像できますが、こちらも中身はラムボールです.

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 ラムボールなので、サイズ比較としてコーヒーカップと並べて上から撮影するとこんな感じ.豆狸ですね.

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 ラム酒を使ったサヴァランとかも好きなので、美味しくいただきました.この店の通常のたぬきケーキはバタークリームのロールケーキをベースとしたものですが、自分はこちらの方が好みですね.

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 今回の旅行目的は「朱雀」を食べるためではあったのですが、それを除いても食べることが目的みたいな旅行になってしまいました.あれこれ食べ続けていた結果、旬の果物であるシャインマスカットやクイーンルージュをを食べられなかったのがちょっと反省点ですね.
 帰りの列車で信玄餅アイスを食べたところ、きな粉でむせてしまいました.アイスになっても信玄餅はきなこに要注意です.

2023/10/15

遠野旅行(その3)

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 09:22

 遠野旅行、その3です.

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RICOH GR III

 遠野市博物館を出たのは15時過ぎ.まだ暗くなるには時間もあるし…… ということで、駅までの1km弱の距離を散策してみることにしました.
 遠野駅はクラシックな雰囲気かつ風格があって好きですね.以前はこの2階にJR経営の宿泊施設があったのですが、建物の老朽化に伴って今は閉館してしまいました.また駅舎自体も建て替えの予定があるのだとか.
 駅舎の面積に応じて税金も上がるので、駅ナカなどの物販が見込めないような地方の駅舎については建て替えられるとその大半が縮小されてしまう昨今、遠野駅も建て直されたら現在のような風格のある駅にはならなさそうでちょっと不安です.

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 駅に貼られていた、「カッパを探しています」のポスター.内容もさることながら、なんともいえないイラストが味わい深いです.

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 街中にあった、老舗の菓子店.
 旅行に出る前に、その土地の名物のお菓子(お土産として買えるようなもの)を検索したりするのですが、遠野の名物というと「明がらす(あけがらす)」が有名なようです.
 店内では、その明がらすを試食させていただき、どのようなお菓子であるかを説明いただきました.他では食べたことのないような不思議な食感というか、お餅と落雁の中間のような感じです.棒状に作ったものを切ったときに、その断面にあるクルミがカラスの飛ぶような形をしていることから「明がらす」と命名されたそうです.
 その明がらすと、山葡萄の果汁を使用した「ぶどう飴(こちらは飴というよりはゼリーのようなもの)」を購入しました.

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 パッケージや紙袋がモダンクラシックな雰囲気でいいですね.

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 この日も夕飯はジンギスカン.

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 今回注文したのは「生ラム食べくらべ5種盛り定食」.食べ比べの味の違いはさておき、どれも美味しいですね.なかなか普段の生活でジンギスカンを食べることもないので次に食べられるのはいつかな、と思いつつ食べました.

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 翌日はどんよりとした天気であるものの、雨は止みました.
 ホテルをチェックアウトし、「遠野伝承園」に.

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 遠野伝承園は前日に訪れた遠野ふるさと村と同様の曲がり屋をはじめとした建物などがコンパクトにまとめられています.
 また、初日に訪れた「カッパ淵」も歩いて行ける距離にあり、遠野を短時間で楽しむのに向いた施設といえます.

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 建物のひとつの奥には「オシラサマ」と呼ばれる場所があり……

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 昨日訪れた遠野ふるさと村や遠野市博物館でも見かけたオシラサマが祀られています.
 周囲にあるものは願い事を書いた布.部屋にある布に願い事を書いて、オシラサマにかけるのです.

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 遠野の街を出て北上方面に向かう途中で立ち寄った「道の駅 遠野 風の丘」でソフトクリームをいただきました.
 ふだんはアイスを食べることって自分はそれほど多くはないのですが、旅行に出てソフトクリームが売られているのをみるとつい買ってしまいます.
 建物のすぐ横を釜石線が通っており、その向こうには田園風景の広がる、見晴らしのいい場所です.

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 遠野から都内まで600km近くあるのと、まだ日程に余裕があるので途中の郡山で一泊することに.
 以前から訪れてみたいと思っていた「フルーツピークス」の本店に.
 都内にもテイクアウトで出店していますが、ここはイートインができるのです.

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 どのメニューも魅力的で迷ってしまい、結局は季節のメニューであるシャインマスカットパフェに.
 店舗の中央が入り口となっており、右手が果物店、左手がパフェやタルトなどの店舗であることからもわかるように、フルーツの品質はさすがです.一緒に注文した紅茶も美味しく、人気があるのも納得だと感じました.

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 翌日は移動するだけという感じで、途中で那須高原のサービスエリアに立ち寄ってまたソフトクリームをいただき、さらに産直店舗で新米を買って昼過ぎには帰宅しました.

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 走行距離は1,200km弱.この距離だと一般的には鉄道を利用して現地に向かい、レンタカーを借りるパターンが多いかと思われます.
 とはいえ自分の車でドライブしたいもの.それから地方の交通量の少ない道路を走るのはやはり楽しい、という点を考えると自分の車で出かける方を選んでしまいます.一時期あったような「カートレイン」のようなものがあれば喜んでそれを使うのですが、まあ復活はしないでしょうね……