2021/12/31
2021年を振り返る、物欲篇.
遠出をしなかったのが物欲にも出ているような気がします.
■自転車(BROMPTON)関連
4月 BROMPTON S2L
10年以上遠ざかっていた自転車に再び乗ることにしました.
理由は、COVID-19対策で公共交通機関を避けたいことや運動不足解消などもありますが、折りたたみ自転車が輪行やパーツとかのカスタマイズ含めて楽しそう、と思ったのが大きいですね.
折りたたみ自転車ということで自転車本来の機能面で妥協すべきところが多いのかなと思っていましたが、案外乗りやすく、改善の余地はあれど、しっかり走れる製品だなと思いました.
輪行は一度試しただけですが、疲れたときに畳んで袋に入れれば電車で運べるのはやはり便利です.
自転車本体の値段も20万円ちょっとしましたが、あとからカスタマイズでサドルやグリップ、BBなどをパーツ交換するなどして、もろもろ追加出費がかさんでいます.
■オーディオ関連
9月 Shure RMCE-TW2
昨年購入した、MMCX規格対応の左右独立Bluetoothレシーバ RMCE-TW1のモデルチェンジ版です.TW1は充電不良などの不具合が多発して回収になるなど失敗作でしたが、TW2では不具合や使い勝手の悪さが改善され、操作系も曲送り/戻しやボリューム変更ができるようになりました.Shureは左右ケーブル接続タイプのBluetoothレシーバでも1作目のRMCE-BT1がやはり不評でBT2で改善されたので、Shureの初物は手を出さないほうがいいのかもしれません.
Shure AONIC4と接続して使用していますが、音質や通信の安定性、操作性など満足のいく製品に仕上がっていると思います.
12月 final ZE3000
評判のよさにつられて深く考えずに購入したイヤホンですが、大当たりでした.
音質のよさもさることながら音の広がりが素晴らしく、イヤホンで聴いているとは思えないほどの感覚です.
■コンピュータ関連
4月 NEC Aterm WX3000HP
長年使っていた有線LANルータの調子が悪くなったので、Wi-Fiアクセスポイント含めリプレースしました.
自宅でのWi-Fi環境はAppleのAirMac系を使っていたのですが、AppleがWi-Fi製品から手を引いてしまったので他のメーカーから選ぶ必要が出てきました.NECを選んだのは仕事がらみで導入したものが安定していたからです.
欠点としてはDHCPサーバのリース数が少ないのでそこだけ要注意ですね.速度的にもWi-Fi6対応ということもあり従来のものより高速化され、安定性の面でも不満のない動作をしています.
9月 Apple iPad mini 6
iPad mini 6が出るという噂が出たときに、iPad Airのような側面の指紋認証が搭載され、Lightning端子のかわりにUSB-Cが搭載されたら買おうと思っていました.実際に出た製品がその2つを搭載して、なおかつ最新のiPhone 13と同じプロセッサを搭載しているということで、即決で注文を入れました.
速度、サイズ感などあらゆる面で非常に満足のいく製品です.やはり持ち歩くにはぴったりのサイズですね.コンパクトなので鞄を選ばないのもポイントです.
■その他
2月 CO2濃度測定器
COVID-19関連で換気が重視されていることもあり、CO2濃度測定器が1万円程度で販売されるようになったので自宅用に買ってみました.一般的にCO2濃度が1000ppmを超えると判断能力が鈍ってくるなどといわれていますが、自宅環境でも寒いからと窓を閉めているとあっさり1000ppmを超えてしまいますね.
2月 パナソニック 電子レンジ
使っていた電子レンジが動かなくなってしまったので、必要にかられて購入しました.カメラやコンピュータ、イヤホンとかそうしたものは必要にかられなくてもポンと買ってしまうのですが、白物家電的なものはさして興味がないこともあって、壊れるまで使い続ける傾向にあります.
昨今の電子レンジはオーブン機能やスチーム調理などの付加価値がついたものが主流なのですが、シンプルに温めだけできればOKという観点からローエンドでデザインがまともそうなものを購入しました.機能的にできることは「温め(冷凍ごはんを食べる)」「飲み物(甘酒やホットココアを作る)」「レンジ(惣菜を温める)」「解凍(これは使わない)」と、ほぼ必要十分な感じですね.
5月 BALMUDA The Lantern
就寝時にぼんやりとつけておくランプとして購入しました.バッテリを内蔵しているので、屋外での使用(IP54の防塵防滴)や停電時の照明としての用途も考慮しています.
電源スイッチがダイヤル式になっていて、明るさの調整ができるのがいいですね.しかも暗めにしたときはランプのゆらゆらとした揺らぎを再現しているのも気に入っています.
7月 DUNLOP LE MANS V
新車購入から6年が経過し、タイヤ自体が硬くなってきているのとひび割れもしてきているのでやや早いかなと思いつつNDロードスターのタイヤを交換しました.新車装着のタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105でスポーツ寄りのものでしたが、ややコンフォート寄りで音の静かなタイヤがいいということでダンロップのLE MANS Vを選びました.
6年使用してすり減ってきているタイヤとの比較になってしまいますが、タイヤのノイズはかなり静かですね.逆に幌をクローズにした状態でも風切り音のほうが気になるくらいです.
10月 パナソニック 電動歯ブラシ
10年以上使用したブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので買い替えました.やはり白物家電は壊れるか調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.
電動歯ブラシでメジャーなものというとブラウン(オーラルB)、フィリップス(ソニッケアー)、パナソニック(ドルツ)あたりでしょうか.性能面で評判がいいこと、日本のメーカー(なおかつ日本製)であることと、交換ブラシが安価であること、さらに型落ち(性能的には新型も同じ)の製品が安く出ていたことが機種選定の理由です.
ブラシの動きというか磨き方はメーカーによっても違いがあるわけですが、古いオーラルBと比べても明らかに磨いた後の歯の表面がツルツルしていて、しっかり磨けている感じがします.携帯用ケースは付属していませんが本体サイズが上位機と同じなので、部品取り寄せで携帯用ケースを入手して旅行用にも使えるようにしました.
このほか、衣類関連として自転車用コートや普段使い用コートを購入しました.
旅行に出かけることがなく使用機会が減ったこともあって、カメラ関連の出費はほとんどない1年でした.ここ数年では珍しいことです.
来年はどうでしょうか.旅行に出かけられるような環境が整ってきたら輪行もしたいのですが、なんとも状況が読めない感じではあります.
2021/07/26
Apple iPhone SE2
購入から6年が経過したロードスター.そろそろタイヤも寿命ということで交換することにしました.
購入時に装着されていたのはヨコハマのADVAN Sport V105.ADVANブランドなのでスポーツ系のタイヤで、ややプレミアム寄りの製品のようです.
Apple iPhone SE2
スリップサインは出ていませんが、ゴムの剥がれやひび割れがあります.
RX-8は標準装着タイヤがブリヂストンのポテンザRE040でしたが、それに比べるとひび割れは少ないように感じられます.
Apple iPhone SE2
交換したのはダンロップのLE MANS V.スポーツ系ではなく、コンフォート系に位置付けられている製品です.
ロードスターはスポーツカー的な位置付けの車ではありますが、自分はサーキットを走るわけではないし、快適にオープンでドライブしたいという点を考えると静かなタイヤの方が合うのかなと思い判断しました.
製品名の下に「SILENT CORE」という文字がありますが、これはダンロップ独自の特殊吸音スポンジというものがタイヤ内部に使用されていることを意味しています.
Apple iPhone SE2
「2521」という文字から製造されたのは2021年の25週、つまり6月下旬です.1ヶ月ほど前に製造されたものなので新しいものですね.
実際に走らせてみた印象です.比較対象が6年間乗ったタイヤなのでフェアな比較ではないですが.
幌を閉じた状態では音は静かになったものの、ややこもったような音が聞こえてきます.ADVAN Sport V105だとガーとかゴーといった音がしていましたが、それに比べるとボリュームが下がり、なおかつ角の取れた音になった印象です.
幌を開けた状態で走ると、いままではモロにタイヤのノイズが入ってきましたが、かなり軽減された印象です.幌を閉じた状態で感じたこもったようなノイズも音が抜けるのか気にならない感じでした.
グリップ感やステアリングを切った時の追従性といったものはあんまり違いはわからないですね.タイヤが新しいこともあってかなり柔らかいので若干のレスポンス低下を感じるような感じないような気がしないでもないですが、先入観かもしれません.
夜間の道路が空いている時間帯にドライブした時の燃費としては19km/lを少し超えるくらいでした.V105では17km/h前後だったのでかなり燃費がよくなったような印象ですが、道路の混雑具合(かなり空いてました)によって左右されるので、もう少し走らせてみないとわからないですね.燃費が良いとブレーキング性能の低下が不安ですが、新しいだけあってまったく問題なしです.
ロードスターという車種的には、車高下げて吸排気変えてスポーティーな走行を、という方が多いと思われるのでやや異例な選択かもしれませんが、オープンにしてドライブするのが好きな方にはノイズ軽減という観点からいいのではないかと思います.
2020/12/31
2020年を振り返る、最後は物欲篇です.
■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.
2月 FUJIFILM X100V
X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.
6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS
個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.
■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215
SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.
6月 SHURE AONIC 4
SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.
11月 SHURE AONIC 50
COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.
■そのほか
5月 Apple iPhone SE2
iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.
6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け
純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.
7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)
荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.
8月 SEIKO PRESAGE SRRY039
限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.
12月 Amazon Kindle Oasis
年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.
去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.
来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.
2020/07/12
NDロードスターにCarPlay/Android Auto対応のレトロフィットキットを取り付けてもらいました.
去年の8月くらいにマツダ純正のCarPlay対応キットが発表されたのですが、ディーラーに問い合わせてもいまひとつ乗り気ではなく、取り付けをしたいという話をしてからも遅々として進みませんでした.あとになって知ったのですが、単純にパーツを交換して終わりというようなものではなく、取り付けを行う車の装備に応じて取り付ける細かな部品が違うとか、追加の部品が必要であるとか細かな要素が多くて、なおかつ取り付けにあたっては内装のかなりの部分を取り外す必要があるなど、ディーラーの仕事としてもかなり大変なのと知識が必要だそうです.その辺もあって、ディーラーもできれば手をつけたくない案件だったのかもしれません.
結局、正式に取り付け申し込みをしたのが3月で、そのときにパーツ代金を前払いし(約35,000円)、さらに6月の車検時にあわせて作業をしてもらい作業費も3万円ちょっと支払うことでようやく使えるようになりました.6万円以上という価格はたかがiPhoneの画面を車の画面に出すだけに支払う額としては高価な気もしますが、純正ナビの地図更新料金が3年で5万円ということを考えると、地図代に5万円支払うよりも拡張性のあることに6万円といくらかを支払うほうが楽しめそうだと思いこちらを選択したというわけです.
CarPlayのホーム画面.この画面はiPhoneから表示の順番や表示/非表示をカスタマイズできます.
iOS13から搭載された、ダッシュボード.曲表示やナビを同時に表示できていいのですが、残念ながら表示可能なナビは純正のみです.
曲表示画面.Bluetooth接続だとジャケ写が表示されないことが多いですが、USBケーブル接続なのでiPhoneに入っていればジャケ写も表示されます.また、曲の選択画面もプレイリストやAppleMusicなどiPhoneとほぼ同じことが操作できるのはメリットです.逆にラジオを聴きたいような場合には、マツダコネクトのメニューからラジオを選択する必要があります.radikoは現状ではCarPlay対応ではなく、どうやらradiko互換のサードパーティ製アプリが対応しているようです.
Apple iPhone mini 5
ディーラーから帰宅しがてらApple純正マップでナビを使いましたが、そっちに案内する?というパターンと、この細い道わざわざ使うの?というパターンが散見されたので、まず最初にナビ候補から除外しました.Googleマップも細い道案内しすぎという条件で除外に.ルートの細かな設定ができればいいのですが、その辺の使い勝手は専用ナビにはかなわないですね.
2020年7月現在でCarPlayに対応したナビアプリはApple純正の地図アプリの他は、Googleマップ、Yahoo! カーナビ、Waze、そしてカーナビタイムの5種類.Apple純正マップとGoogleマップを上記の理由で除外し、Yahoo! カーナビも実際に使ってみたものの使い勝手は自分の好むところではなく、Wazeは海外製のナビでなおかつGoogle傘下なので最初から期待せず除外.残る選択肢はカーナビタイムひとつ.
カーナビタイムのみ有料(Appleのサブスクリプション契約では月額600円、年間一括でも5,700円)なので最後に試したのですが(最初の1ヶ月は無料)、実際に使ってみると使い勝手の良さは頭抜けており、無料だからといってほかを使う気にはなりませんでした.
また、カーナビの画面に地図を表示しつつも、iPhoneの画面にルートの概要が表示されるのもメリットとして見逃せませんし、行先検索時にはiPhone側で操作することもできます.なので、カーナビの画面を使いつつもiPhoneを操作しやすいようにスタンドを取り付けたほうがいいのではないかと判断しました.
FUJIFILM X70
スマホスタンドとして購入したのが、ビートソニック製のロードスター純正スタンドBSA-21.スマホ用ホルダー部分のないものやQi対応のものもありましたが、今回は充電はUSBから行うので、通常のスタンド付きのものを購入しました.
FUJIFILM X70
仮組みしてみるとこんな感じ.ややゴツい気もしますが、振動する車内でぐらつかないようにしつつも、取り付け位置を調整するためには仕方のないところでしょう.
FUJIFILM X70
助手席側右にある、ドリンクホルダー取り付け用の場所に下側を引っ掛け、センターコンソールの出っ張りに上側から挟み込むようにして固定します.センターコンソール側に取り付けるパーツには両面テープが用意されていましたが、使わなくても安定しているようなので両面テープは使用していません(指で動かせばぐらつくし、使用する前提で作られた製品なのでここは自己責任で).
FUJIFILM X70
取り付け完了.位置がシフトノブの左上で、低めに取り付けるとシフト操作時に手にぶつかるので位置合わせには気を使います.
また取り付け後もドリンクホルダーは問題なく使えます.USBケーブルは30cmのものを用意していましたが、シフトノブにぶつからない高さに調整すると届きません.また、iPhoneのLightning端子をそのまま下に垂らすとシフトノブ操作時に接触して気になりそうです.なので50cmのL字型のものを注文しました.
FUJIFILM X70
仮のケーブルをつないでテスト.スタンドがゴツいかなとも思ったのですが、内装が黒いのとiPhoneに隠れるので気にならないですね.
操作性含めてもろもろまとめ.
CarPlayになってよくなったところと機能的に物足りないところがありますが、気になったのは操作性です.マツダコネクトは回転ダイヤル/8方向に倒す/押し込むことができるノブが採用されています(新しいものはそれに加えてノブの上部分がタッチパッドになっている).純正ナビはこのUIにあわせた設計がされており、ダイヤルを回転させることで地図の拡大縮小ができますが、CarPlayではできません.かといってiPhoneのような画面上でピンチイン/アウトで拡大縮小ができるかといえばそれもできません.iOSの機能上の限界なのか制限なのかはわかりませんが、地図としての使い勝手は純正ナビが上です.また地図データについてもApple純正やGoogleマップは道路専用に特化された地図ではないので、見やすさという点でも劣ります.Yahoo! カーナビとカーナビタイムは道路用にチューニングされているのでいいのですが、なぜかYahoo! カーナビはナビゲーション中はコンビニやガソリンスタンドなどの目印となるアイコンが消える謎仕様です.カーナビタイムは道路地図として見やすいですし、さらに純正地図にはない駐車場の満空情報やガソリンスタンドの価格(更新時間によってかズレもありますが)が表示されるのは大きな利点です.
CarPlay/Android Auto対応の車は徐々に増えてきており、また最近はコストのかかる純正ナビを嫌いディスプレイオーディオと呼ばれる画面付きのラジオとUSB端子を備えた安価な機器を搭載する車が多くなってきています.そのため、対応するカーナビも増えてくるのではないかという期待もあります.発展途上の分野ではあるので、今後が楽しみでもあります.
2020/01/11
Apple iPhone 8
ロードスターの定期点検でディーラーに行ったところ、Mazda3のSKYACTIV-Xモデルの試乗車があるというので乗ってみました.
アクセラ改めMazda3がマツダの新世代のモデル第1号となることもあることに加えて、SKYACTIV-Xエンジンという最新技術のエンジンが搭載されていることもあるなど、非常に興味深い車です.
いままでのアクセラも悪い車ではないのですが、ドアの開け閉めから室内の内装など、エンジンをかける前から豪華になったなー、作りが良くなっているなーと感心することしきりです.
SKYACTIV-X最大のウリとなるエンジンはとても静か.以前にどこかの記事で見たのですが、エンジンが冷え込むのを防止するためにカプセル化、つまりかなり密閉化されているそうです.そのためもあってか、信号で停止した時もアイドリングストップしたのがわからないほどです.さらにすごいのはアイドリングストップからの復帰.エンジンの始動音はさすがにわかるだろうと思ったのですが、すっと動き出してあれエンジンいつの間にかかかってる?という感じでした.最近はアイドリングストップ装着車が増えてきており、信号が青になってからエンジンが始動して動き始めるのにしばらくタイムラグがあったりして、すぐに信号が変わるようなところでは後ろが詰まってしまう原因になりがちですが、そうした心配は無用そうです.
ディーゼルとガソリンのいいとこ取りを目指したのがSKYACTIV-Xエンジンですが、低回転からトルクの出方がすごいというのが同乗した営業さんの言葉でした.たしかにまったくストレスなく走ることができます.自分の評価基準がロードスターなので標準的な感覚とは言い難いですが、個人的にはエンジンを回してパワーを出すほうが好みなので、この部分については黒子的な存在のエンジンなのかなという印象でした.
ロードスターには搭載されていない装備で驚きを感じたのは、G-ベクタリングコントロール.Mazda3のそれは「プラス」という進化型のものが採用されています.加速しながらステアリングを切って隣車線に移った時などに同乗者の身体が傾いたりしがちですが(運転者は次の挙動が予測できているのでそれほど傾かないけど身構えるので身体に疲れは溜まりやすい)、そうした横方向への揺れが大幅に軽減されています.それはもう逆に違和感があるほどに.最近の車はABSやDSC、トラクションコントロールなどの電子制御技術が発達しており車載のコンピュータで統合制御をしているものですが、マツダはその統合制御にソフトウェアを追加し、コーナリング時等に不快な揺れを感じさせないように外輪にポンピングブレーキをかけるなどして車体制御をしているそうです.
残念なのはFF車には採用できるのですがFR車には難しいようで、ロードスターに採用される見込みはいまのところないそうです.
営業のかたも言っていたのですが、長距離運転する人には非常に疲れが軽減されていい車だと思いました.自分のような運転自体を楽しみたいような人にはちょっと物足りないように感じる部分もありました.運転の楽しさというのは車の挙動や路面の状況をある程度感じるところにも通じるので、疲れの軽減という点では相反するところでもあるので、ここはなんとも難しいところではあります(NDロードスターは両立しているというか、わりと長距離移動でも疲れにくいし車の挙動も伝わってくるのでバランスはいいと思いますが).
あと、できればMazda3のSYKACTIV-Gなどに先に乗っておけばSKYACTIV-Xモデルの特徴がよりわかったのかもという気もしました.
Apple iPhone 8
ロードスター型のティッシュケースをいただきました.ちょっと嬉しいですねこれ.