2019/02/28
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世田谷文学館で開催中の『ヒグチユウコ展 CIRCUS』に行ってきました.
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いつもながら企画展に力を入れている世田谷文学館.入口からして雰囲気を盛り上げ、細かなところにもこうした装飾を施しています.写真には撮りませんでしたが、チケット売り場の釣り銭トレイもイラスト入りの特別仕様でした.
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チケットももちろんイラスト入り.
平日の午前、しかも天気は雨という人出の少なそうな状況ではありましたが、会場内はかなりの混雑でした.来場者はほぼすべて女性.なので展示フロアにあるトイレは男性用も女性用に臨時で転用されているほどです.
初期のものから最近のものまで、絵本の原画や映画のポスターなど多岐にわたる展示がされています.
ヒグチユウコさんのイラストは細かなところまでびっしりと描きこまれた緻密さと、うまく言葉に言い表せないですが可愛らしさと毒気というか不気味さが魅力です.展示会場自体はそれほど広くはないのですが、それぞれの絵に見入ってしまい会場を回り終えた時には1時間ほど経過していました.
「ホラー」の展示スペースで、「シャイニング」双子のイラストの手前に三輪車に乗ったクマのぬいぐるみを配置してジオラマ的に展示をしているものがあったのですが、よく見るとその展示ケースに背後のイラストが写り込んでいて、後ろを振り向くと心臓がむき出しになった巨大な双子のイラストが展示されているなど、来場者を驚かせる仕掛けがしてありました.他にもあったようですが、自分は気づきませんでした.
また世田谷文学館の展示スペースには一角に和室が用意されており、それぞれのイベントごとに和室に合わせた展示がされています.今回は伊藤若冲の雄鶏図とギュスターヴくんを描いた『ギュスターヴ若冲雄鶏図』が掛け軸になっていたりひとつめちゃんの行灯が置かれていたりと趣向が凝らされていました.
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物販も充実しているとのことで事前に調べて目星をつけていたのですが、あいにくと売り切れの品が多くてお目当てにしていたマグカップも売り切れで買えず.あとで更新された物販情報によると在庫ありだったので、自分が訪れたあとに入荷したのでしょうか.
購入したのは会場限定版の画集とポストカード、神ミイル茶(カモミールティー).
神ミイル茶を飲んでみましたが、この手のグッズにありがちなやっつけ感のない、極めて真っ当で上質なカモミールティーでした.他のグッズもきちんと作られたものが多く、品切れになるのも納得です.やっぱりマグカップもほしかったなぁ.
会期は3月いっぱいまでで残すところあと1ヶ月ですが、展示自体も盛況な上に物販も品切れ続出ということもあって、まもなく展示は時間制にして入場規制が、物販は展示を見たかたのみ整理券を渡されて購入できる仕組みに変更されるとのことでした.
2019/02/24
『アリータ:バトル・エンジェル』を観に行ってきました.
漫画『銃夢』が原作の作品です.自分は雑誌に掲載されていたのを部分的に読んだだけで、単行本では読んでいません.
とはいえ、大まかな世界観は大体わかっていたので、楽しく観ることができました.もっとも、原作をまったく知らなくても楽しむことができると思われます.
はるか未来、戦争によって混沌とした世界.上空にある理想の都市と地上のスラム.こういう設定のものは色々な映画や小説、漫画でもあるものではありますが、そうした中でもかなり残酷さというかえぐみのある作品ではないかと思います.
原作である『銃夢』のストーリーを忠実に再現ではなく、原作でいくつかのパートに分かれていたものをミックスしたような感じですが、面白く観ることができました.
ただし、原作のすべてを映画化しているわけではなく、終わりかたも含みを持たせたような感じでしたので、続編が作られるのではないでしょうか.次作も観に行きたいと思います.
2019/02/18
青森・秋田旅行のつづきです.
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弘前駅に戻って、「リゾートしらかみ」に乗車しました.(この写真は川部駅で撮影)
今回乗車したのは「橅(ぶな)」編成です.
リゾートしらかみには、「橅」「青池」「くまげら」の3編成があり、それぞれ外装が異なります(「くまげら」のみ車両も旧型).
青森から出発した「リゾートしらかみ」は、弘前まで奥羽本線を走り、そこから進行方向を変えて川部駅まで戻り、また進行方向を戻して五能線に入っていきます.
途中、延々と続くりんごの木の横を通り、天気が良ければ岩木山を見ることができ、ストーブ列車で有名な津軽鉄道に乗り換えのできる五所川原駅や、駅舎自体が遮光式土偶の形をした木造駅といった特徴のある場所を通り、やがて青森県の日本海側、西海岸ギリギリのところを進んでいきます.もっと途中下車してあれこれと見たいものがあるのですが、列車の運行本数が少ないのでなかなか難しいところではあります.
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千畳敷駅.15分ほど停車するので車両を降りて千畳敷に行ってくることが可能です.
千畳敷とは、昔、津軽の殿様がこの広い場所で千畳もの畳を敷いて宴会をしたということからその名がついた場所です.
実際に海岸を散策できる、というので出てはみたのですが…… 海岸で吹きっさらしでしかも軽く吹雪いています.何枚か写真を撮ったところで早々に退散して車内に戻りました.
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海岸線を走行するので、車窓からでも荒々しい冬の日本海とゴツゴツとした岩肌を見ることができます.
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ウェスパ椿山駅で下車して、送迎バスに乗って本日の宿泊地「不老ふ死温泉」に向かいます.
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不老ふ死温泉の名物といえば、日本海の岩場に設けられた露天風呂.この写真は部屋からの眺めですが、だいたいこんな岩場に簡易的な柵を作って露天風呂が設置されているような感じです.
照明設備がないので入れるのは日の出から日没まで.到着した日は到着時刻と日没がほぼ同じ時刻でしたので、入ることができず.翌日、6時半に起床し、6時45分くらいから入ってきました.天気予報によるとこのときの気温はマイナス2度.入っている間はいいのですが、出た途端に身体が冷え込みます.屋外の露天風呂で洗い場もないので、そのあと内湯に入り直しました.
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翌日は再びウェスパ椿山駅から五能線に乗り、終点の東能代まで.さらにそこから特急に乗り換えて秋田に向かいました.
写真はウェスパ椿山から東能代まで乗車したキハ40.旧国鉄時代のこうした車両を見かけることもかなり減ってきました.
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秋田駅でちょうどお昼の時間になったので、「無限堂」にてきりたんぽ鍋と比内地鶏のつけ麺をいただきました.
きりたんぽを食べたのはこれが初めてですが、美味しいですね.次回秋田に行った時も食べようと思いました.夏でもあるのかはわかりませんが.
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帰りの新幹線まで少し時間があったので、近くに雰囲気の良さそうな喫茶店に入りゆっくりとしてきました.
旅先では水筒を持参してスターバックスなどでコーヒーを入れて、移動しながら飲んだりしていますが、落ち着いた店で飲むコーヒーは格別です.
秋田からは新幹線でまっすぐ東京に戻りました.
「寒いところには寒い時期に行くべし」というのが自分の考え方ではありますが、ラッセル車が稼働しているところを見かけたり、氷点下のなか日本海に面した露天風呂に入ったりと、寒い時期ならではの旅行ができたのではないかと思っています.
2019/02/17
青森・秋田旅行、その2です.
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2日目はまず弘前に向かいました.
昨日の特急「つがる」でも感じましたし他の列車でも思いましたが、わずかな降雪ですぐにストップする首都圏の列車を見ている身からすると、これだけ雪まみれになっても走り続けることができるのはすごいです.
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弘前駅にはこんな看板が.弘前を象徴する4種、弘前城、弘前公園の桜、りんご、岩木山です.
余談ですが、改札からホームに向かうエスカレータには「またきて弘前へ」という同じデザインの看板が出ています.
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弘前駅にはJR東日本のほかに弘南鉄道の駅も併設されています.
そちらを見ると、年代物の電気機関車がラッセル車を牽引しているのが見えました.動いているラッセル車を見るのは初めてです.
先日の松本旅行のときにアルピコ交通で見かけた電気機関車は同じ弘南鉄道でも別の「大鰐線」にいるようですが、ラッセル車を牽引している電気機関車「ED333」はその機関車よりもさらに古い、1923年製.かなりレアなものを見ることができました.
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弘前駅前から市内循環バスに乗って弘前公園方面に向かいます.この循環バス、10分に1本のペースで運行されているうえに運賃は100円というのが嬉しいです.
循環バスを「市役所前」で下車し、お堀に沿って歩いてスターバックスの横を通りさらに歩くと洋館が姿を現します.「藤田記念庭園」内にあるこの洋館が「大正浪漫喫茶室」として食事ができるようになっていますので、こちらで昼食をいただきました.
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室内の席と庭を眺めることのできる窓際の席がありますので、両方空いているときは窓際がオススメです.
ランチのハヤシライスをいただきました.他のメニューはカレーライスにミートソーススパゲティ、ナポリタンなどです.
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食後にいただいた、アップルパイとアールグレイティ.
アップルパイは市内の店舗から取り寄せた数種類の中から好きなものを選べるという贅沢さ.さすがりんごが特産のだけはあります.自分はシナモンが効いているのが好みなので、「ないすらいふ」のアップルパイを選びました.りんごがぎっしり詰まっていて美味しかったです.
なお、弘前の観光協会では市内で食べられるアップルパイのガイドマップを作成しており、その数47種類!アップルパイ好きとしてはたまらないものがあります.
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窓の外にときおりちらつく雪を眺めながらの食事は至福のひとときでした.
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その後向かったのがスターバックスコーヒー 弘前公園前店.普段見かけるスターバックスコーヒーの店舗とは雰囲気がかなり違いますが、1917年建築の陸軍師団長の官舎を使用した、登録有形文化財を使った店舗なのです.お客さんでごった返していたので撮影はしませんでしたが、店内も歴史を感じさせる作りになっています.
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コーヒーとともに購入したのがこのグラス.
「津軽びいどろ」と呼ばれる、この土地ならではの手法で作られたグラスで、販売しているのは青森県内の店舗のみ.
右のグラスは青森県内の他の地域でも売られていますが、弘前公園の桜をイメージした左のグラスは弘前市内の店舗のみの販売.両方とも欲しくて直前まで迷ったのですが、今回は右のグラスを購入しました.左は次回訪れたときに買うことにします.
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弘前公園へ.
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ちょうど「雪灯籠まつり」が開催されており、来場者も多くいました.
地面は除雪されておらず、来場者も多いということは踏み固められており、注意して歩かないとすぐに滑ってしまいます.滑り止めとして靴に取り付ける簡易的なアイゼンを使うことにしましたが、それでも滑りますね.小さな子供とかが元気に走り回っているのを見て、どうしてあんなに走り回れるのかと思いました.雪用のブーツなどを履いているというのもあるとは思うのですが、慣れが大きいのでしょうか.
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天守は現在、石垣工事のために場所が移動されています.もともと大きくない天守ですが、こうしてみるとさらにこじんまりとしているようにも見えます.
つづきます.
2019/02/16
3連休を利用して、青森・秋田方面に旅行に行ってきました.
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まずは東京駅から東北新幹線「はやぶさ」で新青森へ.
3連休に加えて、中国の春節にもかかる日程でしたので、東京駅の混雑ぶりは凄かったです.
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八戸を過ぎたあたりからこうした遠くに森が見える光景が広がってきます.「青森」の語源は海から見たときに「青い森」が見える、からだというのをどこかで聞いた記憶がありますが、なんだか納得です.
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新青森駅の構内にはこんな雪だるま型ねぶたが.
積雪69cmなんて東京で降ったら大パニックになる数値ですが、青森だとどのような扱いになるのか、見当がつきません.
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新青森で下車し、いったん改札から出て駅構内で昼食をとりました.
青森といえばやはり海産物が美味しいのですが、道中で刺身などは食べる機会はいくらでもあるであろうと思い、「太宰らぁめんと津軽のめしや めぇ」に入りました.
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太宰治は五所川原から津軽鉄道に乗り換えた先にある、金木の出身です.また、「津軽」という旅行記を残しており、津軽地方を旅したときのことを書き残しています.店内にはそこかしこに太宰治の写真などが飾られていました.
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いただいたのは「太宰の昼めし」なるメニュー.
「若おいのおにぎり」は海藻で包んだおにぎり.「筋子納豆ご飯」は醤油のかわりに筋子を入れたもの.「ホタテの貝焼き味噌」はホタテの殻で調理した、ホタテと卵を味噌で味付けしたもの.そのほか、桜鍋の小鉢、けの汁(山菜や野菜を細かく刻んで具にした味噌汁)、梅干しの紫蘇巻きなど、津軽地方の食べ物がセットになっています.
どれも美味しいのですが、筋子納豆ご飯が気に入りました.
どれも味がしっかりとついており、青森県が日本一の短寿命県といわれているのがなんとなくわかるような気がしました.
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新青森から青森までは特急「つがる」で移動.なお、新青森-青森間のみの乗車では特急券を持っていなくても特急列車に乗車することができます.
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出発した時間がやや遅めということもあって、夕方に近い時刻でしたので、まずはホテルにチェックインしてしばらく休んだのちに夕食に出かけることにしました.
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夕飯は青森駅近くにある「アウガ」の地下の「りんご箱」.
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定番の刺身、ホタテと長芋の天ぷらなど、いくつかいただきましたがどれも美味しかったです.
観光客だけでなく地元のかたと思しきグループもいましたので、地元でも人気の店なのでしょうか.
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ステージがあり、19時からは津軽三味線の演奏も聴くことができます.
つづきます.