2024/12/29

2024年を振り返る – 映画篇(と食べたもの)

Category: 映画,食べ物 — Annexia @ 21:03

 今年も残すところあとわずか.
 1年を振り返る恒例の企画.まずは映画、そして食べたものなど.

■映画
3月:『DUNE(PART2)』
4月:『オッペンハイマー』
4月:『クラユカバ』『クラメルカガリ』
5月:『ソイレント・グリーン』
6月:『マッドマックス フュリオサ』
11月:『インターステラー』

 夏場以降、映画館にあんまり足を運んでないですね.『ソイレント・グリーン』は1973年の映画の再上映、『インターステラー』は2014年上映の10周年記念としてIMAXで再上映されたので出かけてきました.『インターステラー』はやはり大画面で観たいものです.
 『オッペンハイマー』は世界的には昨年夏の公開だったものが、原子爆弾の開発がストーリーの主軸を占めていることもあって上映が危ぶまれ、ようやく年を越して3月に公開されました.原爆が作られたことを賛美するような単純な内容でもなく、判断は観客に委ねる印象もあって上映が危惧された理由がよくわからなかったですね.

 例年であれば音楽についても触れるのですが、あれこれいえるほど新しい音楽に触れなくなってしまいましたので割愛します.

■食べたものなど

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM

 旅館の食事というのは似たり寄ったりになりがちではあるのですが、別所温泉に行ったときにいただいた料理は、極力土地のものを用意しようとしているのが感じられて、またどれもが美味しくて満足でした.
 海から数百キロ離れた土地でマグロなどを出されてもさほどありがたみはないですが、ここはしっかりと土地のものとして信州サーモンと信州産岩魚(イワナ)のおつくりなのが嬉しいですね.

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Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 ZM

 予約時に追加でオーダーしていた馬刺しも絶品でした.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ほぼ毎年のように夏の銚子に出かけますが、お目当てはイワシ.
 銚子でイワシを食べるまでは、青魚特有の生臭さが気になって刺身で食べる気にはなれませんでした.しかし刺身はもちろん、漬け丼やなめろうなどでいただくイワシの美味しさに認識が改めさせられました.

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Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 フライももちろん絶品です.
 銚子も青魚の水揚げが減ってきており、イワシのみならずサバも厳しい状況だと聞いています.来年も行けるといいのですが.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2

 東北を旅行していて、米沢でいただいたステーキ.以前に米沢を訪れたときも米沢牛を頂きましたが、やはり何度食べても美味しいですね.旨みが濃縮されていてさすが米沢牛だと思いました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2

 弘前城近くでいただいたアップルパイ.このときは山形から弘前まで車で向かい、夕方到着時にいただいたこともあって、疲労やいくらかの特別感もあってなおさら美味しく感じられたのかもしれません.

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RICOH GR III

 自家製パッパルデッレ トリュフクリームソース.
 年末にいただいたものですが、『パッパルデッレ』とは幅の広いパスタのこと.『ひもかわうどん』ほどの幅はないですが、初めて食べるパスタでした.これにトリュフのクリームソースがからめられており、濃厚な味わいでした.

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RICOH GR III

 Tボーンステーキ.赤身肉の物量でのしてくる感じのパワフルな味わいの肉でした.同じ牛肉でも米沢牛のそれとはまったく違う感じがして、どっちもアリですね.とはいえ、年齢相応に胃腸の弱った身として量を食べるのは厳しいものがあります(写真のもので4人分).

2024/06/15

『マッドマックス フュリオサ』

Category: 映画 — Annexia @ 21:37

 映画『マッドマックス フュリオサ』を観てきました.
 作品としては『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚となり、登場人物のフュリオサの幼少期から『怒りのデスロード』につながっていく話となります.
 (以下、ネタバレを含みます)
(more…)

2024/05/26

『ソイレント・グリーン』

Category: 映画 — Annexia @ 12:23

 映画『ソイレント・グリーン』を観に行ってきました.
 公開は1973年で、今回の上映はデジタル・リマスター版での上映となります.

 舞台は2022年のニューヨーク.人口が増加しすぎて自然環境が破壊され資源が枯渇した世界.人類は富裕層と仕事のない貧困層に二分されて貧困層は海水のプランクトンから生成されたとされる「ソイレント・グリーン」の配給に頼って生きている、という世界で、殺人事件が起きて刑事が犯人を追ううちに「ソイレント・グリーン」の正体を知り事件に巻き込まれていく…… というストーリーです.
(以下、ネタバレが含まれます)

(more…)

2024/04/21

『クラユカバ』『クラメルカガリ』

Category: 映画 — Annexia @ 23:42

 映画『クラユカバ』『クラメルカガリ』を観に行ってきました.
 以前から自主制作的に作られてきたシリーズらしいのですが、そうした経緯はまったく知らず、Twitterで本作品が紹介されているのを見て、世界観が好みであったので興味を持って観てきたという感じです.

 『クラユカバ』がストーリーのメインとなる作品で、『クラメルカガリ』はそのスピンオフ的位置付けだそうですが、前知識なしで観た感想としてはどちらも共通の世界観を持ちつつ別の面白さを持つ作品として楽しめました.
 スチームパンク的かつレトロフューチャーな世界観と、地下世界や張り巡らされた炭鉱、暗渠といったアンダーグラウンドに振った地理、そして装甲列車や地下鉄といった鉄道やメカ類、どれも個人的に好みということもあって、それぞれ60分ほどの作品ですが没入して観ていました.

2024/04/15

『オッペンハイマー』

Category: 映画 — Annexia @ 21:01

 映画『オッペンハイマー』を観てきました.
 この作品はアメリカでは2023年7月に公開されましたが、原爆の開発をテーマにした作品ということで日本では夏(というか8月)を前に公開することは難しいと判断され、上映が延期になっていました.
 しかしながら夏が終わっても上映されず、内容的にもぜひ観ておきたいことに加えて自分はクリストファー・ノーラン監督のファンでもあるので、劇場公開されず配信のみになったらどうしようと思っていたところ、ようやく翌年3月に上映されました.

 オッペンハイマーの生涯についてはNHKの番組などでも何度か取り上げられたこともあり(『フランケンシュタインの誘惑』や『バタフライ・エフェクト』)、なんとなくは知っていましたが、さらに深い領域まで描かれていると同時に、登場人物を単純に善悪で分けることをしない、キャラクタの善悪両面を描いて判断を観客に委ねる傾向の強いノーラン監督らしさを感じました.

 また、原爆投下のシーンが映像として表現されておらず、その事実のみがラジオ音声にて伝えられている点について軽視されているのではないかという批評を見かけましたが、オッペンハイマー本人もラジオにて投下を知っており、またネタバレになるので細かなことは書けませんが、心象表現として相応のシーンがあるので自分は軽視しているという印象は受けませんでした.

 3時間を超える非常に長い作品なうえに、時系列が入り乱れており(これもノーラン監督作品の特徴)、しかも登場人物も多いので観ていて若干の分かりづらさを感じました.配信が始まったら、じっくりもう一度見てみたいと思います.