2012/05/31

GR DIGITAL IV(導入・交換編)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 23:59

 GR DIGITAL IVを購入しました.

 GR DIGITALシリーズはII、IIIと使い、このIVで3台目です.それぞれ前機種を下取りにして買い換えてきました.
 IIIもIVもそうですが、出た当初に飛びつくのではなく、半年以上様子を見て値段がこなれたところで購入しています.今回のIVについては発売当初の価格は8万円近かったので、5万円程度まで落ちてきたら買おうと決めていました.IIIの下取り価格が22,000円程度になったので、支払金額は3万円以下でした.

Apple iPhone 4S

 GR DIGITAL IVの外箱.デザインはGR DIGITAL II/IIIと変わらないです.ただし、II/IIIのように筒状の化粧紙がなくなり、簡素化され、少し小さくなっています.
 私には関係のないことですが、家族など周囲の視線が気になって目立つ買い物のできない方々にしてみれば、本体も外箱も新旧それほど変わらないのは朗報といえるかもしれません.

 新宿のマップカメラで購入し、店を出たらすぐ近くのドトールに入ってカフェラテなんぞを飲みながら開梱してセットアップをします.IIIのときと同じです.

RICOH GR DIGITAL IV

 とりあえず目の前にあるものを1枚.

 ・・・と、ここまではよかったのですが、帰りがてら新宿駅前の夜景を撮ったところで最初の疑問が浮かびました.ピントが合わない?いや、IIIではブレずに撮れていたシャッター速度なのにブレている.まあ夜景だしブレもするわなと思って帰宅して、液晶保護フィルムを貼ったりグリップを貼り替えたりしてから再度室内を撮ってみると、やはりおかしい.
 IVからは手ブレ補正機能が搭載されたのですが、毎回ではないのですがシャッターを切るタイミングで内部で強く振動することがあるのです.これでは「手ブレ補正機能」ではなく「手ブレ機能」です.手ブレ補正機能をオフにすると振動は起きません.どうやら初期不良のようです.

 仕方がないので、翌日もまた新宿に出向いて店員に事情を説明すると、店員も実際に試し撮りをしておかしいと納得してくれました.が、そこに売られていた中古機数台を試してもやはりどれも多少の差違はあるものの振動します.
 なにをもって正常と見なすかがあやふやな状況になってしまったので、翌日店からリコーに確認してもらい、その返答をもらって判断することにして交換などをせずに店を出ました.

 翌日.店からの電話によると、シャッターを切ったときに振動するのは手ブレ補正のためイメージセンサが動いているからであり正常な動作であるとのこと、また一般的に手ブレ補正をオンにするほうが手ブレは軽減できるはず、との返答.これ以上は店としても判断が難しく、リコーも現物を見ないと判断ができかねるとのことなので、銀座のサービスセンターに持って行くことにしました.
 余談ですが、リコーのサービスセンターは行きづらいですね.たまたまこの日が振替休暇で平日に休みをもらっていたからよかったようなものの、土日祝日休みでしかも17時には閉まってしまうのは一般的な会社勤めには敷居が高すぎます.

 事情を話して実機を渡してしばらく待っていると、どうも状況が再現できないとの返答でした.毎回発生するわけではないこと、そして斜め上のものを撮ろうとすると発生しやすいと伝え、さらにしばらく待った結果、新品と交換という結果になりました.
 「きちんと検査してある製品です」という、なんとも含みのある言葉とともに出された新しいIVは試し撮りしたところ振動も少なく、半押し時の感触も違いました.

RICOH GR DIGITAL IV

 とりあえず斜め上を向いて撮影.
 GX100でしょうか.何かの用途に使われています.監視カメラ的な使われ方でしょうか.
 非常に丁寧な応対をしていただき、しかも液晶保護フィルムも貼ってあるかどうかを尋ねられ、貼ってある旨を告げると新たなフィルムまで頂くことができました.

 そのときに聞いた興味深い話なのですが、
 ・GR DIGITALは今まで手ブレ補正機能はいらないというスタンスできており、今でもその姿勢はあんまり変わっていない(他社との競合や、いろいろな外的理由からつけたという感じ)
 ・センサーシフト式で手ブレ補正をしているが、人間の手の動きを完全に把握して動いていることばかりではないので、うまく機能しないこともある
 ・どちらかといえば初心者向けにつけた機能であり、初心者が明るいところで手を動かしながら撮ってもブレないというところを重視しており、低速シャッターでブレを防ぐという方向性ではない
 ・旧機種を使い慣れているのであれば、むしろ手ブレ補正をオフにすることをオススメする
 という感じだそうです.
 センサーシフトに一日の長があるオリンパスやペンタックスには叶わないといったところでしょうか.次のGR DIGITAL Vには合併したペンタックスの技術が入ってくるのでしょうか?
 とりあえず自分は手ブレ補正機能はオフにして使うことにしました.

 というような感じで、多少の紆余曲折はあったものの、無事に購入することができました.

Apple iPhone 4S

Apple iPhone 4S

 上がIII、下がIV.ぱっと見では区別がつきませんね(IVのグリップは貼り替え済み).

 外観上の主な違いは、
 ・パッシブセンサーの窓がついた
 ・レンズ周りに手ブレ補正を意味する「VC」の文字が入った
 ・ホットシューがわずかに低くなった
 ・背面のカーソルボタンの形状が変わり、グリップが広がった

 機能的な違いは、
 ・AFの高速化
 ・手ブレ補正機能がついた
 ・背面の液晶がRGBに白が付加され非常に見やすくなった
 ・電子水準器が水平だけでなく垂直方向にも対応した
 ・画像設定で「ポジフィルム」「ブリーチバイパス」が追加された
 ・1枚の画像からHDR的な画像を作る「ダイナミックレンジ補正」機能
 ・EYE-FI対応(メニューからON/OFFが可能)
 あたりでしょうか.
 ハードウェア的にはハイブリッドAFの搭載、手ブレ補正機能と液晶の強化、水準器センサーの二軸化以外には大きな変化はなく、高速プロセッサを積んで画像処理系を強化している印象です(インタビュー記事によると中身は大幅に変わっているそうですが).とはいえ、IIIから買い換えをしたくなる、絶妙なかゆいところに手が届く変更をしているあたりはさすがといわざるをえません.

 設定メニューの多さは相変わらずです.ざっくり数えたら80項目くらいありました.
 IIIのときに作ったExcelの表をIV用に変更しながら設定しましたが、かなり時間がかかりました.とはいえ、これをしないと自分の手に馴染むGR DIGITALにはならないので、重要な儀式のようなものといったところでしょうか.

2012/05/30

世界の終わりのものがたり

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 22:49

RICOH GR DIGITAL IV

 今日は休みをとって、お台場にある日本科学未来館に行ってきました.

RICOH GR DIGITAL IV

 今回のお目当てはこちら、企画展「世界の終わりのものがたり」です.
 3月10日から6月11日までの期間限定の展示で、どうしても見たかったのですが、会期ギリギリになってようやく見に来ることができました.

 「もはや逃れられない73の問い」というサブタイトルが示すように、会場内に入ると、質問の書かれた三角柱がそこかしこに立っています.
 「始まり」・・・生、スタートは華やかで晴れ晴れとしたものですが、「終わり」・・・死、終了はタブーであり触れたくないものです.そこにあえてテーマを定め、普段であれば考えたくもない事柄に正面から向き合う、そんな展示です.

 テーマは大きく分けて4つ.
 1. 予期せぬ終わり
 2. わたしの終わり
 3. 文化の終わり
 4. ものがたりの終わり

 「1. 予期せぬ終わり」はたとえば、自然災害、不慮の事故などで自分があとどれだけ生きることができるか、その残された時間になにをするか、またそれから逃れるべく行動をするかということを問うています.
 リスク.巨大な津波は1,000年に1度だけどそれを避けるために山の中で暮らすのか.首都直下型地震は200年に1度だけどそれを避けるために便利な東京から離れるのか.交通事故のために車に乗らない?火事が怖いから火を使わない?どこまで安全のために距離を置くのか.
 危険が予知されてから残された時間.交通事故ならば2秒、地震速報なら5秒、航空機事故ならば数分、津波は30分、隕石衝突は数ヶ月から数十年.その残された時間をどう過ごすのか.
 リスクがあらかじめわかったら知りたいか.天気予報のように地震が予報されたら、自分のかかる病気などが事前にわかるとしたら知りたいか.

 「2. わたしの終わり」は文字通り、人間の寿命について.
 永遠の命が手に入るとしたらほしいか.
 脳死と判断されたときに残された親族のとれる選択肢.
 自分の年齢と何歳まで生きるかを入力すると、残された時間でなにができるか(何回食事できるか、何時間家にいることができるか、何時間睡眠できるか、何回旅行に行けるか etc.)を表示する装置.

 「3. 文化の終わり」
 テクノロジーの進化によって失われたもの.30年前の生活はどのようなものであったか.
 サスティナブル(持続可能)とかいうけど、どこをどうもって持続可能とみるのか.

 「4. ものがたりの終わり」
 自分の終わりではなくもっと大きな終わり、世界の終わり、地球の終わりの予測.

 展示のはじめのほうで、目眩がしてきました.今まで考えてこなかった、考えるのを避けてきた問題を容赦なく喉元に突きつけられた感じです.
 展示のあちこちに来場者が付箋などでコメントを貼り付けたり、2つの選択肢のどちらを選ぶかというスペースが設けられているのですが、残り数ヶ月の命から数秒の命までのコメントの変化には考えさせられるものがありました.
 自分の命があとどれくらいかは知りたい、でも明日で終わりですと言われたときに正気を保っていられる自信はないですね.

 展示全体を通じて伝えようとしていることはいろいろあると思います.
 来るべき死に対する心構えや備えもそうなのですが、自分が死ぬことでなにもかもが終わるのではなく周囲などに影響が残るのではないかということ、終わることから始まるなにかがあるのではないかということ.そして終わりを避けるために不老不死になることが果たしてよいのかということも.好きなものだったらいくらでも食べられるのか、いくら食べても終わらないナポリタンは果たして美味しいのか.これは、一週間程度で散ってしまう桜が人を引きつけてやまないということが一つの答えかもしれません.

 あと2週間足らずで終わってしまいますが、秀逸な企画展なので見ることをオススメします.

2012/05/23

ロードスターをアルファロメオブランドで発売

Category: ニュース, — Annexia @ 20:00

「マツダ、フィアットとのスポーツ車提携を発表」

 いやー、ビックリしましたね.マツダがフィアットと組むというだけでも驚きなのに、その話の中心なのが、ロードスターをアルファロメオのブランド名で出すっていうんだから驚きもひとしおです.

 4期連続で赤字のマツダと、ヨーロッパの債務危機で売れ行きが悪化しているフィアットという2社が組むというのは弱者連合っぽいイメージでもあったりするんですが、多少は相互補完関係になるんでしょうか?
 記事によると、マツダ車をフィアットで売るという話がメインで、エンジン技術とかにも協力関係を広げる可能性もありうる、とのことだそうです.

 ところで、イタリア車メーカーと日本車メーカーとの連携というと、日産とアルファロメオが提携して作った「アルナ」という車が30年くらい前にありました.
 日産の技術とアルファのデザインが組み合わされればよかったのでしょうけど、残念ながら日産のデザイン(当時の日本車は垢抜けなくて野暮ったかった)とアルファの技術(今以上にグダグダ)というマイナスポイントが組み合わされた失敗作でした.
 この二の舞にならなければよいのですが.

2012/05/22

珈琲煎餅

Category: 食べ物 — Annexia @ 20:00

 先日の旅行で八戸で買ってきた、珈琲煎餅をいただきました.

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 食べるにあたって気になったのは「なにとあわせるか」ということ.
 ふつうの煎餅であればお茶とかでよいのですが、いかんせん相手は珈琲味.お茶では合わないでしょう.かといってコーヒーもどうなのかと.紅茶のシフォンケーキや抹茶味のお菓子なんかも似たような問題を抱えているといえます.まあ問題っていうほどではありませんが.

 Twitterでご意見を募ったところ、「牛乳」で見解が一致したので試してみたところ、イイ感じでした.ビスコッティのように浸したら旨くなるんじゃないかと試してみましたが、吸水性はあんまりないようです.せんべい汁のように煮込まないとダメなのかもしれません.ホットミルクは好きじゃないんで試しませんけど.

2012/05/20

ロードスターと工業地帯の夜景

Category: カメラ・写真,工業地帯, — Annexia @ 22:17

 そういえばロードスターの写真を工業地帯で撮ってないなと思い、久々に工業地帯に出かけて写真を撮ってきました.

Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2

 三脚を使って15秒くらい長時間露光をかけたものを、さらにApertureで修正.
 車を停めれて、工業地帯の夜景をバックに撮影ができるところってあんまり多くない、というより自分があんまり知らないだけかも.

Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2

 地面が明るく、またバックの工場に赤い光の軌跡がありますが、これは撮影中に他の車が通過したため.なかなか面白い効果が出てこれはいい、と思ってもっと撮ろうと思ったのですが、いかんせん土曜の深夜2時に通りかかる車も少なく、2枚撮影したところで断念.