2020/12/31

2020年を振り返る – 物欲篇

 2020年を振り返る、最後は物欲篇です.

■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

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 正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
 APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
 あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.

2月 FUJIFILM X100V

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 X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
 近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
 X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.

6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS

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 個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
 XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.

■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215

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 SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
 販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
 当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.

6月 SHURE AONIC 4

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 SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
 SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.

11月 SHURE AONIC 50

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 COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
 当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
 音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
 Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.

■そのほか
5月 Apple iPhone SE2

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 iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
 8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
 マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.

6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け

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 純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
 取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
 取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.

7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)

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 荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
 帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.

8月 SEIKO PRESAGE SRRY039

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 限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.

12月 Amazon Kindle Oasis

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 年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.

 去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
 残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.

 来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
 財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.

2020/12/30

2020年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 16:09

2020年を振り返る、旅行篇です.
……といっても、今年は空振りも同然でしたね.

1月 松本・飯田線

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FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 2019年に続いて年明けに松本に出かけてきました.2019年のときは雪深い南小谷まで出向き、再び松本から中央線で帰ってきましたが、今回は飯田線まわりで豊橋から新幹線に乗るルートを利用しました.
 このときはまだ世間も騒がしくなく、気兼ねなく旅行できる状態だったのですが.

2月 静岡(日帰り)

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FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 2月に入り、国内にも徐々に感染者の情報が伝えられるようになってきた状況で、「遠出は避けたいけど日帰りでちょっと出かけたい」という観点から静岡に.この段階で新幹線はガラガラで、混雑を避けようとグリーン車を使ったらほとんど乗客がいませんでした.
 新富士で下車してつけナポリタンをいただき、岳南電車に乗車し在来線で静岡まで行き、静鉄電車に乗って新静岡と新清水を往復して新車を堪能し、帰る前に静岡おでんをいただくという、鉄道と食べ物を満喫する濃厚な旅行でした.

9月 銚子(日帰り)

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FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R WR OIS

 夏が過ぎ、感染者もひと段落しつつある状況で、例年であれば7月に行っていた銚子に日帰りで出かけてきました.
 賑わいはそこそこあったものの、毎回訪れているヤマサ醤油の工場は見学スペースが閉じられていたりと例年とは異なる状況のところもありました.

 今年は他に1回、用事があって静岡に出向いたくらいで、計4回しか東京都以外の地を踏まなかった1年でした.例年12月に出かけていた北関東/福島方面のあんこう鍋旅行もなしです.車での遠出もないので、今年は3回しか給油をしていない有様です(まったく車を動かさないのもよくないので、夜中にどこにも立ち寄らずドライブに出かけたりしています).
 安心して旅行に出かけられる日が早く帰ってくることを強く望んでおります.

2020/12/29

2020年を振り返る – 音楽や映画など篇

Category: 映画,音楽 — Annexia @ 13:19

 今年も残すところあとわずか.
 ということで恒例ですが1年を振り返ります.
 まずは音楽と映画篇.

■音楽
 去年にも増して、新しいものを聴かなくなってきており、自分ながら不安になってきます.歳を取るというのはこういうことなのかもしれませんが.
 余談ですが、自分はApple Musicを契約しており、サブスクリプションのサービスの恩恵に預かりつつも、気になったものは(ダウンロード購入ですが)購入するように心がけています.というのも、とある一件でサブスクリプションで聴けるものは、いくら手元にダウンロードできたとしても配信側(レコード会社など)の意向によりいつでも聴くのを止めさせられるということを思い知らされたためです.アーティストが引き下げたいというのならまだ理解できますが、アーティストがなにか不祥事を起こしたのでレコード会社が販売を中止して引き下げます、というのはちょっと納得できないですね.様々な利権や思惑が絡むのはさておきとして、CDにせよダウンロード購入にせよ、「お金を出して買っているので他人の意向で聴くのを止めさせられることはできない」という状況を持っておくことは重要なのかなと思いました.

■映画
1月 『フォード vs フェラーリ』
1月 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
1月 『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
2月 『1917 命をかけた伝令』
2月 『ミッドサマー』
7月 『AKIRA 4K レーザーIMAXデジタルリマスタ版』
8月 『ダンケルク、インセプション、インターステラー』ノーラン祭り
9月 『TENET』

 2月から7月まで映画館に足を運ばない状況が続いてしまいました.
 7月に観た『AKIRA』は4月に上映していたのですが、途中で映画館が休館になった影響で休館明けでまた上映してくれたので観にいった感じです.音響も手が加えられており、大画面で観るAKIRAは観にきてよかった、あのまま上映中止になっていたら悔やまれただろうなと思いました.

 『ミッドサマー』は自分のキャパシティを超えたホラー映画でしたので、途中から目を閉じる、薄めで映像が変わってないか確認、再び目を閉じる、というような状況でした.またこういうときに限って真ん中のいい席が取れたりするので逃げることもできないんですよね.
 R15指定だったのでそれほどグロテスクな描写はないだろうと思っていたのですが、映倫の判断するR指定はグロテスク描写は関係なく局部が映っているかどうかでしか判断してないんだろうなということを思い知らされました.

 COVID-19の影響で映画館が休館になった影響で上映スケジュールも大幅に狂い、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は年始から予告編を見ていますが、いまだに上映されてないですね.『007』がキラーコンテンツである欧米ではその煽りをくらって大手の映画館が休館し続けている状況です.自分が期待していた『キングスマン』の新作も上映が1年先送りです.またディズニーの映画に至っては予告編をさんざん流していたのに配信のみになってしまいました.

 そうした上映スケジュールの狂いもあって、リバイバル上映が多かったのも今年の特徴です.なかでも収穫だったのは9月の『TENET』(これも本来であればもっと早く上映するはずだったのですが)にあわせて「ノーラン祭り」と称して、クリストファー・ノーラン監督の過去の作品がいくつも上映されたことです.配信などで自宅でも観れますが、たとえどんなに自宅でいい環境を整えようとも映画館の環境を超えるのは無理というもの.スクリーンサイズはもちろん、4DXに至ってはいわずもがなです.ということで、『ダンケルク』を4DXで、『インセプション』と『インターステラー』をレーザーIMAXで観ることができました.

 『TENET』はクリストファー・ノーラン監督らしいというか、時間の流れを操るものでした.ただ、操りすぎというか手が込みすぎていて1回観ただけではわからないところが多すぎだったので2回観に行き、パンフレットも買って解説を読んでようやく大まかなところを理解した感じです.コアなファンにはたまらないですが、ライト層には厳しい作品かなという印象です.

 10月以降は観に行きたいと感じさせる作品がそれほど見当たらず、さらにそれに加えてCOVID-19感染者の増加が顕著になってきてしまったこともあって再び映画館から足が遠のいている状況が続いています.来年はもろもろ上向きになってもらえるとよいのですが.

2020/12/26

Kindle Oasis

Category: 書籍,物欲,電化製品 — Annexia @ 14:17

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FUJIFILM X100V

 Amazonの読書端末、Kindle Oasisを購入しました.
 Kindleの読書端末としてはすでにPaperwhiteを所有しているのですが、青みがかったバックライトが夜はちょっと目に厳しく感じられるのと、ページ送り/戻し用のハードウェアボタンがほしいなという理由で購入しました.
 金額が同じ仕様(ストレージ容量32GB、広告なし、4G通信なし)でPaperwhiteと比較して2倍以上しますので、そこまでの価値があるのかなとしばらく迷いました.

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FUJIFILM X100V

 内容物はシンプル.Kindle Oasis本体とUSBケーブル、簡単な説明書のみ.

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FUJIFILM X100V

 箱から出した時点で画面に文字が表示されているのには相変わらず驚きます.以前にKindle Paperwhiteを買ったときには、画面の上に説明用のステッカーが貼られているのかと思いました.
 E Inkの特性で、書き換え時以外はほとんど電力を消費しないからこそできるものといえます.

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FUJIFILM X100V

 本体裏面はアルミ製です.Kindle Paperwhiteは樹脂製であるのに比べると高級感があるようにも見えますが、冬場に触ると冷たいし、ここは樹脂製でさらなる軽量化を狙ってもらったほうがよかったかなとも思います.

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FUJIFILM X100V

 購入前に読んだレビュー記事などでも不満点として指摘されることが多かったのがこのmicroUSB端子.2019年発売の端末なのでUSB-C対応にしてもらいたかったところです.もしくは非接触充電対応だとよかったかも.microUSB端子自体が非常に硬く、抜き差しに力がいるのも難点です.その分耐久性が高いのであればいいのですが.

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FUJIFILM X100V(一部画像加工)

 購入時のオプションでユーザ登録とWi-Fiの設定が済んでいたので、セットアップ作業がほとんど必要ないのはとても便利です.さらに購入前にAmazonのWebで端末の名前の設定やダウンロードする書籍の指定までできるので、買ってきてからすることといえば登録内容の確認と書籍がダウンロードされるのを待つこと、あとは後述するフォントの追加くらいです.

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FUJIFILM X100V

 Kindle Oasis購入の理由の1つであるバックライトの色調設定.暖色系に設定できるのはとてもいいですね.フルに設定するとオレンジ色がかなり強くなるので、とりあえず中間にして様子を見ることにしました.

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FUJIFILM X100V

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FUJIFILM X100V

 見比べてみるとKindle Oasis(右)の色調がナチュラルに見えるのに対して、Kindle Paperwihte(左)は青みがかって見えます.余談ですが縦横比はOasisが文庫、Paperwhiteが新書版っぽいですね.

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FUJIFILM X100V

 Kindle Oasis購入のもう1つの大きな理由であるページ送り/戻しのハードウェアボタン.デフォルトでは上が送り、下が戻しですが、手に持ったときに自然に指が届くのが下のボタンだったので設定で入れ替えました.
 ちなみにくるっと180度回転させると画面も上下入れ替わって左手で操作しやすくなります.この辺り、きちんと考えられていて90度回転させたくらいでは画面は切り替わらず、135度くらいをすぎたあたりで画面が切り替わります.なので寝ながらでも勝手に画面が変わるような心配はなさそうです.
 なお、ページ送りの反応速度はPaperwhiteと比較してかなり早いです.プロセッサの性能などは公表されていないので不明ですが、処理速度自体も上がっているように感じられました.

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FUJIFILM X100V

 手に持ったときにちょっと気になったのがここの角.アルミの削りっぱなしというわけでは流石にないですが、エッジが立っており、手のひらに当たります.今回はカバーの類は買っていないのですが、購入を検討したほうがいいかもしれません.

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FUJIFILM X100V

 Kindle Oasisに限らず共通なのですが、好みに応じてフォントが追加できます.フリーのフォントも多数出回っており、電子書籍に適しているのをうたっているものもありますので、本の内容に応じて切り替えたりするなんてこともできます.
 設定方法はいたって簡単で、macOS/WindowsなどのコンピュータにKindleをUSB接続するとマスストレージとして認識されるので、「Fonts」フォルダに使用したいフォントをコピーするだけです.Kindle Oasisは当初なぜか4つまでしかフォントを認識されなかったのですが、再起動したら認識されるようになりました.

 年末年始、外出もはばかられる状況なのでせめて読書環境の充実でもと思って購入してみましたが、いい買い物をした感があります.
 コストパフォーマンス的にはPaperwhiteがやはりおすすめなのですが、画面の色調やサイズ、ハードウェアボタンの有無は思っていた以上に読書に集中できるなと感じました.

【2020.12.29追記】

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FUJIFILM X100V

 カバーなしで使用していると、手のひらに角が当たってやや痛い件.やはり気になったのでカバーを購入しました.
 購入したのはAmazon純正のレザーカバー、色は「メルロー」です.ファブリックのカバーでいいかなと思っていたのですが、グレーのものは入荷に時間がかかりそうなのと、赤は派手すぎで青はPapaerwhiteで使っていて明るい青であんまり好みではないのでレザーを選んでみました.レザーといってもファブリックより1,000円しか高くないですが.
 レビューを読むと日本語で書かれたレビューでは「安っぽい」という評価が多いのに対して、海外のものは「高級感がある」「革の匂いがしていい」と概ね高評価という不思議な二分化をしていて、どっちなんだろうと思いつつ買ってみました.

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FUJIFILM X100V

 うーん、革といえば革ですし、革の匂いもしますね.耐久性重視で革表面のコーティングをきつめにかけているようにも感じられます.最近の上質なPUレザー(ポリウレタンレザー)ってかなりよくできているんで、それにも似た感じとでもいいましょうか.
 「メルロー」の濃いめの赤の模様(刷毛とか筆でざっと塗ったような感じに近いような)はいいですね.単色だともっと安っぽく見えてしまったと思います.

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FUJIFILM X100V

 すべてがレザー製ではなく、Oasis本体を固定する部分は同系統の色のプラスティック製です.純正品だけあってきちんとフィットします.
 また、カバーに取り付けられたマグネットにより電源が連動するのはやはり便利です.

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FUJIFILM X100V

 懸念であった、角のあたりはアールが緩くなったこともあって気にならないレベルになりました.
 それ以前に、Kindle Oasis単体だと裏面がアルミ製で滑りやすいために角を保持して片手持ちしていたのが滑りづらくなったので、もうちょっと上部を持つことができて角が手のひらにあたらずに持てるようにもなったのは大きなメリットです.
 デメリットとしては、カバーのぶん重量(約110gだそうなので本体と合わせて約300gになる)が増すこと、それから蓋の部分を完全に裏に回すと指がかりになっていて段差がなくなってフラットになるので別の意味で持ちづらくなってしまいます.蓋については指で挟むようにして固定すると安定するのでそれほど気にならない感じですね.
 結論としては、やはりカバーもあったほうがいいと思いました.

2020/12/13

バックルレスベルト リーショ

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FUJIFILM X100V

 ユリシーズバックルレスベルト「リーショ」を購入しました.
 使っているベルトがやれてきているのでそろそろ新しいのがほしいなと思っていたところにユリシーズからメールマガジンが届いたのがきっかけでした.ユリシーズはストラップやボディスーツなど、カメラ関係のグッズを作っているところですが、紹介されていたのはなぜかベルト.なんでだろうと思ったら、ストラップを作っている大阪の町工場がCOVID-19の影響を受けて大変だということで支援するために作られた製品なのだとか(詳細はこちら).そもそも、ベルトを主力として作っている町工場に「細長い革製品だから」という理由でカメラストラップの製造を依頼したというのが面白いところです.
 自分はユリシーズのカメラストラップ「クラシコ・ドリット」を使用しており、これが製造終了してしまうのも困りものですし、ベルトもちょうどほしかったしというところで渡りに船という感じで購入しました.

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FUJIFILM X100V

 今回はチョコレート色を購入.ユリシーズの製品はいつもながらパッケージにも手を抜かず、開封前から「いいものを買った」感があります.

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FUJIFILM X100V

 厚みのあるしっかりとした革で、コバ(裁断したエッジ部分)が丁寧に仕上げられています.

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FUJIFILM X100V

 バックルレスということで、固定方法はシンプルに金属(真鍮?)のパーツにベルトの穴を差し込むだけ.取り外しも前側に引っ張れば簡単に外れます.
 一般的なベルトだとバックルのピンにベルトの穴を引っ掛けるときにベルトを折り曲げる必要があり、使っているうちに折りじわがついてしまいます.そうした痕が残ってしまうのがあんまり好きではなく、腕時計の革ベルトも折りじわのつかないDバックルを使っている自分としては、このシンプルな方式は気に入りました.