会社の帰りに新宿の中古カメラ屋に立ち寄りました.
残念ながらお目当てのブツを見つけることはできなくて、収穫はありませんでした.
中古カメラ屋のニコンの売り場に行くとよく見かけるのが、この表題のレンズです.
こちらの表によると製造開始が1960年3月、終了が1975年3月なので15年間製造されて、累計生産数は30万本だそうです.これだけ生産されれば中古レンズとしての流通量が多いのも頷けます.が、同時期に100万本以上も作られたNIKKOR-S Auto 50mm F1.4に比べても多いような気がします.
Nikon D700+Voigtlander ULTRON 40mm F2+Close-up Lens
自分も程度がよいものが安く売られていたので持っています.しかも2本も.
1本はレンズ先端部がクローム仕上げで、焦点表記が「2.8cm」、メーカー表記が「Nippon Kogaku」となっているもの.製造時期は1960-67年の間のようです.マップカメラで4,800円で購入しました.
もう1本は上の写真のもの. 28mm、Nikon表記で1971-73年の製造.Ai改造済みだったのでD700用に購入しました.お値段は1万円で、新宿中古カメラ市場で購入しました.自分と同じくらいの年月を経ている製品だというのに傷らしい傷もなく、光学系も問題なし.ただしグリスが抜けてスカスカだったので、ニコンのサービスに持ち込んでグリスアップしてもらいました.
昨日もその新宿中古カメラ市場に行ったのですが、相当な数の28mm F3.5が在庫していました.ショーケースの片隅に沈殿するがごとく、固まっています.やっぱり人気がないようです.
どうしてこのレンズが人気がないかを自分なりに考えてみると、
・最短撮影距離が60cmと遠い
・F3.5と、たいして明るくない
・ピントの山がつかみづらい
・絞り羽根が5枚しかない
そして、これは形状から来る推測なのですが、
・絞りリングの厚みが足りないのでAi改造が難しい/無理
といったところが考えられます.
でもこのレンズ、絞り開放からシャープですっごくいい描写するんですけどね.ニコンらしいカリカリレンズで.
Nikon D40+NIKKOR-H Auto 28mm F3.5
実寸表示でもこのとおり.
Nikon D40+NIKKOR-H Auto 28mm F3.5
フィルタ枠いっぱいまでレンズが配置されているので逆光だと厳しいかもしれませんが、50年前の設計とは思えないほどの画質です.
程度がよくてAi改造されたものでも1万円程度で買えちゃうので、気になった方はぜひどうぞ.
これはモデルが最高でしょうw
そういや例の件で撮影をお願いしたいんですが、屋内暗所に強いレンズでひとつよろしくお願いします。
場所が結構特殊な感じなので。
コメント by エヌ氏 — 2010/08/25 @ 20:30
他もよかったけど、このブレラはコーティングが相当いいものを使っているのか、つやつやでした.被写体としては最高だったかも.
例の件の撮影用レンズですが、
・24-120mm f4固定、手ぶれ補正付き
・28-75mm f2.8固定、手ぶれ補正なし
で迷っています.多少暗いものの、ズーム範囲の広さと手ぶれ補正付きを考えると前者かなぁ.
あと、これ以上の望遠って必要そうですか?
コメント by Annexia — 2010/08/25 @ 20:43
光量が不足しそうな場所なので、手ぶれ補正は必須と思います。
望遠系は必要ないと思うよ。D700だとしても120mmあれば十分でしょ?
コメント by エヌ氏 — 2010/08/25 @ 22:50
遠目からでないと押さえれないようなところがあるかなと思ったけど、そこは大丈夫ってことだね.
では、D40には魚眼専用機として活躍してもらいますw
あとは、会場の担当者に素人カメラマンが入るのでよろしくと言っておいてもらえれば助かります.
場所によっては五月蠅いところもあったりしますので.
コメント by Annexia — 2010/08/26 @ 10:38