今回の九州旅行は九州新幹線に乗ることもさることながら、デザイン性に優れたJR九州の鉄道車両を見るのも楽しみの一つでした.自分が見た車両について紹介したいと思います.
JR九州の車両は水戸岡鋭治氏がデザインを手がけており、合理主義ではなしえない優れたデザインのものが多いのが特徴です.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
九州新幹線N700系「さくら」です.車両自体はJR東海やJR西日本が東海道・山陽新幹線で走らせているものと同じです.が、外装色に陶磁器をイメージしたという青みがかった白を採用しており、内装も
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
普通車でありながら2+2のゆったりとしたシート、アームレストやテーブルなどに木材を採用するなど落ち着いた雰囲気を出しています.
JR西日本でも生産するせいか、後で出てくる800系「つばめ」と比べるとおとなしめのデザインに見えます.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
デッキもこのように木材を多用し、多目的スペースを用意するなど利便性にも気を遣っています.
RICOH GR DIGITAL III
博多駅のみどりの窓口です.九州最大のターミナルだけあって、小倉、大分、長崎・佐世保、そして鹿児島中央などへ大量の特急列車が走っており、上のモニタに空席状況が表示されています.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
博多駅のホームに20分ほどいるだけでこれだけ多様な特急列車を見ることができました.新幹線と味気ないデザインの特急ばかりの首都圏ではちょっと見れない光景です.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
今回の旅行で乗るのが最も楽しみだったのがこの800系新幹線「つばめ」です.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
新幹線の側面に入っているラインはまっすぐなのが一般的ですが、一回転させたりうねらせたりと遊びが入り、そして最前面には「つばめ」のイラストが入っています.つばめが飛んだ軌跡をラインで描いているという趣向です.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
車内も非常に凝っています.客室ドア側面は金箔が貼られています.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
座席は木製でシート表面は西陣織のカバーが採用されています.このカバーは号車によって異なるようです.
RICOH GR DIGITAL III
日よけ用ブラインドも木製です.念のために書いておきますが、これはグリーン車ではなく一般車両です.800系にはグリーン車はありません.
RICOH GR DIGITAL III
デッキに設置されているくずかごも竹を編んだ籠であったり、
RICOH GR DIGITAL III
洗面所ものれんが下がっており、和の雰囲気で統一されています.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
デッキの壁面はこんな感じでツバメ柄があしらわれており、
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
客室内床面もツバメ柄です.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
熊本駅です.駅舎のデザインも水戸岡氏が手がけており、ガラスの使い方や新幹線の見せ方など、さすがだと思いました.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
「ゆふいんの森」です.車両としてはやや年数がたっているのですが、デザインは色あせていません.
RICOH GR DIGITAL III
RICOH GR DIGITAL III
RICOH GR DIGITAL III
RICOH GR DIGITAL III
普通列車も手を抜いていません.外装デザインだけでなく、座席なども快適そうなんですよね.首都圏の通勤電車とは乗車数も違うので単純な比較はできないのですが、普通列車だからといって手を抜いているようには見えませんでした.