2024/05/13

Keychron Q2 Pro購入

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:57

 勤務先で使用しているキーボードはKeychron K8 Proです.「TKL(Ten Key Lessの略)」とか「80%」と呼ばれるタイプのキーボードで、一般的なサイズのキーボードからテンキー部分をカットしたものです.これをベースにキースイッチをGateronNorth Pole(Ver.1)に交換し、キーキャップをDropDROP + BIIP MT3 EXTENDED 2048 CUSTOM KEYCAP SETに交換しています.
 これはこれで気に入っているのですが、たまには気分を変えたくなるのに加えて、自分の使い方ではファンクションキーとか使わないなーと思ったので、もっとキー数の少ないキーボードでいいか…… と思っていたところに、Keychronが7周年記念で20%引きセールをやっていたので、Q2 Proを購入しました.

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RICOH GR III

 注文から約2週間.中国から送られてきました.パッケージを手にした段階でずっしりとした重みが伝わってきます.

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RICOH GR III

 付属品はUSBケーブル(USB-C to C、A変換アダプタつき)、Windows用キーキャップ、キーキャッププラー(引き抜き道具)、分解用工具や予備のゴム足などの補修部品など.完成品であるものの、分解を前提としたパーツが付属してくるあたりがマニアックです.公式サイトでも改造用パーツとして「音響アップグレードキット」やパーツ固定用の「プレート」などを売っており、それらを取り付けるための分解解説動画まで用意されています.

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RICOH GR III

 通常のキーボードと比べてかなりシンプルに見えます.テンキー、ファンクションキー、そしてROLL UP/DOWNなどの特殊キーが省かれており、キーの減少率から「65%」と呼ばれたりします.右上にあるのは回転式のノブで初期状態では回転で音量調節、押し込むとミュートです.K8 Pro同様にすべてのキーがカスタマイズ可能ですので、たとえばこのノブに拡大/縮小を割り当てる、なんてことも可能です.
 重量は約1.5kg.MacBook Airよりも重たいですね.K8 Proよりキー数は減っているのに300g以上重たくなっています.社内で同僚に持たせたら「鈍器だね」と言われる始末です.
 今回選んだのはボディカラーがシェルホワイト、キースイッチがKeychron K Pro バナナ軸です.K8 Proが本体色ブラックなので、白を選んでみました.

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RICOH GR III

 K8 Proと比較.キーの数が減っているわりには幅はそれほど縮まっていません.Q2 Proのほうが余白が大きいのが影響していそうです.

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RICOH GR III

 Keychron K Pro バナナ軸はタクタイル(キーを押す途中で軽く引っかかりがあるタイプ)で、その中でも「Holy Panda」タイプと呼ばれる、強めの引っかかりがキータイプの初期の段階にあるキースイッチです.
 荷重57±8gでタイプされる、通常のもの(一般的なメカニカルスイッチは45g程度)よりやや重めのキーなのですが、使ってみるともうちょっと重い方が好みだなと感じて、さらに重い67±8gのミント軸も購入してみました.しかしさすがにこれは重すぎで、数字やアルファベットキーはバナナ軸、スペースバーやEnterキーなど一部にミント軸を使うという方法に落ち着きました.バナナ/ミント軸ともに同じメーカー製でHoly Panda系なので重さ以外は同傾向のため違和感なく使えます.

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RICOH GR III

 Q2 Pro標準のキーキャップは「KSAダブルショットPBT」と呼ばれるものです.
 KSAはキーの形状や配列の角度を意味し、一般的なものよりも傾斜がつけられています.
 ダブルショットはキーキャップが二重構造になっており、キー本体とキーの文字が別素材で作られていることを示します.なので構造上、文字が消えることはありません.
 PBTはプラスティック素材の樹脂の種別です.一般的なキーボードに使用されているABS樹脂よりも耐油性(皮脂によるテカリを防げる)や耐摩耗性(表面がツルツルになりづらい)に優れています.
 高価格帯のキーボードらしく比較的いいパーツを使ってはいるのですが、キー形状の好みや、同じPBT樹脂でももっと厚みのあるものを使いたいということで、DropからDROP + ZAMBUMON MT3 SERIKA R2 KEYCAP SETを取り寄せました.アメリカから発送され、配送会社がDHLだからか、途中なぜかドイツを経由して2週間以上かけて届きました.せっかくQ2 Proが20%引きで安く買えたというのに、この円安の時期に海外からキーキャップなんぞを取り寄せたせいもあってトータルで5万円以上かかってしまいました.
 テンキー部分などを含めたフルセットでの発売なので、Q2 Proに使用すると結構な量のキーが余ります.Macで使うのでCOMMANDとOPTIONの追加キーも注文しました.

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RICOH GR III

 キーキャップを交換すると雰囲気がかなり変わりますね.特殊キーが黄色いこともあってポップかつややレトロな印象です.
 ちなみに製品名につく「ZAMBUMON」とはデザイナの名前のようです.世の中には「キーキャップデザイナ」と呼ばれる人がいるということを、キーボード沼に片足を突っ込むようになってから知りました.

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RICOH GR III

 キーキャップの書体は「IBMビームスプリング端末とオリベッティタイプライターに触発されたオーダーメイドの書体、Audacia」を使用しているとのこと.思えばいにしえのコンピュータ、PC-8001や9800シリーズ付属のキーボードはこんな書体だったような記憶があります.
 前述したようにすべてのキーがカスタマイズ可能なので、「LOCK」というキーを押すとスリープになるよう設定したので離席時に便利です.また、「SYS」キーとカーソルキーのコンビネーションでROLL UP/DOWNやHOME/ENDを割り当てています.あんまり使いませんが.

 Q2 Pro、さすがにKeychronの上位モデルだけあって(この上にQ2 Maxというさらに上位機もある)購入時の状態でもかなりの高品質さを感じましたが、カスタマイズしたことで好みの仕様に仕上がり、満足しています.変わり者扱いされそうなのであまり社内でも喧伝しませんが、キータイプしていて楽しいと感じるキーボードは仕事にもプラスになりそうです.物書きなどの職種がペンにこだわるのと同じです.
 今後の目論見として、キースイッチにGateron Baby Kangaroo 2.0なんてのもいいなとか考えたりもしています.キースイッチは多種多様な種類があるものの、あまりレビューも多くなく、スイッチテスターのようなものを触っても通常のタイプとは違うので限度もあるし…… ということで判断が難しいところです.

2024/05/12

Zマウントレンズ 3本購入

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 19:59

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Apple iPhone 13mini

 Nikon Z f購入の記事でも触れましたが、本体と同時に購入したレンズはNikon NIKKOR Z 26mm f/2.8のみでした.
 マウントアダプタでライカMマウントレンズを使える環境は整備したものの、やはりあと何本かZマウントのレンズがほしい.ということで富士フイルムXマウント一式を売り払って3本のレンズを購入しました.

 購入にあたっての選考基準はこんな感じ.今回は2-4のそれぞれの条件に見合ったレンズを購入しました.
1. 機動性のよい小型単焦点レンズ(1本めに購入したNikon NIKKOR Z 26mm f/2.8が該当)
2. 汎用性があり、なおかつ画質のよいズームレンズ
3. ブツ撮りなどに使えるマクロレンズ
4. 個人的に好みの画角で趣味性の高いMF単焦点レンズ

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FUJIFILM X100V

 1本め.「汎用性があり、なおかつ画質のよいズームレンズ」に合致したレンズとして選んだのがNikon NIKKOR 24-120mm f/4 Sです.
 Zマウントだったらとりあえず買っとけ、と評判の1本です.24mmから120mmまでという必要十分+αの焦点域を備えつつF4固定という使い勝手の良さに加えてS-Lineという、ニッコールレンズでも高画質グレードに属するため、画質も申し分ありません.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
24mm F11 1/800秒 ISO160

 広角端24mmで撮影.太陽光が直接入るような環境でも安定した描写です.
 汎用性の高いレンズということもあり、天候に関わらず使うことを想定して、保護フィルタもいいものを選んでおこうということで純正のARCREST II PROTECTION FILTERを使用しています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
120mm F11 1/320秒 ISO160

 望遠端120mmで木更津から東京湾越しに都内のビル群を撮影.
 天気の良い日でうっすらとビル群が見えているような天候でしたが、上空を飛ぶ飛行機も含めてしっかり捉えられています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
57mm F8 1/60秒 ISO2000

 AFレンズをあまり使ってこなかったのと、いままであまりAFの得意ではないメーカーの製品を使ってきたこともあってか、薄暗いような室内でもAFに迷いもなく無音で合焦するのは気分がよいものです.F8まで絞ってはいますが、後ろが滑らかにボケていて描写も好みですね.

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Nikon Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
54mm F8 1/60秒 ISO1250

 最短撮影距離はズーム全域で35cm.個人的に好みの画角である28-35mmくらいで使うことが多いのですが、その画角でもっと寄りたいときにはズームすることで被写体を好みのフレーミングで収めることができます.
 24-120mmでF値固定、比較的寄れて画質もいい、ということで人気の一本であることも納得です.

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FUJIFILM X100V

 2本め.「ブツ撮りなどに使えるマクロレンズ」ということで選んだのがNikon NIKKOR Z MC 50mm f/2.8です.
 小物の撮影などにマクロレンズはやはり一本持っておきたいもの.純正のマクロレンズとしては50mmと100mmがあり、一般的にマクロレンズとして定番なのは90-100mm程度の画角ですが、個人的にあまり得意ではないこともあって50mmを選択しました.
 フィルタは手元にあったCarlZeissのUVフィルタを使用しています.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F5.3 1/25秒 ISO3200

 手持ちのセミスケルトンの腕時計に寄って撮影.金属パーツの研磨まで描写されています.
 レンズには手振れ補正は付いていないものの、Z f本体側に8段までの手振れ補正機能が備わっています.とはいえ、マクロ撮影時にはレンズ先端がかなり伸びることもあってブレやすいので要注意です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F5.6 1/50秒 ISO5600

 生ハムとデコポンのサンドイッチ.ピントの合っているサンドイッチの具材はシャープに写り、そこからなだらかにボケています.若干絞ることでボケがなだらかになりますが、開放寄りで撮影すると急激にボケる印象です.

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Nikon Z f + NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
F4 1/50秒 ISO1800

 デコポンと日向夏のパフェ.サンドイッチよりも寄って、さらに絞りを開けて撮影したので、ミントの葉を見るとわかりやすいですがボケ方が急激になっています.視点を集中させたいなどの理由がない限りは、マクロ域はF5.6くらいまで絞って撮影する方が個人的に好みかなと感じました.

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FUJIFILM X100V

 3本め.「個人的に好みの画角で趣味性の高いMF単焦点レンズ」ということで選んだのがVoigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalです.
 個人的にもっとも好みである画角の35mm、MFレンズ、そして極めつけは絞りリング搭載と、まさに趣味性の塊のような一本です.
 メーカー自身が「フォクトレンダー史上最高性能の準広角レンズ」とうたうだけあって画質を追求したレンズで、9群11枚のうち5枚が異常部分分散レンズ、2枚が非球面レンズという、特殊レンズの方が多い構成になっています.
 サードパーティ製のMFレンズですが、ニコンの正規ライセンスを得て設計された製品なので、カメラボディとの通信機能を備えており、EXIFによる撮影データの記録やピント合焦情報、手振れ補正との連携にも対応しています.
 
 メーカーのかたいわく「画質が落ちるのでできれば使わないのをお勧めする」とのことなのでフィルタは使っていません.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F2 1/3200秒 ISO100

 絞りF2開放で撮ると周辺減光がそれなりに出ますね.個人的には周辺減光は好みの表現手法でありますし、後処理で補正できるので気にはなりません.
 多くのレンズが絞り開放で若干ゆるい画質になりがちですが、開放からシャープな描写で、しかも周辺であっても十分な画質です.レンズ銘に「APO」とつくようにアポクロマート設計で色収差を極限まで減らしているのが特徴なので、絞り開放であってもフリンジの類は出ません.
 また建築物を撮影するときになるのが歪みですが、気にならないレベルに収まっています.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/40秒 ISO450

 出雲大社前駅に展示されている旧型車両の運転台をNikon Picture Control EditorのPortra NC設定にて撮影.F5.6まで絞っているので周辺減光は解消されていますが、この手のレトロな被写体や絵作りの場合には絞り開放で撮った方が似合うかもしれません.
 薄暗い場所でもボディとレンズで通信がなされておりピント合焦の表示が出るので撮影しやすいです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/1250秒 ISO100

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F5.6 1/400秒 ISO100

 晴天でF5.6まで絞るような条件ですと収差のなさも相まって描写の精緻さに圧倒されます.ビルの外壁やクレーンの細いワイヤーもシャープに描かれています.
 このレンズの特色として、特殊な絞り羽根設計により絞りF2はもちろんとして、F2.8と5.6でも円形絞りになります(そのかわり1/3段絞りをずらしたりF4でエッジの立った絞り形状になりますが).
 また絞り開放時のピントのピーク(合焦範囲)が鋭すぎて、同じAPO-LANTHARシリーズの50mmや65mmハーフマクロでは絞り開放での撮影でピント合わせがシビアすぎて大変だそうですが、35mmですとカメラ側のフォーカスアシストに頼ってもわりとなんとかなる感じです.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical
F2.8 1/40秒 ISO900

 弱点…… とまではいいませんがやや残念なのは、最短撮影距離が35cmなこと.
 食べ物写真を撮るときなどには、あと5cm寄れたらいいのにと思うことがあります.とはいえ最短近くまで寄ってもピントの合った場所のシャープさとそこからの美しいボケは変わりません.

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Nikon Z f + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical(DXクロップ)
F5.6 1/80秒 ISO100

 寄れない弱点を補う手段の1つとして、DXクロップ(APC-Cサイズでクロップして撮影)という手段もありますが、Z fは2400万画素機なのでDXクロップで1000万画素くらいになってしまうのが悩ましいところです.

 Z fと同時に買った26mm パンケーキ、そして今回の24-120mm、50mm マクロ、35mm MFで、自分の考える基本的なレンズが揃ったかなという印象です.
 使用頻度が高いのはやはり趣味性に振ったAPO-LANTHAR 35mm F2ですね.旅行に持って行って撮り歩き、軽装備にしたいときやAFを使いたいときには鞄の隙間にでも入れておいた26mm パンケーキに差し替える、というパターンが使いやすいです.24-120mmは悪天候が予想される状況や遠くのものを撮影するような事態が想定される場合など、50mm マクロは花を撮りにいくようなとき以外は自宅で使用する感じでしょうか.

2024/05/04

ND2 ロードスター購入

Category: 旅行・観光,物欲, — Annexia @ 21:10

 以前にND2ロードスターを試乗した時にも書きましたが、試乗後にND2ロードスターを購入しました.
 購入手続きをしたのが2月上旬、生産が3月上旬、それから約1ヶ月半ほど経過し納車の運びとなりました.
 地震の影響やら海外からの部品入荷の遅れなど、さまざまな理由に精算の遅延が言われており、当初の予定としては5月の連休明けに納車される予定ですが、早まった格好です.ただ、そのあとも納車は遅れており、5月現在での納車予定は3ヶ月後となっていますので、タイミングがちょうどよかったのかもしれません.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ディーラーに出向いてしばらく経ってから別室に案内されると、引き渡しスペース?には新旧のロードスターが並べられていました.NCロードスターからND1ロードスターへの乗り換えのときは、もっと狭めの荷物置き場然とした場所でした.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ホイールはデザインが変更と(とはいえ以前のデザインに近いもの)なると同時に、自分の購入したS レザーパッケージ Vセレクションの場合には高輝度シルバー塗装になって雰囲気が異なっています.
 ND1のブラック塗装のホイールも車体カラーに合っていてよかったのですが、ソウルレッドのボディカラーにスポーツタンの幌と内装にはシルバーが似合っている印象ですね.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 外装デザインはND1からND2でほぼ変化がありません.変更になったのは前後のライトなどごくわずか.テールライトは立体的な造形となり、ジェットエンジンの排気口をイメージしたものになっています.またフロントグリル右寄りのところにマツダレーダークルズコントロール(MRCC)のセンサーが取り付けられたくらいで、ほかは違いがありません.
 NDロードスターが発売開始になってから9年経過しましたが、いまだに古びた印象がないのはすごいことです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 納車前の一種の儀式のようなものでしょうか、シートにかかっていたビニールやら内装のあちこちに貼られていた保護フィルムを剥がしました.訪問前に剥がしておいてくれていいのですが、こういうのを自分で剥がしたいor剥がさずしばらくそのままにするという方もおられるのでしょう.
 このスポーツタン色の内装が気に入ったのが最大の買い替え理由といっても過言ではないので、こうして現物を目の前にすると気分も上がるというものです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 引き渡し手続きや説明を受けるテーブルには納車式の式次第と鍵が置かれていました.なんていうか結婚式っぽい仕立てです.
 式次第にはひとしきり説明などの項目が並び、最後に「店長挨拶」「お見送り」とありましたが、自分が訪問したタイミングでは店長は会議に出ているとかで外出しているそうなのでその辺はカット.というか、その手の演出はいらないというのをわかっている営業さんの計らいで外出している形になっているのかもしれませんが.
 引き渡し前の最終チェックとサイン、そしてコネクテッドサービスの登録、ついでにETCカードのマイレージ登録の変更手続きなどを行なって納車完了です.
 コネクテッドサービス、とあるようにロードスターのような軽量化重視で装備を削りがちの車でも「SOS」ボタンが搭載されて緊急通報ができるようになっていたり、降車後もスマホからドアロックなどの状況をチェックできるようになりました.もっとも、こうした電装品周りやサイバーセキュリティ対策のアップデートをするために今回のマイナーチェンジが行われているわけなのですが.

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RICOH GR III

 毎度のことながら、納車されたら慣らし運転を兼ねてドライブに出かけます.半分弱ほど燃料が入っていましたが、行き先はガソリン代が高いことで知られる長野県なので、高速道路に乗る前にガソリンスタンドにて給油.

 メーター類はND1ロードスターと比べてシンプルな配色になりました.そして自分の乗っていたND1初期型ロードスターと比べると左のメーターがフルカラーモニタになっています.
 「9km」と表示されているのが走行距離です.走行距離ともなんとも表示されていないので、どうやったら走行距離が表示されるのかしばらく悩みました.

 試乗のときにも感じましたが、いままでと同じサイズで同じ着座位置の車ながら、ステアリングの切った感触や動きなどに細かなところで変化(改善)があると同時に、新車ゆえに動きの渋いシフトの入り具合に気を使う必要があるなど様子を見つつの出発となりました.
 新機能として搭載された、マツダレーダークルズコントロール(MRCC)も高速道路走行中に試してみました.従来のオートクルーズは例えば時速100kmでセットすると前車との距離が詰まった状態でも100km/hで走り続けます.MRCC搭載により、100km/hで走行していて距離が詰まった場合には自動的に速度が低下し、また距離が空いた場合には100km/hまで自動復帰します.
 自分の感覚では高速道路は運転を楽しむ場所ではなく、目的地まで比較的安全かつ短距離に移動するための手段という認識なので、高速道路走行時は積極的に活用したいと思いました.ただし、自分の運転する感覚とはやはり違うもので、加減速がやや急というか荒っぽくも感じられました.

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RICOH GR III

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RICOH GR III

 納車手続きを行ったのが15時過ぎで、都内を出たのが17時くらい.中央道と長野道を走行し、20時近くに松本に到着しました.この日はここで一泊.松本で宿泊するときにはお城近くのホテルをよく利用しているのですが、今回は駅近くの専用駐車場完備の宿を選択し、できるだけ駐車時に接触事故とかされないような場所を選んで駐車しました.さすがに納車日初日に車をぶつけられるのはイヤですからね.

 夕飯は駅近くの「盛よし」にてチーズハンバーグとエビフライ、カニコロッケをいただきました.
 以前から気になっていた店で、初訪問だったのですが、20時過ぎに行っても順番待ちができていました.昔から人気のある店らしく、美味しくいただきました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 翌日.松本を出て大町経由で仁科三湖方面に向かいます.
 どこか適当なところで写真でも撮ろうと思っていたら、道路沿いに桜の咲いている場所があったのでそこで撮影.
 長野県の道路事情は詳しくないのでナビ任せで、高速道路を使わないという条件で仁科三湖近辺から小布施に向かうルートを検索したところ、小川村を経由するルートを提示されました.この道路が非常に快適で、天候のよさと相まって気分よくドライブできました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施に到着.小布施堂にてお昼ごはんをいただきます.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 月替わりで季節の料理が供されるのですが、これが美味しいのです.
 4月ということもあり、料理には筍や鰆などの旬の素材が使われています.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施の近辺も桜が綺麗でした.
 観光地の開花予報では長野県各地はすでに葉桜の予報となっていましたが、品種や標高によっては開花時期も異なりますので楽しむことができました.

 このあと、軽井沢方面を経由して碓氷峠を下って群馬県に向かい、帰宅しました.
 走行距離は約570km.買い替え前と同じ車でありつつもちょっとずつ様々なところが異なり、また新しいこともあって回転を抑えつつの運転でしたがやはりロードスターは楽しい車です.

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FUJIFILM X100V

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FUJIFILM X100V

 ND1ロードスター初期型からND2ロードスターに変わり、キーの大きさも変わったのでキーケースも新しいものを購入しました.
 Organ縦型ファスナーキーケース GS-31です.こうしたちょうどよいサイズのキーケースを探し出してくるのも楽しいものですね.