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昨日、会社を休んで日帰りで京都に旅行に行ってきました.
観光内容などはまた後日、おいおいと書いていくことにします.
行きに乗った新幹線がN700Aでした.
N700Aは2013年2月にデビューしたばかりの車両で、従来のN700系の改良版にあたります.N700Aの「A」はAdvanced(進んだ、進歩した)を意味しています.
まっさらの新型ではなく改良版なので、運用上もN700系と同様に扱われます(分類上もN700系の編成の一種).なので時刻表にも記載がなく、なおかつまだ運用開始から2ヶ月ということもあって編成も少なく、乗れたらラッキーというようなものだそうです.ちなみに確実に乗るためには当日朝にJR東海に問い合わせると教えてもらえるそうです.
N700Aのことはもちろん知っていましたが、旅行で浮かれていたのかチェックするのをすっかり忘れていました.車内清掃待ちで扉が開くのを待っている間も、視線の片隅に「N700A」の大きなロゴは目に入っていたのですがとくに気にもせず、写真も撮らずといった有様でした.なんとなく撮った一枚もこんな感じでしたし.
発車してから「そういえばN700Aってさっき書いてあったような.でも見間違いかな?」と思い出したのですが、確認しようにも車内の景色はN700系と見分けがつきません.やがて車掌が車内検札に入ってきたときに自動ドアの向こう、デッキ部分の案内図にN700Aのロゴが見えたことで、ようやくN700Aであることが確認できました.
「んー、見た目ぜんぜん変わらないじゃん」とたかをくくっていたのですが、移動するにつれて次第に従来の車両との違いがわかってきました.
最初に感じたのは静かなこと.従来のN700系のグリーン車相当の静音材が普通車にも使用されているそうです.
次に感じたのは揺れの少なさ.左右に揺すられるような不快な振動がかなり軽減されました.
そして、速度が一定であること.旅行に出るときにはGPSロガーを持ち歩くのですが、その液晶に表示される速度を見ても267-268km/hで一定していました.従来であれば線路のアップダウンやカーブによって運転士による速度の微調整が入って速度は多少のばらつきが出るものですが、定速走行装置によって一定速度が保たれるようになりました.
東海道新幹線はカーブのきつい区間が多いのですが、全区間の線路データがあらかじめ登録されていて、GPSと連動してセミアクティブサスペンションを動作させるなど、従来のN700系よりも進んだ制御がされているそうです.
これらの結果、カーブでも安定した走行が可能になり、停車駅が近づいたときの減速もスムースになるなど、根本的なところからの快適性が高められた印象を受けました.
帰りの新幹線が従来型のN700系だったのですが、横揺れはしますしGPSロガーを見ても速度は一定ではなく、違いを感じました.
N700A、選んで乗れないのが残念なくらいよくできています.
あとは、JR東日本の新幹線のように車内改札をなくしてくれるとなおよいのですが.