2013/10/02
「ソフトバンクが分割払い6万件超を誤って滞納扱い、クレジット審査等に影響。半年公表せず」
ソフトバンクが携帯電話などの分割支払い情報を誤って信用機関に送信し、支払っているのに「未払いの滞納者」として登録するというミスを犯しました.
支払いの信用情報というのはCICと呼ばれる機関で管理されており、ローンを組んだりするときにはその人が過去に滞納などをしていないかをチェックする機能を備えています.
今回ソフトバンクがミスしたのは、通常通り携帯電話料金を支払っている人6万人以上を「料金を滞納している」と、このCICに登録してしまったことです.
ミスに気づいたソフトバンクは取り消し手続きをとったとのことですが、こちらのニュースにあるように、すでに審査を通らない事例が発生しています.
また、厄介なことに「滞納者である」という履歴データに加えて「審査に落ちた」という情報も付加され、さらにはこうした情報は本人でも照会できないため、現在自分がどのような扱いになっているかを確認すらできない状態です.
ミスをしたのもさることながら、今回のソフトバンクで悪質なのは、
・今年の2月3月のミスなのに経済産業省には報告したものの、当の本人には8月まで知らせなかった
・9月30日に新製品発表会があって社長も出ていたというのに、そこでは報告せず翌日の10月1日にプレスリリースのみで公表した
・その発表会で「850日以上重大事故なし継続中」などといいつつも、このような重大事故を起こしている(850日以上重大事故なしは通信障害などで、今回のは別物という認識のようです)
というように、故意ともいえる隠蔽工作をしていることです.もしくは個人の信用情報などたいしたことないという姿勢の表れかもしれません.
信用情報というのがどのように管理され、過去のどれほどの滞納が記録されてブラックリスト登録されるかなど、細かいところは自分もわかりませんが、濡れ衣を着せられて住宅や車などのローン審査で落とされたりしたら人生設計にまで影響を及ぼしそうです.
ソフトバンクは(他社携帯キャリアも)過去に個人情報漏洩をしていたりしますが、今回の滞納者情報誤送信はそれを上回るミスであり、「名誉毀損」といえるレベルです.
今後の生活に影響が及ばないように適切な処置がなされることを願います.
【補足】
ここの記事によると、信用情報の開示を求めることができるそうです.
2013/09/28
半年間見続けていた『あまちゃん』の放送が今日で終わりました.
NHKの朝の連続テレビドラマは今まで見たことがなく、宮藤官九郎が脚本だと知ってもどうしようかと思っていました.
放送前日の深夜に宮藤官九郎が進行をつとめる「おやすみ日本」という不定期放送の番組があり、その中で番組の宣伝も流れたりして面白そうだなとは思ったものの、まだなんか様子見な感じでした.
放送が始まってTwitterのタイムラインに評判が徐々に流れてきたので、ちょっと見てみるかとNHKオンデマンドで第1回を見たのが、放送開始の週の土曜日.そこからは全部録画して見続ける日々が始まりました.
そして物語も終盤になる、震災を扱い始めたところからは録画しつつも朝8時の放送も生で見るという、のめり込みぶりでした.
なにがそこまで惹かれるのか.それはなかなかうまく言い表すことができないですし、ネット上でも数多くの方々があちこちであまちゃんの魅力について語っているのでここでつたない文章で同じようなことを書いてもしょうがないのですが、
・仕込んであるネタの量・奥深さ
・キャスティングの妙
・しっかりとした伏線の回収
・視聴者の視点という「メタ視点」の有効活用
あたりがポイントでしょうか.
ドラマで「メタ視点」っていうのも奇異なことでもあるのですが、「俳優が演じている様子を眺める」という従来のドラマのポジションに「視聴者の視点」を絡めることで、視聴者の距離を縮めて親近感をわかせるポイントがあったのではないかと思います.
さて.「あまちゃん」が終了することによる喪失感を「あまロス症候群」などと呼ぶようですが、半年間楽しみに見続けてきたものがふっと終わってしまうというのはなかなかにダメージが大きいものですね.
2013/08/13

RICOH GR
渋谷ヒカリエで8月1日から25日まで、岩合光昭氏の写真展『ねこ』が開催されているので見に行ってきました.

RICOH GR
岩合光昭氏といえばNHK BSの「岩合光昭の世界ネコ歩き」などでも知られるように、ねこ写真家として有名なかたです.もちろんねこだけでなく動物写真も多く撮られているのですが、やはりねこがいちばん有名ですね.
展示スペースもかなり広く、「あそぶ」「寝る」「親子」など、さまざまなテーマからたくさんのねこ写真が展示されていました.
どの写真も素晴らしいのはいうまでもないことではあるのですが、被写体が素晴らしいだけに、その「絵に描いた餅」感が強いのです.つまり、一口で言うなれば「実際にもふもふしたいなぁ」ということなのです.きっと、ねこを飼われているかたであれば、この写真展を見て家に帰ったら、ねこのいる生活の素晴らしさを改めて実感できるのではないかと思います.
なお、8月10日から10月20日まで、恵比寿の東京都写真美術館では同じく岩合光昭氏による「ネコライオン」なる写真展が開催されています.こちらも行ってみたいものです.
2013/08/02
「国交省、ご当地ナンバー(第2弾)の導入地域を決定」
反対派の提訴が昨日あったばかりですが、ご当地ナンバーの導入発表がされて世田谷ナンバーも導入が決定になりました.
導入推進派と反対派、双方の言い分をまとめると、
■推進派
・世田谷の知名度が向上し、世田谷ブランドを全国に向けて発信できる
・知名度の向上により、地域振興、産業活性化、観光振興につながる
・世田谷ナンバーをつけることで地域に対する愛着心を高め、世田谷区民としての誇りを高めることにつながる
■反対派
・住民の8割が賛成と答えているが、アンケートの4割が免許証を持っていなく7割が60歳以上と偏っている
・世田谷ナンバー導入により地域が特定されるなど個人情報漏洩につながる可能性がある
というような感じになります.
まあ、どっちの主張も強引というかこじつけ気味ですね.
推進派の「世田谷の知名度が向上し」って、世田谷ってそもそもそんなに知名度低くないと思うのですよ.人口でいえば90万人近くいて東京23区ではトップですし.そして90万人近く住民がいるので地域振興自体が必要なのかどうかも疑問であって、かといって基本的にベッドタウンなのでたいした観光名所も産業も農業もないのでアピールするものもないわけで.
反対派が主張している、アンケートが偏っているというのは問題ではありますね.免許証を持っていない人に聞かずに、実際に車を持っている人もしくはその家族くらいに聞いてもらいたいものではあります.世田谷区住民の免許証所持率は知りませんが、人口の7割が60歳以上ということはありえないので偏りがあるのは否めません.とはいえ、物事を決定するのになんでも行政が住民に伺いを立てればよいというものでもないと自分は考えるので、これが決定的なマイナス要素であるとも思えません.
個人的な見解では、まあどうでもいいことかなと思います.
ただし、品川か世田谷かどちらかを選べるのであれば品川を選びますね.ナンバープレートを見ればわかるのですが、地域名の欄って2文字を前提に作られているので3文字だと文字が詰まった上に縦長になってバランスが悪く見えるのです.身近なところでいうと、富士山ナンバーがそうで、見るたびにバランスの悪さを感じます.
2013/07/08

RICOH GR
無印良品で「携帯用温湿度計」を購入しました.
温度計、湿度計に加えて、熱中症注意換気機能が備わっている製品です.

RICOH GR
携帯用と銘打っているだけあって非常にコンパクトで、横46mm×高さ29mm×奥行き12mm、重量15gしかありません.
ストラップが取り付けられるようにもなっており(ストラップ自体は付属せず)、屋外での作業などに持って行って熱中症に注意するべきかどうかをチェックできるようになっています.
お値段は790円とリーズナブルです.きちんと電池(CR-2032)も付属しています.

RICOH GR
購入したのは土曜の夜で蒸し暑い日でした.買ってきてさっそく電池を入れたらこんな表示が.
気温31.0度、湿度74%で、熱中症注意レベル3と出ました.説明書によると、「厳重警戒」レベルで「すべての生活活動でおこる危険性」「外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する」とのことでした.
室内にいて、扇風機回していればまあ問題ないだろう的に思っていましたが、どうやらもう少し注意する必要がありそうです.
注意レベルは「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の4段階で、「厳重警戒」と「危険」のときには顔アイコンが表示され、液晶横にある赤色LEDが点滅して危険状態を伝えます.
熱中症というとまず気温が取りざたされますが、「WBGT指標」によると湿度も重要な要素となっています.この携帯用温湿度計もWBGT指標に基づいて注意喚起をする設計になっています.
安く買える割によくできた製品で、屋外で作業されることが多い方は持っていたほうがよさそうです.コンパクトで邪魔にもなりませんし.警告レベルに応じてブザーや音が鳴るような仕組みがあるともっとよいように感じました.携帯しているからといっていつも画面を見るわけでもないですから.
自分は部屋で使うつもりで買ったので、もうちょっと大きめの製品があったらそっちを選んでいました.
「いのちを守る気象情報」にもありましたが、日本で最も被害者(死者)の多い自然災害は熱中症です.自衛のためにも屋外作業の多い方にはオススメします.自分も夏場に外歩きが多そうなときは持ち歩こうと思っています.