2024/07/24
RICOH GR III
府中市美術館で開催の『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』を観に行ってきました.
2ヶ月弱くらいの会期で、当初は図録の印刷が遅れていて間に合わないという話もあったので、図録が発売されるようになってから観に行こうと思っていたら予定が立て込んでしまい、最終日に慌てて出かけることになってしまいました.
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吉田初三郎は大正から昭和にかけて活躍した画家で、とくに鳥瞰図と呼ばれる、上空から鳥の視点で見下ろしたかのような視点の作品が有名です.また全国各地の観光案内図などを描き、さらには戦時中に領土であった地域に至るまで描いています.
面白いのはデフォルメの妙です.遠近感を利用して首都圏の地図なのに遥か遠くの九州や青森、果ては樺太などに至るまで描いており、さらに観光案内図などスポンサーのついている絵については強調したい施設や地域・鉄道路線を大きく描くなどといったわかりやすさも魅力です.
ディテールの細かさにも凝っていると同時に大正期から昭和にかけての印刷技術の発達、また戦時中などは軍事施設などの機密事項を描かないなど、時代背景も含めて興味深い部分が多々あり、展示案内もそうした視点を織り交ぜて紹介されていました.
RICOH GR III
会場で購入した図録と、後日購入した作品集です.作品集はミュージアムショップでも売られていたのですが、訪れた日がげんなりするほどの暑い日だったので、重たいものを持って歩きたくなくてとりあえず図録だけ購入し、作品集は後日購入しました.
みっちりと描かれた内容の細かさは見入ってしまうといくらでも時間が溶けてしまうほどです.
2024/07/22
ほぼ毎年のように行っている銚子に今年も出かけてきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
今年春のダイヤ改正で銚子行き特急の車両が255系からE259系に置き換わりました.
ボディカラーからも想像できるように、E259系はもともとは成田エクスプレス用の車両です.しかしながらCOVID-19の影響もあって空港を利用する需要が大幅に減り、その後も戻り切っていないのか余剰車両があるようで、JR東日本が成田エクスプレスだけでなく汎用的に車両を使う方向に方針転換した結果、車体の『N’EX』表記を『SERIES E259』と改めて他の用途にも使うようになったのです.
車両に余裕があるのだったら、銚子行き特急も本数をもっと増やしてくれると大変ありがたいのですが、いかんせん需要と供給の関係なのでなかなかそうもいかないのが難しいところです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
車体側面にも大きく『SERIES E259』の表記が.書体のせいかカラーリングのせいか、どことなくロシア・アヴァンギャルドな雰囲気を感じさせます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
車両の導入といえば、銚子電鉄にも新型車両が先日導入されました.
南海電鉄で活躍していた2200系が22000形としてデビューしたのです(真ん中の車両).しかしながらこの日は車庫でお休み中でした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
予定では、銚子駅から歩いてヤマサ醤油の工場に向かい、そこでしょうゆソフトクリームをいただくつもりだったのですが、やっていないとのことでそのまま歩いて仲ノ町駅に.ヤマサ醤油のWebでは工場見学は土曜日は休業との案内でしたが、しょうゆ味わい体験館はやっているだろうと思ったらそちらも休みということでした.以前は土曜で工場見学は休みでもしょうゆ味わい体験館は開いていたのですが.
仕方ないのでその足で仲ノ町駅に向かい、一日乗車券『弧廻手形』を購入し外川駅に向かいます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
この日運行されていたのは旧京王の2000形でした.ヘッドマークはホテル三日月です.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
銚子方面に向かい、観音駅で下車.銚子漁港に向かう途中にある、丼屋 七兵衛に入ります.
6月と7月は『入梅いわし祭り』が開催されており、イワシのコース料理が提供されます(要予約).が、今年はイワシが不漁のようで、予約していない場合にはイワシ料理自体が提供できないとの案内がされていました.これがお目当てでこの時期に銚子に来ているわけなので、もちろん予約済みです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
まずは刺身となめろう.
刺身で旬の脂の乗ったイワシの旨みに圧倒されます.
なめろうは店によっても味が違うのが魅力でありますが、ここのは味噌などの味付けは控えめでイワシの素材感を押し出した作りです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
続いてはフライ.
カラシ醤油でどうぞ、とのことで揚げたてのサクサクとした衣と脂の乗ったイワシの旨みが抜群で、ご飯が食べたくなります.
左手前にあるのは銚子電鉄の『弧廻手形』を提示することでいただける小鉢です.小鉢プレゼント、でいただける小鉢にしてはちょっとした一本料理の趣すらあって嬉しいところです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
そして、イワシ漬け丼とつみれ汁.
もう随分と前、調べたら2016年なので8年前ですが、この店で初めてイワシの漬け丼をいただいた時には衝撃を受けました.イワシは青魚ということもあって足が早く鮮度が落ちやすい魚.それを漬け丼にしても生臭いだけなのでは…… と思っていたのを打ち砕く美味しさで、それから何度も訪れています.
もちろん今年も美味しさは変わらず、「来週も食べに来たいな」くらいのことを思いながらいただいていました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
再び銚子電鉄に乗って犬吠駅に.1日乗車券があることをいいことに、行ったり来たりします.
犬吠駅は「ぬれ煎餅」や「まずい棒」といった、銚子電鉄謹製のお菓子や土産物が大量に揃っています.余談ですが銚子電鉄は鉄道事業よりも菓子類の販売のほうが売上の主流となっており、帝国データバンクの業種は「米菓製造」になっています.
「鉄道なのに自転車操業」と自虐的なジョークを飛ばす会社だけあって、毎年来るたびに変わった新商品を売り出しているのが面白いところ.今年は『たい焼ドッグ(鯛焼きにフランクフルトを入れたもの)』にさらにチーズを乗せてバーナーで炙った『チーズどっぐ』と『まずそーだ(キウイ味のソーダにイチゴやパイナップルを入れたもの)』をいただきました.『まずい棒』もそうですが、まずいのは味ではなく経営状態なので美味しくいただきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
銚子駅に戻り、駅前通りをしばらく歩いたところにある「銚子セレクト市場」にて、しょうゆソフトクリームをいただきました.
ずっと昔、最初にこれを食べたときは次に食べることはないだろうと思っていたのに、来るたびに食べてしまいます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
今回は14時すぎくらいに銚子を出発し、成田線経由で成田空港にやってきました.
この先に以前から一度は訪れてみたかった場所があるのでそちらに向かいます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
窓のない、まっすぐでやや下り坂の通路.通行者もまばらで不気味な雰囲気が漂います.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
通路の出口にあるのは京成電鉄 東成田駅.かつては『成田空港駅』と呼ばれていました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
規模の大きな駅にも関わらず、人気は少なくて廃墟じみているようにすら感じられます.
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だだっ広い駅構内ですが、これでも部分的に柵で囲われており実際にはもっと空間が広がっているようでした.
柵の上の方が空いているのでiPhoneで柵の向こうを撮影してみると、こんな光景が.照明が消えたなかに、改札が見えます.
東成田駅は、いまの成田空港駅と空港第2ターミナル駅とは違う路線を通っており(京成成田駅から空港に向かう途中で分岐)、支線のような扱いになっています.そしてこの駅の先には芝山鉄道が接続しています.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
切符を買って(芝山鉄道はSuica非対応なので)ホームに降りると、向こうに使われていないホームが見えます.かつては2面4線あったホームも今は1面2線のみ使用されています.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
『東成田』の駅名標の向こう、使われてないホームには違う駅名標が.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
露出をプラス補正して撮影すると、『成田空港』の駅名標が.
駅名標だけでなく、ベンチや案内板、広告に至るまで忘れ去られたかのようにそのままになっています.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
芝山行きの列車が到着したので乗り込みます.
ちなみに『成田空港』表記のままで使われていないホームは、ホーム端に車止めがあり芝山にはつながっていません.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
東成田駅からずっとトンネルを進み(上は成田空港の滑走路などの施設なので)、地上からそのまま高架に上がったところで終点です.
『日本一短い鉄道』を自称し、途中駅もなく2.2kmの営業キロしかないのですぐに到着します.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
東成田駅方面のホーム端からは空港の様子が見えます.ANAのA380がいました.
さて、ここから再び空港に戻るには当然ながら再度芝山鉄道に乗るのですが、東成田駅で再びあの長い通路を通るか、もしくは別の手段として京成成田駅までさらに戻り、現行の成田空港駅行きの列車に乗り換えるという2つの方法があります.値段が安いのは東成田駅で通路を通るルートですが、なんとなくあの通路を通る気分にもなれなかったので京成成田経由で空港に向かいました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
京成成田駅を出る頃には周囲も暗くなり、天気もぐずついてきてしまいました.
なので空港に着いても飛行機をとくに見ることもなく、夕食をいただきました.自分の生活圏内に不二家レストランってないので、成田空港に来るとつい入ってしまいます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
そして帰りは成田エクスプレスで新宿経由で帰宅.スカイライナーのほうが速いのはわかるのですが、23区西部に住んでいると日暮里や上野で乗り換えるのは億劫なので、時間はかかってもいいから新宿まで連れてきてくれるN’EXを選んでしまいます.
2024/07/15
どこかにビューーン!で上田に出かけた話の続きです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅から宿を取ってある別所温泉に向かいます.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅の上田電鉄の切符売り場にて「別所温泉 外湯入浴券つききっぷ」を購入しました.
上田駅と別所温泉の往復乗車券(途中下車不可)と外湯の入浴券2枚がセットになったものです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
車窓には青々とした山々と田んぼ、青空に浮かぶ雲と、まさに上田を舞台にしたアニメ『サマーウォーズ』を彷彿とさせる光景が広がっています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅から30分弱で終点の別所温泉に到着します.
年季の入った駅舎ながら、丁寧に使われているのが見ていてもわかります.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
駅の手前には、かつて上田電鉄で使用されており、上田電鉄の顔とも言える存在だった「丸窓電車」ことモハ5250形が生態保存されています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
駅には温泉までの送迎バスが待っていましたが、それには乗らずに歩いて向かいました.
地図では気づかなかったのですが、温泉街まではずっと上り坂になっており、暑い日でしたのでバスに乗ればよかったかなと後悔しました.
途中、北向観音に参拝します.南を向いた善光寺と、北を向いた北向観音で対になるとのことで両方を参拝するのがおすすめなのだとか.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
ひとり旅で難関となるのが旅館への宿泊です.都市部に宿泊するのであればホテルで問題ないのですが、温泉宿に泊まるのであればやはり旅館に泊まりたいもの.しかしながら予約しようとすると、検索条件で人数を1人とした途端に「条件に合うプランはありません」と断られるパターンがとても多いです.しかしながら、今回宿泊の『上松や』は、一人旅歓迎の宿と銘打っていますので、これは助かると思い予約しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
部屋で一休みし、とりあえず外湯にでもと思い、宿の近くにある「石湯」に.
夕方だからか、地元の方で賑わっていました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
旅館で楽しみなのはやはり料理.今回は「プレミアム会席プラン」にオプションとして馬刺しを追加しましたので、かなり豪勢な晩御飯となりました.部屋食とのことでしたので、まとめて運んできてもらい、自分のペースでいただきました.
料理はどれも美味しく、多くの料理が長野県産の食材を使用しており、お刺身も信州サーモンと岩魚だったり、ご飯も地元で取れたコシヒカリでこれもまた美味しくおかわりしていただいてしまいました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
朝食は会場にていただきましたが、部屋ごとにスペースを分けて用意されており、さらにサラダや具沢山の味噌汁、ご飯などをバイキングでいただく形でした.
ふだん、朝食は軽く済ませる方なのですが、どれも美味しくて馬肉そばまで用意されており完食しました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
チェックアウト11時とゆったりできましたので、朝食後も部屋でゆっくりと過ごし、上田電鉄の電車の時刻に合わせて(1時間に1本しかないので要注意です)宿を出ました.
再び上田駅に戻るも、この日は昨日と打って変わって、ときおり雨のぱらつくどんよりとした天候.14時過ぎの新幹線の時刻まで3時間ほどあるも遠出はできないので、駅から歩いて行ける範囲にある上田城址に向かいました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
上田城址には真田神社があり、ちょうど夏越の大祓の日でしたので茅の輪くぐりをさせていただきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
眼下に新幹線が見えることからも、上田城が高台に築かれていたことがわかります.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
昨日に続いてお昼は「草笛」に.昨日は小諸にて「藤村そば」をいただきましたが、やはり名物のくるみそばとくるみおはぎは食べておきたいもの.ということで上田お城前店にて、くるみそばと追加でくるみおはぎをいただきました.甘みのあるくるみペーストを蕎麦つゆで溶いていただくくるみそばは甘じょっぱさが絶妙かつ、蕎麦つゆの量や混ぜ具合で好みに合わせられるのが魅力です.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
帰りの新幹線の時刻も近づいてきたので、駅前にある飯島商店にて「みすず飴」を購入しました.登録有形文化財にも指定されている重厚な作りの建物で、しかもここで販売しているみすず飴は作りたてとのことでした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 26mm f/2.8
『どこかにビューーン!』を使っての旅行はこれで3回目ですが、多少の選択はできるとはいえ、行き先も行き/帰りの便も自分では選ばないようなものだったりするので、言うなれば「お題」を与えられているようなもので、限られた条件の中でどう行程を立てるかという楽しみがあります.
ポイントはかなりたまっているので、また時期を見て出かけたいと思います.
2024/07/09
どこかにビューーン!で上田に行ってきました.
どこかにビューーン!を使うのはこれで3回目.1回目は田沢湖、2回目は上越妙高ときて、3回目は上田です.ちなみに他の候補地は、新青森、米沢、福島でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
どこかにビューーン!は出発時間帯と到着時間帯を選べるのですが、出発時間帯を6時から9時59分までの時間帯で指定したところ、6時28分発の列車が割り当てられました.こんな早い時間の新幹線は乗ったことがありません.しかもこの時間だと東京駅構内の店舗も営業しているところは限られており、旅行に出るとき東京駅近辺で立ち寄るスターバックスも営業前でした.
しかもこんなに早く出発しつつも行き先は上田なので、1時間半ほどしかかかりません.なので8時前には到着してしまい、こちらもまだそれほど店が空いていない状況です.どこかにビューーン!は余剰座席の有効活用的な側面があるので、今回のように土曜出発で余裕のある列車となると早朝になってしまうのは仕方のないところでしょうか.
とりあえず駅のコインロッカーに荷物を突っ込んで身軽になり、駅構内にあるタリーズで朝食とコーヒーをいただいて人心地つきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田といえば、以前から乗ってみたかったのが上田電鉄.でも乗車はあとにして、駅から歩いてすぐのところにある千曲川の鉄橋で撮影をしました.ここは5年前の台風被害で鉄橋が崩落した場所なのですが、護岸工事がしっかりとなされているように見えました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田駅を発着するもう1つの私鉄、というか第3セクターのしなの鉄道に乗って小諸に向かいます.
やってきたのは旧国鉄の115系.最近では見かけることもめっきり減ってしまい、しなの鉄道でも新型に置き換わりつつあるので徐々に数を減らしています.久々にうなりを上げるMT54モータの音を堪能しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
まずは小諸駅から少し歩いたところにある、北国街道の宿場町を散策します.
素人目には昔ながらの建物なのか、古い建物を模して新たに作られたものかの判断は難しいのですが、落ち着いた雰囲気の通りでした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
こんどは駅の反対側にある懐古園を訪れました.ここは以前は小諸城だった場所で、いまは公園や動物園、神社などがあります.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
往時の建物は門などを除いてほぼ残っていないものの、石垣は残されています.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
朝のうちはどんよりとした天候だったのですが、懐古園を見学しているうちに徐々に晴れ間が見えてきて、急激に気温も上昇してきました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
お昼は草笛にて藤村そばをいただきました.
草笛は以前に長野駅の店は利用したことがあり、くるみそばが有名です.藤村そばは小諸にゆかりのある詩人、島崎藤村にちなんだもので、小諸本店のみの限定メニューとのことです.冷やしそばの上に、くるみ、かき揚げ、りんごの天ぷら、煮りんご、とろろなど具沢山です.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
列車の時間までまだ少し余裕があったので、駅前にある「停車場ガーデン」を散策しました.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
庭園の片隅は油庫がありました.油庫、またはランプ小屋と呼ばれるこの建物は、鉄道の運行に必要なランプ、そしてその燃料などの危険物を保管するための小屋であり主要路線の各所に設置され、その多くがレンガ造りとなっています.駅の改札外からアクセスできることからも、もはや駅の施設扱いではないようですが、倉庫かなにかとして使われてるようです.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
小諸から上田に戻ります.今度は新型車両のSR1系電車でした.
Nikon Zf + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
上田に戻ってきた頃にはさらに日差しは厳しくなり、外を歩くのもままならないほどでした.温度計は29度を示していましたが、実際にはもっと暑く感じられました.街中を散策しようと思っていたのですが、もはやそんな余裕もなく、駅近くの喫茶店でアイスコーヒーを飲みつつ休憩.
しばらく休んでようやく落ち着いてきたところで、駅に戻ってコインロッカーから荷物を取り出し、上田電鉄の改札に向かいます.
つづきます.
2024/07/02
2024年5月にM4搭載の新型iPad ProとM2搭載のiPad Airが発表になりました.
自分が使用しているiPad Proは2018年発売の11インチ、いわゆるiPad Pro 11インチ(第1世代)と呼ばれる製品です.発売から6年が経過し通常の使用用途には支障がないものの、次期iPad OSに搭載されるApple Intelligenceには非対応となります.
日々使うものですし、年数的にもそこそこ使ったし、新機能も使えないのならそろそろ変えてもいいかな…… と思い、
・サイズ13インチ
・容量256GB
・Wi-Fi+Cellular
という条件で検討してみることにしました.
……が、新型iPad Proですと驚きの25万円オーバーです.昨今はデジタルカメラなどでも円安の影響で後継機が大きく値上がりするような事例がありますが、さすがにこれは買うのに勇気のいる価格です.
同じ条件でiPad Airにしてみると17万円ちょっとになります.まだお高いですが多少現実味のある価格になりました.
ではiPad Airを買うか…… とApple Storeに行って現物を触ってみると、悪くはないのですがいくつか引っかかる部分がありました.
すぐ隣にiPad Proが展示されていたため交互に使ってみると、
・スクロールの滑らかさが違う(ProMotionテクノロジーの有無でディスプレイのリフレッシュレートに差がある)
・音がやや弱い(Proは4スピーカーで縦横どちらで持ってもステレオで聞こえるのに対し、Airは2スピーカーで横位置で持った場合にのみ左右から聞こえる)
という2点が気になりました.いま使っているのが6年前の製品とはいえiPad Proなので、ProMotionや縦横対応の4スピーカーに対応しています.そこからiPad Airに変更するとなると、処理速度は速くなるもののディスプレイや音質では劣る部分が出るわけで、ちょっとこれは買う意欲を削がれます.
んー、まあ再検討しますか、ということでその日は買わずに店を出ました.
17万円出して新品のiPadを買うのに、6年前の製品より部分的とはいえ劣る製品を買うのはちょっと抵抗感がある、されど25万円出してオーバースペックすぎる製品を買うのもどうか…… と悩んだ末にたどり着いた結論が、旧型のiPad Proを買うということでした.
AppleのWebサイトには「認定整備済製品」というページがあります.要は一度販売したものの何らかの理由により返品された製品をAppleが新品同様に仕上げて安く売るというものです.以前にも何度か購入したことがありますが、質素な外箱に入っているものの中身は傷ひとつない新品同様であり、型落ちの製品狙いですと悪くない選択です.その時々で在庫は変動しますが、自分が見たときには2世代前のiPad Pro、M1搭載の製品が15万円ほどで売られていました.
現行のM4搭載のiPad Proはかなりのスペックアップがなされた製品ですが、1世代前のM2搭載の製品と2世代前のM1搭載の製品ではプロセッサの処理速度差が2割くらい、その他の部分ではWi-Fi 6か6Eかなど、細かな違いなので2世代前だからといってもすぐ使い物にならなくなるようなことはありません.それに次のiPad OSで搭載されるApple Intelligenceにももちろん対応しています.
ということで購入に至りました.
RICOH GR III
シンプルな白い外箱は再整備品の証です.とはいえ、中身は新品と見分けがつきません.
電源を入れると新品と同様に「ようこそ」画面が表示されてセットアップが始まるので、いつものようにデータ移行をすることで環境を移すことができました.
データ移行はできたものの、多少作業が必要になるのがモバイル回線の移行です.iPad Pro 11インチ(第1世代)が4Gであるのに対して、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は5Gのため、若干の移行作業が必要となります.
まず事前準備として旧iPad Proに入っている物理SIMをeSIMに切り替えます.自分はキャリアがauなので、auのWebにて申し込みました.その後、旧→新iPad ProへとeSIM環境を移行します.ここで4Gから5Gへのプラン切り替えが必要とある旨の表示が出たので、案内されるままに5G契約に切り替えを行いました.
もし物理SIMのまま移行すると、新iPad Proで動作保証のない4G環境で使用するか、もしくは通信キャリアの店舗などに出かけて物理SIMを交換する必要があります.
なお、eSIMでも物理SIMでも4Gから5Gへの移行には手数料がかかります.
外出時はiPad miniを使うので基本的に外に持ち出すことはなくWi-Fiモデルでもなんとかなるのですが、やはり旅行などに持って行くときに単体で通信できるのは便利です.それに、自分の場合はiPad ProとiPhoneともにau回線での契約ですので、通信量をシェアすることが可能です.なのでiPad Pro分の通信料金も無駄にはなりません.
RICOH GR III
ケースはいつものようにDODOcaseにて注文しました.
アメリカはテキサスから発送なのに、注文から5日程度で届くのは驚きです.ただし、送料込みで$135くらいかかるので、円安のご時世だとiPadのケースにかける金額とは思えない請求がきます.まあ見なかったことにしておきましょう.
今回は「EXECUTIVE LEATHER IPAD CASE」というレザー張りのものを選びましたが、素晴らしいクオリティです.iPad自体が大きいこともあってか重さもあって公式サイトによると12.6オンス、つまり357g程度ありますのでiPad本体と合わせると1kgを超えてしまいます.見た目、感触、重さも含めて図鑑でも見ているかのような感覚にさせられます.寝ながら使って寝落ちして顔の上に落とさないよう注意せねば.
RICOH GR III
カメラ部分もきちんとくり抜かれています.もっとも、室内利用メインですしカメラを使うこともほとんどないでしょう.せっかくのRiDARスキャナが宝の持ち腐れです.
2週間ほど使ってみましたが、やはり画面が大きいというのはいいものです.電子書籍で漫画を読むときも11インチでは1ページずつ読んでいたため見開きで1コマのページが見づらかったですが、このサイズにもなると2ページを1画面で表示しても読むことができます.
従来のiPad Pro11インチ初代でも大半の利用に支障はなかったのですが、プロセッサがM1になると同時に搭載メモリが8GBになったことが効いているのか、処理速度がまったくのストレスフリーになっただけでなく、アプリケーションを切り替えても地図アプリの閲覧位置がリセットされて現在地に戻ってしまうようなことも少なくなり、調べ物などがやりやすくなりました.
ネックなのはやはり重さ.ケースを外したりもっと軽いケースを使えば多少は軽減できるのはわかっているのですが、そこはやはり気に入ったケースを使いたいもの.とくにDODOcaseは初代iPadから10個以上使い続けていますので、そこは外せません.