2015/10/16

RX1R II

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 20:05

「ソニー、裏面照射4,240万画素「RX1R II」海外発表」

 日本ではまだですが、DSC-RX1の後継機、というか上位機である「RX1R II」ことDSC-RX1RM2が海外で発表されました.

 RX1との違いは以下のような感じです(カッコ内がRX1).
・画素数4,240万画素(2,430万画素)
・裏面照射型フルサイズCMOSセンサー(通常型CMOSセンサー)
・ローパスフィルタ効果可変機能を搭載(RX1はローパスフィルタ搭載、RX1Rは非搭載)
・ファストファイブリッドAF搭載、399点位相差AF(25点コントラストAF)
・236万ドット有機EL式EVF搭載(非搭載)
・フラッシュ非搭載(搭載)
・背面チルト液晶(固定式)
・Wi-Fi/NFC搭載(非搭載)
・コンティニュアスAF搭載(非搭載)

 レンズ自体はRX1同様にZeissのSonnar 35mm F2を使用し、鏡筒や軍艦部の操作性はほぼ同じです.
 RX1の発売から3年が経ち、その間にあった技術をアップデートして作られた、望みうる理想的な機能を詰め込んだカメラであるといえます.
 自分は以前にRX1を使用しており、現在はX100Tを使用しているのですが、買い換えた最大の理由はファインダの有無でした.RX1はオプション扱いで外付けの電子式(EVF)もしくは光学式(OVF)のファインダを取り付けるようになっていたのですが、電子式は見栄えがイマイチで電子接点の関係でサムレストとの併用ができず、光学式はパララックスがあるためフレーミングに難があり、ファインダを覗いて撮影したい自分としては非常にストレスでした.それが今回のRX1R IIではポップアップ式のEVFを搭載しており、待ち望んでいたアップデートです.
 その他にもスマートフォンとの連携を考えるとWi-Fiの搭載も必須といえる機能ですし(RX1のときはFlashAirなどのWi-Fi内蔵SDカードを使っていました)、位相差AF搭載によるAF性能の高速化も魅力的です(位相差AFを搭載したわりに30%しか高速化されていないのは、おそらくAFで重たいレンズを動かしていることによる物理的限界のような気がします).

 価格は3,500ユーロ(約47万円).RX1の約2倍です.同じセンサーを積むα7R IIが同じ価格帯なので、フルフレームの裏面照射型4,240万画素センサーが非常に高価なのだと思われます.個人的には4,000万画素オーバーの撮像素子はオーバースペックなので従来と同じ2,430万画素(これでも多いくらいですが)センサーを載せて他の部分をRX1R IIと同等のスペックで価格のこなれた製品があるといいなと思いましたが、昨今のソニーの販売戦略から推測するに、RX1/RX1Rを併売して上位モデルとして今回のRX1R IIを販売するでしょうから、そのような製品は出てこないことでしょう.

 「望みうる理想的な機能を詰め込んだカメラ」と上で書きましたが、買うかと問われれば「要検討」といったところでしょうか.
 価格面もさることながら、現在使用中のX100Tが画質や操作性、ファインダなどで非常に気に入っていることが大きいですね.とくに画質についてはRX1も素晴らしかったのですが、X100Tというか富士フイルムのカメラのJPEG画質は他の追随を許さぬクオリティなので、一度この画質を見たら他に乗り換えるのはためらってしまいます.
 あとは新規搭載されたEVFの画質も気になるところで、こればかりは実機をチェックしないと判断がつきませんし.

2015/08/23

不忍池の蓮

Category: カメラ・写真,旅行・観光 — Annexia @ 21:22

 昨年に引き続き、不忍池の蓮の写真を撮りに行ってきました.
 朝5時半くらいに家を出て車で上野に向かいましたが、6時過ぎの不忍池はすでに人が多くいました.

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FUJIFILM X-T1 + New Nikkor 105mm F2.5

 昨年より20日遅く撮影に訪れましたが、今年は例年よりも遅くまで咲いているようです.
 今回はX-T1にマウントアダプタを使ってニコンのNew Nikkor 105mm F2.5を取り付けて撮影しました.薄曇りでの撮影ということもあって、昨年の撮影とは異なった雰囲気です.当然ながらMFでの撮影となり、X-T1のスプリットモードを使って撮影しましたが、それでもピンぼけ写真を何枚も撮影してしまいました.

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FUJIFILM X-T1 + New Nikkor 105mm F2.5

 蓮の花の香りに惹かれてか、ミツバチを多く見かけました.このミツバチは花粉をいっぱいつけています.

FXT15572

FUJIFILM X-T1 + New Nikkor 105mm F2.5

 富士フイルムのカメラに搭載されている「フィルムシミュレーション」を今回は「ASTIA」をメインに「Velvia」「クラシッククローム」と使い分けて撮影しましたが、Velviaはどぎつい印象で個人的には蓮の花の持つ雰囲気にはあわないかなという印象でした.
 クラシッククロームは非常に淡い印象で早朝の雰囲気が出て気に入りました.

2015/06/18

GR II

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 23:22

 「リコー、Wi-Fiを新たに搭載した「GR II」」

 自分が使っているデジカメ「GR」の後継機である「GR II」が発表になりました.

 GRとの変更点は、
・Wi-FiおよびNFCを搭載
・Wi-Fi経由でスマートフォンから設定変更やリモート撮影が可能
・ホワイトバランスの改善
・バッファメモリを増加し、RAW撮影時の連続撮影枚数が4枚から10枚に
・エフェクトが6種類追加

 以上です.たったこれだけ.
 そもそも、GRシリーズの偶数機番はマイナーチェンジというのが通例なのですが、それにしてもあまりにも変化がありません.GRから2年たった新製品として発売するにしてはあまりにも寂しすぎます.
 GR IIではWi-Fiの搭載が最大のウリのようなのですが、Wi-Fiを搭載していないGRではその代わりにEyefiカードへの対応が充実しており、転送する画像を選択できたり、転送時のみWi-Fiを機能させて節電する機能などを搭載しているので撮影画像の転送については便利に使えています.

 自分が使っているGRが陳腐化しないのは結構なことなのですが、ここまで進化がないとなるとGRシリーズの将来性に若干の不安を感じます.細かい話ですが、今回追加された6種類のエフェクトには「雅」が、ホワイトバランスには「CTE」という、それぞれペンタックス由来の機能が採用されており、もしかしたら旧リコーのカメラ開発部隊は消滅してペンタックスに一本化されてしまったのではないかと勘ぐってしまいます.GRシリーズの将来はあるのか、その答はさらに2年後にGR IIIが出るのか、そしてどのような進化を遂げているかで判明することでしょう.

2015/06/13

X100T用サムレスト

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 22:17

 気に入って使っているX100Tですが、オプションで装着している純正サムグリップが使っているうちにほんのわずかながら緩んでくるのがちょっと気になっていました.わずかとはいえ、親指をかけて安定して構えるためのサムグリップなので、ほかによいものはないかとレンズメイト製の「LM X100T」を入手してみました.

FXT15419

FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 オリエンタルホビーから通販で入手しました.
 マグネットで開閉する、高級感のある箱に収められています.

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FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 上が純正のTR-X100、下がレンズメイトのLM X100T.
 親指のあたる部分が結構違うのがわかります.また、アクセサリシューから伸びる部分のデザインが純正のほうが綺麗な曲線を描いていて好きですね.

FXT15438

FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 裏面です.アクセサリシュー部分にシリコン製の滑り止めが、また親指のあたる部分とカメラボディが接する部分にも金属の出っ張りとシリコンがあります.

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FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

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FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 レンズメイト製のほうが裏面のシリコンパーツのせいか、取り付けるのにやや力がいります.逆にそれは安定性を意味するものでもあります.

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FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

FXT15451

FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 純正が上向きだけに伸びているのに対し、レンズメイト製は下向きにも大きく伸びています.アメリカのメーカーだからでしょうか、親指があたる部分が大きいです.
 純正は「X」のロゴが入ります.個人的にはわざわざロゴを入れなくてもいいのに、と思っています.

FXT15418

FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

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FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 上から見ると、結構形が違うのがわかります.
 レンズメイト製はカメラボディにかかるようにでっぱりがあります.また親指があたる部分もラウンドしていて指へのあたりが少し柔らかくなっています.
 また、純正品のほうがボディ色と近い色合いをしています.このあたりはさすが純正品です.
 肝心のガタつきや緩みですが、レンズメイト製のほうが安定感があります.純正品のようなアクセサリシュー部分がずれることはありません.親指に力をかけるとほんのわずか歪みますが撮影していてそれを意識することはほとんどないレベルです.
 ということで、純正品は箱にしまい、レンズメイト製のサムグリップを使うことにしました.

2015/06/11

LEICA Q

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 23:49

 フルフレームのセンサーを積んだ、レンズ固定式のデジタルカメラは長いことソニーのDSC-RX1/RX1Rしかありませんでしたが、ようやく別のメーカーから製品が発表されました.しかも発表したのはライカです.

 「ライカQ」と名付けられたカメラの主な特徴をリストアップすると、
・2,400万画素フルフレームCMOSセンサー
・28mm F1.7単焦点レンズ
・368万画素EVF
・Wi-Fi/NFC
・タッチパネル付き液晶モニタ
と、なかなかに高機能です.とくに、自分がRX1を使っているときに不満であった、ファインダが内蔵されたこと、Wi-Fiによるスマートフォンへの通信機能がサポートされているのは非常に魅力的です.ライカといえば、Mマウント機はストイックともいえるような機能を絞ったカメラを作るメーカーですが、そこから見ると非常に多機能といえます.

 お値段は60万円くらいになるのではないかと予測されていますが、個人的には「思ってたより安いな」という印象を受けました.その理由は、ライカMマウントの28mm F2レンズが約50万円くらいすること、ここにフルフレームのセンサーとEVFなどのコストを加えて、ライカとしてのブランド料を加えると70-100万円くらいになると想像していたからです.もちろん、思ってたより安いからといって気軽に買えるものではありませんが.