2014/08/31

XF14mm F2.8 R

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 22:42

 X-T1を購入してから約5ヶ月.一緒に購入したXF14mm F2.8 Rについて.

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FUJIFILM X-A1 + XF60mm F2.4 R
F4.0 1/56秒 ISO6400

 APS-Cで14mmなので35mm換算で21mmの広角レンズです.Xマウントの広角レンズというと、この14mmのほかに18mm、10-24mmズーム、そしてZeissの12mmがあります.18mmだと換算27mmで画角にかなり違いがあるのに加えてGRとかぶり、10-24mmはまだ発売されてなかったこともあるため、Zeissの12mmと比較検討しました.価格と性能面で純正の14mmが魅力的であったことに加えてZeiss 12mmのピントリングがゴム製で耐久面での不安があったのが購入の決め手となりました.

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FUJIFILM X-A1 + XF60mm F2.4 R
F4.0 1/60秒 ISO5000

 F2.8と必要十分な明るさで、比較的コンパクトで重量も235gと軽量なのが美点です.フードはプラスティック製の花型で、18-55mmと共用のものが付属されていますが、大仰になるので自分は使っていません.
 ギミックとして、ピントリングを手前に引くとMFに切り替わります.X-T1はボディ正面右側にフォーカス切り替えスイッチがついていますが、ピントリングの前後でAF/MF切替ができるほうが素早く操作できて便利です.この仕掛けは14mmのほかには23mmにしか採用されていませんが、すべてのレンズに導入して操作方法を統一してほしいものです.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F11 1/4秒 ISO200

 写りについて.
 ファインダを覗いて感じるのは歪曲の少なさ.最近のレンズは後処理で歪曲を補正することを前提の設計のものが多いですが、このレンズは補正をしていないそうです.
 正面の絵画も、天井のパネルも歪むことなくまっすぐです.要注意なのはこうした正面に向き合うような写真を撮るときには傾きはもちろん、きちんと正対して撮らないと途端にバランスが崩れたような写真になってしまいます.左右の傾きはカメラ内蔵の水準器を参照すればなんとかなりますが、被写体に垂直に向かっているかはファインダをきちんと確認する必要があります.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F2.8 1/10秒 ISO6400

 夜の工業地帯.ホワイトバランスを工場の照明に合わせたら月明かりが紫に.
 深夜でプラントの照明とわずかな月明かりでの撮影ということもあって絞り開放で撮りましたが、緻密な描写が素晴らしいです.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F5.6 1/60秒 ISO2500

 35mm換算で21mmなのでこうした写真では遠近感のはっきりした写真になります.
 この広角ならではのパースの付き方は好みが分かれるところですが、私は非常に好きですね.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F5.6 1/60秒 ISO5000

 最短撮影距離はマクロモード時で18cm.かなり寄れるので食事前に1枚、なんてこともできます.しかしながら、やはりパースがつくので小鉢が多いような料理全体を撮るような場合には向かないですね.そういう場合は上面から撮ったりもしますが、周囲の環境に気を遣ったりするとなかなか撮りづらいこともあります.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F8 1/500秒 ISO400

 明け方の尾道.太陽に徐々に照らされる街並みやわずかに残るブルーアワーなど、素晴らしい描写です.

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FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
F2.8 1/60秒 ISO400

 広角なのでボケは期待できませんが、最短撮影距離で絞り開放で撮ると、これくらいにはボケます.

 広角レンズは設計上、ミラーを考慮する必要のある一眼レフよりもミラーレスカメラのほうが有利といわれており、このレンズもそれを裏付けるかのように素晴らしい画質です.
 これだけ高画質でありながらコンパクトということもあって、旅行に持ち出すことも多いレンズです.広角好きであればオススメできる1本です.

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