2021/12/28
今年も残すところあとわずか.
例年どおり、1年を振り返って…… といいたいところですが、今年は昨年以上にもまして味気のない1年を過ごしていました.
旅行はついにゼロになってしまいましたし、映画もほんの少し.寂しいかぎりです.
■映画
4月 ガールズ&パンツァー 最終章 第3話
11月 DUNE/ デューン 砂の惑星
映画館に出かけたのはこの2本のみ.
ガールズ&パンツァーは全6話なので残り3話、DUNEは今回はPart 1なので、どちらも続きが気になります.
延期に延期を重ねてようやく公開された「キングスマン ファーストエージェント」を年明けになったら観に行きたいと思っているのですが、状況がどうなるかまだ読めないところです.
2021/12/26
FUJIFILM X100V
finalのワイヤレスイヤホンZE3000を購入しました.
購入のきっかけは、通勤時にShureのAonic TW2という耳掛け式のワイヤレスイヤホンアダプタを使用しているのですが、マスクとメガネとイヤホンアダプタで耳をフックとして使いすぎて痛みを感じるので、耳掛けではないイヤホンが欲しくなり、手持ちのものではなく、なんか新しいものを買ってみようかと思ったのが理由です.
それまでfinalの製品は買ったことがなく、ワイヤレス機器用サブブランドのagのTWS03Rを買ったことがあるくらいですが、finalブランドのイヤホンはコアなファンがいるらしいのと、ワイヤレス向けのサブブランドがあるのにわざわざfinalブランドでワイヤレスイヤホンを出してくるのが気になったのと、まだ出たばかりであるものの高い評価がなされているのが購入の決め手でした.
購入価格は15,800円(税込).ワイヤレスイヤホンでは付加価値的機能として搭載されていることの多い、ノイズキャンセリング、外部音取り込み、アプリによるイコライジング etc.といった機能はいっさいありません.音だけで勝負、といった感じの製品です.
FUJIFILM X100V
付属品はイヤホン本体にケース兼充電器、充電用USB-A to Cケーブル、イヤーチップ SS/S/M/L/LL.
FUJIFILM X100V
イヤホン単体での再生時間は7時間、ケース兼充電器を併用することで35時間使用可能.コンパクトなケースで重量もそれほどありませんがバッテリの持ちは長めです.
充電端子はUSB-Cです.最近はmicroUSBの製品は減ってきましたね.
FUJIFILM X100V
独特の形状をしたイヤホン本体.どことなくF-117やズムウォルト級戦艦を彷彿とさせるステルス機的なイメージを感じました.ケースとイヤホン本体にはカメラなどに塗装されているようなシボ状の塗装が施されており、finalのロゴも含め、なかなか格好いいのではないかと思っています.
形状に関しては果たしてきちんと耳に収まるのだろうか…… と装着するまで不安でしたが、すんなり収まる上に動いても外れる気配もありません.人によって個体差があるところなので誰にでもフィットするというわけではないとは思いますが、自分には合うようです.ちなみにサイズは出荷状態ではLサイズが装着されていますが、自分の場合はMまたはSサイズがフィットし、いまは耳の奥まで収まりやすいSサイズを使用しています.
肝心の音質について.レビューなどからそれなりに期待をしていましたが、それ以上でした.
音場感というか音の広がりがすごいのです.耳穴に対して音を出すイヤホンの特性上、頭の中で音が出ているように感じられるのが一般的ですが、なんていうかもっと左右の離れたところから音が出ているような錯覚を感じます.またこんな小さな筐体なのに絶妙な残響があってそれがまたいいのです.なるほどこれがfinalの音というものか、ファンがいるのも納得だなと感じました.
また細かな音の描写がすごく、いいイヤホンを語る上でよく出てくる「いままで聴こえなかった音が聴こえる」という表現がぴったりです.
音のシャープさという点では若干角が柔らかい感じがして、自分の手持ちのイヤホンと比べるとShure SE425のようなはっきりとした描写まではされていない感じです.
音域ごとの特徴でいうと、低音はやや強めなものの他を邪魔するほどではなく、中高音の美しさはかなりのもので、細かな描写をしつつも音楽を楽しく聴かせる傾向の強いイヤホンだと感じました.
音質以外で気になったのは操作系がタッチセンサーなのですが、一時的にポケットにしまった時に反応してしまうなど、仕様上仕方がないのですが意図しない動作をしてしまいがちです.好みが分かれるところではありますが、ハードウェアスイッチのほうが個人的には好みですね.
まとめると、曲のジャンルを問わずおすすめできるイヤホンです.ワイヤレスというのを忘れるような音質のよさ、とくに音の広がりという点では他にちょっとないタイプのイヤホンなのではないかと思われます.
2021/09/23
昨年4月にShureのイヤホンを左右独立イヤホンにする、Shure AONIC 215を購入しました.
このAONIC 215、発売当時から充電ができないなどの不具合報告が多く、一時は販売中止や回収といった状況になっていました.
自分の手元にきたものについては、右Chの充電端子の接触がやはりあまり良くなく、たまに端子部分を爪で削って対処しつつ使っていました.返品してもよかったのですが、音質自体にはなんの不満もなかったこと、そしてやはり左右独立イヤホンは便利なので、代替品がない状況で手放すのは惜しいと思ってそのままにしていました.
それから1年5ヶ月.突如として「AONIC 215 GEN2」を名乗る、第2世代のモデルが発表になりました.イヤホン部分(SE215/AONIC 215)はすでにありますので、レシーバ部分のみの「TRUE WIRELESS SECURE FIT ADAPTER」こと、RMCE-TW2のみを購入しました.
Apple iPhone SE2
左は前回購入の初代AONIC 215.相変わらずパッケージが大きいです.
Apple iPhone SE2
開封してみると説明書きも円形をしているのは従来通り.それは別にいいのですが、気になったのがRMCE-TW1の表記.今回自分が買ったのはRMCE-TW2では……
Apple iPhone SE2
イヤホンなしのレシーバのみを購入しましたので、イヤホンはついていません.手持ちのAONIC 4を装着することにします.
Apple iPhone SE2
上が今回購入のRMCE-TW2にAONIC 4を取り付けたもの.下が従来のRMCE-TW1.形状も同じで外見ではほとんど見分けがつきません.わずかに小さくプリントされている文字が判別ポイントでしょうか.
TW1とTW2の違いですが、
・IPX4の防滴性能を装備
・イヤホン内にイコライザを保存できるハードウェアEQ機能
・ボタンの多機能化・カスタマイズ対応
・ビームフォーミングマイクの装備など会議・通話性能の強化
・外音取り込み等の自動化
・ケースから取り出すと自動で電源オンになる(ケース収納で自動電源オフはTW1でも可能)
といったところです.
逆に従来と変わらない点として、
・音質
・バッテリ持続時間
・Bluetoothバージョン
があります.音質については専用アンプを搭載するなど前作でもこだわった部分なので、十分という認識なのでしょう.
Apple iPhone SE2
充電部分.左がRMCE-TW2、右がRMCE-TW1.1年5ヶ月前は右もこんなくすんだ色合いをしていなかったと思いますが、TW2もいずれこのようになって接点不良になってしまうのでしょうか.それとも対策が施されているのでしょうか.
FUJIFILM X100V
充電兼用のケース.左がRMCE-TW1、右がRMCE-TW2.ジッパー部分のステッチの色が違う以外に見分けがつきませんね.
FUJIFILM X100V
開けても見分けはつかず.個体差なのかもしれませんがジッパーの高さが違いますが、比較してやっと気づくレベルの違いです.
FUJIFILM X100V
RMCE-TW2のケースの蓋部分の表記.「Model: RMCE-TW1」とありますね.はたして正しい製品を買ったのか、不安にさせられます.
AONIC 215 GEN2/RMCE-TW2に合わせてアプリがアップデートされました.
アプリ上はAONIC TW2と認識されていますね.余談ですがShureの製品は表記のぶれが結構あって、手持ちのヘッドホンAONIC 50もBluetooth上の表記ではShure 50になっていたりします.
「Pause Plus」は今回追加された機能で、一時停止すると自動的に外音取り込みモードに切り替わります.いままでは一時停止させた上でさらに2回ボタンを押して外音取り込みモードにしていたので便利になりました.
新機能のボタンのカスタマイズ機能.今まではカスタマイズ不可で、左右どちらのボタンを押しても再生/一時停止、2度押しで外音取り込み、3度押しでSiri起動、長押しで電源オフ、しかなかったのでとても便利です.
なお、一度押してからいったん指を離して長押しでボリューム調整(右がアップ、左がダウン)もできるようになりました.
まあ、やっと他社並みの使い勝手になったという見方もできますが……
Shureの製品は左右一体型のBluetoothアダプタのときもそうでしたが、初物はいろいろと不具合や使い勝手の悪さが目立ち、2代目で快適に使える製品になる傾向にあるのかもしれません.
イコライザ自体はTW1のときもあったのですが、Shureのアプリ上で曲再生したときしか使えず、Apple Musicなどの配信では使えないので実質なきに等しいものでした.今回はアプリ上で設定したものをハードウェアに記録させる方式になったので、配信でもイコライザが使えるようになりました.
個人的にはイコライザであれこれ味付けをするのはそれほど興味がないというか、音質がいまいちなイヤホンを無理やり過剰装飾する、いうなれば「美味しくないご飯をふりかけで食べる」的なものだという認識でいました.
が、美味しいご飯にふりかけをかければさらに美味しくなるもの、ということで認識を新たにしました.
アプリ上のイコライザの設定が非常にマニアックで、4ポイントEQながら、それぞれの周波数、強さ、帯域幅(影響を与える範囲)を自由に変更できるので好みの音質に仕上げられます.自分は中域をやや持ち上げる設定にしていますがかなり印象が変わりますね.ちなみにデジタル信号の段階でイコライジングしているので、アナログになってから手を加えることによる劣化は抑えられているとのことです.
TW1からTW2にモデルチェンジし、利便性の面で大幅にアップし、使いやすくなりました.音質面もTW1から不満のないものでしたが、TW2になってイコライザで細かな調整ができるようになったのがいいですね.自分はShureのイヤホンを使っていますが、MMCX規格のイヤホンであれば他社製品であっても差し替えできる、言い換えれば気に入ったイヤホンがあればTW2だけ差し替えればバッテリがダメになっても使い続けられるというメリットは大きいのではないでしょうか.
TW1のときは、音質はいいけど使い勝手などの面で勧めづらいところがありましたが、今回はMMCX規格のイヤホンを持っている方であれば検討する価値はあると思います.
2021/09/02
寝るときに音楽を聴いたりするために、枕元にいくつかイヤホンを置いてあります.
有線のイヤホンはいい音で音楽を聴いたりするために、そして左右独立のワイヤレスイヤホンは音質よりもケーブルの煩わしさを避けるときのためにといった感じで使い分けています.
現在使用しているワイヤレスイヤホンはagのTWS03Rですが(以前のレビューはこちら)、agのサイトを見ていたら、TWS03Rの後継と称されるCOTSUBUが発売されているのを見つけました.粉雪塗装の凝った外見はそのままに軽量化やUSB Type-C対応などブラッシュアップされているようです.
TWS03Rは外見は気に入っているのですが、音質が好みの分かれるところで、よくいえば角のとれたソフトな音色、悪くいえばもやっとした眠たい音色なのが個人的にやや不満です.COTSUBUはTWS03Rを「基本性能から使い心地まで大幅にグレードアップした」とのことなので音質面での改善を期待しましたが、レビューを見ると音質の傾向は変わらずで、低音が強調されているようです.低音の強さは求めていないし、わざわざ買い換えるほどのものでもなさそうだなということで購入は見送ることにしました.
が、なんか手頃な価格で音のいいワイヤレスイヤホンがほしいという思いは収まらず、結局は別のものを購入しました.
FUJIFILM X100V
ヤマハのTW-E3Bです.値段はヨドバシカメラで7,000円、他の通販サイトではポイント分差し引いて6,300円で売られているところが多かったです.
ヤマハといえば楽器、そしてオーディオ、さらにはルータなどの電子機器で知られる会社です.ヘッドホンやイヤホンも昔から手掛けてはいますが、それほどメジャーではないですね.
ちなみに、楽器等を手がける「ヤマハ」とバイクや船外機などを手がける「ヤマハ発動機」は別の会社で(「ヤマハ」から「ヤマハ発動機」が分離独立)、ロゴもだいたい同じですが音叉マークの尖った部分が外周の円に届いていないのが「ヤマハ」、届いているのが「ヤマハ発動機」です.
FUJIFILM X100V
付属品一式です.クイックスタートガイド、イヤホンケース兼充電器、イヤホン本体、イヤピース4種、USB Type-Cケーブル、あとは保証書です.
クイックスタートガイド、とあるので詳しい説明書が別途付属しているのかと思いきや、詳しい機能を知りたいかたはWebから参照してくださいというスタイルです.
FUJIFILM X100V
ボディカラーは標準の6色に加えて、「ゆるキャン△」コラボモデルの計7色.自分は「スモーキーブルー」を選びましたが、ほかも落ち着いた色が多いですね.塗装はイヤホン本体のみされていて充電器はプラスティックそのままのようです.イヤホンの塗装も凝ったものではなく高級感はあまりないですね.外見にかけるコストより中身の音質を重視した、とポジティブに捉えるべきでしょうか.
イヤホン本体のヤマハの音叉マークは物理ボタンになっており、再生/停止や曲送り/戻し、ボリュームなどひと通りのことができるようになっています.
FUJIFILM X100V
イヤホンケースが充電器になっており、4段階のバッテリ残量表示、充電はUSB Type-Cと、いまどきの一般的なワイヤレスイヤホンの仕様ですね.1回の充電で6時間再生、3回充電できるので合計24時間再生可能です.
FUJIFILM X100V
底面には型番やバッテリ容量、技適マークの表示があります.技適マークはあるものの、CEやFCCといった海外の承認ロゴはないので仕向地ごとにラベルを変えているのでしょうか.
「ヤマハ」と「ヤマハ発動機」のロゴの違いについてもうひとつ.「YAMAHA」の「M」の真ん中が下についていないのが「ヤマハ」、ついているのが「ヤマハ発動機」です.もっとマニアックに見ると、各文字の左右バランスが非対称(たとえば「A」の右側が太い)のが「ヤマハ」、左右対称なのが「ヤマハ発動機」です.
機能や音質について.
■機能
「音を出す」「通話する」といった最低限のスペック以外でカタログスペックを飾れるようなものはIPX5の防水対応と、「リスニングケア」(ボリュームに応じて低音/高音のゲイン調整をして小ボリュームでもしっかりした低音が聴こえる機能)くらいでしょうか.ノイズキャンセリングや外部音取り込み機能などは備わっていません.また、スマホ用アプリが用意されていますが、前述した「リスニングケア」のオンオフと、オートパワーオフの時間設定くらいしか機能的に用意されていません.個人的にはアプリでイコライジングしたり機能をあれこれいじる必然性はとくに感じないので、これで十分です.
このTW-E3Bには上位機種としてTW-E5AとTW-E7Aがあり、ノイズキャンセリングなどの機能を備えていました.が、バッテリ充電に失敗したりノイズキャンセリングの効果が低いなどクレームが多く、早々に発売中止、回収して返金という状況になっていましました.そういう経緯もあって、ベーシックモデルのTW-E3Aだけが残り、マイナーチェンジでTW-E3Bになって存続しているという状況です.
ワイヤレスやノイズキャンセリングといった機能はオーディオメーカーが本来持っている技術とはまた違う世界の話で、ソニーやAppleをはじめとした数社は自前でチップやシステムを組むことができますが、そうじゃないメーカーはQualcommなどのチップを積んで、出来合いのアンプやノイズキャンセリング機能を使うことになるので、なかなか差別化も難しいうえに慣れない設計で不具合の多い製品を作ってしまいがちだったりするのですよね.ヤマハには音を打ち消して声が漏れないようにする技術(会議室や病院の診察室で使用されています)や、ルータなど電子機器の技術も持っているので技術的にはできそうですが、諸事情(イヤホン市場における自社シェアの少なさから開発費が回収できないとか、イヤホンのサイズにまで持っている技術をコンパクトにまとめることが難しいとか)で自社開発は厳しいのでしょう.
ワイヤレスイヤホンの宿命ともいえる音の途切れですが、自宅環境で聴いていてもごくまれに一瞬途切れることがあります.自宅外では使っていないので、混雑した状況では不明です.
少し気になったのがサイズ.ag TWS03Rが耳にすっぽり収まるサイズ感だったのに対して、やや耳からはみ出します.なので寝ながら使うときに耳にあたる感覚があります.
■音質
期待以上ですね.7,000円のワイヤレスイヤホンとしては十分すぎる音質に感じられました.
ヤマハらしいというか、生楽器系の音がよいというレビューをよく見かけますが、個人的にはシンセサイザーの音、とくにいにしえの名機であるDX7のエレピ系の音色が綺麗に聴こえて、ああさすがヤマハだなと思いました.
解像度についても価格を考えたら十分すぎるほどで細かな音まではっきりと聴こえてきます.高価なイヤホンを評価するのによく使われる言い回し「いままで聴こえなかった音が聴こえる」というのがこのイヤホンにもいえます.
価格なりの限界かなと感じるのは、音に量感というか力強さがちょっとないかなという点です.自分の手持ちの左右独立ワイヤレスイヤホンで比較すると、SHUREのAONIC TW1(ワイヤレス部分のみのモジュール)とAONIC 4(1DD+1BA)の組み合わせだとチップセット内蔵アンプではなく外部に専用アンプを搭載していることもあってパワー感の差が大きいです.
■まとめ
左右独立ワイヤレスイヤホンでこの音質という点でこのお値段というのはお買い得感ありますね.付加価値はとくに求めないので音質がいいものを、というかたにはおすすめできる製品だと思います.
ヤマハにはもう一度奮起して、上位機であるE5AやE7Aのパワーアップ版(個人的にはノイズキャンセリングとかいらないので音質を追求したもので)を期待したいところです.
2020/12/31
2020年を振り返る、最後は物欲篇です.
■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.
2月 FUJIFILM X100V
X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.
6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS
個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.
■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215
SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.
6月 SHURE AONIC 4
SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.
11月 SHURE AONIC 50
COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.
■そのほか
5月 Apple iPhone SE2
iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.
6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け
純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.
7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)
荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.
8月 SEIKO PRESAGE SRRY039
限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.
12月 Amazon Kindle Oasis
年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.
去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.
来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.