2020/12/29
今年も残すところあとわずか.
ということで恒例ですが1年を振り返ります.
まずは音楽と映画篇.
■音楽
去年にも増して、新しいものを聴かなくなってきており、自分ながら不安になってきます.歳を取るというのはこういうことなのかもしれませんが.
余談ですが、自分はApple Musicを契約しており、サブスクリプションのサービスの恩恵に預かりつつも、気になったものは(ダウンロード購入ですが)購入するように心がけています.というのも、とある一件でサブスクリプションで聴けるものは、いくら手元にダウンロードできたとしても配信側(レコード会社など)の意向によりいつでも聴くのを止めさせられるということを思い知らされたためです.アーティストが引き下げたいというのならまだ理解できますが、アーティストがなにか不祥事を起こしたのでレコード会社が販売を中止して引き下げます、というのはちょっと納得できないですね.様々な利権や思惑が絡むのはさておきとして、CDにせよダウンロード購入にせよ、「お金を出して買っているので他人の意向で聴くのを止めさせられることはできない」という状況を持っておくことは重要なのかなと思いました.
■映画
1月 『フォード vs フェラーリ』
1月 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
1月 『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
2月 『1917 命をかけた伝令』
2月 『ミッドサマー』
7月 『AKIRA 4K レーザーIMAXデジタルリマスタ版』
8月 『ダンケルク、インセプション、インターステラー』ノーラン祭り
9月 『TENET』
2月から7月まで映画館に足を運ばない状況が続いてしまいました.
7月に観た『AKIRA』は4月に上映していたのですが、途中で映画館が休館になった影響で休館明けでまた上映してくれたので観にいった感じです.音響も手が加えられており、大画面で観るAKIRAは観にきてよかった、あのまま上映中止になっていたら悔やまれただろうなと思いました.
『ミッドサマー』は自分のキャパシティを超えたホラー映画でしたので、途中から目を閉じる、薄めで映像が変わってないか確認、再び目を閉じる、というような状況でした.またこういうときに限って真ん中のいい席が取れたりするので逃げることもできないんですよね.
R15指定だったのでそれほどグロテスクな描写はないだろうと思っていたのですが、映倫の判断するR指定はグロテスク描写は関係なく局部が映っているかどうかでしか判断してないんだろうなということを思い知らされました.
COVID-19の影響で映画館が休館になった影響で上映スケジュールも大幅に狂い、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は年始から予告編を見ていますが、いまだに上映されてないですね.『007』がキラーコンテンツである欧米ではその煽りをくらって大手の映画館が休館し続けている状況です.自分が期待していた『キングスマン』の新作も上映が1年先送りです.またディズニーの映画に至っては予告編をさんざん流していたのに配信のみになってしまいました.
そうした上映スケジュールの狂いもあって、リバイバル上映が多かったのも今年の特徴です.なかでも収穫だったのは9月の『TENET』(これも本来であればもっと早く上映するはずだったのですが)にあわせて「ノーラン祭り」と称して、クリストファー・ノーラン監督の過去の作品がいくつも上映されたことです.配信などで自宅でも観れますが、たとえどんなに自宅でいい環境を整えようとも映画館の環境を超えるのは無理というもの.スクリーンサイズはもちろん、4DXに至ってはいわずもがなです.ということで、『ダンケルク』を4DXで、『インセプション』と『インターステラー』をレーザーIMAXで観ることができました.
『TENET』はクリストファー・ノーラン監督らしいというか、時間の流れを操るものでした.ただ、操りすぎというか手が込みすぎていて1回観ただけではわからないところが多すぎだったので2回観に行き、パンフレットも買って解説を読んでようやく大まかなところを理解した感じです.コアなファンにはたまらないですが、ライト層には厳しい作品かなという印象です.
10月以降は観に行きたいと感じさせる作品がそれほど見当たらず、さらにそれに加えてCOVID-19感染者の増加が顕著になってきてしまったこともあって再び映画館から足が遠のいている状況が続いています.来年はもろもろ上向きになってもらえるとよいのですが.
2020/11/22
FUJIFILM X100V
ShureのAONIC 50を購入しました.
このご時世、自宅にいることが多く、集中して仕事をしたいような場合でも集合住宅ゆえの周囲の煩さに気が散ってしまうこともあります.イヤホンを使ってもいいのですが、長時間のイヤホンは耳にもよくないといいますし、だったらヘッドホンを購入するかと思ったわけです.
選択肢として考えたのは以下のようなもの.実際に試聴して選びたかったのですが、このような状況では店に出かけるのも気が引けてしまい、今回はネットのレビューをあれこれと見て判断しました.
・ソニー WH-1000XM4
・DALI IO6
ソニー WH-1000XM4はワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンとしては王道ともいえる製品.型番末尾のM4が示すようにmk4、4世代目となり性能的にも熟成されています.性能には定評があり、ユーザの状況を判断してノイズキャンセリングを自動調整し、AIによりハイレゾ級にアップスケーリングするなど、いわゆるハイテクてんこ盛りの機種.音質は低音強めとのこと.ソニーの音響製品は上位機やモニタ用製品はフラットですが、中級機くらいまではドンシャリ気味に味付けをしてくる傾向があります.おそらくはこの製品もそうした部類なのでしょう.
DALI IO6はスピーカーメーカーとして有名なデンマークのメーカーの製品.デザインは惹かれたのですが、ヘッドホン初開発の製品ということでちょっと情報も少なく、見送り.
Shure AONIC 50を選んだのは、イヤホンですでにSE425やAONIC 4を使用しておりモニタリング寄りの音質が自分の好みであること、レビューなどを見ても評判が悪くないことがポイントでした.個人的にブラウンが好みの色だったこともあります.それから、ちょうど価格の見直しが入って値下げされたことに加えて、ヨドバシカメラで特売的な値付けをしていたので(3日くらいで戻ってしまったのでいいタイミングで買えました)、それも大きかったです.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
AONICシリーズらしく、AONIC 4やAONIC 215と同じく帽子でも入っているんですかと思いたくなるような円筒形のパッケージです.
しかも巨大.手前にあるのは12インチのMacBookですが、イヤホンではなくヘッドホンとはいえここまで大きいとは.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
しかもそのパッケージ(直径約27cmありました)いっぱいにキャリングケースが収まっています.こういうところに国土の違いというかアメリカンな雰囲気を感じます.もうちょっとコンパクトにできなかったのかと.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
同じことを思う方がいたようで、ネットで検索したらぴったりのケースを紹介されていましたので、自分もAmazonで同じものを購入しました.Geekria ヘッドホンケースです.対応機種として出てはいませんが、このようにあつらえたかのようにぴったり収まります.素晴らしい.
FUJIFILM X100V
付属品はそれほど多くなく、アナログ有線接続するための音声ケーブル、充電/USB接続用のUSBケーブル、あとは簡単なマニュアルくらいです.
FUJIFILM X100V
R側には上から順に、外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチ、ボリューム/再生/早送り巻き戻しスイッチ、電源スイッチ、USB-C端子があります.
外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチは3段階になっており、上が外音取り込み、真ん中がオフ、下がノイズキャンセリングです.ノイズキャンセリングは通常と最大の2種類あり、どちらを使用するかはスマートフォンのアプリで設定します.また、外音取り込みの取り込み音量もアプリで設定します.AONIC 215(AONIC TW1)でも同様に外音取り込み設定ができ、自分は最大にして使用していますが、そうするとイヤホンをつけたままでも普通に会話可能なので重宝する機能です.
FUJIFILM X100V
一方、L側にはアナログ音声のみ.しかもこの端子、2.5mmなのですよね.3.5mmだったらケーブルの長さの選択肢も増えるのですが.もっとも、自分はアナログケーブルで接続することはほとんどなさそうなので問題ないですが.
FUJIFILM X100V
肝心の音質について.
再生側はiPad mini 5、iPad Pro 11inchを使用し、アナログ有線接続、Bluetooth、USB-C接続で聴いてみましたが、アナログ有線接続はやや落ちる感じです.iPad側のアンプやD/Aコンバータの性能がそれほど高くないのが原因でしょう.なので有線よりも無線のBluetooth接続のほうが高音質だと感じました.それよりも高音質だと感じたのがUSB-C接続です.AONIC 50搭載のD/Aコンバータはかなり高品質だという評価で、たしかにBluetooth接続よりも力強さを感じました.とはいえ、USB-CでしかもUSB2.0ではなく3.1などの高速転送可能なケーブルは非常にごついため取り回しに難があります.なので若干音質が落ちるとはいえBluetooth接続のほうが煩わしさもなくていいですね.
音の癖はあまり感じられずモニタライクな音の出方をすると感じました.ソニーのWH-1000XM4と比べて低音が弱いという評価をしているレビューをよく見かけますが、ソニーのほうが低音を強調しすぎているだけでその音に慣れてしまうと弱く感じてしまうのでしょう.ただ、いわゆるドンシャリのほうがノリがよく感じられるのもまた事実であり、そのためロックとか打ち込み系のEDMを聴くような場合にはWH-1000XM4のほうが馴染みそうです.手持ちの音源をあれこれと聴いてみた感じではジャズやラテン系のアナログ系楽器の音色がいちばん気持ちよく聴ける印象でした.
残念ながら現状のような自宅にこもりがちの生活はもうしばらく続きそうですが、せっかく購入したいいヘッドホンですので、これで乗り切りたいと思います.使うかどうかはわかりませんが、マイクもついておりネット会議や通話も可能ですし.
2020/08/15
FUJIFILM X70
agのTWS03RというBluetoothイヤホンを購入しました.価格は5,980円です.
agというメーカーはまったく知らなかったのですが、finalブランドのイヤホンを製造しているS’NEXTという会社が手頃な値段でいいものを作るというコンセプトで展開するブランドだそうです.agというのは「有り難き」から、TWS03RのRは「らうたし(かわいい、いとおしい)」という古語から持ってきているのだとか.
FUJIFILM X70
付属品はイヤホン本体とイヤホンケース兼充電器、SS/S/M/Lのイヤーパッド、充電ケーブル.特に変わったものはついていない、スタンダードな構成です.
FUJIFILM X100V
カラーは6色あり、グリーンを選択しました.どの色も落ち着いた色合いをしています.イヤホン本体もケース兼充電器もざらっとした手触りで、とかくツルツルとした感触の多いイヤホンの中では一風変わった雰囲気です.
丸みのあるイヤホン本体はコンパクトかつ軽量(4g)で、耳にすっぽりと収まります.自分の耳では収まりがいいのか外れるようなこともなく、長時間つけていても痛くなるようなこともありませんでした.
FUJIFILM X100V
充電中は赤ランプが点灯します.イヤホンのボタンを押して赤→青とランプが切り替われば充電完了のようです.連続動作時間は5時間.ケース兼充電器と合わせて17時間.必要十分な感じですね.イヤホン自体は左右で同じなので左右入れ替えても充電されます.
左右それぞれ1つづつハードボタンが付いていますが、このボタンで「再生/停止」「曲送り/曲戻し」「ボリュームUP/DOWN」「着信/通話終了」「Siri/Googleアシスタント呼び出し」が可能です.3度押しまでしなくてはならないのですが、ざっと使った感じでは誤作動もなく使えました.電源はケースの出し入れと連動しています.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
ケースは丸みを帯びてかわいらしい形状をしています.サイズは手に収まるくらいでかなりコンパクト.
FUJIFILM X100V
残念なことにmicroUSBポートを採用しています.いまどきの製品であればUSB Type-Cを採用してほしいところです.
肝心の音質について.
低音がやや強い気もしますが、バランスを崩すような過剰な味付けはされていません.手持ちのイヤホン(Shure AONIC4+AONIC TW1)と比べると、解像度不足や低音の締りの悪さを感じますが、これはAONIC4の音作りの性格や価格差を考えると仕方のないところです.外で使うより、寝る前に曲を聴きたいというような目的で購入したので、よくいえば角の取れた音色はあっているともいえます.
コーデックはSBC/AACのみなので、iPhoneユーザは問題ないにしても、AndroidユーザですとAptX対応していればいいのにと思う人も多そうです.
結論としては、6千円で左右分離タイプのイヤホンとしてみるといい音質をしています.見た目もよく、このレベルの製品がこの値段で買えるってすごいなと思いました.そんなに高いものは買えないけど左右分離タイプのイヤホンが欲しいという人にはオススメできる製品です.
【2020.08.20 追記】
Apple iPhone SE2
Apple iPhone SE2
音質を改善するべく、イヤピースをSpinFitのCP360に交換しました.
サイズL/Mという、MサイズとLサイズが1セットずつ入ったものを購入し試したところ、Lサイズが自分の耳にはあっているようなのでそちらを使っています.SpinFitはShure SE425で使用しており、音質がはっきりした感じになるので標準のイヤピースで感じていた解像度不足や低音の締まりの悪さを期待していたのですが、期待以上にかなりいい音になりました.取り付けるのにかなり苦労しましたが(そして一度取り付けると外すのにも苦労する)、汚れたりダメにならない限りは交換する必要性がなさそうです.
2020/06/06
Shureのイヤホンは昨年購入したSE425と、BluetoothレシーバとセットになっているAONIC 215付属のSE215を使用しています.
解像感の高いSE425の音色と低音に力のあるSE215の音色、どちらも好みなのですが、それを兼ね備えたようなイヤホンAONIC 4が発売されたので、購入しました.
Apple iPhone SE2
AONIC 215のときにイヤホンのケースとは思えない巨大さで驚きましたが、AONIC 4も同じサイズのパッケージでした.直径18cmもあります.円柱形をしているのですが、下に滑り止めがついていて転がらないようになっています.謎の配慮です.
Apple iPhone SE2
中身の配置もAONIC 215同様です.ケースも同様に円形をしていてジッパーで開閉するのですが、AONIC 215のようにバッテリや充電ユニットを搭載しているわけではないので、ややコンパクトになっています.
FUJIFILM X70
丸くてコロンとした形状をしています.耳に装着した時に外側がクリアになっており、中身が見えるようになっています.こうしてみると結構メカメカしいです.SE425はバランスド・アーマチュアユニットを2基搭載した2BAモデルでしたが、AONIC 4は低音用のダイナミック・ドライバユニットを1基、高音用のバランスド・アーマチュアユニットを1基搭載した、ハイブリッドモデルです.
耳に接する側には大きく「4」とプリントされています.
FUJIFILM X70
SE425との比較.外見はSE425のほうがロゴや型番がエンボス加工されていることもあってか高級そうに見えます.
聴き比べた印象ですが、
・SE425のほうが音域に偏りなく出ているのに対し、AONIC 4はやや低音が強め.とはいえ、バランスを崩すほどではない
・SE425はモニタリング的な音であるのに対して、AONIC 4は勢いがあって聴いて楽しむタイプ
・SE425よりもAONIC 4のほうが音の広がりを感じる
・SE425付属のケーブルのほうがAONIC 4付属のリモコンマイク付きケーブルより音がいい
というような感じでした.
FUJIFILM X70
外出時に使用するイヤホンをAONIC 4とAONIC TW1の組み合わせで使用し、家で聴く用にSE425を使用することにしました.
SE215とリモコンマイク付きケーブルの組み合わせでネット会議用に使用しようかと考えていますが、遮音性が高すぎるのも一長一短かなという感じではありますね.
2020/04/18
屋外で使用しているイヤホンはShureのSE425です.これに別売の(後にSE425とセットのものも出ましたが)BT2というBluetoothアダプタを接続してワイアレス環境にしていました.BT2は音質も良く、2台の接続機器を切り替えの必要もなく接続できる(後から再生した方が優先される)マルチペアリングに対応しているなど便利な製品なのですが、左右のイヤホンがケーブルでつながっている構造で、しかもケーブルの中央部にバッテリやBluetoothレシーバなどを収めた大型のユニットがあるのが少々邪魔でした.
その後、Shureより完全に左右独立構造にした「AONIC 215」という製品が販売されましたので購入しました.
FUJIFILM X70
通販で購入したのですが、「なにか別のもの頼んでたっけ?」と思うほどの大きな箱で到着しました.開けてみると、こんなに大きなパッケージが(隣にあるのはiPhone 8).
FUJIFILM X70
パッケージを開けると、ケース兼充電器とイヤホンが.
『AONIC 215』という製品名の215はSE215というイヤホンが標準装備としてセットになっているからのようです.SE215が付属しない、Bluetoothレシーバとケースだけの製品も後日発売されるそうですが、価格差が5,000円くらいだったので、この価格差だったらいいかなとセットのものを購入しました(SE215は単体で購入しても1万円以上します).
FUJIFILM X70
ケース兼充電器なので、こうして収めると充電が開始されます.一度の充電で再生できる時間は8時間.このケースで3回のフル充電ができるそうなので、合計32時間分の再生ができることになります.
他メーカーの左右独立イヤホンのケース兼充電器に比べて巨大なのは俗に『Shure掛け』と呼ばれる、イヤーハンガーとその後ろにバッテリやBluetoothレシーバ、アンプ等を備えたユニットがあることに加え、付属のイヤホン(SE215)を大型のイヤホンに交換した際にもケースに収まるように余裕を持たせた設計になっているためだそうです.
なお、ノイズキャンセリング機能はありません.Shureのイヤホンはそもそも強力な遮音能力を備えているので必要ないという見解のようです.実際に使ってみても、ここまで遮音されるのならバッテリ持続時間に影響するノイズキャンセリングは必要ないかなという印象です.
FUJIFILM X100V
手持ちのSE425に交換して収納.SE425はバランスドアーマチュアを2基搭載した製品なのでそれほどサイズが大きいわけでもないのすんなり収まります.
FUJIFILM X100V
シルバーの半透明状になっている部分がイヤホンであるSE425、そこにつながっている黒いものがAONIC TW1.MMCXという規格に対応したイヤホンであればShure以外でも装着可能のようですが、メーカーによって微妙に違いがあるようで、公式に対応しているのはShureの製品のみです.
大きめの丸い部分にバッテリやBluetoothレシーバ、アンプなどが搭載されています.この部分が耳の裏側に来るように引っ掛けて使用します.
装着した時に表側(外に露出する側)に大きめの物理ボタンがあり、裏側(頭部に接する側)に薄く「L」「R」の表記があります.この物理ボタンを長押しすることで電源オンになるのですが、左右独立型なのでそれぞれ電源を入れなくてはならないのが面倒です.AirPodsのようにケースから出したら自動電源オンになってくれるといいのですが.電源を切る際には片側のみ長押しで連動してオフになります(またはケースに収めてもオフになります).
電源オンになった状態で1度押しで再生/停止、2度押しで「環境モード」と呼ばれる外の音が取り込まれるモードに、3度押しでSiriが立ち上がります.ボタンは左右それぞれありますが、どちらを押しても同じです.ボリュームの上下や曲送り/戻しは非対応です.

Shure Plus Playアプリからバッテリの状態や環境モードの入力音の調整、ファームウェアのアップデートなどが可能になっています.音楽再生にも対応しているのですが、ギャップレス再生に対応していなかったり、標準のMusicアプリのプレイリストを読み込めない、アーティスト選択でインデックスが出ないのでアルファベットの後ろのほうのアーティストを選ぶのにひたすらスクロールさせないといけないなど、使い勝手はイマイチなので使用していません.
2週間ほど使ってみた感想です.
・音質は有線接続にはかなわないものの、かなりいい
・左右それぞれ電源ボタンを長押ししてオンにしなくてはならないのは面倒
・ボリュームや曲送りができないのは面倒
・ケースに収めても接触不良か充電されないことがある(とくに右側)
・ケースがでかすぎなので持ち出すには邪魔
・寝ながら使うと後ろ側の丸い部分が圧迫されてイヤホンがずれる
・完全ワイヤレスはやっぱりいい
・環境音取り込みモードは思いのほか使える
・オマケくらいに思っていたSE215も結構音がいい(自宅で有線接続にして使用中)
充電がうまくできていないことがあるのが最大の難点でしょうか.右側でのみ発生しているので、先に右側をケースに収納して充電ランプが点灯したのを確認したのちに左側を収納することで充電ミスを防ぐようにしています.
それまで使用していた左右イヤホンをケーブルで接続するタイプのBT2と比べると音質は同等、操作性はBT2のほうが上(ボリュームや曲送りができる)ですが、ケーブルという煩わしさから解放されるのは大きいですね.