2020/01/19
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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観に行ってきました.
2016年公開の映画『この世界の片隅に』に、当初は含む予定であった物語を追加したもので、上映時間も168分とかなり長くなっています.調べていて思ったのですが、『この世界の片隅に』を観てからもう3年ほど経過していたのですね.
『この世界の片隅に』ではわずかにしか登場しなかった「リン」の物語が追加されることで、単なるシーン増加ではなく『この世界の片隅に』よりも物語に幅が広がり、見終えたときの思いもまた複雑でした.
戦争により亡くなる人、心身ともに治らぬ傷を負う人、映画が終わるときには生きながらえていても原爆の後遺症で長くは生きられないことを示唆されている人…… 様々な人が登場し、それぞれが交錯し、観ている側に様々な感情を引き起こされます.
長い映画ですが、観にいく価値は十分にあると思います.長いなぁと思われるかたはせめて『この世界の片隅に』のほうを観ていただければと(こちらも130分ほどありますが).
ところで映画の本筋とは関係のないことですが、登場人物は元素記号を元ネタにして名前が付けられているとのことで、「すず」はそのまま「スズ Sn」、妹の「スミ」は「オスミウム Os」といった具合なので今回新たに登場したキャラクタも見ながら「テルル」かなと思ったりしていました(テルビウムかもしれませんが).
2020/01/13
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映画『フォードvsフェラーリ』を観に行ってきました.
安価で魅力に乏しい大衆車を作っているフォードが若者にアピールするためにレースに参入しようと計画.当初はフェラーリを傘下に収めるべく交渉したものの、決裂.フェラーリに小馬鹿にされて怒ったフォードがル・マン24時間レースでフェラーリに勝つべく挑戦する…… という、史実に基づいたストーリーです.なので登場人物は実在する人物ばかり.でもそれなりに脚色されているようです.
レースシーンはCGではなく実写だそうで、かなり迫力がありました.
残念なのは、『フォードvsフェラーリ』と銘打っているものの、実際には『キャロル・シェルビーvsフォードの上層部』とでもいうか、レースとは直接的に関係のない、自分の手柄にしたいフォードの役員のエゴと現場のいざこざみたいなものに主眼が置かれてしまっていること.レースで戦うスタッフやドライバーの奮闘みたいなものを自分はもっと見たかったです.フォード社内のいざこざはカットしてその分をフェラーリのフォードへの対抗心などを描いてくれればよかったのにと思いました.
2019/12/27
今年1年を振り返る、恒例の記事.
音楽や映画などについて.
■音楽
ここ数年の傾向として新しいアーティストの曲を聴こうという意欲が減退しつつあり、歳をとるってこういうことなのかなというのを痛感しています.
今年購入したアルバムでよかったのは、The Chemical Brothersの「No Geography」ですね.以前に比べて作品発表のペースは落ちてきているとはいえ、毎回期待を裏切らないアルバムをリリースし続けているのはさすがです.
■映画
今年観に行った映画は、
『アリータ:バトル・エンジェル』
『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話
『時計じかけのオレンジ』
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
『NO SMOKING』
『銀河鉄道の夜』
これに加えて、『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話&第2話の4D版も観に行ってきました.
11月に3週続けて映画館に行っていたので今年は多めに映画を観たつもりになっていましたが、たいして行ってないですね.ものすごくよかった、というものはなかった感じでしょうか.本来であればこれに加えて年末に『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観に行くつもりだったのですが、行きそびれてしまったので年明けに行くことにします.
『アリータ:バトル・エンジェル』は『銃夢』が原作ですが、原作とは内容がアレンジされており、なおかつ話の途中で終わっています.いかにも続編ができそうな終わり方ではあったのですが、いまのところ続編が作られるというニュースはないようです.
『時計仕掛けのオレンジ』は1971年の作品です.スタンリー・キューブリック監督の作品を映画館で見る機会は没後20年を迎えた現在としてはそれほどないかと思うのですが、昨年の『2001年宇宙の旅』に引き続き見ることができたのはラッキーでした.キューブリックの作品はジャンルは多岐にわたりますが人間の精神的なものをえぐるような内容が多くて、観たあとで色々と考えさせられます.
『NO SMOKING』は細野晴臣の音楽活動50周年を記念して作られたドキュメンタリー.テクノやアンビエントなど、その時々に応じて様々な楽曲を発表し続けてきた細野さんの生き方に少しだけ触れることができるような気がしました.
2019/11/10
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立川シネマシティで『銀河鉄道の夜』を観てきました.
1985年の作品なので、34年前ですね.サウンドトラックを細野晴臣が手がけているので、先週観た『NO SMOKING』の上映にあわせて復活上映されたというわけです.3日間各1回ずつの上映だったのですが、3回とも早々に予約で埋まってしまうほどの人気でした.
いまどき珍しい、フィルムでの上映でした.フィルムならではの映像ノイズやパチパチとした音が時代を感じさせます.
本来は人間が登場する話を、この作品ではその大部分を猫に置き換えて作られています.Wikipediaの記述を見ても、否定的な見解もあったそうですが、銀河鉄道の夜の世界観を映像化して登場するキャラクタを馴染ませるにはなるほど、猫のほうが馴染むのかもと映像を見て思いました.
映像表現に古さを感じさせるところもあるのですが(おそらくは製作された1985年当時は最先端の表現とされたようなものがむしろ古くなっているような気もします)、作品の持つ世界観は色あせていない感じがしました.
FUJIFILM X100F
夜の上映でしたが、夕飯にシネマカフェでピザを.
ナポレターナとビスマルクをハーフ&ハーフで.
2019/11/03
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細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』を観に立川シネマシティに行ってきました.
デビュー50周年記念とはいえ、デビュー後からではなく生まれたときや幼少時の環境などから始まっており、細野さんがいかにこのようなスタイルで音楽活動を続けてきたかがわかる内容となっています.
細野さんといっしょに音楽活動をしてきた様々な人が登場したり、当時のライブ映像などもあってファンとしてはたまらないです.
ゆるやかなテーマはあるものの、あんまり枠にはめた形で構成されていなくゆったりと半生を追うようなスタイルで映像が進んでいくのですが、細野晴臣という一人のアーチストが辿ってきた歴史によってストーリーが形成されており、見応えがありました.
この手の実写を交えた実在人物のドキュメンタリーというものは、往々にして本人が亡くなってから作られることが多く、見終えた後もなんだかちょっとしんみりしたりするものですが、本人は「もうおじいちゃんだし」とか「そんなにレコーディングできないし」というようなことを言っていますが、音楽活動やラジオ番組もこなしており、まだまだこれからの活動も楽しみです.
FUJIFILM X100F
いつものようにシネマシティでランチをいただいてきました.この日はトンナータ.ツナとアンチョビの魚系の旨味が効いています.