2012/07/29

ストリーミングでオリンピック

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 21:00

 オリンピックが始まりましたね.
 TVなどを見ていてもムダに煽り口調でメダルが云々とかそういうことばかりやっているので始まる前から食傷気味で開会式も観ませんでした.そもそもそんな早朝から起きるような習慣も持ち合わせていませんし.

 そのTVの煽り口調で応援しているのは、体操、水泳、柔道、サッカーがメイン.まあメダルが取れそうなところを応援しているという構図ですね.ほかにもいろいろなスポーツがあるのに.
 マイナーなスポーツこそ、こういうときが数少ない晴れの舞台だというのに、近代五種とかなんてリストラの対象なんでしたっけ?競技人口の多い、プロチームのあるようなスポーツはわざわざオリンピックでやる必要がないと思うのですよ.まあ視聴率とか広告料収入とかその辺の絡みなのでしょうけど.

 視聴率を求めるTV放送としては知名度の高いスポーツを優先するのが当たり前.マイナーなスポーツは結果だけ流れて終わり.今まではそんな感じでした.
 しかし、今回のオリンピックはちょっと違います.NHKがオリンピック特設ページでマイナーなスポーツもストリーミング中継してくれるのです.しかも日本人選手が出ていないようなものまで.解説などはいっさいありませんが、そのおかげでゆったりと見ることができます.
 今日もボートやフェンシング、馬場馬術なんかをチャンネルを変えるようにして見ていました.馬場馬術は見ていても優雅なのはわかるのですが、なにがどう判断基準になるのかわからないですね.

2012/05/30

世界の終わりのものがたり

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 22:49

RICOH GR DIGITAL IV

 今日は休みをとって、お台場にある日本科学未来館に行ってきました.

RICOH GR DIGITAL IV

 今回のお目当てはこちら、企画展「世界の終わりのものがたり」です.
 3月10日から6月11日までの期間限定の展示で、どうしても見たかったのですが、会期ギリギリになってようやく見に来ることができました.

 「もはや逃れられない73の問い」というサブタイトルが示すように、会場内に入ると、質問の書かれた三角柱がそこかしこに立っています.
 「始まり」・・・生、スタートは華やかで晴れ晴れとしたものですが、「終わり」・・・死、終了はタブーであり触れたくないものです.そこにあえてテーマを定め、普段であれば考えたくもない事柄に正面から向き合う、そんな展示です.

 テーマは大きく分けて4つ.
 1. 予期せぬ終わり
 2. わたしの終わり
 3. 文化の終わり
 4. ものがたりの終わり

 「1. 予期せぬ終わり」はたとえば、自然災害、不慮の事故などで自分があとどれだけ生きることができるか、その残された時間になにをするか、またそれから逃れるべく行動をするかということを問うています.
 リスク.巨大な津波は1,000年に1度だけどそれを避けるために山の中で暮らすのか.首都直下型地震は200年に1度だけどそれを避けるために便利な東京から離れるのか.交通事故のために車に乗らない?火事が怖いから火を使わない?どこまで安全のために距離を置くのか.
 危険が予知されてから残された時間.交通事故ならば2秒、地震速報なら5秒、航空機事故ならば数分、津波は30分、隕石衝突は数ヶ月から数十年.その残された時間をどう過ごすのか.
 リスクがあらかじめわかったら知りたいか.天気予報のように地震が予報されたら、自分のかかる病気などが事前にわかるとしたら知りたいか.

 「2. わたしの終わり」は文字通り、人間の寿命について.
 永遠の命が手に入るとしたらほしいか.
 脳死と判断されたときに残された親族のとれる選択肢.
 自分の年齢と何歳まで生きるかを入力すると、残された時間でなにができるか(何回食事できるか、何時間家にいることができるか、何時間睡眠できるか、何回旅行に行けるか etc.)を表示する装置.

 「3. 文化の終わり」
 テクノロジーの進化によって失われたもの.30年前の生活はどのようなものであったか.
 サスティナブル(持続可能)とかいうけど、どこをどうもって持続可能とみるのか.

 「4. ものがたりの終わり」
 自分の終わりではなくもっと大きな終わり、世界の終わり、地球の終わりの予測.

 展示のはじめのほうで、目眩がしてきました.今まで考えてこなかった、考えるのを避けてきた問題を容赦なく喉元に突きつけられた感じです.
 展示のあちこちに来場者が付箋などでコメントを貼り付けたり、2つの選択肢のどちらを選ぶかというスペースが設けられているのですが、残り数ヶ月の命から数秒の命までのコメントの変化には考えさせられるものがありました.
 自分の命があとどれくらいかは知りたい、でも明日で終わりですと言われたときに正気を保っていられる自信はないですね.

 展示全体を通じて伝えようとしていることはいろいろあると思います.
 来るべき死に対する心構えや備えもそうなのですが、自分が死ぬことでなにもかもが終わるのではなく周囲などに影響が残るのではないかということ、終わることから始まるなにかがあるのではないかということ.そして終わりを避けるために不老不死になることが果たしてよいのかということも.好きなものだったらいくらでも食べられるのか、いくら食べても終わらないナポリタンは果たして美味しいのか.これは、一週間程度で散ってしまう桜が人を引きつけてやまないということが一つの答えかもしれません.

 あと2週間足らずで終わってしまいますが、秀逸な企画展なので見ることをオススメします.

2012/05/04

浜岡原子力舘

Category: 旅行・観光,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 23:16

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 連休に実家に帰省したので「浜岡原子力舘」に出かけてきました.
 ちなみに実家は浜岡原子力発電所から30km圏内にあります.

RICOH GR DIGITAL III

 建物は2つにわかれており、駐車場の近くには新エネルギーホールがあります.
 こちらは風力発電をはじめとした、いわゆる再生可能エネルギーが紹介されています.が、こちらはどうも力が入っていないというか、パネル展示が主体で見るところがあんまりない印象でした.

RICOH GR DIGITAL III

 こちらがメインともいえる、原子力舘です.展望タワーが見えます.

RICOH GR DIGITAL III

 建物のメインともいえる、原子炉の実物大模型です.3号機のものと同じだそうで、これで出力110万kWになります.模型とはいえ、ちょっと恐怖感というか寒気がしました.

Apple iPhone 4S

 デモが始まるとこんな感じで電飾ばりばりに表示され、制御棒が下にスライドすると背後にモニタが表れるなど、力の入れようにはすごいものがあります.
 展示施設自体が子供をターゲットにしたもののようで、説明なども子供向けっぽい感じでした.

RICOH GR DIGITAL III

 建物には展望施設が併設されており、原子力発電所全景を見ることができます.1-5号機すべてが見えました.

 福島第一原発事故をうけて、様々な対策工事が行われている浜岡原子力発電所ですが、東海地震で直撃を受けることが想定され、そもそもの問題として真下に活断層が通っているのではないかという話があるなど、立地そのものがハイリスクです.冷温停止状態になってからそろそろ1年が経過しようとしていますが、このまま運転終了となって無事に燃料が処分されることを願ってやみません.

2012/03/25

NHK「NHKと東日本大震災 より多くの命を守るために」

Category: ニュース,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 21:47

 3月22日に放送されたNHKの震災報道検証番組「NHKと東日本大震災 より多くの命を守るために」を見ました.
 NHKが東日本大震災をどのように伝えたか、問題点はなかったのか、今後はどのように報道すべきかということを当時の報道、そしてそれを聞いて行動した人たちの話を振り返りながら検証したものです.
 テーマは大きく分けて
 ・大津波
 ・原発事故
 ・被災者支援
 の3つ.
(more…)

2012/03/11

あれから1年

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 14:46

 2011年3月11日から1年が経過しました.

 自分の住んでいる東京はほぼ以前の状態に戻りつつありますが、1年前に起きたこと、そしてそれによる混乱・変化は忘れることができません.
 おそらくは、「終戦」に次ぐ、大きな歴史の節目となった年なのではないでしょうか.

 そして今なお、津波の被害を受けた地域にはがれきの山が残り、福島第一原発は異常事態が続き、そして仮設住宅には多くの人が暮らしています.
 
 自分にはなにができるのか、それをもう一度きちんと考え直してみたいと思います.