2019/12/21
FUJIFILM X100F
X-Pro2を下取りに出してX-Pro3に買い替えたわけなのですが、両者の違いというかX-Pro3になって改善・改悪されたものを、X-Pro2の記憶が残っているうちにまとめてみました.
■X-Pro3の(X-Pro2より)いいところ
・AF性能の向上
-6EVからAFが作動し、日が落ちてかなり薄暗いような状況でもすんなりとピントが合います.また精度自体も上がっている感じがします.
・画質の向上
画素数は200万画素増えた程度なのでその点では-Pro2とは大差ないです.
X-Pro2との違いとしては「カラークロームエフェクト」「カラークロームブルー」「明瞭度」といった新たな色味をコントロールする技術が導入されていることもあって色つぶれなどが抑えられている印象です.ただし「明瞭度」については撮影後の後処理が重いようで、撮影後に数秒処理に待たされるので現状では実用に耐えられないと判断して使用していません.
・新しいフィルムシミュレーション『クラシックネガ』
コントラストがややはっきりとしており、白とびしやすいなどクセの強いフィルムシミュレーションですが、銀塩フィルムに近い雰囲気があり、アンダー目の露出で金属や人工物を撮ったときの色合いが好みです.
・スマホとの連携
X-Pro2のときはカメラ側でWi-Fiを起動してからiPhoneやiPadを操作して接続していましたが、X-Pro3ではカメラ側は電源さえ入っていれば手を触れることなくiPhone/iPadからBluetooth接続でWi-Fiを自動起動させて通信できるようになり手間が省けました.ただし、通信速度の改善は求めたいところです.
・電池蓋/メモリカード蓋
蓋の構造が変わり、どこかに引っ掛けただけで不用意に開いてしまうようなことがなくなりました.閉じるときは蓋を押さえるだけでロックされるので安心かつ使いやすくなっています.
・MFレンズの名称登録機能
Mマウントレンズをマウントアダプタで使っているのですが、X-Pro2までは焦点距離のみ登録可能でした(EXIFに残すためというよりOVFでの枠表示のために必要なので).X-Pro3からはレンズ名称まで登録できるので、同じ焦点域のレンズを複数持っていてもEXIFにレンズ名が記録されるので判別がつくようになりました.これは便利.ただし、文字数の制限があるので、「Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM」みたいな長い表記をそのまま登録はできません.
・EVFの画質向上
有機ELになったのと画素数の向上でかなり見やすくなりました.リフレッシュレートが上がっているのとそれに加えて映像と映像の間に黒画像を挟むことで残像も抑えられています.
また「イマイチなところ」で書きましたがOVFの対応範囲が縮小されたこともあってX-Pro3ではEVFメインで使用しています.
・小型液晶によるフィルムシミュレーションの表示
実用性がそれほどあるわけでもない『お遊び機能』といってもいいようなものですが、意外と楽しいですね.
フィルムパッケージ風のフィルムシミュレーションの表示以外に、シャッター速度や絞りなどのパラメータを表示される設定も用意されてはいますが、富士フイルムのカメラはその大半をダイヤルで設定するので、画面を見なくても本体のダイヤルを見ればどのような設定になっているかわかることもあって、こちらも必要性はさして感じません.
フィルムパッケージ風の表示でもホワイトバランスとISO感度が表示されていますが、ここにもうひとつ撮影可能枚数も表示してもらえたらなおよかったです.
■X-Pro3の(X-Pro2より)イマイチなところ
・OVFが対応可能な焦点領域の縮小
X-Pro2では16mm(35mm換算24mm)からOVFのフレームが表示可能だったのですが、X-Pro3からはEVFの表示を優先してOVFの2段階表示を廃止したため、23mm(35mm換算35mm)から対応するようになってしまいました.なんでもX-Pro2ユーザにアンケートを取ったところ、大多数がOVFよりもEVFで撮影しているそうでEVF優先の設計となったそうです.自分は大半をOVFで撮って、晴天下などOVFのフレームが見づらいときだけEVFに切り替えていたのですが、自分のような撮影スタイルの人は少数派だったようです.機構の簡略化によってOVFの見やすさも改善されているようですが、使用できる範囲が狭められているようでは元も子もない気がします.
このカメラの性格を考慮すると、スナップで多用される18mm(35mm換算27mm)レンズあたりからOVF対応してもらいたかったです.
・天板の仕上げのクオリティ
天板と床板に硬い反面、加工の難しいチタンを採用したため、加工に起因するシワ状の歪みがあります.また天板左上の機種名表記がX-Pro2までは刻印にホワイトの墨流しで高級感のある仕上がりだったのですが、それが凹凸のないプリントになってしまいました.趣味性の高いカメラですので、仕上げの部分には手を抜かないでほしかったです.
・旧型バッテリNP-W126への対応
X-Pro3の標準バッテリはNP-W126Sです.旧型のNP-W126とは形状等も含めて同じなのでどちらも使用可能ですが、NP-W126使用時にバッテリ寿命が短くなるという警告が電源を入れるたびに表示されて煩わしいです.写真を撮ることに専念するように設計されたカメラだというのにいささか本末転倒な気がします.
・充電器が別売
X-Pro3からは本体充電できるようになりました.そのせいもあってか充電器が付属しません.自分は本体充電は非常時しかしないので充電器が付属しないのは困りものです.
・十字ボタンの廃止
十字ボタン自体は廃止になってもメニュー移動などはフォーカスレバーで代用できるのですが、十字ボタンの上下左右に機能を割り当てていたものが使えなくなったのがマイナスです.割り当て可能なボタンが用意されているので代用は可能ですが、十字ボタンのすべてをフォローしきれるほどのボタンは用意されてないのが困りものです.
・なんとなくスイッチなどの感触がゆるい気がする
X-Pro2に比べてフロント側にあるレバーのがたつきを感じます.個体差でしょうか.
・水準器について
水平だけでなく奥行きの傾きも検出する三軸の電子水準器が搭載されているのですが、標準では水平方向のみの二軸水準器しか表示されません.メニューまたはキー割り当てから水準器を呼び出した場合のみ三軸水準器が表示されます.モニタやOVF/EVFに表示する項目を選ぶ設定で単なる水準器表示のON/OFFではなく二軸か三軸かを選ばせてくれればいいのですが.
■その他
・Hidden LCD
賛否両論渦巻く、格納されたモニタ.カメラ系ライターの記事などを見ても意見が分かれているようで、かなり否定的な見解の人も見受けられます.わざわざ蓋をして不便にするのはいかがなものか、ファインダを半強制的に使わせるのはどうだとかって.
言いたいことはわかるのですが、多様性というか様々な撮影スタイルがあることは悪いことではないと思うのです.X-Proシリーズは富士フイルムのカメラの中でもクラシックな作りやデザイン、操作性を意図したカメラです.機能や効率性を追い求めたカメラであればX-TシリーズやX-Hシリーズがあります.同一メーカーの中で複数の製品があって(いいことなのか悪いことなのかわかりませんが、富士フイルムの開発リソースの制約上、センサーや画像処理エンジンは世代間で同じものを使っているので性能は大体似たようなものです)、様々な撮影スタイルに対応するうえでこのようなカメラが出てくること自体、面白いことです.それを利便性という枠に押し込めて否定的な見解をすること自体、カメラ趣味の多様性の芽を摘むことになりかねないのではないかと思うのです.
自分も撮影していて、この蓋のあるモニタが今後の主流になるとは思えませんが、「撮影する→モニタで確認する→撮影する」ではなく「撮影する→撮影する→撮影する(必要だったらEVFで確認する)」という撮影の流れはテンポよく撮影できて悪くないとは思います.
ここでOVFの機能を簡略化してEVFのスペックを上げてきた話につながるのですが、EVFメインで撮影をして、撮影時にきちんとフレーミングをしてピントも合わせて、フィルムシミュレーションの色味や露出も確認できるのだからそのあとでいちいちモニタで確認する必要もなかろうと(どうしても必要だったらEVFで確認できるし)考えると開発者側も意向もなんとなく見えてくる気がします.それを「押しつけ」とみるかどうかでこのカメラへの評価も変わってくるような気がしますね.
長所短所などいろいろと書き連ねましたが、ひとことでまとめるのならばニッチでマニアックなカメラということなのでしょう.X-Proシリーズは他のカメラと比べても販売期間が約4年と長めなので特徴のある仕様で長く支持されるカメラを作ったという見方もできるかと思います.
購入当初は戸惑うところも多くて使いこなせるか心配でしたが、購入から約1ヶ月、使うたびに馴染んでくるのを実感しています.
2019/12/17
富士フイルムX-Pro3について.
撮影してみた印象など.
FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR
購入した帰りに撮影したもの.X-Pro2と基本的に操作系は同じなのですが、X-Pro2はボタンの割り当てなどカスタマイズをしてあったので、文字通り工場出荷状態のX-Pro3には戸惑いました.やはり馴染んだ状態にセットアップしていないと「道具」として使いづらいですね.
フィルムシミュレーションは今回から搭載されたクラシックネガ.「ネガ」とつくわりには同じクラシックの「クラシッククローム」と比べてもクセが強く、コントラスト高めで白飛びしやすいなどまだ特徴が掴みきれていません.ただ、こうして見てもアンダー目に露出を設定した時の金属の表現はいい感じです.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
ややクラシカルなビルの外壁.フィルムシミュレーションは同じくクラシックネガ.こういう人工物の被写体も得意そうです.空の青さは他のフィルムシミュレーションに比べても飛び気味です.
FUJIFILM X-Pro3 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM
FUJIFILM X-Pro3 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM
上はクラシッククローム、下がクラシックネガ.フィルムシミュレーションブラケットで撮影したので同じセッティングですが、空の青さや屋根の明るさなどに大きな違いがあります.
FUJIFILM X-Pro3 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM
クラシックネガ.ある程度の明るさのあるところは飛ばしつつも紅葉は鮮やかな色調を併せ持つなどクセが強いですね.
FUJIFILM X-Pro3 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM
MマウントのツァイスのC Biogon 21mm F4.5で撮影.この画角ではOVFにしても撮影範囲がフレームからはみ出してしまい、必然的にEVFでの撮影となります.厄介なのがフレーム外からの予期しない物体の侵入.OVFだとフレーム外から車が入ってくれば気づくのですが、EVF撮影後に車が写り込んでいることに気づくなど撮りづらさを感じます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR
FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR
上はHDR撮影モード.下は通常の撮影.HDR撮影モードとは手持ちのまま複数枚を撮影し合成することで明暗の激しい被写体でも黒つぶれ/白飛びを抑えた写真を撮影できるというもの.HDR撮影したものは列車の前照灯の形状が確認できたり、ホームの照明に照らされた車体が白飛びしていないなど効果が見て取れます.とはいえ、メリハリに欠けたやや眠い画像にもなってしまうので、自分はあんまり使わなさそうです.
FUJIFILM X-Pro3 + CarlZeiss C Biogon 4,5/21 ZM
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
色に深みを与えるカラークロームエフェクト/カラークロームブルー.両方とも設定強で撮影.真っ赤ないちごの色味が飽和しそうな限界のところまで強調されています.
カラークロームブルーについては青空を表現することを目的にX-Pro3から搭載された機能で、晴天時に屋外で撮るとフィルムシミュレーションによってはかなり強調された画像に仕上がります.状況判断にもよりますが、自分には強調されすぎのようにも感じられましたので、設定弱で撮るのがよさそうです.
X-Pro3購入から約20日ですが感想など.
蓋がされて通常では見れないモニタや、チタンを採用したばかりに工作精度に難があって従来機ほどの見栄えに到達していない天板など、発売前からいくつか疑問のあるカメラでした.なので予約はせず、販売開始されたら評判を見つつ購入を検討しようと思っていたのですが、結局は予約して発売日の夜にはカメラ店の店頭にいました.慎重さよりも好奇心のほうが勝ってしまった、という感じでしょうか.
支払い後に店頭で持参したXF23mm F2とバッテリを装着し、ストラップを取り付けて撮影を始めたときの戸惑いときたらなかなかのものでした.うわー、このモニタが隠されてるの使っていけるかな、慣れるかなと不安に思いましたが、その後も試し撮りをし、旅行にも持って行ったりした結果、意外にもすんなりと撮影後にプレビューを見ないスタイルにも慣れてきました.「フィルム時代はこうだった」というノスタルジーではなく(もうフィルム時代のことなど忘却の彼方ですし)、「新たな撮影スタイル」としてテンポよく撮っていくのが楽しいですね.とはいえ、自分はMFレンズも使いますし、視力も落ちてきているのでフォーカスアシスト機能がついているとはいえ、気を抜くとピンボケ写真を量産してしまいます.そうした部分も含め楽しんでいけたら趣味としていままでとは違った世界が見えてくるのかもという気がしています.
2019/12/16
FUJIFILM X100F
富士フイルムのX-Pro3を購入しました.
X-Proシリーズを購入するのは、前作のX-Pro2に引き続いて2機種目です.
今回のX-Pro3、後述しますが賛否両論のあるモデルです.新型でこのように評価が人によって分かれるのは珍しいことのような気もしますが、それだけ特徴のはっきりした機種であるともいえます.
FUJIFILM X100F
正面から見ると、X-Pro1やX-Pro2といった従来のモデルと比べてもほとんど違いがありません.また型番などを示す文字表記がないのでパッと見た限りでは機種の見分けもつかないほどです.
ボディカラーについて.X-Pro2のときは当初ブラックのみが発売され、途中で限定モデルとしてグラファイトエディションが発売されました.X-Pro3はブラックのほかにデュラテクトブラックとデュラテクトシルバーの3色が発売されます.「デュラテクト」と名前がつくモデルは天板と底面のチタン製パーツのコーティングが強化されており傷がつきにくくなっています.3色とも見てから購入機種を判断しようと思っていたのですが、やはりX-Proシリーズはブラックだろうという思いと、ボタンやダイヤル内部のパーツ類がブラックを基準に色決めされているように感じられたので、現物を見ずにブラックで予約を入れて購入しました.
FUJIFILM X100F
上面.X-Pro3になって批判を受けている部分その1.前述したように天板と底板がチタン製になったのですが、チタンの加工精度の問題から若干の歪みや光の加減によっては塗装が波打っているようにも見えます.自分のモデルもシャッター速度ダイヤルと露出補正ダイヤルの間のあたりに塗装の波打ちを見ることができますが、実際に使ってみるとそれほど気になりません.購入するまではどうなのかなと思っていたのですが機能上の問題でもないですし、大した問題ではありません.
また、チタンの加工精度の難しさからくる問題としてもう一つ、X-Pro2までは型番の表記が刻印に白の墨流しをしていたものがX-Pro3ではプリントのようなものになっています.X-Pro2に比べるとちょっと高級感にかける部分でもあり、こちらは残念だなと思いました.
操作系は上面に関しては従来とまったく変わるところはありません.
サムレストはレンズメイトのX-Pro2用のものを使っていますが、メーカーからもX-Pro2用のものをX-Pro3に使った場合に干渉などのリスクがある旨の案内が出ていますので、あまり推奨されない感じです.自分の場合にはとくに干渉しているようにも見えないのですが、X-Pro3用が出たら差し替えようかなとは思っています.
FUJIFILM X100F
(ファインダ部分のみぼかし加工)
背面.X-Pro3になって批判を受けている部分その2.デジタルカメラのアイデンティティともいえるモニタが隠されています.必要な機能なのにわざわざ隠して不便にしなくてもいいのに…… という批判が多く、自分も購入まではこれはどうなのかなと思っていました.富士フイルムの開発者の弁としては、いちいち撮影するたびにモニタを確認するのは撮影に集中できていないのではないかという考えがあって、隠すことにしたようです.
ではモニタを格納した代わりになにを装備したかといえば、真四角のメモリ液晶を搭載し、使用しているフィルムシミュレーションを模したイラストが表示されます.かつて、フィルムカメラで撮影していた時には使っているフィルムがなにであるかを覚えておくかわりにフィルムのパッケージの切れ端を差し込んでおくポケットがありました.それを再現したものだそうです.自分もフィルムカメラの時代から写真を撮っていますが、自分がカメラを触るようになった頃にはこの風習は途絶えていた(かわりに日付を写し込むデートバック機能がここに付いていたのと、フィルム確認窓があった)ので、懐かしさのようなものはとくに感じないですね.いちおう、ISO感度やホワイトバランスの表示もしていますが、おまけ的な機能の域を出ていないような感じではあります.
フィルムシミュレーション表示ではなく、シャッター速度などの情報を表示させることもできるのですが、富士フイルムのカメラは大半の操作をダイヤルで行うためにわざわざモニタで確認しなくてもダイヤルで一目瞭然なのでそちらも必要性があるかどうか、という感じではあります.
FUJIFILM X100F
FUJIFILM X100F
とはいえ、こうしてフィルムシミュレーションに応じて表示が切り替わるギミックはなかなか楽しいものがあります.こうしたお遊びができるのも、フィルムメーカーならではではないでしょうか.
FUJIFILM X100F
(ファインダ部分のみぼかし加工)
液晶モニタを開いたところ.ヒンジの自由度はさして高くなく、下面に開くのみです.もちろん開いた状態でライブビュー撮影は可能です.ローアングルでの撮影には重宝しますね.
X-Pro3になって批判を受けている部分その3として、モニタ横にあった十字キーが廃止されています.そのため、十字キーに割り当てられていた機能の割り当てができなくなりました.解決策として、タッチ操作可能になったモニタで左右のフリックで機能を割り当てることができるのですが、ふだん隠されている液晶に機能を割り当てられるといわれても、その都度蓋を開けて操作するのも現実的ではない気がします.
自分の場合は設定を切り替えることが多いのは、「プリセットの切り替え」「ホワイトバランス」「アスペクト比」「フィルムシミュレーション」それからピント確認用に画面の拡大なので、それぞれ別のボタンに割り振ることで解決しています.
さらにX-Pro3になって批判を受けている部分その4.X-Pro系のファインダは光学ファインダ(OVF)と電子ビューファインダ(EVF)を切り替えることができるようになっているのですが、拡大レンズを使って表示可能な領域を広げていたOVFが拡大レンズを廃止し(そのかわりクリアで見やすくなったといわれています)、広角側は23mmからしか対応しなくなってしまいました.これはちょっと困りもので、従来どおり16mmから対応してもらいたかったところです.スナップ用途で使うことの多いカメラなので、せめて35mm換算で約28mm相当の18mmからは対応してほしかったのですが.なんでもX-Pro系のユーザにアンケートをとったところ、かなりの率でEVFメインで使っているとの回答があったとかで今回はEVFの性能を拡充させてOVFは二の次という扱いになったそうです.自分はOVFメインで撮影しOVFのファインダ枠が見づらいときや厳密なフレーミングをしたいときだけEVFを使っていたのですが、そういう使い方は少数派だったようです.
結果として、EVFメインで使うようになったのですが、フレーム外のものが見えないことでシャッターを切ると意図しないものが入り込んでしまうなど問題が生じています.
なお、OVFを犠牲にして性能アップされたEVFですが、X-Pro3からは有機ELになり解像度も上がるなど確かに性能アップされています.
ファインダ周りでよくなった点がもう一つ.視度補正ダイヤルがやや奥に引っ込んだので不用意に回ってしまうことが現状なくなりました.X-Pro2のときは服などと当たって視度補正ダイヤルが回転してしまい、ファインダを覗くとぼやけているということがありましたが、これからはなくなりそうです.
FUJIFILM X100F
底面.うっすらと「TITANIUM」の表記が見て取れます.また、従来のX-Proシリーズ同様に「MADE IN JAPAN」の表記があります.X-Pro2までは背面に白文字で書かれていて、わざわざこんなアピールしなくてもいいのにと思っていたのですが、ようやくこのような表示になりました.また、X-Pro2までは型番などのラベルがバッテリ蓋部分にあって目立っていたのですがそれがなくなりすっきりとした印象です.
バッテリは従来と同じNP-W126S.マイナーチェンジ前のNP-W126も使えますが、電源を入れるたびにバッテリ寿命が短くなるから126Sを使うようにというメッセージが出てちょっと煩わしいですね.バッテリ寿命が短いのは承知の上で普通に使わせてくれればいいのですが.
その他のハード面の特徴としては、
・センサーの強化と画素数のわずかなアップ
・デュアルスロット(X-Pro2ではスロット1のみUHS-II対応だったのが両方とも対応になった)
・インターフェイスの刷新(USB-C対応、HDMI端子は省略)
といったところでしょうか.HDMI端子が省略されたのもちょっと批判されていますが、USB-C端子から変換してHDMIにいけたりしないのでしょうか.
もう一つ、ハード面の特徴といっていいのかわかりませんが、本体充電ができるようになったためか充電器が付属していません.まがりなりにもメーカーとしてフラッグシップ扱いとなっているモデルなのですから、そのようなところでケチらないでほしいものです.X100F用のものが使えるのでそれを使っていますが、おそらくこの調子ではX100Fの後継が出たら充電器は付属しなさそうな気がします.
2019/04/07
X100F用フード「Square Hood mkII」を購入しました.以前に初代のmkI(買った当時はこれしかなかったので、単なるSquare Hoodという名称でしたが)も購入しましたが、形状はいいものの無塗装のプラスティックでもう一つな出来だったので、ほとんど使用することなくお蔵入りとなってしまいました.
mkIIになってフード自体がアルミ製となったとのことなので、品質も上がっていることを期待して再度購入したというわけです.
スウェーデンの方が販売しているので海外通販での購入となります.
FUJIFILM X70
送料が2種類あったのですが、注文したからには早めに届いてほしいと思って高い送料のものを選んだところ、注文から10日ほどで到着しました.
mkIはキャップは付属していませんでしたが、mkIIになって、フード先端にはめ込むタイプのゴム製キャップが付属するようになりました.
FUJIFILM X70
このようにパーツが分割されており、最初にフード左右にある小さなネジを緩めて分解しておき、ベースとなる部分をカメラにねじ込みます.そのあとでフード部分を正しい角度に合わせ、ネジで固定して取り付け完成です.ネジを固定するための簡易的なドライバも付属しています.ネジで固定しておけば、ねじ込み部分とフードが一体化するので取り外しも簡単です.
FUJIFILM X70
X100F本体のシルバーと比べると若干、明るめのシルバーに見えます.とはいえ、ブラックに比べてシルバーは材質や塗装など色合わせが大変な色なので、よくできていると思います.外側はシルバーですがもちろん内側はつや消しのブラックで塗装されています.
FUJIFILM X70
純正フードも格好いいのですが、Square Hood mkIIは格好いいだけでなくコンパクトなところも気に入っています.いままでは旅行時など撮影メインのときだけフードをつけて、ちょっと外出するくらいのときはフードは使わなかったのですが、これならつけっぱなしでも気になりません.
またX100Fは光学ファインダを備えていますが、ファインダのケラレも純正よりも控えめです.光学ファインダの右下に小さくEVF画像を表示させることができますが、この機能を使っているぶんにはフードのケラレはほとんど無視できるレベルです.
mkIでは残念賞なつくりでしたが、このmkIIは十分満足できるクオリティに仕上がっています.
2018/12/30
今年1年の振り返り、最後は物欲篇です.
カメラ関連とコンピュータ(ほぼApple製品)関連に集約されますね.
4月:焦点工房 マウントアダプタ ヘリコイドつき
4月:CarlZeiss C Biogon T* 2,8/35 ZM
4月:iPhone 8 Product RED
5月:Oculus Go
6月:RICOH THETA SC
9月:Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM
11月:iPad Pro 11 + Apple Pencil
11月:nexum AQUA+
11月:CarlZeiss C Biogon T* 4,5/21 ZM
■カメラ関連
4月:焦点工房 マウントアダプタ ヘリコイドつき
富士フイルムXマウントのカメラでライカMマウントレンズを使用する際に、レンズ全体を最大6mmまで繰り出すことのできるアダプタです.それまでも富士フイルム純正のMマウントアダプタは持っていたのですが、レンジファインダ用レンズの弱点である「寄れない」という問題のため、レンズはVoigtlanderの25mm F4しか持っておらず、このアダプタ購入により一気に今年はMマウントレンズの購入がはかどりました.
4月:CarlZeiss C Biogon T* 2,8/35 ZM
以前から欲しかったツァイスのMマウントレンズです.値段もさることながら、最大0.7mまでしか寄れないのがネックで購入を躊躇していたのですが、上記のヘリコイド付きアダプタの購入により、最短撮影距離が大幅に短縮されるようになったので購入に踏み切りました.
X-Pro2で使用するとAPS-Cセンサーのため焦点距離が52.5mmとなってしまい、個人的にはやや苦手な焦点域になってしまうこと、そしてテーブルフォトには引きが取れずにやや不利なレンズではあるのですが、金属の光沢感のあるシルバーのコンパクトなレンズという、見た目の格好よさに惹かれて購入したものです.画質的にもまったく不満がなく、気に入っているのですが稼働回数はやや少なめです.もっと使いこなしたいのですが.
6月:RICOH THETA SC
今年購入した、唯一の「カメラ」といえる部類の製品.かなり変わり種ではありますが.
レリーズボタンを押すだけで、360度周囲すべてを撮影することができます.もちろん撮影者も同時に被写体となるわけで、手に持って撮影すると手が強調された写真が撮れてしまうので、このように自撮り棒と小型三脚の三点セットで購入しました.iPhoneからリモート撮影できますので、写らないように隠れて撮影したり、自撮り棒を高く掲げて違和感のない撮影をすることができます.
面白い使い方がいろいろできそうなのですが、まだその面白さをつかみあぐねているところでもあります.
9月:Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VM
Mマウントレンズ増強計画の第2弾として購入したのが、このVoigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II VMなる長い名前のレンズ.20年近く前にこのレンズの初代モデルをBESSA-Lとともに使用していたのでいささかの懐かしさもありますが、フィルムとデジタル、35mmとAPS-Cフォーマットという違いに加えて初代と2代目ではデザインもサイズも違うので、昔を思い出すようなこともないですね.
APS-CフォーマットであるX-Pro2での画角は22.5mm.かろうじて超広角という領域ですが、パースのつきかたは強烈で癖が強いレンズではあります.
11月:CarlZeiss C Biogon T* 4,5/21 ZM
Mマウントレンズ増強計画の第3弾として購入した、C Biogon T* 4,5/21 ZM.外見は2,8/35とそっくりです.
当初はVoigtlanderのCOLOR-SKOPAR 21mm F4P VMを買おうと思っており注文までしたのですが、納期にかなり時間がかかり、その途中で程度のいい中古(このレンズはすでに販売終了しているので新品はないです)が出たのでこちらを選んだというわけです.
F4.5と暗めのレンズで、撮った画質も絞り開放だと四隅が滲んだような描写になるなどスペック的には目立つところはないのですが、コンパクトなサイズとAPS-C換算で31.5mmと自分として最も好みの焦点域となるのでこれからの出動回数が多くなりそうなレンズではあります.
■コンピュータ関連
4月:iPhone 8 Product RED
iPhone SEからの機種変更です.機種変更の決め手はやはりこの色.iPhone 7でも PRODUCT REDはありましたが、赤の色味が好みではなく画面の縁が白だったこともあって見送ったのですが、8は赤の色味といい縁がブラックアウトされていることといい、自分の好みでした.
悩ましいのは外装色が気に入っているのでケースに入れたりすることができないことでしょうか.
5月:Oculus Go
気軽にVRを体験できる製品としてリリースされたOculus Go.VRとしての用途だけでなく、大画面でNETFLIXなどの動画配信も見られるとのことで、飽きても活用方法があるなと思って入手しました.
フル充電していても放電が激しいのか、いざ使おうとしてもバッテリ切れなんてことが多々あるのが難点です.
もうひとつ難点としては、ヘッドセットを頭に装着する手間が面倒ということでしょうか.
11月:iPad Pro 11 + Apple Pencil
iPad mini 4が処理速度的にもたつきを感じるようになり、仕事ですぐ資料を見たい場合などに待つことが多くなったので、miniシリーズの新型も出なさそうだし…… ということで初のiPad Proを購入しました.
ストレスフリーで動くのはさすがです.Apple Pencilについても、いままで他で触ってきたタッチペンは一体何だったのかと思えるほどに快適に使えます.ただ、サイズや性能と引き換えというのはわかるのですが重さには慣れないですね.それから持ち運ぶのにカバンを選ぶのも悩ましいところです.
そうした経緯もあって、従来のiPad mini 4は下取りなどには出さずに、IIJmioと契約して持ち運びできる状態にしました.
11月:nexum AQUA+
iPad Proがイヤホンジャックを廃止したことに伴って購入した、Bluetoothレシーバ.Bluetoothイヤホンはすでに持ってはいますが、手持ちの気に入っているヘッドホンやイヤホンを使えるようにしたいということで購入しました.
すでに持っていたBluetoothレシーバと比べても格段の音質の差があります.さらにそれに加えて32bit 384kbpsへのアップコンバート機能を備えており、さらに音質を高めることができます.充電はQiを採用しています.
消費電力が高いうえにアップコンバート時はさらに電力を使うので持続時間が短いのが難点です.
去年書いたように、主力たるX-Pro2やX100Fの新型はリリースされなかったので、カメラの購入はTHETA SCのみでした.その代わりにレンズの購入が多かったですね.Mマウントレンズについてはこれで15/21/25/35mmが揃ったので、X-Pro2で使用したときに22.5/31.5/37.5/52.5mmと必要十分なレンジを揃えることができました.
来年は春にGR IIIの発売が発表されています.手持ち機種として焦点域が同じX70もあるので迷うところですが、長いことGRシリーズを使い続けてきた身としては気になるモデルではあります.またいままでのリリース間隔からしてX100Fの後継機も出るのでしょうか.X100Fに関しては満足して使っていますので、新型でどのような変化をつけてくるか興味深いところです.X-Proシリーズはスパンが長めの機種なので、新型が出ることはないと思われます.
レンズに関しては絞りリングもないことから使用頻度の低いXマウントの27mmを18mmに買い換えようかと考えています.それから18-55mmを新しく出る16-80mmにしたいなとも思いますが、ズームレンズはそもそも頼まれごとがあるときくらいしか使わないので優先順位は低めですね.
コンピュータ関連はiPhoneもiPadも買い替えてしまったので来年は大型の出費はないかもしれません.
自動車関連は買い替えはないでしょうけど、ロードスターにApple CarPlayを接続できるキットが海外でリリースされたそうなので、日本で導入されたらすぐにでも取り付けてもらおうかと考えています.