2012/02/01

USBと静電気

Category: コンピュータ — Annexia @ 23:52

 自分が体験した、やや奇妙な症状についてまとめておきます.検索して参考にされるかたもおられるかもしれないので.

 取引先でPC(SONY VAIO VGN-CS51 Windows Vista)の調子が悪く、USBがおかしいとのエラーメッセージが表示されて、マウスをつないでも反応しないという連絡を受けました.

 エラーを出していたのはUSBのコントローラで、コントロールパネルのデバイスドライバをチェックすると「不明なデバイス」と表示されています.通常の対応手段であれば、正しいドライバを指定し直してやれば解決しますが、ドライバの更新を行おうとしても「不明」と表示されているにもかかわらず「ドライバはすでに設定されている」旨の表示が出てしまい解決できません.
 本体内に標準で装備されているデバイスであれば、デバイスドライバもインストール済みでしょうからHDDの故障とかでもないかぎりは正常に動作しますし、もしエラーを出してもデバイスドライバを正常に読み込ませれば回復するはずです.が、どうやってもうまくいきません.

 あれこれといじったものの解決できないので、最終手段としてバッテリとACアダプタを本体から外して、5分ほど放置して放電してみたところ、「不明なデバイス」がなくなり、マウスや外付けHDなどのUSB機器も正常に作動するようになりました.どうやら静電気などの余計な電気が内部にたまっていて、それが悪さをしていたようです.

 冬場で空気が乾燥していること、それからUSBの場合は外部に端子が露出していることと、そこに接続した機器を通じて瞬間的にでも通常を上回る電流が流れたのかもしれません.

2011/12/24

2011年を振り返る-1 物欲編

 今年も残すところわずかとなってきました.
 終戦の次の大きな節目となったであろう2011年ですが、個人的観点から少しばかり振り返ってみたいと思います.

 まずは物欲編.今年買ったものから(おおむね1万円以上のものをピックアップ).

 1月 ニコン スピードライト SB-700
 3月 パナソニック 24インチ液晶テレビ TH-L24C3
 3月 CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
 5月 HERZ ソフトダレスバッグ C-68-XS
 6月 パナソニック 除湿乾燥機 F-YZGX60
 7月 パナソニック 冷蔵庫 NR-B143W
 8月 マツダ NC2ロードスター RS
 8月 ソニー ポータブルナビ NAV-U NV-U77VT
 9月 ハリスツィード ジャケット
 10月 マンフロット 三脚 190CX3
 11月 ECOLA ブランケット

 3月の液晶テレビは、それまで使っていたブラウン管のテレビが地震の影響で水をかぶってダメになってしまったので急遽買ったものです.震災の翌日、3月12日に近所のヤマダ電機に行って買おうとしたところ、店中のテレビに煙を吐く1号機が映し出されていて恐怖感に襲われたのを覚えています.

 震災の影響、というよりも原発の影響はほかの製品にも現れています.除湿乾燥機は湿度を下げてエアコンの稼働頻度を下げることを目的に導入したものですし、冷蔵庫も消費電力を抑えるためにリプレースしました.変わったところではブランケットも暖房費節約のためです.おかげで直近の電気代の請求額は昨年同月比で38%も減りました.

 カメラ関連は本体の買い換えはなし.レンズ1本、スピードライト(フラッシュ)、三脚という周辺固めに終始した感じです.

 コンピュータ関連はiPhone 4Sのみ.携帯電話のリプレースとしてINFOBARやArrows Zなどのアンドロイド系端末も検討していたのですが、ジョブズ追悼の意味もあってiPhoneにしました.現状のアンドロイド端末の状況を見るに、これで正解だったと思います.
 iPad2は見送り、MacBookも2008Lateモデルが未だ現役です.そろそろ買い換えを検討する時期に来ているのかもしれませんが、大容量ストレージがほしいのでAirに行けず、かといって13インチのProでも重さを感じるし、と迷いが生じている状況です.

 そして、金額的に突出した最大の買い物はロードスターです.RX-8がすでに8年が経過し次の車をと考えたときに、やっぱり屋根の開く車がいい、軽快な感じの車がいい、ということでロードスターに戻りました.オープンの2シータースポーツカーという特殊な車なので一般には受け入れづらいところが多々ありますが、余分なものをそぎ落とした必要十分な感覚はRX-8では味わえないものです.

2011/12/15

無印良品 ジョイントタップ・コンセント2個口/USBポート1個付

Category: コンピュータ,物欲 — Annexia @ 22:39

 無印良品でちょっと変わったテーブルタップが出ていたので買ってみました.

 無印良品のテーブルタップは延長コードとテーブルタップ部分が別売になっており、好きな長さの延長コードと好きな個数口のテーブルタップを組み合わせて使うようになっています.いかにも無印良品らしい製品です.

 もちろん延長コードなのでテーブルタップを使わずにそのまま使うこともできます.自分は延長コードだけをしばらく前に購入し、会社の机の上で臨時電源用として使っていました.ここしばらくはこうやってiPhone 4SのACアダプタをつないだままにしていました.

 今回購入したのがこの「ジョイントタップ・コンセント2個口/USBポート1個付」という製品です.
 少し前に家電Watchコンセント4個口/USB2個付のものが紹介されていて、おおこれはいい、ということでさっそく購入してみました.

 まあ、ひとことで言うならば5V変換のACアダプタが内蔵されたテーブルタップですね.USBポート部分がずいぶんとスペースがあいていますが、これはテーブルタップ内に5V変換のACアダプタが内蔵されているからでしょう.
 100VコンセントにACアダプタを刺したものと同じではあるのですが、あの無粋でごてっとしたACアダプタがなくなるだけでずいぶんとスッキリとしますし、それに昨今のUSBを電源として充電などを行う製品の多さを考えるとこれはなかなかいいアイディアの製品ではないかと思います.
 ちなみに出力は1Aなので充電時間は月並みな感じです.

2011/11/23

Microsoft Photosynth

Category: カメラ・写真,コンピュータ — Annexia @ 01:38

 ことの発端は、来月頭に予定している旅行の計画を立てていたときのことです.
 毛越寺に行こうと思い、あそこの庭園は広大なので超広角レンズがいるなということからiPhoneでパノラマ写真を撮ろうと思ってネットで検索したら、このPhotosynthというアプリに行き着きました.

 Microsoft製ですが、iOS用アプリです.無料です.英語版のみですが、それほど複雑ではないのでさして問題ないかと思われます.
 とりあえずこんな写真ができます.

Photosynth

Apple iPhone 4S + Photosynth

 歩道橋の上に立って、左から順番に撮影していったものです.

Photosynth

Apple iPhone 4S + Photosynth

 もう1枚.手前のガードレールの歪みやズレから合成写真っぽさが出ています.
 正面のビルの窓の形がいびつに見えるのは、そういうビルなので異常ではありません.

Photosynth

Apple iPhone 4S + Photosynth

 上の写真のトリミング前のものです.周辺部の凸凹さから写真をつないでいるのがわかるかと思います.
 このアプリのスゴいところは、パノラマ撮影がきわめて楽なことです.
 1枚目の写真を撮ると画面上にその画像が残り、そこから上下左右好きな方向に一定距離パンするとポッと音がするのでパンをやめると自動的にシャッターが切れます.あとはコレの繰り返し.
 一定方向へのパンで自動的にパノラマ写真を作る機能はコンデジでも搭載されている機種もありますが、このアプリの場合は好きな方向に移動できるのです.上の写真では左上から始まって、右端で下に降りて、左にパンしています.

 ひとしきり撮影したところで「finish」ボタンを押せば自動的に合成処理され、QuickTime VRっぽい感じでぐりぐりと動かすことができます.それをカメラロールに保存すればこうやって取り出すことができるのです.ちなみに合成後の解像度は長辺が1500-2000ピクセルくらいになるようです.たくさん撮ったから解像度が上がるというわけでもなさそうです.またピントはパンフォーカス気味で全体的に甘めです.

2011/11/02

Snapseed

Category: カメラ・写真,コンピュータ — Annexia @ 23:43

Snapseed

 iOS用画像加工アプリ「Snapseed」を購入しました.
 iPhoneなど各デバイスにカメラが搭載されていることもあって、iOSにはカメラアプリが山のようにありますが、いくつか試した限りではこのアプリが自分にはベストだと感じました.お値段は450円です.

 このSnapseed、開発元がNik Softwareという会社なのですが、ニコンのデジタル一眼レフカメラのRAW現像ソフト「Capture NX」に搭載されている「コントロールポイント」という機能を開発した会社なのです.Capture NXは実際のところ、あんまりデキのいいソフトではないのですが、それでもこのソフトをあえて使いたくなるほどの魅力を持っているのがこのコントロールポイントなのです.
 詳しい説明をすると長くなるので省きますが、その魅力的なソフトを開発したところの製品だけあって、このSnapseedも多機能でありながら使いやすい機能が搭載されています.

Snapseed

 編集したい画像を開くと、このように表示されます.下に並んでいるのが画像調整や加工のボタン.
 操作方法は、下のボタンから機能を選んで、画像処理を行い加工がOKであれば完了ボタンを押して再度この画面に戻り、また別の画像処理を行う、というような流れです.

Snapseed

 こちらはiPad版の画面.Snapseedはユニバーサルアプリなので、1本のアプリでそれぞれの画面解像度を活かした操作ができます.なので、iPhoneで撮影してフォトストリームでiPadに取り込んで加工、なんてこともできます.

Snapseed ヘルプ画面

 「?」ボタンを押してヘルプを呼び出すと、このようにして簡易ヘルプが表示されます.直訳的でビミョウな日本語ですが、とりあえず意味はわかります.ボタンに各機能を振り分けているため、操作画面もシンプルです.

Snapseed 編集画面

 編集画面です.指の上下で機能を選択して、左右でパラメータを変化させます.
 輝度やコントラスト、ホワイトバランスのような基本的設定のほかに、コントロールポイントを使ったピンポイントでの輝度などの指定、傾き補正、トリミング、そして諸々の画像加工機能が備わっています.

Snapseed ミニチュア加工

 流行りの画像加工であるミニチュアライズ処理も搭載しています.エフェクトをかける形状(ライン or 円形)、エフェクトの範囲、強さ、シャープネスや色調補正などムダに機能充実しています.

Snapseed モノクロ加工+フレーム処理

 こちらはモノクロ加工で荒れた感じを出して、さらにフレームをつけたもの.
 ほかにクロスプロセス処理やドラマティック処理など、ミラーレスカメラやコンデジなどに最近搭載されている流行の画像処理が搭載されており、一部の機能はランダム処理もできるようになっています.

 基本的な画像処理からお遊び的な機能までひととおり網羅しつつも、シンプルで使いやすい操作系を備えており、初心者からカメラ好きまで幅広く使える間口の広いソフトです.