2012/01/19

コダック経営破綻

Category: カメラ・写真,ニュース — Annexia @ 23:59

「コダックが経営破綻、破産法11条による事業再編を申請」

 少し前から噂が流れていましたが、ついにコダックが経営破綻しました.

 デジカメの急激な普及という流れについていけなかったのが最大の要因ですが、同じようにフィルムを販売していた富士フイルムがデジカメビジネスで一定の実績をあげ、なおかつ化粧品などの経営多角化に成功しているのと比べてあまりにも対照的な結果となってしまいました.
 経営破綻したものの、再建を目指して活動をする予定でフィルムの生産も継続されるようです.が、フィルムはどうがんばってもジリ貧で、かといってデジカメでは出遅れてしまい挽回も難しく、状況の打開は厳しそうです.



 ちょうどよい機会なのでコダックの思い出をいくつか.

 フィルムカメラを使っていた頃は富士よりもコダックを好んで使っていました.特にお気に入りはポジだとエクタクロームプロプラス100(EPP)、ネガだとエクター25が好きでした.コダックならではのフィルムというとコダクローム64(PKR)があげられますが、何度か使ってみたものの個人的にはあんまり気に入ることはありませんでした.

 デジカメは2機種買いました.
 1機種目は「mc3」(←まだオフィシャルページがあるのが驚きです).これはデジカメというよりも、MP3プレーヤーと動画撮影(QVGA)、デジカメを一体化したような製品でした.当時はまだ動画撮影できる製品は珍しかったような記憶があります.

 もう1機種は「EasyShare V705」

Nikon E4500

 レンズを2つのせた製品で、それぞれにCCDがついています.3Dとかそういうのではなく、片方が23mmの超広角単焦点、そしてもう1つが39-117mmの3倍ズームレンズという使い分けになっています.操作系も癖が強くてお世辞にも使いやすいカメラではなかったですが、広角好きの自分にはたまらないカメラでした.外見も凹凸を極力廃したスクエアな形状でそれも好みでした.他のカメラを買うときに下取りに出してしまいましたが、残しておけばよかったかなとちょっと後悔しています.

2012/01/17

情報の呼吸法 / 津田大介

Category: 書籍 — Annexia @ 23:43

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 津田大介氏の「情報の呼吸法」を読みました.
 津田氏はジャーナリスト/メディア・アクティビスト.自分が最初に名前を知ったのは音楽の著作権がらみで国の審議会に出席していたことから.国の審議会などというお堅い場なのに金髪の人がいる!と不思議に思ったのが記憶に残っています.個人的に音楽業界の著作権等に対する方針には疑問を感じていたこともあり、津田氏が孤軍奮闘して主張する姿には共感を覚えたものです.
 その後もMIAU(インターネットユーザー協会)を立ち上げたりするなど、活動の様子はネットのニュースなどでちょくちょく名前が出ていましたが、存在感がもっとも感じられたのは東日本大震災以降でしょう.Twitterを主軸に情報を捌く技量には感服しました.

 この本は、津田氏が今までにしてきた行動を振り返りつつ、どのように情報を取り扱い、つきあってきた/いくかを解説したものです.が、少しつかみどころのない内容になっています.内容がないというのではなく、むしろ逆で、テーマを細かく切って過去の経験を織り交ぜながらノウハウを提供しているのでコンスタントに濃い内容が続いている、そんな感じです.

内容をかいつまんで紹介すると、
・ネット(ソーシャルメディア)の登場によって情報の流れが変化してきている.象徴的な事例として、TVや新聞よりも先にYouTubeで尖閣諸島の中国船衝突事件は流された
・震災のときの状況分析は1-2名の専門家しか出ないTVよりも、各分野の専門家がネット上で情報を提供し分析することで幅広く情報を得ることができた.しかしその反面、情報が錯綜して整理役が求められるようになった
・Twitterは自分が求める情報以外の「誤配」される情報があるからおもしろい
・自分と同意見の人だけをフォローし、他をノイズ扱いして除外していくと情報のタコ壺化が発生し、視野が狭くなる
・TwitterのTLを楽しく追えるのは300-500人くらいまで
・TwitterやFacebookなど多々あるソーシャルメディアから自分に合ったものを選ぶべき
・ソーシャルメディアでの人とのつながりはソーシャルキャピタルである.相手から見れば自分自身も他人の資本である
・情報発信をしないことにはリターンがない

 共感するところが多々あると同時に、自分のネットや情報に対する姿勢やものの見方があながち間違ってなかったことを認識できたことも大きな収穫でした.
 文体が柔らかく、細かくテーマが切られていることもあって内容の充実度のわりに読みやすいです.オススメです.

2012/01/14

にょにょっ記

Category: 書籍 — Annexia @ 20:06

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 穂村弘氏の「にょにょっ記」が文庫本で発売されたので読んでみました.「にょっ記」の続編です.挿絵は前作同様にフジモトマサル氏です.

 日記の体裁をした、穂村氏の妄想というかもやっとした考えが次々に現れる、地に足のついていない感覚のする、不思議な作品です.

– – – – –

 1月17日 ハチミツ

 駅前のスーパーマーケットのドアに広告が貼ってあった。

  太陽印の純粋ハチミツは栄養満点です!
  パンに!
  ケーキに!
  ヨーグルトに!
  お子さまたちに!

 ぎょっとする。

2012/01/13

スパイシーチーズまぜ麺

Category: 食べ物 — Annexia @ 23:04

Apple iPhone 4S + Hipstamatic(Lens:Loftus, Film:DC, Flash:off)

 週に1回くらいのペースで通っているアイバンラーメンプラス
 限定メニューとして「スパイシー東京タンメン」と「スパイシーチーズまぜ麺」が出ていたので、今日はスパイシーチーズまぜ麺のほうをいただきました.

 辛味の効いたチーズまぜ麺は以前にも期間限定であったのですが、今回のはまた違った感じのものになっています.
 通常のチーズまぜ麺の上にのっている酸味のきいたもやしが唐辛子で辛く仕立てたもやしになっており、スライスしたガーリックものっています.チーズで多少中和されるとはいえ結構辛いですが、辛さだけでなくチーズのコクやスープ(魚系?)の旨味などが絶妙な感じでバランスがとれています.この寒い時期には辛味系のメニューは体が温まっていいですね.

2012/01/12

「原発」都民投票

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 23:59

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 経堂駅前で原発の是非を都民が投票で問えるようにという署名活動が行われていましたので署名してきました.
 都民投票が実現するためには、都民有権者の1/50、約22万人以上の署名が必要になります.しかし、まだ現状ではまったく足りていないとのことです.翻って同様に署名活動が行われた大阪府では条件をクリアするだけの署名が集められたそうです.

 東京と大阪の違いがどこから出てくるのかは私にはわかりませんが、少なくとも東京は福島原発の恩恵をもっとも受けてきた土地です.福島県は東北電力の管内ですので基本的に作られた電気は地元では使われずに首都圏に送られます.他人事では済まされない問題です.
 かくいう自分も震災が起き、原発事故が起きるまで自分が使っている電気がどこでどのようにして作られているかなど気にしたことはありませんでした.しかし、自分が使っていた電気を作っていた原発で事故が起き、広範囲に土地が汚され、避難せざるをえない人たちがおり、そして今もなおリスクを抱えている状態が続いていることを知った今はもはやスルーするわけにはいきません.

 生活を脅かすだけでなく、将来にわたって子孫に末永く禍根を残す格好になる原発の問題.政治家に任せるのではなく、自分の意思で是非を問うべきだと、私はそう考えます.
 署名活動の詳細はこちら.賛同いただけるかたはぜひ署名をお願いします.