2024/09/19
東北旅行、つづきです.
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ホテルの朝食バイキングですが、青森らしさを感じさせるメニューが豊富でした.
左奥にある汁物はせんべい汁、その右にある丸いものはイカメンチ、リンゴゼリーを挟んで右側は「スタミナ源たれ」を使った豚肉と野菜の炒め物.手前左はホッキ貝、右のご飯はホタテの炊き込みご飯です.ジュースはもちろんリンゴジュース.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
朝食のあとは弘前城近くにあるスタバまで出かけてコーヒーを買ってきました.
ここのスタバは登録有形文化財の建物をリノベーションした店舗で、旧第八師団長官舎(弘前市長公舎)だったそうです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山に向かう途中で岩木山神社に参拝します.
比較的天気のよい日でしたが、このように雲が出ており、おかげで麓から岩木山を拝むことができませんでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
1200年以上もの歴史のある神社で、古来より岩木山信仰が篤かったのが伺えます.
岩木山信仰なので、この鳥居の先に御神体たる岩木山が見えるはずなのですが、雲で見えません.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
参拝して旅の無事を祈り、御朱印をいただいて岩木山を目指します.
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岩木山は標高1,624mで、津軽富士などとも呼ばれる裾野が美しく広がる山です.
車で8合目までは行けるのですが、その道路、津軽岩木スカイラインがこのポスターのように曲がりくねっているのです.合計69ものカーブがあって…… というのは事前知識でもちろん知っていたのですが、実際に走ってみると思っていた以上に直線部分が短くてひたすらヘアピンカーブを曲がり続ける感じでした.これはこれで楽しいのですが、残念ながら道路が結構荒れており、ところどころ穴があるうえにカーブの先の見通しはよくないので神経を使います.
平日の観光用有料道路ということもあってかそれほど交通量も多くなく、すれ違ったのは路線バスくらい(地元の温泉から運行されてるらしい)でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山8合目にて.雲の位置で高い場所に来ているのがわかります.
ここから9合目までは後ろに見えるリフトで登れるのですが、山頂を目指すには本格的な山装備がないと無理だそうです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
しばらくしたら徐々に雲が取れてきましたが、それでも見晴らしはさほど改善されず、そして標高が高く肌寒いので早々に下山しました.
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下山したところで道路沿いに何軒もあるとうもろこし農家の店で「嶽きみ」をいただきます.甘みが強くて美味しかったです.
この辺りの地域を「嶽(だけ)地区」と呼び、そこで採れるとうもろこしなので「嶽きみ(きび)」と呼ぶそうです.鮮度が落ちるのが早いそうで、首都圏などには出荷されているのを見たことがないですが、地方発送は可能のようでした.
これにて今回の旅の目標が果たされました.よってここからは帰路になります.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
岩木山を弘前と反対側に降りることで日本海側の街、鯵ヶ沢に出ます.行きは郡山から東北中心部を走って弘前までやってきましたので、帰りは日本海側、白神山地の日本海に面した道路(現地の呼び名では西海岸)を南下することにしました.
西海岸沿岸は白神山地が海まで迫っており平地が少ないこともあって、道路(国道101号線)と五能線と並走する区間が多いです.
走っていると、以前に「リゾートしらかみ」に乗車した際に観光したことのある千畳敷にやってきたのでしばらく休憩しました.
鉄道の車窓で眺めていた道路を今度は自分が車で運転するというのも、旅行冥利に尽きるものだなと感じました.今回の旅行はそれを感じる部分がいくつかあり、山形市からさくらんぼ東根駅あたりの、以前に山形新幹線の車窓で眺めた、街路樹が等間隔で植えられている一直線の道路も走行できたりして、懐かしく感じました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
昼食の計画はまったく立てておらず、やや遅くなった時間に道の駅が見えたのでそこでいただきました.
マグロ丼がおすすめと張り紙があったので注文しようとしたところすでに売り切れており、パッと目に入った鉄板ナポリタンを注文したらこれが当たりで、道の駅らしく地元野菜を使っており美味しくいただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
この日は酒田にて宿泊です.酒田か鶴岡か迷ったのですが、鶴岡は以前に泊まったことがあるので酒田を選びました.
初めて訪れる街で、時刻表を見ると特急停車駅として地域の代表駅的な扱いに見えたので大きい街なのかなと思ったら、駅と街中はやや離れているようで駅前は寂れ気味でした.そんな状況を打開しようとするためか、駅前に公共施設(図書館と観光施設)とホテルを併設した建物が新規に建てられていましたので、今回はそちらに宿泊しました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
ホテルの部屋からの眺めですが、こんな感じでトレインビューというかステーションビューです.しかも背景には鳥海山も見れ…… るはずなのですが、宿泊中はあいにくの天候で雲に遮られて見ることができませんでした.今回の旅行は雨に降られることはあんまりなかったのですが、雲が多くて期待していた景色を望めない部分が多々あったのが残念でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
駅周辺は居酒屋のような店は何軒かあったのですが、自分は飲めないのでホテルのレストランでいただくことにしました.
注文したのは季節のお刺身御膳.マグロはやや水っぽくて残念でしたが、他の刺身は美味しくいただきました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
翌日は鶴岡市の海沿いにある加茂水族館に.7年ぶり2度目の訪問です.前回は逆回りで新潟から北上して鶴岡にやってきたのでした.
夏休みシーズンも終わった9月とはいえ、土曜日ですので子供連れも多くそこそこの混雑ぶりでした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
加茂水族館といえばやはりクラゲ.クラゲの飼育で経営を持ち直したといっても過言ではない水族館なので、展示される種類の多さや展示内容の濃さなど圧倒されます.他にも近辺の魚やアシカやアザラシといった海獣類の展示なども充実しています.近辺の魚、特に海水魚は説明書きで刺身や鍋、煮付けについて言及されており食べることと繋がっているのがいいですね.もちろんクラゲについても調理法の説明書きがありました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
そして加茂水族館の看板ともいえる展示がこのクラゲドリームシアターです.直径5mもの水槽に約1万匹ものミズクラゲが漂う姿は見入ってしまいます.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
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予定していた観光地はこれで見尽くしたので、あとは帰るだけ…… ですが、ここから新潟を経由して名物のタレカツをいただくことにしました.カツ丼といえば、だし汁と卵でとじたものや、千切りキャベツを敷いてソースをくぐらせたソースカツ丼がありますが、新潟の名物は醤油系のつゆにくぐらせたタレカツ丼なのです.少し前まで、会社の近くに新潟の物産館があってそこでタレカツ丼が食べられたのですが、移転してしまったためにすっかりご無沙汰になってしまっており、久々にいただきました.美味しかったです.
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新潟からはずっと高速道路にて帰宅しました.
今回の旅行の隠れた目的として、道の駅や高速道路のサービスエリアで新米の自主流通米を買ってこようと思っていたのですが、まだ時期が早すぎたようで実った田んぼはたくさん見たのですが刈り取りをしている様子は新潟の一部くらいでしか見ることができず、販売もされていませんでした.
今回のルートです.距離にして1,570kmほどなので、いままでの東北旅行の中でも最長距離となりました.GPSログをeTrex Solarで記録していたのですが、どうも動作が不安定な部分があって、今回の旅行のハイライトといえる、弘前から岩木山を登るあたりのログがごっそりと記録されていませんでした.津軽岩木スカイラインは次にいつ行けるかわからないようなところなので、そこはやや残念です.
2024/09/17
夏休みを利用して東北に旅行に行ってきました.
今回の目的は岩木山に登る(ただし車で行ける8合目まで)こと、そしてその麓で8月下旬から9月にかけてのみ収穫される、とうもろこし「嶽きみ」を食べるという2つです.
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以前にも何度か繰り返していますが、東北方面への旅行の定例の足掛かりとして休暇前日に仕事を終えてそそくさと帰宅し、荷物をまとめて佐野SAまで進みました.
ここにはサービスエリア内ながら宿泊施設「旅籠屋」があるのです.ここに泊まることで朝の首都圏の通勤ラッシュに巻き込まれずに済み、なおかつ夜中に高速道路にいることで夜間割引も適用されます.
RICOH GR III
佐野といえば佐野ラーメン.いままで何度か佐野SAに泊まってきましたが初めていただきました.
しょうゆベースのちぢれ麺で、最近のインパクトあるラーメンに比べるとシンプルですが個人的には好きなタイプのラーメンです.
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翌日は8時過ぎに佐野SAを出て東北道を北上します.
途中、那須高原SAに立ち寄りソフトクリームをいただきました.ここのソフトクリームが好きで東北道を走るたびに立ち寄っています.
ただ、早い時間だとやっていないことがあるのか、昨年遠野に行った時には食べられませんでした.
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首都圏から弘前に向かうには、東北道を走り続けるのがスタンダードなルートですが、ひたすら高速道路を進むというのも味気ないもの.そこで今回は郡山で東北道を降りて内陸方面に進みます.
途中、猪苗代湖畔を通過したので一休み.この日は日差しはあるものの暑さ的にはなんとか耐えられそうなのでオープンにて走行しました.旅行中は我慢できる範囲でオープンで走行していましたが、おかげでハンドルを握る手首から先だけがはっきりと痕跡がわかるレベルで陽に焼けてしまいました.
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途中、喜多方(喜多方ラーメン)と米沢(米沢牛)という2大昼食ポイントがあったのですが、喜多方の時点でちょうど12時くらいで、もう少し遅い時間でもいいかなと思い通過し、13時ごろ道の駅米沢に到着しました.
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道の駅といえどもさすがは米沢.フードコートからステーキなどを提供する専門店まで米沢牛を食べられる店舗が揃っています.
せっかくなのでここは地元の牛肉店が経営する店舗にて米沢牛ステーキ2種盛りランチをいただきました.部位はその日によって異なるとのことで、自分が訪れた日はカイノミとシンシンでした.部位による違いなどの味わいは自分にはよくわかりませんが、どちらも柔らかく肉の旨みがすごくて大満足でした.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
この日は山形市内、山形駅近くのホテルに宿泊しました.部屋を一番安い「おまかせ」プランにしたところ、角部屋のデラックスツインでした.おお、これは素晴らしいと思って部屋に入ったところ、ホテルが交差点の角に面していることもあって、比較的上層階であったにも関わらず斜め向かいのビルのサイネージが騒がしいのが難点でした.室内でテレビなり音楽をかけていれば気になるレベルではないのですが、ホテルで過ごす時は自分は基本的にテレビもつけず無音で過ごすことが多いので、デスクでちょっと仕事を片付けていると何度も何度も繰り返し流される広告の音声には参りました.
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事前の調査でなんとなくわかっていたのですが、宿泊したのが水曜日で、なおかつ山形駅近辺の飲食店は水曜日が定休日もしくはランチ営業のみで終了という店が多く、選択肢が少なかったので外食は諦め、駅まで出かけて駅弁などを買ってきて夕飯としました.県庁所在地だけあって、駅まで行けばスタバでコーヒーも買えますし、ちょっとつまむような名産品のお菓子なんかも買えたのは助かりました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
翌日は山形市内から天童市や新庄市といった山形県内を抜けて横手市や大仙市といった秋田県内に出るルートを走行しました.
高速道路を極力使わないようにしたのですが、この辺りは「東北中央自動車道」が建設中であり、部分的に完成した道路は無料で先行開通していることもあって、無料優先でカーナビの案内をさせるとこうした道路に誘導しがちです.土地勘もないので赤信号などで停車するとカーナビの地図を縮小し、高速道路に誘導していないか見つつの走行でした.高速道路的なものを無料で使えるのは助かるのですが、山間部を切り開いたような道路では景色も楽しめませんし、街中の様子を見ることもままならないので走っていて楽しくないんですよね.
田沢湖の近くを通る国道105号に入ると運転していて楽しい山道に出ました.3桁国道といえども100番台なので離合に苦労するような場所もなく、山道ながら快適に走行できました.また道路と並走するようにして秋田内陸線の路線があり、走行する車両を見ることができ、いつか乗ってみたいと思いました.
山道を抜けたところで道の駅があり、時刻も13時くらいだったのでここでお昼にしました.食事の計画を立てずに車で旅に出ると、道の駅の存在は本当にありがたいです.
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「道の駅あに」という名称なのに、建物には「またたび館」と謎の名称がつけられているな…… と思って食堂のメニューを見たら、おすすめは「またたびラーメン」でした.どうやらこのあたりの特産はまたたびのようです.ちなみに他に変わったラーメンとして「うさぎラーメン」と「馬肉ラーメン」がありました.また特産品として熊肉と鹿肉が売られているあたりも「マタギの里」らしいところです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
旅に出たらその土地の名物はいただくもの、ましてやお薦めされたのであればなおさら.ということでまたたびラーメンをいただきました.
麺にまたたびが練り込まれていますとのことで、提供された状態で見るかぎりはごく普通の醤油ラーメンでしたが、麺を見ると粒状のなにかが入っているのが見えます.これがまたたびなのでしょうか.食感としてはちょっとざらっとした印象もあって、蕎麦っぽい雰囲気も感じられました.またたび蕎麦なんかも作ってみたら面白いのではないかと思いました.
食後に特産品売り場でこの辺りの名物である「バター餅」を買ったのですが、これがものすごく美味しかったです.マタギの保存食として生まれたということ、餅にバターなどを混ぜていることからもカロリーは凄そうですが、美味しいものが高カロリーなのは仕方のないことなのです.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
予定より早く弘前に到着しましたので、ホテルにチェックインする前に弘前城近くにある藤田記念庭園の敷地内にある大正浪漫喫茶室に立ち寄りました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
営業終了が17時で、到着したのが16時少し前なのでそろそろお客さんが減ってもいいくらいの時刻ですが、庭園の眺められる窓際の席は満席だったため少し待たされました.その間に建物内をじっくり見ることができました.
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ここの特色はなんといっても、弘前のさまざまな店舗が作っているアップルパイから好きなものを選んでティーセットにできることです.さすがはりんごの街です.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
大正浪漫喫茶室を訪れたのはこれが2回目なのですが、前回は「ないすらいふ」のアップルパイを選んだので今回は「タムラファーム」のアップルパイを選びました.温められてサクサクのパイ生地と甘酸っぱい紅玉、そしてアールグレイティーが運転疲れした身に滲みました.
そして庭園から差し込む夕陽がいいアクセントになっていい写真が撮れました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
夕飯はホテル近くの郷土料理店でいただくつもりだったのですが、臨時休業とのことであてが外れてしまいました.
さてどうしようかと、とりあえず弘前城のほうにでも行ってみるかと歩いている途中に、そういえば候補として煮干しラーメンの店があったなと思い地図を見るとすぐそばでした.が、行ってみると廃墟然とした建物.でも建物名はあっているしな…… と思い見ると明かりが見えます.入ってみることにしました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
建物の外観は廃墟めいていますが、中は案外?きちんとしていました.
Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount
いくつかメニューがあって迷うところですが、ここは看板らしき煮干番長スペシャルを.
煮干ラーメンは好みが分かれるところですが自分は好きですね.ただメニューにしている店が少ないのでなかなか食べられないのが残念ですが.美味しくいただきました.
それはそうと、昼に続いて夜もラーメンになってしまいました.前日に宿泊した山形市もラーメンが有名ですし、前日昼ももしかしたら喜多方ラーメンだったかもしれなく、さらにその前の日も佐野ラーメンを食べていますし、北関東から東北方面の食事は気を抜くとラーメンばかりになってしまいそうです.
つづきます.
2024/08/11
7月の3連休、とくに予定もなかったのでちょっと出かけてみるかと思い、「わ鐡」ことわたらせ渓谷鐵道に乗りに出かけてきました.
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都内から栃木・群馬方面へのアクセスといえばやはり東武.都内西部から浅草はアクセスはややしづらいので、途中駅の北千住からのほうが楽ではあるのですが、旅行に出るときはできるだけ始発駅から乗車したいもの.というわけで銀座線に乗って浅草にやってきました.
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浅草駅の名物?といえばこの先端部の細く曲がったホーム.川や道路に阻まれてこれ以上の拡張が難しそうなので、ターミナル駅ながらどことなく肩身の狭い印象の駅です.
日光・鬼怒川方面にはスペーシアXや従来のスペーシア、さらにリバティといった東武の看板列車といえる車両が投入されていますが、群馬方面に向かう列車は一部リバティも投入されているものの、年季の入った200系車両(製造から約30年経過、種車としては60年以上経過)が主力となっています.
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車内もクラシックな雰囲気を感じます.
ちなみに6両編成に3ヶ所あるトイレのうち、バリアフリー対応の1つを除く2つは和式便座だそうで.そうしたところにも時代を感じます.
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東武からわ鐡にアクセスするにはいくつか方法があり、いちばん簡単なのは相老駅での乗り換え.
ですが今回は時間の制約もないので「りょうもう」号で終点の赤城駅まで向かい、上毛電鉄に乗り換えます.
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赤城駅は東武と上毛電鉄の共用駅ですが、上毛電鉄は交通系ICカードには対応しないので、いったん下車し切符を購入します.
この車両、京王井の頭線からやってきた車両ですね.サイズ的に地方ローカル線では人気らしく、岳南電車とか北陸鉄道とか松本電鉄で自分も乗ったことがあります.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
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終点の西桐生駅から5分ほど歩いたところにJR両毛線とわ鐡の共用駅の桐生駅があります.わ鐡はもともと国鉄足尾線→JR足尾線だったのでホームも共用になっています.
JRと共通の自販機で一日乗車券が買えるので、今回はそれを購入しました.
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ホームに上がってしばらくしたら1両の列車がやってきました.
チョコレートブラウンのような塗色ですが、「紅銅色(べにあかがねいろ)」と呼ばれるもので、車両のヘッドマークも「あかがね III」と入っています.紅銅色なのは、足尾線のルーツが銅鉱山の貨物鉄道だったためでしょうか.
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側面にはウサギのレリーフが.JRからわ鐡になった当時に導入された車両は富士重工業製で、当時富士重工の社員だったパラダイス山元氏がデザインされたとのことで、このカラーリングやウサギ(そのほかにもさまざまな動物をデザインされています)は氏のデザインを受け継いだものだそうです.鉄道マニアに好まれるカラーリングをした、とのことだそうですが、確かにこの色いいですね.
この車両は1993年に導入された車両で、わ鐡の中でも古いもの.そのせいか空調の効きもいまひとつで、発車後に暑い場合は窓を開けるか備え付けのうちわを使ってください、とのアナウンスがありました.
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50分ほどで神戸(ごうど)駅に到着.この駅は列車交換が可能なこともあって比較的長めに停車するのに加えて、普通乗車券でも途中下車可能であったり、駅構内に売店があったり併設のレストランで食事や駅弁購入もできるので、列車から降りてくる方も多く、賑わっていました.
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個人的にはこうして改札(できれば自動改札ではないもの)から向こうに鉄道車両が見られる光景が好きですね.
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列車交換可能なこともあって駅構内には構内踏切と屋根のない跨線橋があり、跨線橋からの眺めがまた格別です.
山あいのローカル線の駅、としてなんだか鉄道模型のジオラマっぽいなと感じました.
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上り方面のホームの向こうに鉄道車両が見えます.
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これはかつての東武デラックスロマンスカー車両を流用したレストラン「清流」です.
ちょうど昼頃に到着しましたので、こちらでお昼をいただくことにしました.
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いただいたのは舞茸ご飯定食.舞茸とナスの天ぷら、それにキノコ炊き込みご飯、そしてうどんがセットになったものです.
車内は食事用にテーブルが設置されているものの、それ以外はシート含めて当時の車両そのままです.
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1時間40分後、次の下り車両(手前側の車両)に乗車します.これも桐生駅から乗車したのと同時期に導入された車両で「わたらせII」と愛称が付けられています.反対側には神戸駅まで乗車してきた「あかがねIII」が上りとしてやってきました.
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神戸駅からさらに標高が上がり、途中に5km以上あるトンネルを抜け、しばらく進むと鉱山の痕跡とおぼしき建築物が見えてきました.
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通洞駅で下車します.「通洞」の名が示すように、ここから少し歩いた先に鉱山の入り口があり、観光地として整備されています.
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足尾銅山観光の入り口です.どことなく昭和の観光地といった雰囲気が漂ってきていますが、開業が1980年(昭和55年)なのでそれなりに歴史のある観光地です.
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入坑用のトロッコ列車です.15分間隔で運行されており、これに乗って鉱山に入っていくというレアな体験をすることができます.
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幸か不幸か前の列車が出たばかりということもあって、先頭に座ることができました.
乗車口から入坑口まではそこそこの高さを下る必要があり、途中まではアプト式で機関車が牽引し、鉱山に入る手前の平地になったところで機関車を切り離してバッテリで動く客車(電車?)で入稿します.
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この日は35度くらいはあったであろう、暑い日でしたが入坑した途端にひやっとした空気に包まれます.
薄いぐらい鉱山をトロッコで進むのは非日常的な体験で素晴らしいのですが、残念ながら距離的には100mくらいでしょうか、進んだところで終点になります.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
レール自体は先まで伸びてはいるのですが、柵で塞がれています.
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「この先、1200キロ以上の坑道が続きます。」の案内が示すように薄暗い先にレールが伸びていっています.1,200kmといえば新幹線で言うと東京駅から熊本駅の先、新八代駅までの距離と同等です.つまり、自分が立っているこの下に網の目のように坑道が張り巡らされているということなのでしょう.
施錠された扉の向こうにうっすらとレールが伸びている光景はホラー映画の一場面のようにも見えます.
Nikon Zf + Voigtlander COLOR-SKOPAR 25mm F4 VM
坑道の中は江戸時代からの鉱山の歴史を学べるようになっており、時代が進むにつれて坑道の支えや工具などの進化を見ることができます.
この日は晴天だったにもかかわらず坑内は非常に湿度が高く、床はすべて濡れており、天井からは水が滴っている状況でした.撮影しながらもカメラに水滴がついたりしないかと注意を払う必要がありました.
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天井から滴るものがただの水であればまだいいのですが、要注意なのは水滴にも銅の成分が含まれる硫酸銅で有毒です.
鉱脈を通った水からも銅の成分を取り出したとの説明があり、そこにも「この水を飲んだり触ったりしないで下さい」と書かれていました.
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鉱内にある説明板も染み出した水に浸食されて変色してしまい、部分的に読めなくなっていました.
屋外にもかつて使用されていた車両が展示されていたり、銅銭など貨幣の歴史をまとめた資料館がありました.
そして、昭和時代の観光地のお約束とでもういうか、建物から出る前に土産物店を通るのですが、まるで時間が止まっているかのような昭和感に満ちあふれていました.
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次の便が来るまで1時間半くらい時間があったので、通洞駅から足尾駅まで歩いて移動しました.
通道駅から足尾駅までは店舗や住宅が連なっており、かつて鉱山で栄えた面影は残ってはいるのですが、住宅の多くが廃屋になってしまっているなど、やや寂しい雰囲気もありました.
足尾駅は街の中心にあった駅らしく、駅構内も広く立派な作りでした.
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以前は貨物の積み下ろしなどをしていたのでしょうか、駅舎の手前の方にまでレールが伸びており、そこにはかつて使用されていたであろう機関車や貨車が置かれていました.
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駅舎横にも荷捌きをするような建物があり、そこには国鉄時代から活躍していた、キハ30が置かれていました.
外観はかなり錆が進行しており、中は荷物置き場として使われているようでした.
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帰りの桐生行き車両は最新のWKT-522「こうしん」でした.
3連休初日とはいえ、薄暗くなってきた時間帯なので乗客もまばらでした.
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外もやや涼しくなってきたタイミングで空調の効く車両がやってくるというのも皮肉なものですが、快適に過ごすことができました.
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帰りが遅くなったので、行きと同じルートで帰ろうかとも思ったのですが、登利平の鳥めしが食べたいなと思ったので、やや遠回りですが高崎に寄って駅ビルで弁当を買い、湘南新宿ラインのグリーン車で食べて帰りました.
初めて行く場所で下調べもそれほどしていなかったこともあり、あとあとから気になったものを調べ直してみると寄ればよかったと思うような場所がいくつも出てきました.時期を見て再訪したいところです.
2024/07/24
RICOH GR III
府中市美術館で開催の『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』を観に行ってきました.
2ヶ月弱くらいの会期で、当初は図録の印刷が遅れていて間に合わないという話もあったので、図録が発売されるようになってから観に行こうと思っていたら予定が立て込んでしまい、最終日に慌てて出かけることになってしまいました.
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吉田初三郎は大正から昭和にかけて活躍した画家で、とくに鳥瞰図と呼ばれる、上空から鳥の視点で見下ろしたかのような視点の作品が有名です.また全国各地の観光案内図などを描き、さらには戦時中に領土であった地域に至るまで描いています.
面白いのはデフォルメの妙です.遠近感を利用して首都圏の地図なのに遥か遠くの九州や青森、果ては樺太などに至るまで描いており、さらに観光案内図などスポンサーのついている絵については強調したい施設や地域・鉄道路線を大きく描くなどといったわかりやすさも魅力です.
ディテールの細かさにも凝っていると同時に大正期から昭和にかけての印刷技術の発達、また戦時中などは軍事施設などの機密事項を描かないなど、時代背景も含めて興味深い部分が多々あり、展示案内もそうした視点を織り交ぜて紹介されていました.
RICOH GR III
会場で購入した図録と、後日購入した作品集です.作品集はミュージアムショップでも売られていたのですが、訪れた日がげんなりするほどの暑い日だったので、重たいものを持って歩きたくなくてとりあえず図録だけ購入し、作品集は後日購入しました.
みっちりと描かれた内容の細かさは見入ってしまうといくらでも時間が溶けてしまうほどです.
2024/07/22
ほぼ毎年のように行っている銚子に今年も出かけてきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
今年春のダイヤ改正で銚子行き特急の車両が255系からE259系に置き換わりました.
ボディカラーからも想像できるように、E259系はもともとは成田エクスプレス用の車両です.しかしながらCOVID-19の影響もあって空港を利用する需要が大幅に減り、その後も戻り切っていないのか余剰車両があるようで、JR東日本が成田エクスプレスだけでなく汎用的に車両を使う方向に方針転換した結果、車体の『N’EX』表記を『SERIES E259』と改めて他の用途にも使うようになったのです.
車両に余裕があるのだったら、銚子行き特急も本数をもっと増やしてくれると大変ありがたいのですが、いかんせん需要と供給の関係なのでなかなかそうもいかないのが難しいところです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
車体側面にも大きく『SERIES E259』の表記が.書体のせいかカラーリングのせいか、どことなくロシア・アヴァンギャルドな雰囲気を感じさせます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
車両の導入といえば、銚子電鉄にも新型車両が先日導入されました.
南海電鉄で活躍していた2200系が22000形としてデビューしたのです(真ん中の車両).しかしながらこの日は車庫でお休み中でした.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
予定では、銚子駅から歩いてヤマサ醤油の工場に向かい、そこでしょうゆソフトクリームをいただくつもりだったのですが、やっていないとのことでそのまま歩いて仲ノ町駅に.ヤマサ醤油のWebでは工場見学は土曜日は休業との案内でしたが、しょうゆ味わい体験館はやっているだろうと思ったらそちらも休みということでした.以前は土曜で工場見学は休みでもしょうゆ味わい体験館は開いていたのですが.
仕方ないのでその足で仲ノ町駅に向かい、一日乗車券『弧廻手形』を購入し外川駅に向かいます.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
この日運行されていたのは旧京王の2000形でした.ヘッドマークはホテル三日月です.
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銚子方面に向かい、観音駅で下車.銚子漁港に向かう途中にある、丼屋 七兵衛に入ります.
6月と7月は『入梅いわし祭り』が開催されており、イワシのコース料理が提供されます(要予約).が、今年はイワシが不漁のようで、予約していない場合にはイワシ料理自体が提供できないとの案内がされていました.これがお目当てでこの時期に銚子に来ているわけなので、もちろん予約済みです.
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まずは刺身となめろう.
刺身で旬の脂の乗ったイワシの旨みに圧倒されます.
なめろうは店によっても味が違うのが魅力でありますが、ここのは味噌などの味付けは控えめでイワシの素材感を押し出した作りです.
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続いてはフライ.
カラシ醤油でどうぞ、とのことで揚げたてのサクサクとした衣と脂の乗ったイワシの旨みが抜群で、ご飯が食べたくなります.
左手前にあるのは銚子電鉄の『弧廻手形』を提示することでいただける小鉢です.小鉢プレゼント、でいただける小鉢にしてはちょっとした一本料理の趣すらあって嬉しいところです.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
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そして、イワシ漬け丼とつみれ汁.
もう随分と前、調べたら2016年なので8年前ですが、この店で初めてイワシの漬け丼をいただいた時には衝撃を受けました.イワシは青魚ということもあって足が早く鮮度が落ちやすい魚.それを漬け丼にしても生臭いだけなのでは…… と思っていたのを打ち砕く美味しさで、それから何度も訪れています.
もちろん今年も美味しさは変わらず、「来週も食べに来たいな」くらいのことを思いながらいただいていました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
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再び銚子電鉄に乗って犬吠駅に.1日乗車券があることをいいことに、行ったり来たりします.
犬吠駅は「ぬれ煎餅」や「まずい棒」といった、銚子電鉄謹製のお菓子や土産物が大量に揃っています.余談ですが銚子電鉄は鉄道事業よりも菓子類の販売のほうが売上の主流となっており、帝国データバンクの業種は「米菓製造」になっています.
「鉄道なのに自転車操業」と自虐的なジョークを飛ばす会社だけあって、毎年来るたびに変わった新商品を売り出しているのが面白いところ.今年は『たい焼ドッグ(鯛焼きにフランクフルトを入れたもの)』にさらにチーズを乗せてバーナーで炙った『チーズどっぐ』と『まずそーだ(キウイ味のソーダにイチゴやパイナップルを入れたもの)』をいただきました.『まずい棒』もそうですが、まずいのは味ではなく経営状態なので美味しくいただきました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
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銚子駅に戻り、駅前通りをしばらく歩いたところにある「銚子セレクト市場」にて、しょうゆソフトクリームをいただきました.
ずっと昔、最初にこれを食べたときは次に食べることはないだろうと思っていたのに、来るたびに食べてしまいます.
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今回は14時すぎくらいに銚子を出発し、成田線経由で成田空港にやってきました.
この先に以前から一度は訪れてみたかった場所があるのでそちらに向かいます.
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窓のない、まっすぐでやや下り坂の通路.通行者もまばらで不気味な雰囲気が漂います.
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通路の出口にあるのは京成電鉄 東成田駅.かつては『成田空港駅』と呼ばれていました.
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規模の大きな駅にも関わらず、人気は少なくて廃墟じみているようにすら感じられます.
Apple iPhone 13mini
だだっ広い駅構内ですが、これでも部分的に柵で囲われており実際にはもっと空間が広がっているようでした.
柵の上の方が空いているのでiPhoneで柵の向こうを撮影してみると、こんな光景が.照明が消えたなかに、改札が見えます.
東成田駅は、いまの成田空港駅と空港第2ターミナル駅とは違う路線を通っており(京成成田駅から空港に向かう途中で分岐)、支線のような扱いになっています.そしてこの駅の先には芝山鉄道が接続しています.
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切符を買って(芝山鉄道はSuica非対応なので)ホームに降りると、向こうに使われていないホームが見えます.かつては2面4線あったホームも今は1面2線のみ使用されています.
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『東成田』の駅名標の向こう、使われてないホームには違う駅名標が.
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露出をプラス補正して撮影すると、『成田空港』の駅名標が.
駅名標だけでなく、ベンチや案内板、広告に至るまで忘れ去られたかのようにそのままになっています.
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芝山行きの列車が到着したので乗り込みます.
ちなみに『成田空港』表記のままで使われていないホームは、ホーム端に車止めがあり芝山にはつながっていません.
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東成田駅からずっとトンネルを進み(上は成田空港の滑走路などの施設なので)、地上からそのまま高架に上がったところで終点です.
『日本一短い鉄道』を自称し、途中駅もなく2.2kmの営業キロしかないのですぐに到着します.
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東成田駅方面のホーム端からは空港の様子が見えます.ANAのA380がいました.
さて、ここから再び空港に戻るには当然ながら再度芝山鉄道に乗るのですが、東成田駅で再びあの長い通路を通るか、もしくは別の手段として京成成田駅までさらに戻り、現行の成田空港駅行きの列車に乗り換えるという2つの方法があります.値段が安いのは東成田駅で通路を通るルートですが、なんとなくあの通路を通る気分にもなれなかったので京成成田経由で空港に向かいました.
Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
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京成成田駅を出る頃には周囲も暗くなり、天気もぐずついてきてしまいました.
なので空港に着いても飛行機をとくに見ることもなく、夕食をいただきました.自分の生活圏内に不二家レストランってないので、成田空港に来るとつい入ってしまいます.
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そして帰りは成田エクスプレスで新宿経由で帰宅.スカイライナーのほうが速いのはわかるのですが、23区西部に住んでいると日暮里や上野で乗り換えるのは億劫なので、時間はかかってもいいから新宿まで連れてきてくれるN’EXを選んでしまいます.