2013/07/04

RICOH GR
東浩紀氏らが発行した『チェルノブイリダークツーリズムガイド』という本を購入しました.
簡潔に一言でまとめると、チェルノブイリの観光ガイドです.
表題にも含まれている「ダークツーリズム」とは、負の遺産を観光するという意味です.たとえば広島の原爆ドーム、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所など、日本にも世界にもそうした「観光地」はたくさんあります.
27年前に原発事故を起こしたチェルノブイリも、そうした観光の側面を持つようになっており、現地スタッフによる観光ツアーが組まれているのです.
そして、2年前に地震と津波によって事故を起こした、福島第一原子力発電所.
現在は燃料の除去や廃炉に向けて日々作業が行われている最中ですが、数十年後に廃炉が完了し、除染が完了したからといって、そのまま闇に葬り、「なかったこと」にしてしまうわけにはいかない、多くの人を巻き込んで生活を奪った事故を記憶にとどめておくためにも「観光地」として残すべきだ.そのためにはチェルノブイリの現状を調べ、なにをどう見せるか.そうした観点のもとにこの本は作られています.
「観光地」というと、どうしても風光明媚であったり遊び場所のイメージがあるため、廃炉となった原子力発電所とは相容れないように感じられる印象を持つかたがいると思いますが、「ダークツーリズム」という言葉に込められた負の遺産としての観光地の存在も忘れてはならないのではないでしょうか.
豊富な写真とともにガイドブックとしての体裁をとった誌面は引き込まれるものがあります.

RICOH GR
表紙をめくるとそこには、建造中のチェルノブイリの写真が.
2013/05/19

Apple iPhone 5 + Hipstamatic
NHK NEWSWEBなどに出演されている、斉田季実治さんの書かれた『いのちを守る気象情報』を読みました.
ジャンルごとに8章にわけて書かれており、
・台風
・大雨
・雷
・竜巻
・大雪
・熱中症
・地震
・火山
について触れられています.
それぞれのジャンルに対して、予防方法(天気予報や気象情報から事前に察知する)と、実際にその状況に遭遇したときの対処方法が記されており、どのページも覚えておいて損はない情報が詰まっています.
興味深いのは波について.地震における津波もそうですが、台風時の高潮での波の高さがあなどれないということ.気象情報で伝えられる「波高」は、一定時間に観測された波のうち、大きい方から1/3までの波の高さまでを平均したものだそうで、100回に1回はその1.5倍、1,000回に1回はその2倍もの大波がやってくるのだとか.つまり、海辺にいて波が来ないから平気とか思っているとたまにやってくる大波でさらわれてしまう危険があるそうです.
また、これから暑くなってくると話題になる熱中症.大震災などを除けば、自然災害で年間でもっとも多い死者が出るというのが意外でした.消防庁の発表だと2010年に167人の死者が出たそうですが、搬送後に治療を受けても助からなかった人の数はその10倍、1,731人にもなるそうです.いちどダメージを受けた身体は、治療を受けてもなかなか戻らないということを示しています.
気温だけでなく、湿度や輻射熱、風といった要素が関係して発生するそうで、「水分を摂る」「暑さを避ける」、この2つの対策をしてこれからの季節に臨みたいものです.
気象情報のキャスターらしく、わかりやすい文章で具体的例を挙げて書かれているため読みやすく、とても参考になります.誰にでもお勧めできる本ですが、とくに屋外での監督業務に携わるような人は是非読まれたほうがよいかと思います.
2013/05/10

Apple iPhone 5
小学館から出ている「ヒーローズ・カムバック」を読みました.
これは、漫画家の細野不二彦氏が企画をし、小学館の漫画雑誌に描いている漫画家に声をかけて昔の作品(今の作品もありますが)を描いてもらうというものです.
内容は、
・ギャラリーフェイク / 細野不二彦
・究極超人あ〜る / ゆうきまさみ
・伝染るんです / 吉田戦車
・サイボーグ009 / 島本和彦(原作:石ノ森章太郎)
・うしおととら / 藤田和日郎
・犬夜叉 / 高橋留美子
・銀の匙 Silver Spoon / 荒川弘
・GS美神 極楽大作戦!! / 椎名高志
・俺しかいない〜黒い波を乗り越えて〜 / かわぐちかいじ
と、かなり豪華です.
この本の収益と印税は、必要最小限の経費を除いて被災した子供達に本を届ける活動をしている「大震災出版復興基金」と岩手・宮城・福島の震災孤児の育英基金に寄付されます.また、この本の紙は日本製紙石巻工場で作られたものを使用しているそうです.