2014/08/12

ロマンスカーに乗って箱根登山鉄道

Category: カメラ・写真,鉄道 — Annexia @ 21:52

 「新しいカメラを手に入れたら撮影しに行きたくなるのは人情というものだ」というような有名な言葉があった気がしますが、先日エヌ氏富士フイルムXQ1を入手したとのことで、試し撮りも兼ねて箱根に出かけてきました.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO800

 箱根に行く手段はいくつかありますが、やはり王道はロマンスカー.ということで、新宿に集合して60000系MSE車で箱根に.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4.5 1/60秒 ISO800

 フラッグシップである50000系VSE車にはかなわないものの、MSEも快適です.
 LED表示板には日本語の他に英語、中国語、韓国語で案内が表示されますが、特急ロマンスカーは「”浪漫”特快」なのですね.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO1250

 箱根に直行、といきたいところですが乗ったロマンスカーが小田原行きのため、小田原で下車してまずは昼食を.
 駅近くの「魚河岸 でん」にて地魚丼をいただきました.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO640

 小田原から箱根湯本まではこの「赤い小田急線車両」に乗って向かいます.
 以前は新宿から箱根湯本行きの急行が出ていたのですが、一部のロマンスカーを除いて箱根湯本行きはなくなってしまいました.
 しかし見慣れた小田急車両が赤く塗られているのは違和感があります.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/85秒 ISO200

 箱根登山鉄道に乗る前に、駅から出て撮影を.
 この写真、斜めになった写真ではなく(多少は斜めかもしれませんが)、カメラの水準器を見ながら撮った写真です.
 箱根湯本を出た箱根登山鉄道の列車はいきなりこんな坂を登っていきます.ケーブルカーなどでは座席が最初から斜めになっていたりしますが、これはいたって普通の車両です.立って乗っているとわかりますが、片方の足にばかり負担がかかっているのを感じるくらいの斜面です.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/200秒 ISO400 モノクロモード

 宮ノ下駅で下車してお茶でもしようかということでフジヤホテルに.
 クラシカルかつ和洋折衷の権化のような建物に圧倒されます.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/60秒 ISO4000

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/60秒 ISO4000

 あいにくとティールームは満席かつ順番待ちでしばらく時間がかかりそうだったので諦めました.
 室内もこの重厚な雰囲気には歴史を感じます.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/120秒 ISO400

 なにやら塔のような建物があり、てっぺんには昇り龍が.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F10 1/75秒 ISO400

 宮ノ下駅で撮影をしていたら、駅員さんにひとつ箱根湯本よりの大平台駅がスイッチバック駅でもあるので撮影にはオススメだと教えてもらったので、そちらに移動.しかも試運転で新型車両もやってくるとの情報も.
 大平台駅ではスイッチバックと同時に上下線の車両の交換がされるので、こうして新旧車両を同時に撮影することができました.
 新型車両は11月にデビューする予定の3000系で、現状は1両のみでこうして試運転してデータ取りをしているようです.ロマンスカーVSEやMSEと同じ方が設計しており、この高さのあるラウンドした正面のガラスに共通性を感じます.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/200秒 ISO400

 この旧型車両に乗って箱根湯本駅に.
 新型車両が入るということは、この旧型車両が引退するということも意味するわけで、クラシカルな味わいのある車両がなくなるのは寂しい限りです.
 …と思ったものの、乗車するとエアコンがないので蒸し暑くて.顧客サービスという側面を考えると、代替わりは仕方のないことなのかもしれません.

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FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F1.4 1/150秒 ISO400

 1日中どんよりとした天候で、時々雨の降るような天候でしたが、じんわりと汗ばむような蒸し暑さでした.
 小田原駅のエクセルシオールカフェで飲んだ、ペリエにゆずジンジャーを入れたものが美味でした.

2014/06/09

『夢と希望の三陸鉄道』

Category: 書籍,鉄道 — Annexia @ 23:59

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RICOH GR

 鉄道写真家、中井精也氏の写真集「夢と希望の三陸鉄道」を購入しました.
 セゾンカード会員向けの特別バージョンの表紙のもので、通常版は1,800円+消費税ですが、これは5,000円で書籍の売上と消費税以外は義援金となります.
 中井氏と三陸鉄道社長である望月氏のサインとメッセージが入っており、そのためか書籍は三陸鉄道から宅急便で送られてきました.

 写真は1984年4月に三陸鉄道が開業したときの様子から始まっています.かつて、国鉄が細切れに敷設し、赤字路線として廃線にする予定であった盛線、宮古線、久慈線を全線開業させて第三セクターに移行させたのが三陸鉄道です.鉄道が開業し、喜んでいる写真はまさに「あまちゃん」のそれと同じように見えました.

 そして震災.わずか5日後に運航を再開したときの様子から3年後の春、つまり今年2014年の全線運航再開までを美しい写真で記録されています.

 自分も小本から田野畑まで代行バスで運行されていた頃に三陸鉄道北リアス線に乗りに行ったことがあり、南リアス線には先月乗ったばかりなので、見覚えのある光景に懐かしさを感じました.

 しかし、全線運航再開したからこれでめでたしめでたし… というものではないのです.
 車窓から見た風景は、復興にはまだほど遠いのも事実.自分にできることとして、またこの地を訪れて観光したいと思います.

2014/02/09

天橋立でぶりしゃぶと大阪で交通科学博物館(その2)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 21:12

 前回のつづきです.

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RICOH GR

 朝食はいわゆるスタンダードな旅館のそれ.が、これに加えて一人鍋で湯豆腐がつきました.

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 2日目は宮津を出て大阪に.
 宮津からはJRの特急「はしだて」に乗ることになっていたのですが、やってきたのは北近畿タンゴ鉄道車両の「タンゴディスカバリー」.一度乗ってみたい車両だったので嬉しいです.
 この車両、ディーゼル車で製造は富士重工、エンジンはコマツ製だそうです.

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 行きと同様に、福知山駅で乗り換えて、大阪行きの「こうのとり」に乗車.
 福知山駅は京都から山陰本線、大阪から福知山線が接続し、天橋立方面に北近畿タンゴ鉄道、城崎温泉方面に山陰本線が伸びており、特急がそれぞれ接続しており反対側のホームで簡単に乗り換えられるようになっています.これをJR西日本では「北近畿ビッグXネットワーク」と呼んでいます.
 JRの車両が381系で、国鉄時代のカラーリングなのが非常にいいですね.

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 大阪駅に着きました.京都には観光で何度も来ますが、大阪は初めて.ずっと前に仕事で来たことはありますが、そのときはたしか地下鉄と私鉄を乗り継いだので大阪駅は使ってないですし.
 数年前にリニューアルされた大阪駅ですが、空港っぽいテイストがあるというか、天井の高さが広々とした感じがします.

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 大阪環状線に乗り換えて降りた先は弁天町.

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 弁天町には4月で閉館してしまう、交通科学博物館があるのです.リニューアルされて京都で新規オープンするそうですが、その前に見ておこうと思ったのです.

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 閉館が近いということもあって、館内は結構な混雑ぶり.ミュージアムショップのグッズも売りきれているものがいくつかありました.また、普段は内部は非公開になっている車両も期間限定で公開されています(期間を区切って順番に公開しているそうです).

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 実験初期のリニアモーターカーML500と背後には0系新幹線.この0系新幹線は量産第1号の編成から先頭車2両とグリーン車、ビュフェが展示されています.そして今は期間限定で車内にも入れるようになっています.

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 屋外にもこうして車両が展示されています.ボンネット型特急のキハ81や80系電車があるのが個人的には魅力的なポイントです.

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 再び電車に乗り、新今宮で下車してしばらく歩くと通天閣が見えてきました.通天閣、初めて見ました.展望台に上りたかったのですが、50分待ちとのことであきらめました.

 このあと、大阪から京都に移動し、お土産なんかを買い込んで東京に.
 冬の日本海側に行くということで寒さを予想して着込んで出かけたのですが、拍子抜けするほどの暖かさで旅館の人にも暖かくて驚きだというようなことを言われました.雨も夜中に降ったくらいで移動中はまったく降らず、なかなかよい天候の中で観光することができました.
 大阪はほとんど訪れていない街なので、折りを見てまた行ってみたいです.

 今回の移動.福知山でクロスするようにして移動しているのがわかります.

2014/02/08

天橋立でぶりしゃぶと大阪で交通科学博物館(その1)

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 23:30

 先週の土日を利用して、関西方面に旅行に行ってきました.

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 まずは日本海側に.京都で新幹線から特急「はしだて」に.このままこの特急に乗り続ければ1日目の目的地である天橋立に着くのですが、途中の福知山で城崎温泉行きの特急に乗り換えます.

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 豊岡に着きました.乗り換えに1時間弱ほど時間があったのでどこかで昼食をと思ったのですが、駅前をぶらぶらしたりしているうちにそれほど余裕もなくなってきたので、結局売店で駅弁などを購入しました.

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 わざわざ福知山で乗り換えて豊岡まで来たのは、この列車に乗りたかったからなのです.

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 北近畿タンゴ鉄道「赤松」です.
 JR九州で数々の列車を手がけた、水戸岡鋭治氏がデザインした、観光列車です.

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 車内は木製で仕上げられており、暖かみのある雰囲気にあふれています.

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 こうして文字やロゴをあちこちに配置するのが水戸岡デザインの特徴でもあります.このロゴが入っているところは収納スペースでもあり、見せるデザインと機能性がうまく両立されています.

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 そのロゴ入りの収納スペースの下にはこんなカラフルなソファが.ここだけを見るととても鉄道車両のなかにいるとは思えません.


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 とりあえずここに陣取り、昼食をいただきつつ車窓を眺め、ゆったりとした時間を過ごしました.
 この赤松は運賃とは別に300円の追加料金が必要なこともあって後部に一般車両も併結されているのですが、そちらの車両の調子が悪かったらしくスピードが全然出ない状態で、山間部では10km/h程度しか出ていないところもありました.

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 数分ほど遅れて天橋立に到着.

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 リフトに乗って山頂まで行き、そこから天橋立を眺めます.お約束の股覗きもしてみたり.
 宮島、松島はすでに行ったことがあるので、これで日本三景はすべて訪れたことになります.

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 下山し、天橋立の砂浜までやってきました.こうして現地までくると、普通の砂浜とかわりません.五稜郭なんかもそうですが、高いところから眺めてその価値がわかるといったところでしょうか.

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 天橋立の反対側まで行きたいのだけど、距離にして4kmほどあるのでモーターボートにて渡ることに.
 滑るように進むボートは非常に速く感じられますが、GPSロガーの表示を見ると30km/hほどでした.水面に近いので速く感じられるようです.

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 対岸にあるのは「籠神社(こもじんじゃ)」.「元伊勢」という呼び名があるように、伊勢神宮はここに祭られていたものが移動したそうで、非常に歴史のある神社です.

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 持参した朱印帳に御朱印をいただきました.

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 天橋立駅に戻り、宿泊先のある宮津まで移動しようとしたらやってきたのが「青松」でした.さきの「赤松」と同時期に作られた車両で、こちらも車内は木製メインで作られていますが追加料金なしで利用されることを前提にしているため、一般的な車両に近い作りになっています.

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 宿泊先は茶六本館.有形文化財にも指定されている、年季の入った旅館です.
 ここでいただいたのがブリ料理.そもそも今回の旅行を計画したのも、ブリ料理を食べたいためなのです.
 メインはブリしゃぶ.薄く切られてきれいに盛りつけられたブリをしゃぶしゃぶでいただきます.これがとても美味しいのです.そしてブリからはいい出汁がとれるので〆には雑炊をいただきます.他にも刺し身やにぎり寿司、ブリ大根など、ブリを堪能しました.

 つづきます

2013/12/28

成田空港と鹿島神宮、大洗でどぶ鍋

Category: 旅行・観光,鉄道,食べ物 — Annexia @ 23:59

 年の瀬ではありますが、仕事納めとなって冬休みになったのをいいことに日帰りで旅行に出かけてきました.

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 上野からスカイライナーに乗って成田空港へ.
 スカイライナーは年末らしく海外に旅行に行く人たちで満席とのアナウンスが.とかいいつつも、空席がちらほらあったような気も.

 空港に着いたところで外に出てバス停に出ます.バス停には首都圏各地に向かうリムジンバスや、ホテルからの送迎バスが慌ただしく行き来していますが、そこに場違いな雰囲気すら感じさせる路線バスが.これに乗って最初の目的地に向かいます.

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 バスの終点にはこんな建物が.航空科学博物館です.


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 屋外にはYS-11なんかも展示されています.

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 屋内はこんな感じ.展示の主体がボーイング747で、しかもクラシック・ジャンボと呼ばれる初期のものが多く扱われており、もしかしたら博物館ができてからあんまりコンテンツがアップデートされてないのかなという印象を受けました.

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 昔の資料やポスターなどが個人的に目を惹きました.
 パンナムのグッズやポスターなんかはマニア好みする一品ですが、今から見ても魅力的なデザインに見えますね.

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Canon IXY 3

 予定より早めに空港に戻り、展望デッキから発着する航空機を見物.
 遠くに見える飛行機を撮るために、300mmオーバーの光学望遠ズームを搭載したIXY 3を持っていきましたが、いかんせん極小センサーなので、遠くの滑走路に着陸する飛行機を撮るのは画質的にも無謀な感じでした.

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 空港内で昼食をとり、成田空港から京成成田、JR成田駅から成田線で佐原、佐原から鹿島線にと乗り換えて移動.

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 鹿島線の終着駅である鹿島神宮で下車し、鹿島神宮へ.
 年の瀬らしく、初詣の準備に追われていました.そんななか参拝をし、御朱印帳に御朱印をいただきました.

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 鹿島神宮駅から鹿島臨海鉄道に乗り換えて茨城県を北上します.
 鹿島「臨海」鉄道なのに、微妙に内陸を走るので海も見えず、畑を延々と走るので眺望は望めません.

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 日も暮れて、真っ暗になった頃に大洗駅に到着.

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 大洗駅構内には「ガールズ&パンツァー」のキャラクタがあちこちに.ラッピングが施されている車両もありました.

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 駅から15分ほど歩いた、住宅地のなかのようなところにある「味処 大森」に.

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RICOH GR

 予約しておいた、アンコウのどぶ鍋をいただきます.
 以前にいわきでもどぶ鍋をいただいたことがありますが、また調理方法が異なります.
 今回は女将が土鍋とは別の鍋で手際よくあん肝を炒めて、だし汁などを混ぜてまるでホイップクリームのように泡立ったところで、土鍋にかけてどぶ鍋を作ります.

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 大洗から水戸まで移動し、そこで買い物.
 水戸らしく、お土産売り場に入ると納豆の香りがしました.藁入りの納豆を1つ購入しました.

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 水戸から特急「フレッシュひたち」に乗って上野に.
 「ひたち」という名称のついた列車は今年で50周年だそうで、こんなキャラクタが.現在の特急車両はE657系なので「ムコナくん」という名前が.鉄道車両などを擬人化するのは見かけますが、まさかJRオフィシャルでしかも擬人化ならぬ「擬ネコ化」だなんて、思い切ったことをするものです.