2016/03/27
X70は28mm単焦点のレンズを搭載しています.単焦点レンズはズームレンズに比べて高画質が望めますが、ズームできないゆえに画角に不自由さがあります.それを補う機能として35mmと50mm相当のデジタルズームを行うデジタルテレコンバータが搭載されています.
しかしながら、個人的にこの手の機能は画質を低下させる「胡散臭い」機能であると長いこと思っており、所詮はトリミングして拡大処理しただけのものと、それほど期待していませんでした.が、実際にX70を手にして試しにこの機能を使ってみたところ「意外と使えるじゃないか」と感じて認識を改めました.
FUJIFILM X70
28mm F2.8 1/60秒 ISO800
まずは28mmで普通に撮ったもの.
FUJIFILM X70
28mm F2.8(デジタルテレコン50mm相当) 1/60秒 ISO800
こちらがデジタルテレコンで50mm相当にしたもの.
まずは背景に注目.単なるトリミングではなく、50mmレンズらしく圧縮効果が確認できます.トリミングと望遠による圧縮効果の関係は自分にもよくわかりませんが、背景を整理する効果も期待できます.
実寸切り出しで.
左:28mm、右:50mmデジタルテレコン
実寸で見るとさすがに画像の甘さを感じますが、わざわざこうして重箱の隅をつつくようにしてディテールを見るようなことをしなければ十分満足できる画質であるといえます.
2016/03/22
日々気に入って使用している、富士フイルムのX70.
フードを購入しようと思い、純正品を調べたりしていたのですが、実用的に徹していてちょっと面白みが感じられないのですよね.試しに手元にあったX100シリーズ用をつけてみたところ、ぴったりでしかもケラレもありません.が、自分のX100TはシルバーなのでブラックボディのX70にシルバーのフードは似合わないので共用するのも微妙.X100シリーズ用のブラックのフードを買おうかとも思いましたが、純正品は結構なお値段するのでちょっと二の足.
ということで、汎用品のフードからよさそうなものを見繕って購入することにしました.
ただし、大きな問題が一つ.X70(X100シリーズも同様)はレンズ先端のネジが一般的なメスではなくオスで切ってあるので、そのままではねじ込み式のフードは取り付けできません.なんとも面倒な仕様です.なので、「接ぎ手リング」と呼ばれるメス-メスでネジが切ってあるリングを購入する必要があります.
そこで購入したのがこの2つ.
FUJIFILM X70(50mmデジタルテレコン)
八仙堂の49mm-49mm メス接ぎ手リング.
FUJIFILM X70
ユーエヌのクラシックメタルフード レザートーンの49mm.フードは汎用品なので好みの世界ですね.なお、接ぎ手リングの厚みもありますし、ケラレがないという保証はない上で購入しました.
Apple iPhone 5s
装着.カッコイイです.ケラレもありません.さすがに厚みもあってかさばるので、通勤時などには使用することはないでしょう.
Apple iPhone 5s
外付けファインダと接ぎ手リング、そしてフードを合わせての重量増は67g.微妙な重量増ですが、手にした時に確実に重たくなった感覚があります.
2016/03/10
今週の前半は社員旅行で松本に出かけていました.
そのうち1日は自由行動の時間が取れたので、X70を手に松本や周辺をぶらぶらと歩いて撮影を楽しんできました.
(写真は一部のものを傾き補正しGPSタグを付加した以外はX70でのJPEG撮って出しです)
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/450秒 ISO400
まずは松本から篠ノ井線に乗って姨捨へ.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/800秒 ISO400
姨捨駅.高台にあることもあって珍しいスイッチバックの駅で、この写真の奥は行き止まりになっています.
立派な駅舎ですが、利用者数の少ないこともあり無人駅であり、各駅停車しか停車しないので特急列車はスイッチバックに入ることなく駅の下側の線路を通過していきます.
FUJIFILM X70
パノラマ撮影
姨捨駅は日本三大車窓と呼ばれるうちの1つで、善光寺平と呼ばれる平地を眼下に望むことができるのが魅力です.
駅のホームからやや突き出した展望台のようなところからパノラマモードで撮影しました.両端に駅のホームが見えていますが、その下に別の線路が見えています.松本から姨捨駅に入ってきた列車は姨捨駅で進行方向を変えて少し進み、再び向きを変えてこの下の線路を走行して長野方面に向かいます.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/800秒 ISO200
姨捨駅に入ることなく、長野に向かう特急「しなの」.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/850秒 ISO200
長野からやってきた各駅停車.いったん姨捨駅よりも先に進み、向きを変えて姨捨駅に入線してきます.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F4 1/340秒 ISO200
FUJIFILM X70
Classic Chrome F2.8 1/800秒 ISO200
松本まで戻り、松本城近くにある洋食店「おきな堂」に.
写真は前日に散策していたときのもの.旅行前に食事をするところや喫茶店などを調べており、候補の一つとして考えていた店ではあるのですが、このクラシカルな趣のある雰囲気に魅了され、明日絶対にここでお昼を食べようと決めたのでした.
FUJIFILM X70
Provia F4 1/60秒 ISO400
豊富なメニューから迷って選んだのが、ハヤシハンバーグ.
1週間煮込んだというハヤシライスに分厚く香辛料の効いたハンバーグ.洋食店らしさあふれる一皿です.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F4 1/60秒 ISO250
食後にコーヒーと自家製プリンのセットを.
小ぶりながら濃厚、そしてプルプル.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/1300秒 ISO200
松本城の近くにある「旧開智学校」.
明治初期の建築物でかつて小学校として使われていました.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/1600秒 ISO200
斜めになっていたのを修正.歪曲収差のほとんど気にならないレンズは極めて優秀です.
建物全景を撮影したかったのですが、敷地いっぱいで撮影しても35mm換算28mmのレンズでは収まりませんでした.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/1400秒 ISO200
特徴的なバルコニー.「擬洋風建築」と呼ばれる、和風と洋風が混在した建築手法でとても面白い建築物です.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F4 1/60秒 ISO2500
建物内部は当時の教育に関する資料館となっています.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/1300秒 ISO200
松本城.旧開智学校もそうですが、歴史的な建築物には独特の落ち着いた色調のフィルムシミュレーション、クラシッククロームが似合います.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/500秒 ISO200
昼食に訪れた「おきな堂」近くまで戻り、「宿とコーヒー まるも」に.店名が示すように、正面は喫茶店ですが、側面に回ると宿になっています.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F4 1/60秒 ISO2500
民芸品好きには有名な店だそうで、落ち着いた雰囲気の店内は味わいのある家具や小物だらけです.
FUJIFILM X70
Classic Chrome F5.6 1/60秒 ISO6400
モンブランとコーヒーのセット.ゆったりとしたひと時を過ごすことができました.
喫茶店だけでなく宿のほうにも泊まってみたいと思いましたが、調べてみたら喫茶店に負けず劣らず雰囲気がよく、しかも値段も抑えられていることもあって大人気のようです.
今回の旅行はX70のみを持って行きましたが、これ1台で不満のない撮影ができました.
コンパクトなサイズながら、センサーは上位機種のX-T1やX100Tと同じものですし、メニュー構成もそれらとほぼ同等、そしてフィルムシミュレーションも同等なので機能的に不足がないのです.また単焦点28mmということを補う35/50mm相当のデジタルテレコンで擬似的ながらも寄れた写真を撮ることができ、重宝しました.
このままではX100Tの立場がなくなってしまいそうなほどにX70、大活躍です.
2016/02/25
前回に引き続き、富士フイルムのX70.実際に撮ってみた感想など.
FUJIFILM X70
PROVIA F7.1 1/250秒 ISO200
新宿の店舗で購入したので、駅前で目立つこのビルを試し撮り.
まずはカメラを「AUTO」にしてどんな感じか様子見.絞り値がF7.1とわりと中途半端なのに対してシャッター速度が1/250秒、そしてISO感度が標準値の200なところから、十分な明るさのある環境ではシャッター速度1/250秒を基準に絞り値で露出を合わせていく設計のようです.
同じ構図から絞り優先AEにして絞りF8でも撮ってみましたが、もちろん遜色ない画像になりました.遜色ない画像になったということはAUTOでも信頼の置ける撮影ができるということでもあります.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/250秒 ISO200
場所を移動して御茶ノ水へ.御茶ノ水駅前のビルに直射日光が当たって反射しているところを撮影.直視しづらいくらいの明るさでしたが、画質に悪影響もありません.
FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1000
喫茶店「みじんこ」でハンバーグサンドとビターコーヒー.普段持ち歩くカメラとしてはこの手の食べ物撮影をすることが多いかと思いますが、ホワイトバランスオートで程よく雰囲気のある写真が撮れています.
FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1000
寄ってみました.絞り開放で撮影しましたが、ここまで寄るとさすがに被写界深度が浅いので1段くらい絞ったほうがよかったかもしれません.X100Tのレンズは絞り開放でマクロ撮影すると収差がすごくてソフトフォーカスレンズのような画質になりますが、X70のレンズは開放でも絞っても撮影距離にかかわらずシャープです.
オートマクロでなおかつ最短撮影距離10cm(後述しますが実際にはもっと寄れます)というのは食べ物撮りには重宝します.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/200秒 ISO400
X70のコントロールリングには標準で「デジタルテレコンバーター」といわれる、デジタルズームの一種ともいえる機能が割り当てられています.これにより35mm換算で35mmと50mmの画角の撮影ができるという触れ込みなのですが、そうはいってもディテールは甘くなるんじゃないの?と思って試してみました.
まずは基準となる28mmそのまま.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/280秒 ISO400
次はデジタルテレコンバーター、35mm.
FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/210秒 ISO400
そしてデジタルテレコンバーター、50mm.
予想以上に画質がいいです.ドットバイドットで見ればもちろんディテールにゆるさはあるのですが、ここまでのクオリティだと十分使い物になると感じました.
FUJIFILM X70
PROVIA F11 1/34秒 ISO6400
F11まで絞って奥までシャープに.最小絞り値はF16なのですが、F11でも絞り過ぎからくる画質の低下を感じました.
ISO6400によるざらっとしたノイズも出ていますが、それほど気にならないです.
FUJIFILM X70
Velvia F5.6 1/60秒 ISO2000
夕暮れ時の住宅地.PROVIAだとやや色の濁りを感じたので、Velviaで誇張気味に.このグラデーションの出かたは素晴らしいです.
FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1250
デジタル補正はせずに、レンズのみで歪曲補正をしているのがX70のレンズの特長です.
きちんと直線が直線として描かれています.
FUJIFILM X70
PROVIA F8 1/8秒 ISO200
低速シャッターで人物をブラして撮影.GRやX100Tのように、光量を落とすNDフィルタを内蔵していれば絞りに気を使うこともないのですが.そこがちょっと残念なところではあります.
FUJIFILM X70
Black&White(Red Filter) F8 1/8秒 ISO200
同じ被写体を白黒で.赤フィルタのシミュレーションにより、コントラストの効いた迫力のある画質になりました.
FUJIFILM X70
PROVIA F4 1/60秒 ISO1600
お昼に食べたテイクアウトの唐揚げ丼.
揚げたてのサクサクの衣の質感がよく出ています.
FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO640
500mlのペットボトルを最短撮影距離で撮影.
最短撮影距離はカタログスペックではレンズ先端から10cmとなっていますが、実際にはもうちょっと寄れます.
測ってみたところ、8.5-9cmの間くらいでしょうか.
1週間ほど使ってみての感想を.
画質に関しては、X-T1やX100Tで見覚えのある富士フイルムならではの画像がコンパクトボディで得られることが素晴らしいです.
操作面では、GRに比べてもダイアルが多くアナログ的な操作が多いわりにボディがコンパクトなのでやや狭苦しさを感じて操作しづらい部分もあります.この辺は慣れでしょうか.プリセットを上位機種同様に7つ保存しておけたり、クイックメニューの配置も同じようにカスタマイズできること、そして7ヶ所もあるFnボタンなど、下位機種だからといって手を抜いていないところは好感が持てますし、X-T1やX100Tからカメラを持ち替えても違和感が少ないです.
ややずしっと重さを感じますが、とりあえずいまのところは「中身詰まってる感」としてポジティブに捉えています.人によっては重さを気にする人が出てきそうなくらいの重量感ではあります.
GRからの買い替えとなりますが、買い替えてよかったかとの問いには「もちろん!」と答えたいです.当然、画質・操作性ともに好みが分かれるのはいうまでもないことなので、GRのほうがいいという人もいるでしょうし、その辺はお好みでどうぞという感じですね.
2016/02/21
Apple iPhone 5s
富士フイルムのX70を購入しました.
しばらく前から富士フイルムがGRキラーともいえるデジカメを開発しているらしいという噂が流れてはいましたが、GRの発売と同時期に出たニコンのCOOLPIX Aの評価がイマイチで、結果としてGRの強さ(ブランド、機能ともに)を証明してしまったので、果たしてこれに立ち向かう製品を出せるのかとやや不安でした.
が、発表された製品は「ベビーX100T」とでもいえるような製品で、光学ファインダこそ省かれてはいますがセンサーはX-T1やX100Tと同じX-Trans CMOS IIの1,600万画素、画像処理プロセッサもこれらと同じEXR Processor IIを搭載し、操作系はコンパクトなモデルながらダイヤル中心の設計でしかもチルト液晶にタッチパネルも搭載するなど、かなり手の込んだ設計になっており、期待できそうな製品に仕上がっていました.
店で触ってから購入を決めようかと思っていましたが、X-T1やX100Tをすでに使用しており機能的に不満もないので、別に様子見をする必要もなかろうということで予約して初日に入手しました.予約して新製品を購入するのはGR以来です.そしてそのGRを下取りに出して購入しました.
Apple iPhone 5s
X100TとX70.X70にはGR用の外付けファインダGV-2を取り付けています.
シルバーとブラック、どちらにしようか迷ったのですが、X100Tの時も迷ってシルバーを選んだので今回はブラックを選びました.ブラックのほうが精悍でシルバーはクラシカルな印象がありますね.あとシルバーは低価格の製品だと安っぽい仕上げになりがちですが(金属パーツとプラスティックパーツで塗装の色があってないとか)店頭で見たところ、X100T同等の高級感があったのでシルバーでもよかったなと感じました.
X100とのサイズ比較ですが、高さはちょうど内蔵ファインダの分くらい高さが異なります.幅は15mmくらい、奥行きはボディ部分はそれほど変わりませんがX100Tのほうがレンズの出っ張り量が大きいです.重量は440gと340gなのでちょうど100gの差ですが、X70よりもGRは90gほど軽いため、GRに慣れた感覚で手にするとずっしりと重く感じます.
FUJIFILM X100T
正面.レンズの外周には絞りリングとコントロールリングがあります.レンズがそれほど出っ張っているわけではないので、操作はしづらいです.絞りリングは2カ所にレバーが出ているのでまだ良いのですが、コントロールリングは位置的にも先端部ではない中間の辺りにあるのでとっさの操作で空振りすることがあります.慣れで解決できるのでしょうか.
レンズの横にはフォーカス切り替えスイッチがあります.左からMF、C-AF、S-AFですが、小さい上に固いので行き過ぎてしまい真ん中のC-AFで止めるのは至難の技です.X100Tのようなスライドレバーのほうが使いやすいですね.もっとも、自分はAF-Sしかほとんど使わないのでこのスイッチの存在自体忘れてしまいそうですが.
FUJIFILM X100T
上面.コンパクトなデジカメには珍しい、ダイアルの多い操作系です.
シャッターダイアル、露出補正ダイアル、そしてシャッターレリーズ同軸の電源スイッチなど、X-T1やX100Tとほぼ同じであるので迷うことがありません.
富士フィルムのカメラに共通する、モードダイアルが存在しない(シャッターダイアルと絞りリングをA(Auto)にするか数値指定にするかで絞り優先AEなどに切り替わる)のも同じです.
X-T1やX100Tにはないものとして、シャッターダイアル横に「AUTO」の切り替えレバーが用意されています.AUTOにすることで絞りリングやシャッターダイアルの設定値とは関係なくフルオートになります.しかしながらフィルムシミュレーションだけはAUTO以前のものが引き継がれ、また設定変更可能なのが単なるオートではない富士フイルムらしいこだわりを感じます.このAUTOレバー、X-T10には搭載されているのでXシリーズでも上位機以外にはこれから採用されていくのかもしれません.
シャッターレリーズの右にある赤いボタンは録画ボタンですが、Fnボタンとして他の機能を割り当てることができます.ただし、富士フイルムの設計方針として誤操作防止のため録画ボタンの反応をあえて鈍くしていることに加えて、押しづらい位置や小さなサイズ、ほとんど出っ張っていないこともあって使いづらいです.X100Tなどと操作を共通化するために自分はここにフォーカスエリアの指定を割り当てているのですが、押しやすくするために人工皮革を貼って少し出っぱらせて押しやすくしました.
FUJIFILM X100T
FUJIFILM X100T
背面.まあよくありがちなボタン配置ですね.上下左右の方向ボタンになにも書かれていないのは、すべてFnボタンとして機能を割り当てできるからです.また、背面向かって左側面にもボタンが用意されており、全部で7つものボタンに機能を割り当てすることができます.しかもX70はオートマクロを採用しているのでマクロモードに機能を割り当てる必要性もなく、自由度が高いです.
「Q」ボタンはクイックメニューの呼び出しで、このクイックメニューも機能やメニュー内の配置もカスタマイズ可能であり、こうした部分もX-T1やX100T譲りなので下位機種だからと機能を惜しむことなく、なおかつ共通化した操作性を実現しています.
液晶はチルト式でタッチパネルにも対応.上側には180度まで回転し、自撮りするのに便利な設計になっています.しかも180度回転した時には自動的に顔認証機能がオンになる親切設計.もっとも、自分は使わない機能ではありますが.タッチパネルは購入まで楽しみにしていた機能だったのですが、実際に使ってみるとタッチした場所に近い測距点が反応するだけのようであんまりメリットを感じなかったのと、液晶画面に表示されるタッチパネルの動作モードが目障りだったのでオフにしてしまいました.
FUJIFILM X100T
底面.三脚穴はレンズ同軸ではありません.X-T1ですらレンズ同軸ではないので富士フイルムはあんまりここにこだわりがないのかもしれません.バッテリとSDカードのアクセスは同じところに.
モザイクをかけていますが、シリアル番号がいかにも初期ロットらしく2桁でした.
FUJIFILM X100T
ストラップはユリシーズのminimoを使っています.両吊り可能ですが、あんまり大仰なストラップよりこっちのほうが似合う感じがします.
数日使った印象としては、非常に良くできたカメラだと思いました.
バッテリ消費が激しいかわりに速度が上がるハイパフォーマンス設定はオフにしていますが、レスポンスも不満がありません.レンズ性能もよく開放からシャープで、単焦点レンズとしての弱点を補うデジタルテレコンなどを備えつつ、センサーやプロセッサはX-T1やX100Tと同じでこのサイズに収めたのはとても魅力的です.
GRとの比較は後日、別エントリで書こうと思いますが、同じフルサイズ換算28mm F2.8のレンズを搭載していても「性格」や「哲学」といえるようなものがかなり異なります.ですので、一概にどちらがいいといえるものでもありません.