2016/02/25

FUJIFILM X70(その2)

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 23:59

 前回に引き続き、富士フイルムのX70.実際に撮ってみた感想など.

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FUJIFILM X70
PROVIA F7.1 1/250秒 ISO200

 新宿の店舗で購入したので、駅前で目立つこのビルを試し撮り.
 まずはカメラを「AUTO」にしてどんな感じか様子見.絞り値がF7.1とわりと中途半端なのに対してシャッター速度が1/250秒、そしてISO感度が標準値の200なところから、十分な明るさのある環境ではシャッター速度1/250秒を基準に絞り値で露出を合わせていく設計のようです.
 同じ構図から絞り優先AEにして絞りF8でも撮ってみましたが、もちろん遜色ない画像になりました.遜色ない画像になったということはAUTOでも信頼の置ける撮影ができるということでもあります.

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FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/250秒 ISO200

 場所を移動して御茶ノ水へ.御茶ノ水駅前のビルに直射日光が当たって反射しているところを撮影.直視しづらいくらいの明るさでしたが、画質に悪影響もありません.

FX700022

FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1000

 喫茶店「みじんこ」でハンバーグサンドとビターコーヒー.普段持ち歩くカメラとしてはこの手の食べ物撮影をすることが多いかと思いますが、ホワイトバランスオートで程よく雰囲気のある写真が撮れています.

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FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1000

 寄ってみました.絞り開放で撮影しましたが、ここまで寄るとさすがに被写界深度が浅いので1段くらい絞ったほうがよかったかもしれません.X100Tのレンズは絞り開放でマクロ撮影すると収差がすごくてソフトフォーカスレンズのような画質になりますが、X70のレンズは開放でも絞っても撮影距離にかかわらずシャープです.
 オートマクロでなおかつ最短撮影距離10cm(後述しますが実際にはもっと寄れます)というのは食べ物撮りには重宝します.

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FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/200秒 ISO400

 X70のコントロールリングには標準で「デジタルテレコンバーター」といわれる、デジタルズームの一種ともいえる機能が割り当てられています.これにより35mm換算で35mmと50mmの画角の撮影ができるという触れ込みなのですが、そうはいってもディテールは甘くなるんじゃないの?と思って試してみました.
 まずは基準となる28mmそのまま.

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FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/280秒 ISO400

 次はデジタルテレコンバーター、35mm.

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FUJIFILM X70
PROVIA F5.6 1/210秒 ISO400

 そしてデジタルテレコンバーター、50mm.
 予想以上に画質がいいです.ドットバイドットで見ればもちろんディテールにゆるさはあるのですが、ここまでのクオリティだと十分使い物になると感じました.

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FUJIFILM X70
PROVIA F11 1/34秒 ISO6400

 F11まで絞って奥までシャープに.最小絞り値はF16なのですが、F11でも絞り過ぎからくる画質の低下を感じました.
 ISO6400によるざらっとしたノイズも出ていますが、それほど気にならないです.

FX700047

FUJIFILM X70
Velvia F5.6 1/60秒 ISO2000

 夕暮れ時の住宅地.PROVIAだとやや色の濁りを感じたので、Velviaで誇張気味に.このグラデーションの出かたは素晴らしいです.

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FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO1250

 デジタル補正はせずに、レンズのみで歪曲補正をしているのがX70のレンズの特長です.
 きちんと直線が直線として描かれています.

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FUJIFILM X70
PROVIA F8 1/8秒 ISO200

 低速シャッターで人物をブラして撮影.GRやX100Tのように、光量を落とすNDフィルタを内蔵していれば絞りに気を使うこともないのですが.そこがちょっと残念なところではあります.

FX700132

FUJIFILM X70
Black&White(Red Filter) F8 1/8秒 ISO200

 同じ被写体を白黒で.赤フィルタのシミュレーションにより、コントラストの効いた迫力のある画質になりました.

FX700212

FUJIFILM X70
PROVIA F4 1/60秒 ISO1600

 お昼に食べたテイクアウトの唐揚げ丼.
 揚げたてのサクサクの衣の質感がよく出ています.

FX700086

FUJIFILM X70
PROVIA F2.8 1/60秒 ISO640

 500mlのペットボトルを最短撮影距離で撮影.
 最短撮影距離はカタログスペックではレンズ先端から10cmとなっていますが、実際にはもうちょっと寄れます.
 測ってみたところ、8.5-9cmの間くらいでしょうか.


 1週間ほど使ってみての感想を.
 画質に関しては、X-T1やX100Tで見覚えのある富士フイルムならではの画像がコンパクトボディで得られることが素晴らしいです.
 操作面では、GRに比べてもダイアルが多くアナログ的な操作が多いわりにボディがコンパクトなのでやや狭苦しさを感じて操作しづらい部分もあります.この辺は慣れでしょうか.プリセットを上位機種同様に7つ保存しておけたり、クイックメニューの配置も同じようにカスタマイズできること、そして7ヶ所もあるFnボタンなど、下位機種だからといって手を抜いていないところは好感が持てますし、X-T1やX100Tからカメラを持ち替えても違和感が少ないです.
 ややずしっと重さを感じますが、とりあえずいまのところは「中身詰まってる感」としてポジティブに捉えています.人によっては重さを気にする人が出てきそうなくらいの重量感ではあります.
 GRからの買い替えとなりますが、買い替えてよかったかとの問いには「もちろん!」と答えたいです.当然、画質・操作性ともに好みが分かれるのはいうまでもないことなので、GRのほうがいいという人もいるでしょうし、その辺はお好みでどうぞという感じですね.

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