2021/04/11

BROMPTON S2L(購入に至るまで その1)

Category: 物欲,自転車 — Annexia @ 21:17

 この憂鬱な状況が始まってから約1年.ようやく先が見えてきたようにも感じられますが、頼みの綱であるワクチンが自分のところまでやってくる兆しはまったく見えず、しばらくは変わらぬ日々が続きそうです.会食の制限はまだいいのですが、旅行など外出ができないのはつらいところです.
 そこで、接触機会とは無縁で運動にもなり気晴らしにもなるということで自転車を買うことにしました.

 自転車は20年くらい前にビアンキのクロスバイクを購入し、その後ダホンの折り畳み自転車も購入したのですが、ここ10年くらい乗っていませんでした.最後に乗ったのは震災のあったあと.電車の本数が減ったので通勤に使ったのですが、車目線で交通を見るようになっていたので、周囲の自転車の荒っぽさに恐怖感を感じて乗るのを控えてしまい、それっきりでした.
 車目線のみならず歩行者の視点からも自転車の運転って怖く見えてしまい、しかも最近は電動アシスト付き自転車が多くなって、勢い任せで突っ込んでくるママチャリに怖い目に合わされたこともあるので、イヤだなと感じることもしばしばあります.
 とはいえ、そうした運転とはできるだけ距離をとり、交通量の少ない道路を選んで自転車にもう一度乗ってみようと思ったわけです.

 選定にあたっては、
・将来的に旅行ができるようになったときに「輪行」もできるように折り畳みできるもの
・多少高くても気に入ったものを選びたい
・あんまりゴテゴテした装飾やこれみよがしな自己主張の強いものは避けたい
という条件で検討しました.
 自転車ってなんかいかにもカッコよさアピール的な感じでメーカーのロゴがフレームにプリントされてるじゃないですか、あれが好きじゃないんですよね.
 ということで、ブロンプトンが候補として上がりました.ブロンプトンは以前に折り畳まれた状態のものを見たことがあり、その小ささとロゴなどでは主張しないものの独特の雰囲気が印象的でした.
 同じイギリスのメーカーでモールトンというものもあるのですが、あちらはいかんせんお値段が、ということで対象外に.

 ブロンプトンの特徴は、フレームは1種類のみ、そこに取り付けるハンドルやギア枚数、リアキャリアの有無でバリエーションが分かれています.フレームが1種類だからか、あとでキャリアを追加したりギアを交換して仕様変更することも可能です.
 またギアの枚数やキャリアの有無によって大きく値段が変化するわけでもないので、価格でスペックを妥協するような製品ではありません(というかどれも20万円くらいするので高値安定ともいう).ただし、チタンパーツを使用した軽量モデルは約10万円プラスとなります.
 製品には『S2L』『M6R』というような表記がされており、最初のSやMはハンドルの形状、真ん中の数字はギア枚数、末尾のLやRはリアキャリアの有無ということになります.
 この3つの要素の中でもやはり重要なのはギア枚数.2/3/6速の3種類があります.
面白いことに
・2速は外装(スポーツ車などのようなハブの外側にスプロケットがある)
・3速は内装(ママチャリのようにハブに内蔵されている)
・6速はその両方を搭載したもの
と仕様が分かれています.
 購入ガイドのようなものを見ていると、迷ったら6速を買っておきましょう、とよく書かれています.ギアの上下幅があるので坂道でも安心です、ということなのでしょう.しかし、シフトアップするには外装と内装のギアを交互に切り替える必要があること、さらに外装ギアは走行中に操作しなくてはならないのに対し内装ギアのシフト操作時はいったんペダルを止めないと切り替え不可とのこと.さらにさらに内装ギアは内部抵抗が大きくパワーロスがあるとも.個人的に自転車の面白さというのは人間の身体能力を最大限に引き出せるところにあると思っているので、パワーロスが大きなものには魅力を感じません.ということで必然的に外装2速ギアの製品である『S2L』が購入候補となりました(外装2速ギアモデルは『S2L』しかないのです).
 とはいえ、2速ではたして問題ないのだろうか…… という不安は残ります.なので、実際に試乗するべく自宅から近いブロンプトン取扱店に行ってみることにしました.(つづく)