2024/09/17

とうもろこしを食べに東北旅行(その1)

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 20:14

 夏休みを利用して東北に旅行に行ってきました.
 今回の目的は岩木山に登る(ただし車で行ける8合目まで)こと、そしてその麓で8月下旬から9月にかけてのみ収穫される、とうもろこし「嶽きみ」を食べるという2つです.

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 以前にも何度か繰り返していますが、東北方面への旅行の定例の足掛かりとして休暇前日に仕事を終えてそそくさと帰宅し、荷物をまとめて佐野SAまで進みました.
 ここにはサービスエリア内ながら宿泊施設「旅籠屋」があるのです.ここに泊まることで朝の首都圏の通勤ラッシュに巻き込まれずに済み、なおかつ夜中に高速道路にいることで夜間割引も適用されます.

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 佐野といえば佐野ラーメン.いままで何度か佐野SAに泊まってきましたが初めていただきました.
 しょうゆベースのちぢれ麺で、最近のインパクトあるラーメンに比べるとシンプルですが個人的には好きなタイプのラーメンです.

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RICOH GR III

 翌日は8時過ぎに佐野SAを出て東北道を北上します.
 途中、那須高原SAに立ち寄りソフトクリームをいただきました.ここのソフトクリームが好きで東北道を走るたびに立ち寄っています.
 ただ、早い時間だとやっていないことがあるのか、昨年遠野に行った時には食べられませんでした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 首都圏から弘前に向かうには、東北道を走り続けるのがスタンダードなルートですが、ひたすら高速道路を進むというのも味気ないもの.そこで今回は郡山で東北道を降りて内陸方面に進みます.
 途中、猪苗代湖畔を通過したので一休み.この日は日差しはあるものの暑さ的にはなんとか耐えられそうなのでオープンにて走行しました.旅行中は我慢できる範囲でオープンで走行していましたが、おかげでハンドルを握る手首から先だけがはっきりと痕跡がわかるレベルで陽に焼けてしまいました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 途中、喜多方(喜多方ラーメン)と米沢(米沢牛)という2大昼食ポイントがあったのですが、喜多方の時点でちょうど12時くらいで、もう少し遅い時間でもいいかなと思い通過し、13時ごろ道の駅米沢に到着しました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 道の駅といえどもさすがは米沢.フードコートからステーキなどを提供する専門店まで米沢牛を食べられる店舗が揃っています.
 せっかくなのでここは地元の牛肉店が経営する店舗にて米沢牛ステーキ2種盛りランチをいただきました.部位はその日によって異なるとのことで、自分が訪れた日はカイノミとシンシンでした.部位による違いなどの味わいは自分にはよくわかりませんが、どちらも柔らかく肉の旨みがすごくて大満足でした.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 この日は山形市内、山形駅近くのホテルに宿泊しました.部屋を一番安い「おまかせ」プランにしたところ、角部屋のデラックスツインでした.おお、これは素晴らしいと思って部屋に入ったところ、ホテルが交差点の角に面していることもあって、比較的上層階であったにも関わらず斜め向かいのビルのサイネージが騒がしいのが難点でした.室内でテレビなり音楽をかけていれば気になるレベルではないのですが、ホテルで過ごす時は自分は基本的にテレビもつけず無音で過ごすことが多いので、デスクでちょっと仕事を片付けていると何度も何度も繰り返し流される広告の音声には参りました.

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RICOH GR III

 事前の調査でなんとなくわかっていたのですが、宿泊したのが水曜日で、なおかつ山形駅近辺の飲食店は水曜日が定休日もしくはランチ営業のみで終了という店が多く、選択肢が少なかったので外食は諦め、駅まで出かけて駅弁などを買ってきて夕飯としました.県庁所在地だけあって、駅まで行けばスタバでコーヒーも買えますし、ちょっとつまむような名産品のお菓子なんかも買えたのは助かりました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 翌日は山形市内から天童市や新庄市といった山形県内を抜けて横手市や大仙市といった秋田県内に出るルートを走行しました.
 高速道路を極力使わないようにしたのですが、この辺りは「東北中央自動車道」が建設中であり、部分的に完成した道路は無料で先行開通していることもあって、無料優先でカーナビの案内をさせるとこうした道路に誘導しがちです.土地勘もないので赤信号などで停車するとカーナビの地図を縮小し、高速道路に誘導していないか見つつの走行でした.高速道路的なものを無料で使えるのは助かるのですが、山間部を切り開いたような道路では景色も楽しめませんし、街中の様子を見ることもままならないので走っていて楽しくないんですよね.
 田沢湖の近くを通る国道105号に入ると運転していて楽しい山道に出ました.3桁国道といえども100番台なので離合に苦労するような場所もなく、山道ながら快適に走行できました.また道路と並走するようにして秋田内陸線の路線があり、走行する車両を見ることができ、いつか乗ってみたいと思いました.
 山道を抜けたところで道の駅があり、時刻も13時くらいだったのでここでお昼にしました.食事の計画を立てずに車で旅に出ると、道の駅の存在は本当にありがたいです.

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 「道の駅あに」という名称なのに、建物には「またたび館」と謎の名称がつけられているな…… と思って食堂のメニューを見たら、おすすめは「またたびラーメン」でした.どうやらこのあたりの特産はまたたびのようです.ちなみに他に変わったラーメンとして「うさぎラーメン」と「馬肉ラーメン」がありました.また特産品として熊肉と鹿肉が売られているあたりも「マタギの里」らしいところです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 旅に出たらその土地の名物はいただくもの、ましてやお薦めされたのであればなおさら.ということでまたたびラーメンをいただきました.
 麺にまたたびが練り込まれていますとのことで、提供された状態で見るかぎりはごく普通の醤油ラーメンでしたが、麺を見ると粒状のなにかが入っているのが見えます.これがまたたびなのでしょうか.食感としてはちょっとざらっとした印象もあって、蕎麦っぽい雰囲気も感じられました.またたび蕎麦なんかも作ってみたら面白いのではないかと思いました.
 食後に特産品売り場でこの辺りの名物である「バター餅」を買ったのですが、これがものすごく美味しかったです.マタギの保存食として生まれたということ、餅にバターなどを混ぜていることからもカロリーは凄そうですが、美味しいものが高カロリーなのは仕方のないことなのです.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 予定より早く弘前に到着しましたので、ホテルにチェックインする前に弘前城近くにある藤田記念庭園の敷地内にある大正浪漫喫茶室に立ち寄りました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 営業終了が17時で、到着したのが16時少し前なのでそろそろお客さんが減ってもいいくらいの時刻ですが、庭園の眺められる窓際の席は満席だったため少し待たされました.その間に建物内をじっくり見ることができました.

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 ここの特色はなんといっても、弘前のさまざまな店舗が作っているアップルパイから好きなものを選んでティーセットにできることです.さすがはりんごの街です.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 大正浪漫喫茶室を訪れたのはこれが2回目なのですが、前回は「ないすらいふ」のアップルパイを選んだので今回は「タムラファーム」のアップルパイを選びました.温められてサクサクのパイ生地と甘酸っぱい紅玉、そしてアールグレイティーが運転疲れした身に滲みました.
 そして庭園から差し込む夕陽がいいアクセントになっていい写真が撮れました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 夕飯はホテル近くの郷土料理店でいただくつもりだったのですが、臨時休業とのことであてが外れてしまいました.
 さてどうしようかと、とりあえず弘前城のほうにでも行ってみるかと歩いている途中に、そういえば候補として煮干しラーメンの店があったなと思い地図を見るとすぐそばでした.が、行ってみると廃墟然とした建物.でも建物名はあっているしな…… と思い見ると明かりが見えます.入ってみることにしました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 建物の外観は廃墟めいていますが、中は案外?きちんとしていました.

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Nikon Zf + Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Z-Mount

 いくつかメニューがあって迷うところですが、ここは看板らしき煮干番長スペシャルを.
 煮干ラーメンは好みが分かれるところですが自分は好きですね.ただメニューにしている店が少ないのでなかなか食べられないのが残念ですが.美味しくいただきました.
 それはそうと、昼に続いて夜もラーメンになってしまいました.前日に宿泊した山形市もラーメンが有名ですし、前日昼ももしかしたら喜多方ラーメンだったかもしれなく、さらにその前の日も佐野ラーメンを食べていますし、北関東から東北方面の食事は気を抜くとラーメンばかりになってしまいそうです.

 つづきます.

2024/05/04

ND2 ロードスター購入

Category: 旅行・観光,物欲, — Annexia @ 21:10

 以前にND2ロードスターを試乗した時にも書きましたが、試乗後にND2ロードスターを購入しました.
 購入手続きをしたのが2月上旬、生産が3月上旬、それから約1ヶ月半ほど経過し納車の運びとなりました.
 地震の影響やら海外からの部品入荷の遅れなど、さまざまな理由に精算の遅延が言われており、当初の予定としては5月の連休明けに納車される予定ですが、早まった格好です.ただ、そのあとも納車は遅れており、5月現在での納車予定は3ヶ月後となっていますので、タイミングがちょうどよかったのかもしれません.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ディーラーに出向いてしばらく経ってから別室に案内されると、引き渡しスペース?には新旧のロードスターが並べられていました.NCロードスターからND1ロードスターへの乗り換えのときは、もっと狭めの荷物置き場然とした場所でした.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 ホイールはデザインが変更と(とはいえ以前のデザインに近いもの)なると同時に、自分の購入したS レザーパッケージ Vセレクションの場合には高輝度シルバー塗装になって雰囲気が異なっています.
 ND1のブラック塗装のホイールも車体カラーに合っていてよかったのですが、ソウルレッドのボディカラーにスポーツタンの幌と内装にはシルバーが似合っている印象ですね.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 外装デザインはND1からND2でほぼ変化がありません.変更になったのは前後のライトなどごくわずか.テールライトは立体的な造形となり、ジェットエンジンの排気口をイメージしたものになっています.またフロントグリル右寄りのところにマツダレーダークルズコントロール(MRCC)のセンサーが取り付けられたくらいで、ほかは違いがありません.
 NDロードスターが発売開始になってから9年経過しましたが、いまだに古びた印象がないのはすごいことです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 納車前の一種の儀式のようなものでしょうか、シートにかかっていたビニールやら内装のあちこちに貼られていた保護フィルムを剥がしました.訪問前に剥がしておいてくれていいのですが、こういうのを自分で剥がしたいor剥がさずしばらくそのままにするという方もおられるのでしょう.
 このスポーツタン色の内装が気に入ったのが最大の買い替え理由といっても過言ではないので、こうして現物を目の前にすると気分も上がるというものです.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 引き渡し手続きや説明を受けるテーブルには納車式の式次第と鍵が置かれていました.なんていうか結婚式っぽい仕立てです.
 式次第にはひとしきり説明などの項目が並び、最後に「店長挨拶」「お見送り」とありましたが、自分が訪問したタイミングでは店長は会議に出ているとかで外出しているそうなのでその辺はカット.というか、その手の演出はいらないというのをわかっている営業さんの計らいで外出している形になっているのかもしれませんが.
 引き渡し前の最終チェックとサイン、そしてコネクテッドサービスの登録、ついでにETCカードのマイレージ登録の変更手続きなどを行なって納車完了です.
 コネクテッドサービス、とあるようにロードスターのような軽量化重視で装備を削りがちの車でも「SOS」ボタンが搭載されて緊急通報ができるようになっていたり、降車後もスマホからドアロックなどの状況をチェックできるようになりました.もっとも、こうした電装品周りやサイバーセキュリティ対策のアップデートをするために今回のマイナーチェンジが行われているわけなのですが.

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 毎度のことながら、納車されたら慣らし運転を兼ねてドライブに出かけます.半分弱ほど燃料が入っていましたが、行き先はガソリン代が高いことで知られる長野県なので、高速道路に乗る前にガソリンスタンドにて給油.

 メーター類はND1ロードスターと比べてシンプルな配色になりました.そして自分の乗っていたND1初期型ロードスターと比べると左のメーターがフルカラーモニタになっています.
 「9km」と表示されているのが走行距離です.走行距離ともなんとも表示されていないので、どうやったら走行距離が表示されるのかしばらく悩みました.

 試乗のときにも感じましたが、いままでと同じサイズで同じ着座位置の車ながら、ステアリングの切った感触や動きなどに細かなところで変化(改善)があると同時に、新車ゆえに動きの渋いシフトの入り具合に気を使う必要があるなど様子を見つつの出発となりました.
 新機能として搭載された、マツダレーダークルズコントロール(MRCC)も高速道路走行中に試してみました.従来のオートクルーズは例えば時速100kmでセットすると前車との距離が詰まった状態でも100km/hで走り続けます.MRCC搭載により、100km/hで走行していて距離が詰まった場合には自動的に速度が低下し、また距離が空いた場合には100km/hまで自動復帰します.
 自分の感覚では高速道路は運転を楽しむ場所ではなく、目的地まで比較的安全かつ短距離に移動するための手段という認識なので、高速道路走行時は積極的に活用したいと思いました.ただし、自分の運転する感覚とはやはり違うもので、加減速がやや急というか荒っぽくも感じられました.

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 納車手続きを行ったのが15時過ぎで、都内を出たのが17時くらい.中央道と長野道を走行し、20時近くに松本に到着しました.この日はここで一泊.松本で宿泊するときにはお城近くのホテルをよく利用しているのですが、今回は駅近くの専用駐車場完備の宿を選択し、できるだけ駐車時に接触事故とかされないような場所を選んで駐車しました.さすがに納車日初日に車をぶつけられるのはイヤですからね.

 夕飯は駅近くの「盛よし」にてチーズハンバーグとエビフライ、カニコロッケをいただきました.
 以前から気になっていた店で、初訪問だったのですが、20時過ぎに行っても順番待ちができていました.昔から人気のある店らしく、美味しくいただきました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 翌日.松本を出て大町経由で仁科三湖方面に向かいます.
 どこか適当なところで写真でも撮ろうと思っていたら、道路沿いに桜の咲いている場所があったのでそこで撮影.
 長野県の道路事情は詳しくないのでナビ任せで、高速道路を使わないという条件で仁科三湖近辺から小布施に向かうルートを検索したところ、小川村を経由するルートを提示されました.この道路が非常に快適で、天候のよさと相まって気分よくドライブできました.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 小布施に到着.小布施堂にてお昼ごはんをいただきます.

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

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NIKON Z f + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 月替わりで季節の料理が供されるのですが、これが美味しいのです.
 4月ということもあり、料理には筍や鰆などの旬の素材が使われています.

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 小布施の近辺も桜が綺麗でした.
 観光地の開花予報では長野県各地はすでに葉桜の予報となっていましたが、品種や標高によっては開花時期も異なりますので楽しむことができました.

 このあと、軽井沢方面を経由して碓氷峠を下って群馬県に向かい、帰宅しました.
 走行距離は約570km.買い替え前と同じ車でありつつもちょっとずつ様々なところが異なり、また新しいこともあって回転を抑えつつの運転でしたがやはりロードスターは楽しい車です.

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 ND1ロードスター初期型からND2ロードスターに変わり、キーの大きさも変わったのでキーケースも新しいものを購入しました.
 Organ縦型ファスナーキーケース GS-31です.こうしたちょうどよいサイズのキーケースを探し出してくるのも楽しいものですね.

2024/02/12

ND5REロードスター試乗

Category: 物欲, — Annexia @ 22:04

 NDロードスターを購入したのが2015年7月.気に入って乗り続けてきましたが今年で9年目となります.大きな不調もないのですが、買い替えのタイミングをそろそろ検討してもいいころ.
 というタイミングでNDロードスターが発売以来最大となるマイナーチェンジをしたとのことで試乗してみることにしました.

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 マイナーチェンジの発表は2023年秋でしたが、発売は2024年の1月下旬.生産の遅れなどもあってディーラーに回ってくる試乗車もかなり限られている状態でした.なのでお世話になっているディーラーにも試乗車がなく、営業の方の運転する車で片道1時間かけて東府中の店舗まで出向き、試乗させてもらいました.

 最大のマイナーチェンジといわれていますが、実際に形式までもが変更となっており、従来のND5RCからND5REになりました.なので製造番号もND5RC-1xxxxxから始まり細かな修正が入るたびに2xxxxx、3xxxxxと変更されてきたものがリセットされてND5RE-1xxxxxになったようです.
 マイナーチェンジされた理由はハッキング対策としての法規制に対応するため.昨今の自動車には自動ブレーキや自動追従運転などの機能が装備されていますが、懸念されるのが外部からの違法な制御が入って操られてしまうこと.その対策をする必要があるため、今回のND5REではすでに規制対応になっているCX-60の電装系を流用して内部の電気系が一新されています.一新されたことでライトやマツダコネクトなどの電装品が従来のものが全て使えなくなったため、そうしたパーツ類も更新されるとともに、電子制御などにも手を加えて様々な面を改良したというのが今回のマイナーチェンジの特徴です.

 試乗したのはS Leather Package V Selection.ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリック、幌と内装はV Selection限定カラーのタン色です.今回買い替えを検討したのは、このタン色の幌と内装のモデルが登場したためというのが最大の理由でもあったりします.なので購入するとしたらこのグレード一択となります.
 エンジンの始動音は自分が乗っているND5RCの初期型と比べてもかなり控えめ.ND5RCも年次改良などの仕様変更で始動時にエンジンを軽く吹かすときの音が控えめになったそうで、この辺りは騒音規制対策という面もあるそうです.
 ディーラーの敷地内でもはっきりわかるほどに違いを感じたのはステアリング.非常に滑らかです.滑らかというと路面の感覚が分からなさそうなイメージもありますが、そうした感覚を伝えつつも雑味がなくなったとでもいうか、洗練された印象を受けました.またステアリングだけでなくエンジンの回転など様々な面で上質になった感覚があり、9年間の進歩というのを感じました.そのためか不思議なことに同じサイズの車なのに自分の車と比べて車が小さく感じるというかタイトな感覚があり、言い方を変えると一体感が増したような雰囲気がありました.運転していて気になったのはMTの3速が非常に入りづらかったこと.おそらくは個体差であろうし、試乗車ゆえの不慣れな運転でダメージを受けているのかもしれません.

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 V Selection専用のタン色の幌.従来の限定車で赤や茶色系などの幌がありましたがすべて単色でした.今回は生成りのような雰囲気を出すためか少し色が混ざっています.これはいいですね.

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 従来も限定車などでシートカラーが異なるモデルがありましたが、センターコンソールまで色を変えてきたのは今回が初めてです.さらにセンターコンソール部分も合皮でカバーされており、上質な印象を受けました.
 こうした内装のデザインはNAロードスター時代にあったグレード『V-Special』を彷彿とさせるものであり、今回の『V Selection』という名称もそれを意識したものになっていそうです.

 ボディカラーとしては現在のブルーリフレックスマイカに続いて青系統のものを選ぶつもりでいましたが、かなり暗めの青で晴天下でも日当たりによっては黒と見分けがつかないほどの色調で、求めているものとちょっと違うし、それに黒系統は汚れも目立つので別の色を…… と考えた時に、この試乗車の赤はかなりタン内装とあっているなという印象を受けたので今回はソウルレッドクリスタルメタリックにしました.

 ということで購入に至りました.
 オプションをいくつかつけて税金など諸費用を加えると420万円弱.驚くべきことに下取り価格が160万円を超えたので支払額は255万円.ND5RCの価格からかなり高くなりましたが、支払額はほぼ同額です.
 注文が多く入っていることに加えて地震の影響で部品の供給が遅れているそうで、納車は早くて4月、おそらくは5月の連休明けになりそうとのことでした.納車されたら慣らしを兼ねてドライブですかね.でもその前に今の車でもどこかに出かけたいものです.

2023/11/19

熊野旅行

Category: 旅行・観光, — Annexia @ 17:56

 実家に帰省したタイミングで「旅行に行きたい」という両親とともに熊野三山に出かけてきました.今回は鉄道ではなく、すべて車での移動となり運転手ということもあり、撮影は控えめな感じになりました.

 実家のある静岡県中部から熊野、つまり和歌山県に向かうには途中で愛知・三重を通過する必要があります.
 ルート的には大きく分けて
・渥美半島の伊良湖岬から鳥羽までフェリーを使うルート
・新東名→伊勢湾岸道を使って名古屋を経由するルート
の2つのルートがあります.
 フェリーを使うルートは、運転者が楽をできる反面、フェリーの時間に合わせないといけないので行程がタイトになり、なおかつ車1台と大人3人分の船代が高くつきます.
 高速道路をひたすら走るルートは時間の自由度はある反面、長時間の運転となってしまいます.
 今回の旅行では親の車を自分が運転するので、できればフェリーを使って楽をしたいと思い時間に余裕を持って出発したのですが、残念ながら渋滞に巻き込まれてしまい、フェリーには間に合わず途中から高速道路ルートに変更するという、変則的かつ距離も疲労も多めという残念なルート取りとなってしまいました.


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 そうした経緯もあって、昼食を鳥羽でとる予定も若干遅くなってしまいました.
 昼食は三重らしくエビの乗った伊勢うどん.

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 宿に入る前にまずは街中にほど近いところにある熊野速玉大社に参拝.
 この辺りは年中柑橘類の取れる地域とのことで、神社を出たところにみかんを売る店があったので購入しました.

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 宿は紀伊勝浦の近くにある「ホテル浦島」に.半島が丸々ホテルになったような巨大ホテルなのですが、その中でも見晴らしのいい建物を選びました.
 チェックイン後、案内のままにロビーを進んでいくとエスカレータがあり、降りるとさらにエスカレータがあり、さらに…… と、4,5回くらい長めのエスカレータを乗り継ぐ、というより上った先に部屋がありました.
 ちなみに降りるときはエレベータが用意されているのでエスカレータを使う必要はありません.なんていうか、こうしたちょっとびっくりさせてやろう的な演出がバブル的でもあり、関西っぽいなとも感じました.
 写真の和室にさらにベッドのある洋室のついた広めの部屋を取り、食事も鮑つきのセットでバイキングつき、温泉は洞窟風呂など、なかなかの至れり尽くせりで1人3万円ちょっとという価格を考えると満足感がありました.

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 翌日はまずは熊野那智大社に.
 ホテルをチェックアウトするくらいまでは天気もよかったのですが、熊野古道の大門坂を見物していたあたりから徐々に雨がぱらつき始めてしまいました.どうもここしばらく、旅行のたびに雨に降られてしまう傾向にあります.

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 そういえば以前に那智の滝を訪れたときも天気が悪かったんだった、というのを那智の滝を眺めながら思い出しました.

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 続いて熊野本宮大社に.
 熊野三山のなかでも熊野本宮大社はかなり山奥にあり、海沿いの道から1時間くらい走った先にあります.
 その途中もかなり雨が厳しく、到着しても本降りでした.熊野本宮大社は階段を上った先にあるので、雨の日は気を使いますね.

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 帰りも高速道路を使い名古屋経由で帰宅しました.
 途中の道の駅で食べた、土地の名物である「めはり寿司」と「さんま寿司」.めはり寿司は高菜の漬物でくるんだおにぎりのようなもの.ごはんはおかかごはんでした.

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 お土産として買ってきた「もうで餅」.熊野三山、それぞれに売店があって売られているそうです.自分は熊野本宮大社で購入しました.賞味期限が3日程度しかなく、日が経ってしまうと固くなってしまいます.
 期限ぎりぎりの3日目に食べた感じでも柔らかかったですが、現地で試食したものがつきたての餅って感じの柔らかさで、なるほど早く食べなくてはダメだなと思いました.

2023/11/06

長野旅行

Category: 旅行・観光,,鉄道 — Annexia @ 23:21

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 9月も終わりになる頃に、長野まで出掛けてきました.

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 新幹線で長野に向かい、駅ビル構内にある蕎麦店「草笛」に.
 人気店らしく11時開店なのですが、開店前からウェイティングリストには結構な人数が入っており、待合室からあふれるほど人がいました.

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 店名を冠した「草笛セット」を注文しました.
 結構なボリュームのざるそばに、「くるみだれ」「とろろだれ」の2つのつゆがついています.さらにデザートとしてくるみおはぎが.
 くるみはペースト状になったもので供されるので、そこに好みでつゆをかけて溶いて好みの味に調節します.甘味のあるくるみだれでいただく蕎麦は初めての味覚ですが、蕎麦自体の美味しさもあってするすると食べてしまいました.

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 蕎麦をいただいたら長野電鉄の長野駅に.
 長野電鉄といえば、さまざまな鉄道会社から車両を購入することでも有名です.
 全面の帯こそ赤くなっていますが、日比谷線の車両ですね.

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 ほかにも旧成田エクスプレス車両、旧東急8000系、旧小田急10000形ロマンスカー、さらに昔の日比谷線車両と、走る車両博物館のようにもなっています.

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 小布施駅で下車し、小布施の街に向かいます.

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 小布施駅から見えた果樹園.ここだけでも栗やりんごなど、さまざまな樹木があります.
 駅構内には売店があり、シャインマスカットや、最近長野県が売り込みを強化しているらしいクイーンルージュといったぶどうをはじめとしたいろいろなものが売られていました.

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 小布施駅から数分ほど歩いたところに、栗菓子などを売る店舗や葛飾北斎の美術館が密集したエリアがあります.
 今回の旅行の最大の目的地といっていいのがここ、小布施堂の店舗「えんとつ」です.

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 今回のお目当て、「朱雀」です.新栗を蒸して裏漉ししたものを栗餡の上に載せたもの.砂糖を加えていないので、まさに栗そのものの味がします.栗が取れるシーズンのみの限定品です.
 この朱雀、非常に人気で以前は明け方から店舗に並んで整理券を入手しないと食べられないものでしたが、コロナ禍の影響により密を避けるためにネット予約に変更されたことで遠方からでもネットの争奪戦さえクリアできれば食べる権利を得ることができるようになりました.

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 上部の蒸した栗を裏漉しした部分は、まさに栗そのもの.なので一般に想像されるような栗菓子の甘みのようなものもなく、ややぼそぼそとした栗の風味がダイレクトに口の中に広がります.なので、口の中の水分を持っていかれますね.
 栗の品質がそのまま味に出るということで、毎年味がちょっとずつ違うといいます.チャンスがあればまた食べてみたいと思いました.

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 内部には栗餡が入っています.こちらは小布施堂好きとしては食べたことのあるお馴染みの味ですね.

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 小布施から長野駅に戻り、さらに特急で松本に移動して宿泊です.
 ホテルから松本城までは歩いて数分の距離なので、夕飯を食べに外出がてらライトアップされた松本城を眺めに行ってきました.
 改修工事が続いており、カラーで撮影するとブルーシートが目立ってしまうので.モノクロで撮影しました.黒白の濃淡が美しい城だと思います.

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 翌日は松本駅でレンタカーを借りて大町方面へ.
 駅レンタカーはいつも小型車の一番下のランク、車種指定なしで借りていますが、今回割り当てられたのはフィット.以前に旧型フィットを青森にて借りたことがあり、そのときはエンジンを切るたびにエコモードがオンになって踏んでも踏んでも走らないイライラする車でしたが(エコモードを解除すれば普通に走ります)、今回のフィットは最初の1回だけエコモードをオフにすればその後は設定を覚えていてくれるらしく、普通に運転することができました.
 前回の旅行で糸魚川で借りた日産ノートよりは運転しやすく感じました.

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 青木湖です.湖から足は出ていませんでした.
 この日はたまに雨がぱらつくような若干ぐずついた天候でしたが、そのせいもあってかやや幻想的な雰囲気でした.

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 再び松本駅に戻り、レンタカーを返却後に駅近くの喫茶店、翁堂にて昼食とケーキをいただきました.
 以前にここを訪れた際に、近くのテーブルで盛りのいいスパゲティを食べている人を見て、「結構量があるから大盛りかな」と思って、普通盛りのナポリタンを注文したところ、以前に見かけたボリュームのスパゲティがやってきました.どうやらここはいわゆる『盛りのいい』喫茶店というやつのようでした.いままで何度かきたことがあるのですが、毎回「たぬきケーキ」しか食べたことがなかったので気づきませんでした.周りのお客さんも老若男女問わず食べていて、このボリュームが受け入れられているのだなと感じました(小盛りもあります).
 とはいえ、昔ながらのナポリタンといった雰囲気で食べるとこれが美味しくてぺろっと完食してしまいました.夕飯は入りませんでしたけど.

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 一緒に注文したのがこれ.「大人のたぬきケーキ」です.
 ケーキなど甘味系で「大人の」という冠言葉がつくときはアルコールが使用されている製品であることが想像できますが、こちらも中身はラムボールです.

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 ラムボールなので、サイズ比較としてコーヒーカップと並べて上から撮影するとこんな感じ.豆狸ですね.

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FUJIFILM X100V

 ラム酒を使ったサヴァランとかも好きなので、美味しくいただきました.この店の通常のたぬきケーキはバタークリームのロールケーキをベースとしたものですが、自分はこちらの方が好みですね.

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 今回の旅行目的は「朱雀」を食べるためではあったのですが、それを除いても食べることが目的みたいな旅行になってしまいました.あれこれ食べ続けていた結果、旬の果物であるシャインマスカットやクイーンルージュをを食べられなかったのがちょっと反省点ですね.
 帰りの列車で信玄餅アイスを食べたところ、きな粉でむせてしまいました.アイスになっても信玄餅はきなこに要注意です.