購入から2ヶ月が経過してしまいましたが、いつものメンバーで集合してロードスターのお披露目会と称して宮ヶ瀬ダムに出かけてきました.
FUJIFILM X100T
途中でエヌ氏をピックアップした関係で今回はブレラは不参加.よって、アウディA4 AvantとNDロードスターの2台.
FUJIFILM X100T
連休ということもあってか、駐車場には趣味性の高い車がそこかしこに.
FUJIFILM X100T
実は宮ヶ瀬ダムにやってきたのはこれが初めて.適度なワインディングロードもあり、観光地も多くて楽しいところですね.
FUJIFILM X100T
移動したところ、フリスビー投げをして犬がキャッチするコンテストをやっていました.
FUJIFILM X100T
少し早い時間ですが、混まないうちにと昼食を.
FUJIFILM X100T
冷やし山菜蕎麦をいただきました.座っている席から蕎麦を打っている様子が見えましたが、美味しかったです.
場所を移動して湖畔の近くに行こうとしたのですが、シルバーウィークであることに加えてイベントをやっていたせいもあって駐車場はどこもいっぱいで、結局そのままおひらきに.
FUJIFILM X100T
ずっとオープンで走ってきたので日焼けもして、なにか冷たいものをということでさかい珈琲に.そしてつい小倉トーストを.
以前から迷っていた、ブレーキキャリパーの塗装をディーラーに依頼しました.
部分的な分解もしなくてはならず、また納車から2ヶ月ほどが経過していることもあってブレーキダストの付着の清掃もあって作業には数時間かかりました.
RICOH GR
塗装前.
RICOH GR
塗装後.翌日撮影したものです.
ダークグレーのホイールにワンポイント的に赤が入り、なかなか格好いいです.
FUJIFILM X100T
ホイールのスポークが細めなので、塗装面積は小さいながらも存在感があります.
NDロードスターのブレーキキャリパーは重心バランスを考慮した、理想とされる中心側を向いた配置になっているので、見栄えもしますね.
ブレーキキャリパー塗装と一緒に、ミッションオイルの交換やマツダコネクトの更新作業を行ってもらいました.
ミッションオイル交換は1ヶ月点検の際に依頼していたのですが、メーカー純正のNDロードスター用MTオイルがまだ入荷していないとのことで見送られたもの.交換後の印象は…… 違いがわからず.やはりまだ馴染みきっていないのか、1速に入れるときに渋さを感じます.
マツダコネクトはVer.55からVer.56へ.更新内容は、iPodを接続した際の安定性の向上と、SA/PAでDSRCの情報が表示されないなどの改善.こちらも今のところ違いはわからず.
実家に帰省しており、することもなく手持ち無沙汰だったので大崩海岸まで出かけてきました.
FUJIFILM X100T
大崩海岸は静岡市と焼津市を結ぶ、海岸沿いの道路です.
東海道という、昔から重要な交通の要所でありながら、このあたりは山と海が近接しており、崖沿いの道路や鉄道は崩壊を繰り返しています.現在は道路網として東名高速道路、国道1号線、国道150号線はトンネルでこの難所を通過しており、崖沿いの道路は国道から県道に格下げされています.
そして数年前の崩壊により、今も大崩海岸は通行不可の場所があって静岡から焼津に抜けることはできなくなっています.
写真の左側に見えているのが旧道で、いまは海にせり出すようにして大回りして道路が敷かれています.
雲がなければ背後に富士山も見える眺望のよいところです.
FUJIFILM X100T
この場所は静岡よりにある展望台.せり出したところにあるので、下を見ると崖下というか海です.
Apple iPhone 5s
前回のブログで「高速道路走行中にBSM(ブラインド・スポット・モニタリング、車両後方の物体を検知するセンサー)が自動的にOFFになってONにすることができなくなってしまった件」と書きましたが、その後もまたBSM異常が発生しました.
前回発生時はマニュアルに記載のある、高温で上り坂が続く状態でしたが、今回は涼しく渋滞もない平地での走行なので該当しません.「リアバンパーの表面の異常を確認し、汚れ/着雪がある場合は清掃」とありますが、ディーラーで洗車してもらったその日の晩のことなので問題はないでしょう.
次回ディーラーを訪れたときにでも再確認を依頼しようかと思っています.
NDロードスターの納車から約1ヶ月立ったので、1ヶ月点検をしてもらいにディーラーに行ってきました.
点検ついでに要望というかチェックしてもらいたい点として、
・高速道路走行中にBSM(ブラインド・スポット・モニタリング、車両後方の物体を検知するセンサー)が自動的にOFFになってONにすることができなくなってしまった件の確認(説明書には高温下で上り坂で発生する可能性があるという症状に合致するけど念のため)
・助手席座面に接着剤のような白っぽいものが付着しているのでそれの除去
をお願いし、あとはエンジンオイルとミッションオイルの交換を依頼しました.
点検による車両の不具合はなし.
BSMは確認できないため今後の様子を見て判断、助手席の白っぽいものはとれないのでこれもまたちょっと考えさせてほしい、とのこと.エンジンオイルは純正の0W-20に交換したものの、ミッションオイルは専用品が未入荷のため後日、ということになりました.
と、点検にまつわる話はここまで.
ディーラーにマツダ本社から開発の方が来られていて、マツダのことや技術的な話をさせて欲しいのと、同時に車やメーカーに関してインタビューしたいとのことでしたので、点検してもらっているあいだ、いろいろと説明を受けたりしていました.実際に開発に携わっている方(車体担当)で、非常に興味深い話をたっぷりと伺うことができました.
印象に残っている話から順番にざっくりまとめると、こんな感じ.
・SKYACTIVを全面採用したCX-5以降はエンジンブロックの作り方自体をまったく変えた.以前は金型にアルミを流し込んで作っていたが、そうすると金型の温度の関係で途中で固まりやすく奥まで綺麗にアルミが流れ込まないので流れ込みやすいようマージンを取って厚みのあるエンジンブロックになっていたため重たかった.今は砂型で作るので温度による固まりやすいといった影響がないため耐久性のある範囲で薄くすることができ、軽量化できた(実際にNCの2LエンジンとNDのアメリカ向け2Lエンジンの1気筒ぶんの現物を見て触ることができました)
・気筒あたりの排気量を厳密にあわせることで性能を引き出せるよう、砂型で鋳造した全てのエンジンブロックを検査して少しでもズレのあるエンジンは削って調整している
・部品にすべて個別にQRコードを貼り付けてデータを保管している.コンロッドひとつとってもコンロッド本体と部品取り付け部分など数ヶ所にQRコードが付けられていた
・NCロードスターと比べてもアルミの採用範囲が格段に増えて、前フェンダーや車体先端部分、乗員後部の頭部保護部品もアルミで軽量化された.アルミでフェンダーのような複雑な形状ものを作るのは本当に大変で、鉄で作るのと同じようにプレスするとしわがよって使い物にならなくなる.なので一定以上形を曲げたらそれ以上変形しないように部分的に固定してあの形状を作っている
・RX-8のフロントフェンダー(こっちは鉄)を作るときにやはり単純なプレスでは作れなくて、そのときのノウハウがNDロードスターのフロントフェンダーに生きている.RX-8のフロントフェンダーは他社からこんなの金属で作れるはずがないから樹脂で作ったんじゃないかと思われたそうです
・NCに比べても高張力鋼板の使用率が高い.パーツによっては1000MPaを超える超高張力鋼も使われており、ここまでくるとプレスしても思った通りの形状にならないため(同じサイズの200MPa台の板と700MPa台の板を実際に曲げさせてもらいましたが、700MPa台のものは固く、そして手を離すとある程度形が戻ってしまう)、高温に熱して形を作っている
・長年作っているだけあってオープンカーや幌の扱いのノウハウがあるため、NC時代には(まだ資本関係のあった)フォードの工場でマスタングのピラー部分の設計を手伝ったこともある
・デザインに非常にこだわっており、車体設計担当としては苦労することも多い.サイドのプレスラインなどで徐々に消えていく部分は「消える」のではない、あれは内部に「沈み込んでいく」のだ、といわれてしまうのだとか
などなど.雑誌などでのインタビュー記事で知っている部分もありましたが知らないこともほうが多く、実際に開発に携わっている方から聞けたのは非常に貴重な体験でした.
一方で開発者としてユーザに尋ねたいところも多々あったようで、細かな部分の使い勝手についていくつか聞かれました.
RHTについてどう思うかを聞かれたので、NCのRHTは閉じたときのデザインが好きではない(のと、幌が好き)ので選ばなかったと伝えたら、あの形状は開発する側としても納得がいっていない、しかもRHTを収納するのにトランクなどのリア部分をほとんど全部専用設計で作り直したので(それでいてほとんど見分けがつかない)非常に大変だったとのことでした.
自分からも要望点として、ドアのストッパーが非常に緩いのでちょっと強めに開けるとすぐ全開になってドアパンチを食らわせそうになるのでなんとかしてほしいことや、幌を開けたときのロックが非常に固いといったことを伝えました.
どうしてこのような説明をユーザに対して行っているのかも尋ねたのですが、マツダの方針として、これからなにを改善してよくしていけばいいのかを調査しているとのことでした.それは車そのものだけでなく、ブランド価値や販売やサポートの体制や姿勢などあらゆるものすべてに対してどうすべきかを考えているとのことでした.
SKYACTIV技術としての最初のステップはロードスターでひとまず一段落つくようですが、次のSKYACTIV Ver.2とでもいうものに対する開発はすでに動いているそうですし、マツダ全体としてもまだまだ大きく変化していきそうです.